プロジェクト作成チュートリアル - android

Last update: 2014/08/13

ここでは、Cocos2d-xの空のプロジェクトを作成後からLive2Dモデルを表示するまでの手順を説明します。

開発環境

本ドキュメントを作成する際に利用した開発環境

    • Windows 8.1 64ビット

    • Eclipse

    • Android SDK

    • Python 2.7.5

    • Live2D SDK for OpenGL 2.0beta2

    • Cocos2d-x 3.0.0

サンプルを動作させるための必須開発環境

  • Eclipse (Android開発プラグインのインストールが済んでいるもの)

  • Android SDK

  • Python 2.7.5以上

  • Live2D SDK for OpenGL 2.0以上

  • Cocos2d-x 3.0.0(3.0.0以外は未対応)

◆プロジェクトの作成と設定

初めにCocos2d-xでプロジェクトを作成し、そのプロジェクトにLive2Dを追加、実際にモデルを表示するという流れです。

空のプロジェクトを作成を参考に、新しくプロジェクトを作成します。

手順通りに進めるとC:\にYourGameTitleというフォルダが作成されます。

目次

1. Cocos2d-xで作成したプロジェクトをeclipseにインポートする

2. Live2Dを追加

1. Cocos2d-xで作成したプロジェクトをeclipseにインポートする

1. Eclipseの設定を行います。

ウィンドウ>設定>一般>ワークスペース>リンクされたリソースの新規をクリックし、

名前:COCOS2DX

値:C:\cocos2dx\cocos2d-x-3.0

と、Cocos2d-xを設定します。

上記は例です。パスは環境に合わせて設定してください。

2. 続けてlibcocos2dxプロジェクトをインポートします。

Eclipseのメニューバーから、ファイル>インポートをクリック。インポート・ソースの選択で、

Android>Existing Android Code Into Workspaceへを選択して次へをクリック。

ルート・ディレクトリーの参照からC:\YourGameTitle\YourGameTitle\cocos2d\cocos\2d\platform\android\のjavaを選択

libcocos2dxプロジェクトを選択して完了をクリック。

3. C:\YourGameTitle\YourGameTitle\proj.androidにある、build_native.pyを実行してください。

以下のようにコンパイルが始まります。

4. 2.と同様にYourGameTitleをインポートします。

ルート・ディレクトリーの参照からC:\YourGameTitle\YourGameTitle\proj.androidを選択

YourGameTitleプロジェクトを選択して完了をクリック。

5. 実行します。ここではCocos2d-xのサンプルが起動すれば成功です。

このチュートリアルを作成しているときは、AVDで実行しました。プロジェクト・ビルド・ターゲットをAndroid 4.4.2へ変更しました。

ライブラリーでlibcocos2dxへの参照ができていることを確認します。

もし、うまく参照できていない場合は、一度除去してから、追加しなおしてください。

仮想デバイスを利用して実行する場合、エミュレーション・オプションのホストGPUを使用するをONにします。

実行結果

2. Live2Dを追加

1. Cocos2d-xにLive2Dモデルのリソースを追加を参考にしながらリソースを追加します。

2. Live2Dのライブラリとインクルードをコピーを参考にしながらライブラリとインクルードをコピーします。

3. C:\YourGameTitle\YourGameTitle\ClassesにSampleLive2DSprite.cppとSampleLive2DSprite.hを作成します

4. Classesの中身を編集してLive2Dを描画できるようにします。

Live2Dを描画するためのコードを参考にしながらコードを記述します。

5. メイクファイルを編集します。

メイクファイルは、コンパイルの指示する仕組みで、

C:\YourGameTitle\YourGameTitle\proj.android\jni\Android.mkにあります。

太字の部分を追加してください。

(パスの設定のため、環境によって異なりますが、本チュートリアルでは以下のようになります)

LOCAL_PATH := $(call my-dir)

include $(CLEAR_VARS)

LOCAL_MODULE := liblive2d

LOCAL_SRC_FILES := ../../lib/android/$(TARGET_ARCH_ABI)/liblive2d.a

include $(PREBUILT_STATIC_LIBRARY)

include $(CLEAR_VARS)

LOCAL_CPPFLAGS := -DL2D_TARGET_ANDROID_ES2

LOCAL_MODULE := cocos2dcpp_shared

LOCAL_MODULE_FILENAME := libcocos2dcpp

LOCAL_SRC_FILES := hellocpp/main.cpp \

../../Classes/AppDelegate.cpp \

../../Classes/SampleLive2DSprite.cpp \

../../Classes/HelloWorldScene.cpp

LOCAL_C_INCLUDES := $(LOCAL_PATH)/../../Classes \

$(LOCAL_PATH)/../../include

LOCAL_WHOLE_STATIC_LIBRARIES := cocos2dx_static

LOCAL_WHOLE_STATIC_LIBRARIES += cocosdenshion_static

LOCAL_WHOLE_STATIC_LIBRARIES += box2d_static

LOCAL_WHOLE_STATIC_LIBRARIES += liblive2d

include $(BUILD_SHARED_LIBRARY)

$(call import-module,2d)

$(call import-module,audio/android)

$(call import-module,Box2D)

6. C:\YourGameTitle\YourGameTitle\proj.androidにある、build_native.pyを実行します。

◆プロジェクトの実行

Eclipseの実行ボタンをクリックして実行します。

実行結果