石鎚山  鎖場と岩場を登って西日本最高峰

愛媛県  石鎚山(天狗岳1,982m、弥山1,972m) 2004年6月6日

日本百名山

471

西日本の山はどれも

人里のそばにあり

地蔵尊がたくさん

それに古くて狭い道

=^_^==^_^==^_^==^_^=

8:00頃、ロープウェイ入口着。駐車場700円に停める。オヤジが客引きをやっていて、「あっ晴れてきた」などとわざとらしく言う。8:20発のロープウェイに乗る。上は霧雨のようだ。

試しの鎖というのがでてきて、試してみる。結構大変ということが分かった。一回すべる。頂上(前社森)には小さな祠あり。まわりは絶壁で、反対側にも鎖で降りる。迂回路と比べると10分は違うだろう。くたびれた先でうまい具合に店をやっている。

一ノ鎖はかなり短い。すぐ先に二ノ鎖。途中で足場が全くないところがあり、鎖の輪に足をかければよいことに気付く。これで三ノ鎖は楽に登れる。いくら長くても、鎖そのものを梯子のように登れるなら、しくみは簡単である。

三ノ鎖の頂上直前で左に道が続いており、そこを右に曲ると、弥山の頂上社に着く。きっちり整備された石段を登り、白木造の美しい社に手を合わせる。

鎖場を鞍部まで降り、岩場を慎重に進む…と目の前に天狗岳の尖塔がガスの中に浮かび上がってきた。やや左に傾いた巨大な鋭角の岩峰。確かにこれは見ごたえのある姿である。

岩底の道を辿って向こう側まで行き、反対側からピークに登ると、小さな祠が置いてあった。ここが天狗岳の頂上、四国最高点、そして近畿以西の日本最高点に違いない。北側は一枚岩の絶壁。私が立っていたのは少し傾いた薄い岩壁のてっぺんだった。

雨だったが、石鎚の鎖を登り、弥山の社にお参りし、天狗岳に登れたのは貴重な体験だった。晴れた時にまた再訪してみたい。

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(2018年8月18日)

面河渓入口で右折して石鎚スカイラインに入ると、左手に石鎚山が見えてくる。最初に見えていたのは二ノ森から石槌山の稜線で、鉄砲石川源頭部も見えていた。更に登ると尖峰の石鎚山が見え、展望駐車場に入って撮影。その姿は威圧的で、強烈な印象。

 鎖場を鞍部まで降り、岩場を慎重に進む…と目の前に天狗岳の尖塔がガスの中に浮かび上がってきた。やや左に傾いた巨大な鋭角の岩峰。確かにこれは見ごたえのある姿である。
 面河渓入口で右折して石鎚スカイラインに入ると、左手に石鎚山が見えてくる。最初に見えていたのは二ノ森から石槌山の稜線で、鉄砲石川源頭部も見えていた。更に登ると尖峰の石鎚山が見え、展望駐車場に入って撮影。その姿は威圧的で、強烈な印象。(2018年8月18日)
 試しの鎖というのがでてきて、試してみる。結構大変ということが分かった。
 弥山の頂上社に着く。きっちり整備された石段を登り、白木造の美しい社に手を合わせる。
 ピークに登ると、小さな祠が置いてあった。ここが天狗岳の頂上、四国最高点、そして近畿以西の日本最高点に違いない。
二ノ森方面から見る城砦のような石鎚山(2020年6月7日)
  8:09 駐車場発  8:20 ロープウェイ麓駅乗車  8:45 ロープウェイ頂上駅発  9:08 成就社10:05 試鎖10:18 前社森1,592m10:59 一ノ鎖11:15 二ノ鎖11:34 三ノ鎖11:45 弥山1,972m12:07 天狗岳1,982m・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り3時間58分12:23 弥山13:03 弥山発14:47 成就社15:16 駐車場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復7時間7分

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高速を西条で降り、途中で町中の温泉に入る。(石鹸が無かったが、露天もありなかなかよい)アーバンホテルは駅のそばで、晴れていれば石鎚が見えるという。入場券を買って駅の横断橋に登って南の山並を写す。その後、スシ屋を探して入る。大きなネタだが、シャリがいまいち。アーバンは設備が古い。

翌日、ロープウェイが8:00過ぎというので7:00頃出発。川沿いを行くと途中に丸山自然公園というのがあり、その先に大きなダム(黒瀬ダム)。ずっと川沿いを進むが、石鎚の参拝路のようである。河口近くの大きな流れから少し入っただけで渓谷になる。これだと雨が降るたびに洪水だろう。大きなダムも必要となる。8:00頃、ロープウェイ入口着。駐車場700円に停める。オヤジが客引きをやっていて、「あっ晴れてきた」などとわざとらしく言う。途中に神社らしい像や社が並んでいて、8:20発のロープウェイに乗る。往復1,900円の券を買う。登山者数パーティと親子連れ。地元の人だろうか。ロープウェイで登っている間にガスに包まれ、遠くの景色は見えなくなる。上は霧雨のようだ。

そこで上の駅に着いたところで短パンにし、レインウェアをはく。「石鎚登山案内図」、「石鎚登山の歴史」案内(*1)、「森の鳥たち」の案内(*2)、「石鎚山系のブナ林」の案内(*3)など。

まず成就社というところを目指す。途中にスキー場のリフト。リフトに乗れると書いてあったので行ってみたが、誰もおらず、リフトも動いていない。登山路に戻り、登っていると後ろからバギーで登って行く親子。登山には良い道だが、バギーには快適ではなかろう。20分ほどで成就社。大きな建物があり、白い石が敷き詰めてある。その手前に店が並ぶ。神社の左手が登山道で、そこから緩い下りとなる。下りきったところが標高1,300mの八丁というところだが、その手前に頂上まで行かない人のための鳥居が立っている。登りかえしをしばらく行ったところで1時間。工事中の角材に座って休憩。上のレインウェアを着、ザックカバーを着ける。霧雨から小雨になってきた。木の階段がたくさんあり、登るのは楽。

試しの鎖というのがでてきて、試してみる。結構大変ということが分かった。一回すべる。頂上(前社森)には小さな祠あり。まわりは絶壁で、反対側にも鎖で降りる。迂回路と比べると10分は違うだろう。くたびれた先で店をやっている。そこから一ノ鎖まではだいぶあり、まだかと思った頃に鎖の大きな輪があった。一ノ鎖はかなり短い。すぐ先に二ノ鎖。こいつは上端手前で侵入禁止となっていたが、途中で足場が全くないところがあり、鎖の輪に足をかければよいことに気付く。これで三ノ鎖は楽に登れる。いくら長くても、鎖そのものを梯子のように登れるなら、しくみは簡単である。ただし、鎖の輪の下側だと靴の先が入らないので、角度が悪いとうまくいかない。2本ある登り用の鎖のどちらか一方は使える具合になっており、比較的楽に上まで進む。ここも頂上直前で侵入禁止。

三ノ鎖の頂上直前で左に道が続いており、そこを右に曲ると、弥山の頂上社に着く。きっちり整備された石段を登り、白木造の美しい社に手を合わせる。まわりはガスで視界なし。下に降りると広場になっており、右手に店が建っている。そこにいた人に天狗岳の方向を尋ねる。「今日は雨で危ないから止めたほうがいい」とその人は言っていたが、ここまできて、鎖場も全部こなしたのに天狗に行かない訳にはいかない、と思い、店(無料休憩所)にザックを置き、ストックを持って出発。鎖場を鞍部まで降り、岩場を慎重に進む…と目の前に天狗岳の尖塔がガスの中に浮かび上がってきた。やや左に傾いた巨大な鋭角の岩峰。確かにこれは見ごたえのある姿である。

岩場にはマークが着いてないので岩の上の踏み跡らしいのを辿って行く。南側が樹林帯に落ちており、そこに岩沿いに道が着けられている。巻道を辿って反対側のピークに登ると、その先にまだピークがあり、どうやらそっちの方が高そうだ。天狗は縦から見ると細長いが、横に広いのである。また岩底の道を辿って向こう側まで行き、反対側からピークに登ると、小さな祠が置いてあった。ここが天狗岳の頂上、四国最高点、そして近畿以西の日本最高点に違いない。東側のピークにも行ってみたが、やはり西端が最高点のようである。北側は一枚岩の絶壁。私が立っていたのは少し傾いた薄い岩壁のてっぺんだった。

戻り始めると向こうから三人ほどやってくる。途中で絶壁の上を通らねばならない部分があり、そこで絶壁の下と上を写す。強風だと危ないだろう。休憩小屋に戻り昼食。バーナーが使えないのでおでん定食を1,000円で食べる。中は盛況だったが、食事しているうちにみな帰って行く。ふくろうの頂上記念ペンダントを売っていたが、買い損ねる。代わりに成就社でお守りを二つ(開運小槌と幸招天狗)買う。帰路に着いたのは13:00頃。もう鎖場は止めて巻道を戻る。絶壁に階段を取付けてあって歩き易い。途中、面合渓への分岐あり。3~4パーティが登ってくるのに出会う。雨なのに大変。登りは辛そうだ。間合いの取ってある階段はリズムをとって降り易いが、間合いの狭いのは靴を縦に置くと滑りそうで降りにくい。途中、何度が本降りに近くなる。成就社に着き、お守りを買う。本堂の左側に石鎚が見えると言うお堂があり、そこでお参りしている人たち。

ロープウェイは15:00発のに乗るが、少し時間があったので駅内の写真を見る。冬の石鎚、スキー場の様子、鎖を登っている列を遠くから写した写真など。混んでいると大変そうである。下に降りると、川の反対側に温泉があるのに気付く。しかし、ザックを降ろしているとどしゃ降りになり、縁側に入って靴を履き替える。車に乗って温泉に向かったが、また700円駐車料をとられそうなので止める。濡れた上着のままで戻り、西条に入ってからカーナビで探した温泉に行く。安かったが古くていまいち。前日 入った温泉の方が良かった(こっちはカーナビに入っていない)。それからセルフの讃岐うどんを食べ、一路高松へ向かう。高松のあたりは古墳のような小高い山がところどころ立っている独特の地形。今度は市内の真ん中にあるホテルに入り、商店街を通ってスシ屋に行く。雨だったが、石鎚の鎖を登り、弥山の社にお参りし、天狗岳に登れたのは貴重な体験だった。晴れた時にまた再訪してみたい。

(2015年8月18日)

面河渓入口で右折して石鎚スカイラインに入ると、左手に石鎚山が見えてくる。最初に見えていたのは二ノ森から石槌山の稜線で、鉄砲石川源頭部も見えていた。更に登ると尖峰の石鎚山が見え、展望駐車場に入って撮影。その姿は威圧的で、強烈な印象。その先の土小屋手前の広い駐車場からの方がよく見えたが、石鎚の尖峰はやや鈍角になっていた。

(*1)石鎚登山の歴史・西日本最高峰である石鎚山は古くから信仰の対象となっていましたが、石鎚山における近代登山の歴史は1923年(大正12)、松山高校旅行部(登山部)長に北川淳一郎教授が就任し、翌23年に石鎚山系統縦走が行われたことに始まります。・1925年(大正14)には北川淳一郎著「四国アルプス」が刊行され、松山中学、西条中学にも登山部が生まれ、一般の登山者も数を増していきました。登山の対象として石鎚山が全国的な注目を集めたのは、1953年(昭和28)第8回国民体育登山競技が面河渓で行われてからといわれています。・1968年(昭和43)には、石鎚ロープウェイが下谷と成就社間で開通し、1970年(昭和45)には石鎚スカイラインが面河村関門から土小屋間で開通し、一般の観光客にも上りやすい山となりました。・またスキーの歴史も古く、1926年(大正15)には久万町の三坂峠にスキー場が開設され、1978年(昭和53)には、ロープウェイ成就駅近くにミニスキー場が作られました。
(*2)「森の鳥たち」・コジュウカラ「ツイーツイー」「ピリピリピリ」・ホトトギス「テッペンカケタカ」「トッキョキョカキョク」・ヤマガラ「ツーツーピー、ツーツーピー」・コマドリ「ヒンカララララ」・アオゲラ「キョ、キョ、キョ」・オオルリ「ピーリーリーリ」・キビタキ「ピョッピョックルル」
 (*3)「石鎚山系のブナ林」の案内・ブナは冷温帯を代表する落葉高木で北海道南部から九州まで分布しますが、関東以西では山の中腹以上に見られます。・石鎚山系では標高850mあたりから見られますが、ブナが優占するブナ林は標高1,200mあたりからみられるようになります。・ブナ林の上層はほとんどブナで占められ、ウラジロモミ、ミズナラなども混じります。林床は多くの場合はササ類に覆われています。他に林内にはコハウチワカエデ、リョウブ、タンナサワフタギ、シロモジ、オオカメノキなどが見られます。・栄養分に富むブナの果実は人間が食べられるほどですが、野生動物にとっては貴重な餌になります。・年によって実がなる量が大きく異なり、5~7年ごとに大豊作となるといわれています。これは毎年同じ量の実をつけるのに比べ、豊作年には実がネズミなどの動物に食べ残される率が高まるので、子孫を残す可能性が高まるのだと言われています。標高の低いところではイヌブナも見られます。

 伊予西条駅

高速を西条で降り、途中で町中の温泉に入る。(石鹸が無かったが、露天もありなかなかよい)アーバンホテルは駅のそばで、晴れていれば石鎚が見えるという。入場券を買って駅の横断橋に登って南の山並を写す。その後、スシ屋を探して入る。大きなネタだが、シャリがいまいち。アーバンは設備が古い。

 西条市内の水のモニュメント

 


黒瀬ダム

翌日、ロープウェイが8:00過ぎというので7:00頃出発。川沿いを行くと途中に丸山自然公園というのがあり、その先に大きなダム(黒瀬ダム)。ずっと川沿いを進むが、石鎚の参拝路のようである。河口近くの大きな流れから少し入っただけで渓谷になる。これだと雨が降るたびに洪水だろう。大きなダムも必要となる。

 石鎚登山ロープウェイ麓駅

 8:00頃、ロープウェイ入口着。駐車場700円に停める。オヤジが客引きをやっていて、「あっ晴れてきた」などとわざとらしく言う。途中に神社らしい像や社が並んでいて、8:20発のロープウェイに乗る。往復1,900円の券を買う。登山者数パーティと親子連れ。地元の人だろうか。ロープウェイで登っている間にガスに包まれ、遠くの景色は見えなくなる。上は霧雨のようだ。

石鎚登山ロープウェイ頂上成就駅

そこで上の駅に着いたところで短パンにし、レインウェアをはく。「石鎚登山案内図」、「石鎚登山の歴史」案内(*1)、「森の鳥たち」の案内(*2)、「石鎚山系のブナ林」の案内(*3)など。

石鎚登山案内図


「石鎚登山の歴史」案内

(*1)西日本最高峰である石鎚山は古くから信仰の対象となっていましたが、石鎚山における近代登山の歴史は1923年(大正12)、松山高校旅行部(登山部)長に北川淳一郎教授が就任し、翌23年に石鎚山系統縦走が行われたことに始まります。1925年(大正14)には北川淳一郎著「四国アルプス」が刊行され、松山中学、西条中学にも登山部が生まれ、一般の登山者も数を増していきました。登山の対象として石鎚山が全国的な注目を集めたのは、1953年(昭和28)第8回国民体育登山競技が面河渓で行われてからといわれています。1968年(昭和43)には、石鎚ロープウェイが下谷と成就社間で開通し、1970年(昭和45)には石鎚スカイラインが面河村関門から土小屋間で開通し、一般の観光客にも上りやすい山となりました。またスキーの歴史も古く、1926年(大正15)には久万町の三坂峠にスキー場が開設され、1978年(昭和53)には、ロープウェイ成就駅近くにミニスキー場が作られました。

「森の鳥たち」の案内

(*2)コジュウカラ「ツイーツイー」「ピリピリピリ」ホトトギス「テッペンカケタカ」「トッキョキョカキョク」ヤマガラ「ツーツーピー、ツーツーピー」コマドリ「ヒンカララララ」アオゲラ「キョ、キョ、キョ」オオルリ「ピーリーリーリ」キビタキ「ピョッピョックルル」

 「石鎚山系のブナ林」の案内

ブナは冷温帯を代表する落葉高木で北海道南部から九州まで分布しますが、関東以西では山の中腹以上に見られます。石鎚山系では標高850mあたりから見られますが、ブナが優占するブナ林は標高1,200mあたりからみられるようになります。ブナ林の上層はほとんどブナで占められ、ウラジロモミ、ミズナラなども混じります。林床は多くの場合はササ類に覆われています。他に林内にはコハウチワカエデ、リョウブ、タンナサワフタギ、シロモジ、オオカメノキなどが見られます。栄養分に富むブナの果実は人間が食べられるほどですが、野生動物にとっては貴重な餌になります。年によって実がなる量が大きく異なり、5~7年ごとに大豊作となるといわれています。これは毎年同じ量の実をつけるのに比べ、豊作年には実がネズミなどの動物に食べ残される率が高まるので、子孫を残す可能性が高まるのだと言われています。標高の低いところではイヌブナも見られます。 

中宮成就社

まず成就社というところを目指す。途中にスキー場のリフト。リフトに乗れると書いてあったので行ってみたが、誰もおらず、リフトも動いていない。登山路に戻り、登っていると後ろからバギーで登って行く親子。登山には良い道だが、バギーには快適ではなかろう。20分ほどで成就社。大きな建物があり、白い石が敷き詰めてある。

 試鎖

試しの鎖というのがでてきて、試してみる。結構大変ということが分かった。一回すべる。頂上(前社森)には小さな祠あり。まわりは絶壁で、反対側にも鎖で降りる。迂回路と比べると10分は違うだろう。くたびれた先で店をやっている。そこから一ノ鎖まではだいぶあり、まだかと思った頃に鎖の大きな輪があった。

 前社森の頂上

 一ノ鎖はかなり短い。すぐ先に二ノ鎖。こいつは上端手前で侵入禁止となっていたが、途中で足場が全くないところがあり、鎖の輪に足をかければよいことに気付く。これで三ノ鎖は楽に登れる。いくら長くても、鎖そのものを梯子のように登れるなら、しくみは簡単である。ただし、鎖の輪の下側だと靴の先が入らないので、角度が悪いとうまくいかない。2本ある登り用の鎖のどちらか一方は使える具合になっており、比較的楽に上まで進む。ここも頂上直前で侵入禁止。

一ノ鎖


三ノ鎖


弥山頂上の石鎚神社頂上社

三ノ鎖の頂上直前で左に道が続いており、そこを右に曲ると、弥山の頂上社に着く。きっちり整備された石段を登り、白木造の美しい社に手を合わせる。まわりはガスで視界なし。下に降りると広場になっており、右手に店が建っている。そこにいた人に天狗岳の方向を尋ねる。「今日は雨で危ないから止めたほうがいい」とその人は言っていたが、ここまできて、鎖場も全部こなしたのに天狗に行かない訳にはいかない、と思い、店(無料休憩所)にザックを置き、ストックを持って出発。

 無料休憩所

 天狗岳

鎖場を鞍部まで降り、岩場を慎重に進む…と目の前に天狗岳の尖塔がガスの中に浮かび上がってきた。やや左に傾いた巨大な鋭角の岩峰。確かにこれは見ごたえのある姿である。

 天狗岳の頂上に向かう

 


天狗岳の頂上

岩場にはマークが着いてないので岩の上の踏み跡らしいのを辿って行く。南側が樹林帯に落ちており、天狗は縦から見ると細長いが、横に広いのである。また岩底の道を辿って向こう側まで行き、反対側からピークに登ると、小さな祠が置いてあった。ここが天狗岳の頂上、四国最高点、そして近畿以西の日本最高点に違いない。東側のピークにも行ってみたが、やはり西端が最高点のようである。北側は一枚岩の絶壁。私が立っていたのは少し傾いた薄い岩壁のてっぺんだった。

 天狗岳の岩壁

戻り始めると向こうから三人ほどやってくる。途中で絶壁の上を通らねばならない部分があり、そこで絶壁の下と上を写す。強風だと危ないだろう。休憩小屋に戻り昼食。バーナーが使えないのでおでん定食を1,000円で食べる。中は盛況だったが、食事しているうちにみな帰って行く。ふくろうの頂上記念ペンダントを売っていたが、買い損ねる。代わりに成就社でお守りを二つ(開運小槌と幸招天狗)買う。

 巻道を下る

ロープウェイは15:00発のに乗るが、少し時間があったので駅内の写真を見る。冬の石鎚、スキー場の様子、鎖を登っている列を遠くから写した写真など。混んでいると大変そうである。下に降りると、川の反対側に温泉があるのに気付く。しかし、ザックを降ろしているとどしゃ降りになり、縁側に入って靴を履き替える。

2015年8月18日

 南側(面河渓)から見る重厚な石鎚山

面河渓入口で右折して石鎚スカイラインに入ると、左手に石鎚山が見えてくる。最初に見えていたのは二ノ森から石槌山の稜線で、鉄砲石川源頭部も見えていた。更に登ると尖峰の石鎚山が見え、展望駐車場に入って撮影。その姿は威圧的で、強烈な印象。その先の土小屋手前の広い駐車場からの方がよく見えたが、石鎚の尖峰はやや鈍角になっていた。

二ノ森と石鎚山

 


 


南東方向から見る尖峰の石鎚山


土小屋から見る二ノ森と石鎚山