仙丈岳     初めての3,000m峰

長野県  仙丈岳3,033m、小仙丈岳2,855m  2004年9月19日

(仙丈岳)日本百名山

434

おいらは三角点

四角四面のつらがまえ

あっちの方が高そうだからって騙されるんじゃないぞ

おいらのいるところが山頂なんだ

こらっ!座るんじゃない

(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)

戸台から乗ったバスの運転手はなんのかのと解説するが、なんせガスで何も見えない。橋の入り口で門が自動で上がったのが見ものだったくらい。晴れていれば鋸岳と東駒(甲斐駒)が見える・・・と言っていたが何も見えず。だが、目的は山に登ることだ。

北沢峠に着き、さっそく出発。小仙丈の頂上標識にはライチョウの絵、標高2,835m。ここから岩場の登り降りとなり、11:30、ガスで全く見えないが、とにかく仙丈岳頂上3,033mに着く。頂上標識にはクロユリの絵。そして大きな三角点。私にとって初めての3,000m峰到達。風下に陣取り、食事の準備をしながらビールで祝う。

帰り道の途中、細尾根の先にライチョウが三羽歩いているのに出会う。かなり近くだが逃げない。ライチョウを見たのはこれが初めてだったと思う。鳴きながら歩き回る姿から目が離せなかった。

(2005年9月18日)

北岳に登る途上で北に、二つの巨大なカールをもつ山が見えてくる。仙丈岳だ。一度見たら忘れられない、印象的な姿。

(2017年9月30日)

塩見岳に登っていくと景観が広がり、北にギザギザの頂稜の姿をした仙丈岳が見えていた。

 北岳に登る途上で北に、二つの巨大なカールをもつ山が見えてくる。仙丈岳だ。一度見たら忘れられない、印象的な姿。
塩見岳に登っていくと景観が広がり、北にギザギザの頂稜の姿をした仙丈岳が見えていた(2017年9月30日)
 ライチョウを見たのはこれが初めてだったと思う。鳴きながら歩き回る姿から目が離せなかった
 黄葉
 仙丈岳頂上3,033mの頂上標識にはクロユリの絵
  6:30 戸台口発(バス)  7:23 北沢峠発  9:00 大滝頭10:16 小仙丈岳11:30 仙丈岳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り4時間7分12:01 千丈岳発12:40 小仙丈岳13:27 大滝頭14:33 北沢峠・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復7時間10分 

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この日は曇(時々晴?)の天気予報で、ほとんど登山を諦め、とりあえず戸台口を下見に行くつもりで出発。従って宿を出たのは5時頃。甲府駅前には曇の天気にもかかわらずバス停にザックをしょった登山者が大勢並んでいる。やっぱり登らんといかんのかな。でも、ガスの山頂に立ってもつまらない。天気の良い日に登りたい。甲府からのバスは夜叉神峠と広河原行きしかなく、戸台行きはない。戸台は長野だからだろう。しかし、カーナビは約2時間で着くとある。高速を使えば広河原へと同じ時間で行ける。果たして、諏訪まで行って高速を降り、山越えの道を行って高遠という村を過ぎ、大きなダムを右に見て戸台村へ。村はずれに看板が立っていて、ここが林道入り口らしい。看板を見ているとバスが下りてきた。見るとバス停がある。そこでバスの来た方向へ左折して少し行くと戸台口バス停と大きな駐車場。登山者が大勢行き来し、バスもいる。手前の駐車場は一杯なので下に降り、急いで準備してバス停へ。6:30。甲府から1時間半で着いたことになる。また往復キップを買ってバスに乗り込む。1時間かかるという。これから、北沢峠を8:00出発して頂上12:00、3時間半で降りてきて15:30。戸台行きはそのくらいまであるだろうか。今回は乗り遅れると下まで歩けないので、途中の見極めが肝心。バスの運転手はなんのかのと解説するが、なんせガスで何も見えない。橋の入り口で門が自動で上がったのが見ものだったくらい。南アルプス林道は環境庁ができる前から計画があり、マイカーを入れないという条件で開設されたとのこと。バスで行くのも悪くはないが、テントがあれば余裕をもって行けるだろう。晴れていれば鋸岳と東駒(甲斐駒)がみえる・・・と言っていたが何も見えず。だが、目的は山に登ることだ。

7:23北沢峠に着き、さっそく出発。林の中をしばらく登る。昨日、高山病のようになったので、とにかくゆっくり登る。どんどん抜かれる。半ズボンのもいるが、寒くないのか。私は上にレインウェアを着ていた。8:32三合目。1時間で3合目なら3時間ちょっとで頂上ということだが、ペースは悪くない。大滝頭というところが(5合目?)カール底ルートとの分岐で、たくさん人が休んでいる。斜度がきつくなり、岩が増えてくる。上から降りてくる人も多い。前日登った人たちだろう。尾根に出て(しかし、ガスで何も見えない)しばらく行って、10:16小仙丈岳。古い標識が倒れていたが、新しい立派な頂上標識にはライチョウの絵、標高2,835m。ここから岩場の登り降りとなり、ピークをもうひとつ越して11:06仙丈小屋分岐。その先の細尾根を渡った先(左右はカールになっているんだろう)が頂上で、その手前に大仙丈分岐というのがあった。大仙丈は止め、頂上へ。11:30。ガスで全く見えないが、とにかく仙丈岳頂上3,033mに着く。頂上標識にはクロユリの絵。そして大きな三角点。私にとって初めての3,000m峰到達。風下に陣取り、食事の準備をしながらビールで祝う。冷たい風でなかなか湯が沸かない。

12:01頂上発。同じルートをたどれば15:30には着けるだろう。帰り道の途中、細尾根の先にライチョウが三羽歩いているのに出会う。かなり近くだが逃げない。ライチョウを見たのはこれが初めてだったと思う。鳴きながら歩き回る姿から目が離せなかった。まだ登ってくる人もいる。たぶん頂上泊なのだろう。12:40小仙丈。かなり早く着いた。小仙丈を降りていると次第に視界が開けてきて下の尾根が見える。振り返ると小仙丈のピークが見えている。紅葉しかかった山肌。黄葉に染まる立木。雲が薄くなり、正面に甲斐駒の摩利支天が見え、その右手に鳳凰三山が見える。左端のとんがったのが地蔵岳のオベリスクだろう。しかし左手に見えるはずのカールや右手の北岳は見えない。13:27大滝頭。ここまで来るともう林のなか。14:33北沢峠。2時間半で降りてしまった。

バスがすぐ来たのでそれに乗って戻る。だんだん晴れてきて鋸岳などはくっきり見えている。しかし、バスの左側にいたので写真写せず。しきりと鋸岳について解説する運転手。とにかくかなりの難コースらしい。ピークが二つあって、その両方を縦走するには、間の鞍部をザイルで越えないといけないらしい。あの見えている小さい穴。あそこをくぐらなくてはいけない・・・・と続ける。200名山ではあるし、いつかは登らなくてはいけないんだろう。甲斐駒よりは低いが、登るのは大変そうである。しばらく眠り込み、気が付いてみると左手の谷の間に仙丈らしきピークが見えている。あわててデジカメを向ける。バス停に着き、運転手の紹介にあった温泉に行く。

(2004年9月18日)

北沢峠から甲斐駒ヶ岳に登っていくと、背後に雲に隠れていた仙丈岳が姿を現わす。藪沢カールが見える姿。

(2005年9月18日)

北岳に登る途上で北に、二つの巨大なカールをもつ山が見えてくる。仙丈岳だ。一度見たら忘れられない、印象的な姿。

(2017年9月30日)

塩見岳に登っていくと景観が広がり、北にギザギザの頂稜の姿をした仙丈岳が見えていた。

北沢峠

この日は曇(時々晴?)の天気予報で、ほとんど登山を諦め、とりあえず戸台口を下見に行くつもりで出発。従って宿を出たのは5時頃。甲府駅前には曇の天気にもかかわらずバス停にザックをしょった登山者が大勢並んでいる。やっぱり登らんといかんのかな。でも、ガスの山頂に立ってもつまらない。天気の良い日に登りたい。甲府からのバスは夜叉神峠と広河原行きしかなく、戸台行きはない。戸台は長野だからだろう。しかし、カーナビは約2時間で着くとある。高速を使えば広河原へと同じ時間で行ける。果たして、諏訪まで行って高速を降り、山越えの道を行って高遠という村を過ぎ、大きなダムを右に見て戸台村へ。村はずれに看板が立っていて、ここが林道入り口らしい。看板を見ているとバスが下りてきた。見るとバス停がある。そこでバスの来た方向へ左折して少し行くと戸台口バス停と大きな駐車場。登山者が大勢行き来し、バスもいる。手前の駐車場は一杯なので下に降り、急いで準備してバス停へ。6:30。甲府から1時間半で着いたことになる。また往復キップを買ってバスに乗り込む。1時間かかるという。これから、北沢峠を8:00出発して頂上12:00、3時間半で降りてきて15:30。戸台行きはそのくらいまであるだろうか。今回は乗り遅れると下まで歩けないので、途中の見極めが肝心。バスの運転手はなんのかのと解説するが、なんせガスで何も見えない。橋の入り口で門が自動で上がったのが見ものだったくらい。南アルプス林道は環境庁ができる前から計画があり、マイカーを入れないという条件で開設されたとのこと。バスで行くのも悪くはないが、テントがあれば余裕をもって行けるだろう。晴れていれば鋸岳と東駒(甲斐駒)がみえる・・・と言っていたが何も見えず。だが、目的は山に登ることだ。

小仙丈岳の頂上標識とライチョウの絵

仙丈岳の頂上

仙丈岳の頂上標識とクロユリの絵

7:23北沢峠に着き、さっそく出発。林の中をしばらく登る。昨日、高山病のようになったので、とにかくゆっくり登る。どんどん抜かれる。半ズボンのもいるが、寒くないのか。私は上にレインウェアを着ていた。8:32三合目。1時間で3合目なら3時間ちょっとで頂上ということだが、ペースは悪くない。大滝頭というところが(5合目?)カール底ルートとの分岐で、たくさん人が休んでいる。斜度がきつくなり、岩が増えてくる。上から降りてくる人も多い。前日登った人たちだろう。尾根に出て(しかし、ガスで何も見えない)しばらく行って、10:16小仙丈岳。古い標識が倒れていたが、新しい立派な頂上標識にはライチョウの絵、標高2,835m。ここから岩場の登り降りとなり、ピークをもうひとつ越して11:06仙丈小屋分岐。その先の細尾根を渡った先(左右はカールになっているんだろう)が頂上で、その手前に大仙丈分岐というのがあった。大仙丈は止め、頂上へ。11:30。ガスで全く見えないが、とにかく仙丈岳頂上3,033mに着く。頂上標識にはクロユリの絵。そして大きな三角点。私にとって初めての3,000m峰到達。風下に陣取り、食事の準備をしながらビールで祝う。冷たい風でなかなか湯が沸かない。

仙丈岳の三角点

大仙丈岳への道標

ライチョウ

12:01頂上発。同じルートをたどれば15:30には着けるだろう。帰り道の途中、細尾根の先にライチョウが三羽歩いているのに出会う。かなり近くだが逃げない。ライチョウを見たのはこれが初めてだったと思う。鳴きながら歩き回る姿から目が離せなかった。まだ登ってくる人もいる。たぶん頂上泊なのだろう。12:40小仙丈。かなり早く着いた。小仙丈を降りていると次第に視界が開けてきて下の尾根が見える。振り返ると小仙丈のピークが見えている。紅葉しかかった山肌。黄葉に染まる立木。雲が薄くなり、正面に甲斐駒の摩利支天が見え、その右手に鳳凰三山が見える。左端のとんがったのが地蔵岳のオベリスクだろう。しかし左手に見えるはずのカールや右手の北岳は見えない。13:27大滝頭。ここまで来るともう林のなか。14:33北沢峠。2時間半で降りてしまった。

小仙丈岳

黄葉

甲斐駒ヶ岳・摩利支天

鳳凰山

大滝頭の標識

北沢峠

戸台駐車場

バスがすぐ来たのでそれに乗って戻る。だんだん晴れてきて鋸岳などはくっきり見えている。しかし、バスの左側にいたので写真写せず。しきりと鋸岳について解説する運転手。とにかくかなりの難コースらしい。ピークが二つあって、その両方を縦走するには、間の鞍部をザイルで越えないといけないらしい。あの見えている小さい穴。あそこをくぐらなくてはいけない・・・・と続ける。200名山ではあるし、いつかは登らなくてはいけないんだろう。甲斐駒よりは低いが、登るのは大変そうである。しばらく眠り込み、気が付いてみると左手の谷の間に仙丈らしきピークが見えている。あわててデジカメを向ける。バス停に着き、運転手の紹介にあった温泉に行く。

鋸岳

仙丈岳(甲斐駒ヶ岳より)・・・・2004年9月18日

北沢峠から甲斐駒ヶ岳に登っていくと、背後に雲に隠れていた仙丈岳が姿を現わす。藪沢カールが見える姿。

仙丈岳と二つのカール(北岳方面より)・・・・・2005年9月18日

北岳に登る途上で北に、二つの巨大なカールをもつ山が見えてくる。仙丈岳だ。一度見たら忘れられない、印象的な姿。

仙丈岳(塩見岳方面より)・・・・・・2017年9月30日

塩見岳に登っていくと景観が広がり、北にギザギザの頂稜の姿をした仙丈岳が見えていた。