巻機山(まきはた) 名峰に囲まれた雪の山

新潟県  巻機山1,967m、前巻機山1,861m  2004年4月30日

(巻機山)日本百名山

395

おまえさん、雪山には慣れてるね

なあに、トレースさえあれば楽なもんだ

空気はピンと張りつめて

神々しい純白の山々

晴れて視界が広がると

すっかり名山に取り囲まれている

❄❄❄❄❄

井戸尾根から視界が開け、細々と雪のついた井戸尾根のずっと先に見えているのは前巻機山。途中からシール歩行となり、雪原斜面の左手には黒々とした天狗岩、その上に真っ白な割引岳。

背後の景観が広がり、南には巻機山から朝日岳への縦走尾根の山々と谷川連峰の山々が連なり、その西に万太郎山、仙ノ倉山。西には少し傾いた苗場山。少し霞んでいるが、上越国境の絶景が広がっていた。

右手の斜面を歓声をあげながら滑り降りるボーダー二人。あの斜面を降りて、途中で尾根に上がるのだろう。静かな山。

前巻機山の頂上近くまできて、初めて谷をはさんだ北東側に巻機山が見えてくる。それはなだらかな山頂だったが、左端にある割引岳の頂上がまるで小さく見えるほど、巻機山の頂上は巨大だった。

こんなに雪があるのに、巻機山の頂上も丸く雪が融けていた。巻機山頂上の標識は紐で両側から吊るしたもの。表と裏に巻機山頂と書いてある。このほうが雪や風に強いのだろうか。ずっと奥に牛ヶ岳への尾根が続いており、そのはるか向こうに越後三山が見えている。

頂上でスキーを履き、巻機山頂上直下の大斜面を左回りに小屋のところまで調子良く滑走。雪質もよく、気持ちの良いターン。前巻機山に登り返し、雪原斜面を斜めに滑走。雪質はいまいちだが、広くて急な斜面を豪快に飛ばす。

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この後、上越国境のいろんな山から巻機山を見た。阿寺山から見た巻機山は左右に尾根を伸ばした巨大な姿。苗場山から見た巻機山は複数の尖峰を立てた姿だった。

 前巻機山の頂上近くまできて、初めて谷をはさんだ北東側に巻機山が見えてくる。それはなだらかな山頂だったが、左端にある割引岳の頂上がまるで小さく見えるほど、巻機山の頂上は巨大だった。
 阿寺山から見た巻機山は左右に尾根を伸ばした巨大な姿。(2009年3月21日)
 巻機山頂上直下の大斜面を左回りに小屋のところまで調子良く滑走。雪質もよく、気持ちの良いターン。
 大きな駐車場があり、車がたくさん停めてある。ここが桜坂駐車場
 巻機山頂上の標識は紐で両側から吊るしたもの。表と裏に巻機山頂と書いてある。
  8:09 桜坂駐車場発、シールからすぐスキー担ぐ  9:46 井戸尾根、シール13:25 前巻機山13:27 避難小屋14:22 巻機山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り6時間13分15:07 巻機山発、滑走15:15 避難小屋、シール15:30 前巻機山 16:25 井戸尾根下降点、スキー担ぐ、最後に滑走17:42 桜坂駐車場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復9時間33分

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新潟のあたりで明るくなり、越後三山が良く見える。塩沢インターで降りて清水の方へ向かう。たぶんあれが巻機山だろう。左手のピークが頂上?(たぶん割引岳)。登山道と思われる細い道に入り、工事中の駐車場のところに停めて登り出す。7:00頃。他に車は無く、おかしいとは思ったが、スキーをかついで進む。今日は平日なので、登山している人も少ないのだろう。少し先に舗装道路があり、その先に有料駐車場。ジープが停めてある。その右手の雪のあるところでスキーを着けて歩き出す。ところどころ雪のない山道を行くと、駐車場と思しきところ。更に行くとダムに出て、そこから先が分からない。マップをじっくり見ていて、どうも違うと確信。北側の登山口に入ってしまったのだ!あわてて引き返し、スキーを車に乗せ、靴を履き替えて車を走らせる。清水峠方面に行くとまだ通行止。少し戻って山側に入るとそこに登山届の箱。この先が登山口なのだ。車で更に登っていくと、さっき歩いた舗装道路に出、有料駐車場に出(ジープが停めてある)、その先まで行くと大きな駐車場があり、車がたくさん停めてある。こうでなくてはおかしい。ここが桜坂駐車場。あとから大型タクシーで乗り付けた団体さんが来て用意をしている。今から登って間に合うのか?7時間で登れば15:00山頂、下りに3時間でも18:00着ということで、なんとか行けると判断。

8:09桜坂駐車場出発。沢ルートと尾根ルートの分岐を尾根ルートに向かい、二つの尾根ルートのうち右手に行く。こちらに雪があったからで、少しだけシールで登るが、すぐに夏道となる(下りは沢ルートを来て、途中で尾根ルートに入るのかもしれない)。昨日、ザックにスキーを着けて登って腰を痛めたので、今回は終始かついでゆく。途中、何人か降りてくる人に出会う。「上の方には雪はありますか」「たくさんありますよ」そうでなくては登ってられない。9:46井戸尾根。視界が開け、五合目の標識。ここからもしばらくはシールで登れない。細々と雪のついた井戸尾根のずっと先に見えているのは前巻機山。途中からシール歩行となり、雪原斜面に出て、11:20”展望台”らしき丘の上。小高い丘で、雪原斜面の左手には黒々とした天狗岩、その上に真っ白な割引岳。昨日の反省があり、忠実に30分毎にザックをおろし、腰をおろす。背後の景観が広がり、南には巻機山から朝日岳への縦走尾根の山々と谷川連峰の山々が連なり、その西に万太郎山、仙ノ倉山。西には少し傾いた苗場山。その手前で眼下に見える低いのは、日本百名山に出ていた威守松山ではなかろうか。少し霞んでいるが、上越国境の絶景が広がっていた。足跡、スキー跡、赤布あり。前巻機手前で夏道を登るか迷ったが、雪斜面を登る。これが失敗で、途中でスキーを外すハメとなる。アイゼンは着けなかったが、急斜面なのでザックにスキーを着けて登る。ムダな体力を使ったことになる。右手の斜面を歓声をあげながら滑り降りるボーダー二人。あの斜面を降りて、途中で尾根に上がるのだろう。静かな山。

12:36夏道に出て少し休んでから登る。しかし、今の登りでバテてしまった。山崩れ止めのある斜面の階段を登り、雪原に出てスキーを履く。北側の山が見えてきたが、まだ巻機は見えない。前巻機山の頂上近くまできて、初めて谷をはさんだ北東側に巻機山が見えてくる。それはなだらかな山頂だったが、左端にある割引岳の頂上がまるで小さく見えるほど、巻機山の頂上は巨大だった。その巨大な頂上の左右に谷筋があり、頂上には左の谷の左側を回っていかなければならない。ここから1時間以上かかるだろう。しかも一度下らないといけない。前巻機山の頂上には「ニセ巻機山」という標識が立っていたが、雪が融けていたので寄らずに通過(13:25)、北西側に下って行く。前巻機山からの下りは最後は滑走し、下りきったところに避難小屋、13:27。小屋の先は登りだが、巻機の方から徒歩の二人が下ってくる。下り斜面を尻ですべっているようだ。気持ちは分かるが、実際やってみるとコントロールがきかないのでかなりこわい。二人とすれ違い、坂を登る。尾根に登るのではなく、斜面をトラバースしていく。それほどの傾斜でもないので、これが正解だろう。左手に見える割引岳へはだいぶ距離がある。次回の楽しみにしよう。丸くヤブのあるところで腰をおろして休み、14:22ついに巻機山頂到着。

こんなに雪があるのに、巻機山の頂上も丸く雪が融けていた。少し手前でスキーを外して裏返し、シールを乾かしておく。巻機山頂上の標識は紐で両側から吊るしたもの。表と裏に巻機山頂と書いてある。このほうが雪や風に強いのだろうか。三角点を探したが分からず(割引岳と牛ヶ岳に三角点があるが、巻機山にはない)。ずっと奥に牛ヶ岳への尾根が続いており、そのはるか向こうに越後三山が見えている。牛ヶ岳が邪魔になって中ノ岳は良く見えない。とにかく急いで湯を沸かし、朝食代わりにもらったオニギリをほおばる。何かの拍子に足元に置いた食べかけのオニギリが転がり落ち、ちょっと動いたら足元の湯沸かしポットをひっくりかえしてしまった。小パニック。

教訓1: オニギリは座った足元に置かないこと。足を動かすとオニギリがひっくり返る

教訓2: 湯わかしは足元に置かないこと。動くとひっくりかえしてしまう

幸い、落っこちたオニギリは無事。気を取り直し、雪を足して湯を沸かす。融かす時間を少しロスしたか。ビールを飲み、オニギリを食べてあたりを眺める。正面に巻機山から朝日岳への縦走尾根。ここもいつか歩いてみたい。縦走尾根の右(西)に谷川連峰が連なる。一ノ倉岳、茂倉岳にも登らねば。

15:07 頂上でスキーを履き、巻機山頂上直下の大斜面を左回りに小屋のところまで調子良く滑走。雪質もよく、気持ちの良いターン。15:15 小屋着。小屋には三人ほど人がいて、なにやら作業をしている。この時間だから今日は泊まるのだろう。小屋の先の斜面を登り、(最後はスキーを担ぐ)15:30 前巻機山に登り返し、ここから夏道の南側の斜面を大きく回り込みながら滑っていくが、南の端は崖であった。ヤブを歩いて越え、前巻機山の西の雪原斜面を斜めに滑走。雪質はいまいちだが、広くて急な斜面を豪快に飛ばす。15:58 ”展望台”のあたりに到着して休憩。ここから、左手の夏道(井戸尾根)に入るか、右手の沢筋斜面を滑り降りるか少し迷ったが、道が分からなくなるといけないので夏道に向かい、最後は井戸尾根を雪のあるところまで滑走。途中からスキーを担ぎ、16:25井戸尾根入口(五合目)着。ここからは視界の利かない樹林のなかをひたすら降りる。4合目まではだいぶかかり、ヤブの出ている雪原でスキーを履いて降りると、そこは3合目の尾根ルート出発点であった。スキーを再び担ぎ、17:42桜坂駐車場着。テントを出し、食事をしている人々。のどかな春の日。駐車場に泊まり、明日朝から登山するんだろうか。

登山届のポストのあるところまで車で降りると、駐車しているジープのサイドミラーに小鳥がまとわりついている。デジカメでとろうとするとどこかへ行ってしまった。セキレイだろうか。

割引岳

新潟のあたりで明るくなり、越後三山が良く見える。塩沢インターで降りて清水の方へ向かう。たぶんあれが巻機山だろう。左手のピークが頂上?(たぶん割引岳)。

桜坂駐車場

登山道と思われる細い道に入り、工事中の駐車場のところに停めて登り出す。7:00頃。他に車は無く、おかしいとは思ったが、スキーをかついで進む。今日は平日なので、登山している人も少ないのだろう。少し先に舗装道路があり、その先に有料駐車場。ジープが停めてある。その右手の雪のあるところでスキーを着けて歩き出す。ところどころ雪のない山道を行くと、駐車場と思しきところ。更に行くとダムに出て、そこから先が分からない。マップをじっくり見ていて、どうも違うと確信。北側の登山口に入ってしまったのだ!あわてて引き返し、スキーを車に乗せ、靴を履き替えて車を走らせる。

巻機山登山道の案内

清水峠方面に行くとまだ通行止。少し戻って山側に入るとそこに登山届の箱。この先が登山口なのだ。車で更に登っていくと、さっき歩いた舗装道路に出、有料駐車場に出(ジープが停めてある)、その先まで行くと大きな駐車場があり、車がたくさん停めてある。こうでなくてはおかしい。ここが桜坂駐車場。あとから大型タクシーで乗り付けた団体さんが来て用意をしている。今から登って間に合うのか?7時間で登れば15:00山頂、下りに3時間でも18:00着ということで、なんとか行けると判断。

登山口表示

8:09桜坂駐車場出発。沢ルートと尾根ルートの分岐を尾根ルートに向かい、二つの尾根ルートのうち右手に行く。こちらに雪があったからで、少しだけシールで登るが、すぐに夏道となる(下りは沢ルートを来て、途中で尾根ルートに入るのかもしれない)。昨日、ザックにスキーを着けて登って腰を痛めたので、今回は終始かついでゆく。途中、何人か降りてくる人に出会う。「上の方には雪はありますか」「たくさんありますよ」そうでなくては登ってられない。

井戸尾根と前巻機山

天狗岩と割引岳

前巻機山

9:46井戸尾根。視界が開け、五合目の標識。ここからもしばらくはシールで登れない。細々と雪のついた井戸尾根のずっと先に見えているのは前巻機山。途中からシール歩行となり、雪原斜面に出て、11:20”展望台”らしき丘の上。小高い丘で、雪原斜面の左手には黒々とした天狗岩、その上に真っ白な割引岳。昨日の反省があり、忠実に30分毎にザックをおろし、腰をおろす。背後の景観が広がり、南には巻機山から朝日岳への縦走尾根の山々と谷川連峰の山々が連なり、その西に万太郎山、仙ノ倉山。西には少し傾いた苗場山。その手前で眼下に見える低いのは、日本百名山に出ていた威守松山ではなかろうか。少し霞んでいるが、上越国境の絶景が広がっていた。足跡、スキー跡、赤布あり。

 割引岳と前巻機山

 南の景観: 米子頭山、柄沢山、朝日岳、オキノ耳、一ノ倉岳、茂倉岳、大源太山

 南西の景観: オキノ耳、一ノ倉岳、七ツ小屋山、茂倉岳、大源太山、万太郎山、エビス大黒ノ頭、仙ノ倉山、平標山

 西の景観: エビス大黒ノ頭、仙ノ倉山、平標山、日白山、東谷山、苗場山、霧ノ塔

威守松山

前巻機手前で夏道を登るか迷ったが、雪斜面を登る。これが失敗で、途中でスキーを外すハメとなる。アイゼンは着けなかったが、急斜面なのでザックにスキーを着けて登る。ムダな体力を使ったことになる。右手の斜面を歓声をあげながら滑り降りるボーダー二人。あの斜面を降りて、途中で尾根に上がるのだろう。静かな山。

夏道を登る

初めて見えた巻機山

12:36夏道に出て少し休んでから登る。しかし、今の登りでバテてしまった。山崩れ止めのある斜面の階段を登り、雪原に出てスキーを履く。北側の山が見えてきたが、まだ巻機は見えない。前巻機山の頂上近くまできて、初めて谷をはさんだ北東側に巻機山が見えてくる。それはなだらかな山頂だったが、左端にある割引岳の頂上がまるで小さく見えるほど、巻機山の頂上は巨大だった。その巨大な頂上の左右に谷筋があり、頂上には左の谷の左側を回っていかなければならない。ここから1時間以上かかるだろう。しかも一度下らないといけない。前巻機山の頂上には「ニセ巻機山」という標識が立っていたが、雪が融けていたので寄らずに通過(13:25)、北西側に下って行く。

巻機山

割引岳

前巻機山頂上

 割引岳と巻機山

避難小屋

裏側から見る前巻機山

巻機山頂上

前巻機山からの下りは最後は滑走し、下りきったところに避難小屋、13:27。小屋の先は登りだが、巻機の方から徒歩の二人が下ってくる。下り斜面を尻ですべっているようだ。気持ちは分かるが、実際やってみるとコントロールがきかないのでかなりこわい。二人とすれ違い、坂を登る。尾根に登るのではなく、斜面をトラバースしていく。それほどの傾斜でもないので、これが正解だろう。左手に見える割引岳へはだいぶ距離がある。次回の楽しみにしよう。丸くヤブのあるところで腰をおろして休み、14:22ついに巻機山頂到着。

割引岳

こんなに雪があるのに、巻機山の頂上も丸く雪が融けていた。少し手前でスキーを外して裏返し、シールを乾かしておく。巻機山頂上の標識は紐で両側から吊るしたもの。表と裏に巻機山頂と書いてある。このほうが雪や風に強いのだろうか。三角点を探したが分からず(割引岳と牛ヶ岳に三角点があるが、巻機山にはない)。ずっと奥に牛ヶ岳への尾根が続いており、そのはるか向こうに越後三山が見えている。牛ヶ岳が邪魔になって中ノ岳は良く見えない。とにかく急いで湯を沸かし、朝食代わりにもらったオニギリをほおばる。何かの拍子に足元に置いた食べかけのオニギリが転がり落ち、ちょっと動いたら足元の湯沸かしポットをひっくりかえしてしまった。小パニック。

教訓1: オニギリは座った足元に置かないこと。足を動かすとオニギリがひっくり返る

教訓2: 湯わかしは足元に置かないこと。動くとひっくりかえしてしまう

幸い、落っこちたオニギリは無事。気を取り直し、雪を足して湯を沸かす。融かす時間を少しロスしたか。ビールを飲み、オニギリを食べてあたりを眺める。正面に巻機山から朝日岳への縦走尾根。ここもいつか歩いてみたい。縦走尾根の右(西)に谷川連峰が連なる。一ノ倉岳、茂倉岳にも登らねば。

八海山

越後駒ヶ岳

 南縦走路: 大烏帽子山、檜倉山、朝日岳、米子頭山、柄沢山、オキノ耳、一ノ倉岳、茂倉岳、七ツ小屋山、大源太山

巻機山からの滑走

15:07 頂上でスキーを履き、巻機山頂上直下の大斜面を左回りに小屋のところまで調子良く滑走。雪質もよく、気持ちの良いターン。15:15 小屋着。小屋には三人ほど人がいて、なにやら作業をしている。この時間だから今日は泊まるのだろう。小屋の先の斜面を登り、(最後はスキーを担ぐ)15:30 前巻機山に登り返し、ここから夏道の南側の斜面を大きく回り込みながら滑っていくが、南の端は崖であった。ヤブを歩いて越え、前巻機山の西の雪原斜面を斜めに滑走。雪質はいまいちだが、広くて急な斜面を豪快に飛ばす。15:58 ”展望台”のあたりに到着して休憩。ここから、左手の夏道(井戸尾根)に入るか、右手の沢筋斜面を滑り降りるか少し迷ったが、道が分からなくなるといけないので夏道に向かい、最後は井戸尾根を雪のあるところまで滑走。

前巻機山からの滑走

雪原斜面の滑走

井戸尾根の滑走

途中からスキーを担ぎ、16:25井戸尾根入口(五合目)着。ここからは視界の利かない樹林のなかをひたすら降りる。4合目まではだいぶかかり、ヤブの出ている雪原でスキーを履いて降りると、そこは3合目の尾根ルート出発点であった。スキーを再び担ぎ、17:42桜坂駐車場着。テントを出し、食事をしている人々。のどかな春の日。駐車場に泊まり、明日朝から登山するんだろうか。

井戸尾根・滑走終了

登山届のポストのあるところまで車で降りると、駐車しているジープのサイドミラーに小鳥がまとわりついている。デジカメでとろうとするとどこかへ行ってしまった。セキレイだろうか。

 周囲から見る巻機山

阿寺山から見る巻機山(2009年3月21日)

この後、上越国境のいろんな山から巻機山を見た。阿寺山から見た巻機山は左右に尾根を伸ばした巨大な姿。

中ノ岳から見る巻機山(2007年4月7日)

苗場山から見る巻機山(2009年4月4日)

苗場山から見た巻機山は複数の尖峰を立てた姿だった。