黒岳(水晶岳)  北アルプス裏銀座・影のシルエット

富山県  黒岳(水晶岳)(南峰2,986m、北峰2,978m)、鷲羽岳2,924m、野口五郎岳2,924m 、赤牛岳2,864m 、

    ワリモ岳2,888m、三ツ岳・三角点峰2,845m、烏帽子岳2,628m  2019年8月11~15日

(黒岳、鷲羽岳)日本百名山

(赤牛岳、烏帽子岳)日本二百名山

(野口五郎岳)日本三百名山

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歴戦を共に歩いてきた  

くたびれた靴

靴底もすり減って

ソールもはがれそう

その古ぼけたところに 

思い出がつまってる

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ブナ立尾根の途中からアキノキリンソウがたくさん咲いていたが、尾根の頂上が近づくと、同じ黄色のニガナやイワオトギリも現われ、次いでウサギギク、更に、紫の小さなリンドウ、卍形のトモエシオガマも咲いている。花の楽園になってきた。ようやく登り切ったブナ立尾根の頭は花崗岩の真っ白い砂がまぶしい。

砂地に出るとコマクサ、岩場に上がるとコゴメグサにタカネツメクサ。これらを見るとアルプスに来たと実感する。

鎖のついた垂直壁を横に渡り、烏帽子岳の頂上につく。そこは南北にピークのある狭い空間で、10数人の人たちで満員だった。北ピークにはちょうど一人分が登れる溝(ルンゼ?)があり、よっこらしょとてっぺんの割れ目の間に上がると、その向こうに立山が見えた。絶景、絶景。

D2

烏帽子小屋から三ツ岳へは長い登りで、今回はそこを涼しい夜明け前に登っていく。次第に夜空が明るくなりだし、朝焼けの赤が東の空を染め始めた。朝焼けに黒い峰を連ねているのは唐沢岳と餓鬼岳、それに燕尾根のようだ。まだ灰色の空に初めて槍ヶ岳を見る。

そして日が上がり、行く手に鷲羽岳と黒岳が見えてくる。今回の黒岳は双耳の間のナギの残雪は目立たない。地味な色の黒岳。

そして広い野口五郎岳の頂上に到達。黒岳の双耳は渋い緑色になっている。黒岳の左には鷲羽岳、そして南に鋭く立つ槍ヶ岳が一番目立っている。四周を何度も眺めるが、八ヶ岳や南アルプス、それに富士山も見えているようだ。すばらしい絶景。

そしてようやくたどり着いた鷲羽岳頂上からは槍ヶ岳の右に穂高岳がピークを連ねているのが見事。そしてその右奥には乗鞍岳や御岳が見えていた。下りの途中で初めて鷲羽池を見る。感激。

D3

次第に夜が明け、鷲羽岳頂上までもう少しの平坦なテラスから東の地平線のモルゲンロートを見る。赤い縁取りの槍ヶ岳や大天井岳。西には黒部五郎岳も見えてきた。頭上の黒いシルエットの鷲羽岳頂上には日の出を待ち構える人たちでいっぱい。北には黒岳のシルエットが待ち受けており、その奥には白馬岳や鹿島槍の双耳が見えていた。

黒岳に向かうルートは、まず赤岳頂上に上がる。主三角点に小さな地蔵尊がある。青空に立つ黒岳の頂上には登山者が大勢見えている。ここから黒岳までは距離は短いが岩場の梯子や難場がたくさんある。頂上標識のある黒岳・南峰には大勢の人がいるのに、三角点のある隣の黒岳・北峰にはルート表示もなく、誰もいなかった。

そしてついに赤牛岳頂上に到達。頂上標識と三角点、もう一つの石標は主三角点だろうか。先に来ていた二人が話し込んでいたが、私は木陰に座って休憩。赤牛岳からはすぐ近くに真っ青な黒部湖が見える。その左上には立山。

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初めてのルートを黒部源流に下っていく。次第に明るくなり、鷲羽や三俣蓮華岳に囲まれた谷を下っていく。そこは花咲く散策路だった。マルバタケブキらしき黄色い背の高い群落。それにウワギギクにイワオトギリ。それにアキノキリンソウ。黄色い花に混じり、白いカラマツソウ。ヒゲの長い白い花はオオヒョウタンボクだろうか。雲ノ平への分岐があり、その少し先で「黒部川水源地標」に至る。

登り返しの黒部源流の道には、ぼつぼつ人がいた。往路では閉じていたフウロは満開。黄色い細長い花はオオバミゾホオズキというらしい。

 青空に立つ黒岳の頂上には登山者が大勢見えている。ここから黒岳までは距離は短いが岩場の梯子や難場がたくさんある。
 頭上の黒いシルエットの鷲羽岳頂上には日の出を待ち構える人たちでいっぱい。
 日の出前、黒岳のシルエット
 赤牛岳へは頂上の西側をトラバース気味に登っていく
 槍ヶ岳のシルエット
 「黒部川水源地標」の付近から黒いシルエットの上に浮かぶ黒部五郎岳
 イワオトギリ
コゴメグサ
ウワギギクの群落
 タカネツメクサ
 イワギキョウ
イワツメクサ

黒部源流の花

 オオバミゾホオズキ
 フウロ
 オオヒョウタンボク(スイカズラ)
D1  3:39 七倉山荘発  5:00 高瀬ダムの上  5:30 ブナ立尾根登山口10:28 烏帽子小屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り6時間49分11:17 烏帽子小屋発12:48 烏帽子岳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り1時間31分12:54 烏帽子岳発14:20 烏帽子小屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復3時間3分・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・合計9時間52分D2 3:37 烏帽子小屋・テント発  5:39 三ツ岳・二峰  7:47 野口五郎岳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り4時間10分  8:01 野口五郎岳発10:21 東沢乗腰11:47 水晶小屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・野口五郎岳から3時間46分12:25 水晶小屋発14:02 ワリモ岳15:02 鷲羽岳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・水晶小屋から2時間37分15:32 鷲羽岳発16:52 三俣山荘・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鷲羽岳から1時間50分・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・烏帽子小屋・テントから13時間15分D3 3:00 三俣山荘・テント発  4:44 鷲羽岳  4:59 鷲羽岳発  6:00 ワリモ岳  6:50 水晶小屋  7:09 水晶小屋発  8:04 黒岳(水晶岳)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三俣山荘・テントから5時間4分  8:08 黒岳(水晶岳)発  8:17 黒岳・三角点峰  9:39 温泉沢ノ頭(高天原温泉分岐)12:36 赤牛岳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・黒岳から4時間28分・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三俣山荘・テントから9時間36分12:44 赤牛岳発15:49 温泉沢ノ頭(高天原温泉分岐)17:52 黒岳(水晶岳)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・赤牛岳から5時間8分18:45 水晶小屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・黒岳から53分・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三俣山荘・テントから往復15時間45分D4 2:50 水晶小屋発  3:53 岩苔乗腰  5:43 黒部川水源地標  6:36 三俣山荘・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・水晶小屋から3時間46分  7:33 三俣山荘・テント発  8:31 黒部川水源地標10:55 岩苔乗越12:18 水晶小屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三俣山荘・テントから4時間45分13:24 水晶小屋発14:14 東沢乗越17:34 野口五郎岳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・水晶小屋から4時間10分17:37 野口五郎岳発17:56 野口五郎小屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・野口五郎岳から19分・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三俣山荘・テントから10時間23分・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・朝の水晶小屋から15時間6分D5  3:37 野口五郎小屋発  5:44 三ツ岳・二峰  6:30 三ツ岳・三角点峰  8:10 烏帽子小屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・野口五郎小屋から4時間33分  8:43 烏帽子小屋発12:10 ブナ立尾根登山口12:38 高瀬ダム上、タクシー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・烏帽子小屋から3時間55分・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・野口五郎小屋から9時間1分12:48 七倉山荘・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・野口五郎小屋から9時間11分

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今季から夏は日本アルプスに再訪することにする。もうだいぶ長い間行ってない。最初は北アルプス裏銀座。初めて行ったのは2007年だからもう12年前。夏に表銀座と聖岳、空木岳と鳳凰山を連続して登ったこともあり、当初は裏銀座と北岳の二つを登るプランだったが、連続は辛い。体力回復が必須。今回は裏銀座のみとし、あとは日帰りで北陸の山をいくつか登ることにした。2007年はテントをしょって初日にブナ立尾根と烏帽子岳に登り、二日目は野口五郎岳を経て(三俣山荘まで行けず、)水晶小屋にザックを置いて鷲羽岳まで往復、三日目に黒岳と赤牛岳を往復、四日目に下山。今にして思えば二日目に水晶小屋から鷲羽岳まで往復したのも大変だったと思うが、今回はテント泊で通すことにし、二日目に三俣山荘まで行き、三日目に赤牛岳まで往復するプランとする(往復18㎞だが、1.5㎞/hでいけば12時間。3時に出て15時に戻れるじゃないかと考えたのだが、結局、これはうまくいかなかった)。今年は台風がいくつも来ていて、直前になって週の後半が雨予報になったが、裏銀座に登っている最初の4日間は晴予想だった。幸先はいいようだ。

前泊した道の駅白馬にはキキョウ、ギボウシ?ヤマハハコなどがたくさん咲いていて、さながら山の中のよう。高山植物の販売もしていた。飯田十三仏像の近くにはピンクと赤の大きな花(ハイビスカス?)。翌日2時に起き、夜明け前に着いた七倉山荘前の駐車場は既に満車。トンネル入口に近い道脇に停め(前日、満員盛況のビッグ白馬で買ったバナナを詰め)、出かけようとしてGPSを起動すると黒岳の軌跡が入っていない。プランを立てたときに軌跡をパソコンで作成したのに、デバイスに転送し忘れたようだ。なくても登れるのだが、GPSルートを見ながら登るのがこのところの習慣になっており、今回ツアーのケチのつけ始めだった。

真っ暗な七倉山荘前をヘッドランプで歩き始め、長いトンネルをいくつか抜け、七倉ダムの九十九折りを登る間に夜が明ける。白いのはオンタデの花。ヤマハハコにカラマツソウに似た花。高瀬ダムは淡い緑色。ダムの下を歩いている人影がいくつか見える。ダムの上のトンネルをくぐり、吊橋を渡ると濁沢キャンプ場があり、そこから出かけようとする人。広い中洲の中の林を抜けると、沢の奥の白い渓谷に滝がかかっている。二本の大木をつないだ、ちょっと怖い丸太橋を渡り、ブナ立尾根の登山口に着くと、そこで準備中のパーティがいた。大学生らしきパーティだったが、そのパーティも含め、ブナ立尾根の登りではかなり多くの人たちに道を譲った。私の足が遅いのは確かだが、登るのが早い人たちがこんなに多いとは。夫婦連れの人たち、女性にもどんどん抜かれた。ブナ立尾根は登山口から烏帽子小屋までを12に区分しており、12番・登山口1,330m、9番・権太落とし1,660m、6番・中休み1,960m、4番・三角点2,208m、0番・烏帽子小屋2,520mと示されている。登っていくと、それぞれの地点に11から1までの札が置いてあり、その間、9番、6番、3番で3回、休憩を取っていく。登山口付近に白い花。登山口からしばらくは手摺のついた横長のつづら折り。アルミの階段を登る。赤い実。白や薄青色のソバナがたくさん咲いていた。最初の休憩を取った9番・権太落としというのは大きな岩の下で、登山道の資機材が置いてあった。そこでパンを食べていると、「権太落とし」の表示をカメラに撮っていく人。その先には黄色いホトトギス、ギボウシに黄色いイヌナズナ?(オミナエシ?)日差しが林の中まで入りだしてから熱中症ぎみに頭が少しぼやけてきて、6番ではバナナを食べるが、5本もっていったポカリの1本目はまだ全部飲まなかったと思う。熱中症対策にもっとガブガブ飲むべきだったかもしれない。一輪のみのセンジュガンピ、赤いホタルブクロ。4番の三角点は立派な大きな三角点。その少し先に「タヌキ岩」という大きな岩があり、そこで休んでいる人々。その先で林が切れて頭上に見えたのは、ニセ烏帽子あたりの尾根とそこから谷に落ちる白いナギ。

ブナ立尾根の途中からアキノキリンソウがたくさん咲いていたが、2番を過ぎて尾根の頂上が近づくと、同じ黄色のニガナやイワオトギリも現われ、次いでウサギギクが咲いていて夢中で撮影。更に、紫の小さなリンドウ、卍形のトモエシオガマも咲いている。花の楽園になってきた。ようやく登り切ったブナ立尾根の頭は花崗岩の真っ白い砂がまぶしい。はるか上に見えていた裏銀座の尾根が真横に見えている。あれは三ツ岳のあたりかな。ややフラつき気味に大勢の人がいる烏帽子小屋の前を通り、小屋の前の紫色のイワギキョウの群落を撮影。テント場に向かうと、近いテント場は埋まっていて、奥にあるひょうたん池の手前に空いていた一人分のスペースにテントを設営。背後にいた女性パーティはひょうたん池まで降りて行った。池の近くの方が雰囲気がいいのだろうが、トイレが遠くなる。テントを担いだ人たちは私の後にもたくさん来て、狭いスペースに張っていた。私のテントを見て、いいところですねと言う男性。ちょっと傾いていると答える。テント場周辺は花盛りで紫色のイワギキョウ、黄色いウサギギクやらがいっぱい。長いヒゲを伸ばしたイワオトギリがすごくたくさん咲いていた。烏帽子小屋でテント場代1,000円を払い、烏帽子岳に向かう。小屋の入口に古いランプが掛けてあった。このとき、「烏帽子岳まで今から行けますか」と尋ねる人がいて、店の人が2時間くらいで往復できます、と答えていたが、私は登りの足が上がらなくなっていて、大勢に抜かれながら我慢して登る。西には赤牛岳がゆったりと赤い姿を見せている。二日後に登ってやるからな。南に見えている双耳は黒岳ではなく、三ツ岳。双耳の間の残雪が白く光る。この道沿いにはゴゼンタチバナ、砂地に出るとコマクサ、岩場に上がるとコゴメグサにタカネツメクサ。これらを見るとアルプスに来たと実感する。ニセ烏帽子まで登ると、初めて烏帽子岳の鋭角が見える。12年前に見たときもそうだが、最初に見たときはその強烈な鋭鋒の頂上に登れるとはとても思えない。だが、烏帽子が鋭角に見えるのは南北方向からであって、実は縦に長い頂上をしていて、その長い部分をつづら折りに登る道がうまく付けられている。ニセ烏帽子から既に頂上に立っている人たちが見えていたが、私は登る前に小さな木立の日陰に寝転んで休憩。テント場にも日影が無く、烏帽子小屋も満員だったので、日陰の場所を見つけたらなんでもいいからそこで休もうと思っていた。岩場にはミミナグサを大きくしたようなイワツメクサ。烏帽子岳の近くには黄色いキジムシロにイワオトギリ、白いマヤハハコやシシウド。

少し元気を回復し、九十九折りを登り、鎖のついた垂直壁を横に渡り、烏帽子岳の頂上につく。そこは南北にピークのある狭い空間(長さ20m、幅10mくらい?)で、10数人の人たちで満員だった。二つのピークの間に頂上標識があり、そこで記念撮影をしている人々。南ピークはやや斜めだが平べったい形をしていて、鉄柱が1本、人も数人。従って、誰もいない北ピークに向かう。北ピークにはちょうど一人分が登れる溝(ルンゼ?)があり、途中にカラビナが数本打ってあり、手がかり(ホールド)もうまいくあいにあり、よっこらしょとてっぺんの割れ目の間に上がると、その向こうに立山が見えた。絶景、絶景。次に南ピークに上がると、そこは全く歩きやすい平面でこりゃあいい。歩き回って周囲を撮影。このとき写真を撮ってもらった男性が、もしかするとNHKに出ていた田中陽希さんだったのかもしれない。背景に赤牛をいれましょう、と言ってもらったのを覚えているが、やや不満そうな表情だった気もする。気づかなかったのは不覚。南ピークにいた他の人たちは気づいていたのだろうか。頂上をダブルスティックで歩き回っている間は元気だった。北ピークには私に続いて他の人たちが順番に登り、こっちのほうがいいぞ、と話している。北ピークの方が少し標高が高いかな。下ってから陽射の登山道を戻るとき、やはり一箇所しかない木陰で休み、その先の登り返しの途中でもう一度、岩に座って休憩。ニセ烏帽子に登り返したときは、雲が湧いて烏帽子は見えなくなっていた。

烏帽子小屋にもう一度寄り、空の2リットル水バッグの水を400円で買うとき、前の人がビール700円とCCレモン400円を買っていたので、私もそれに倣う。合計1,500円。まだ陽射で暑いテントに入り、網戸でも暑いので入口を開け、ビールを飲みながら少しビショルドを読むが、すぐに仮眠。ところが、この後、体調がおかしくなり、苦しむ。これではとても黒岳や赤牛まで行けない、明日は下山するか、とまで思った。少し眠り、トイレに行ってから少し気分が回復。野菜スープとカルボナーラを食べるが、カルボナーラの方は賞味期限切れのためか味はいまいちだった。だが気分は回復し、予定通り、翌日アラームを3時にセットし、この日は就寝。


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手帳に書いたプラン通り、3時のアラームで起き、カップ麺を食べ、カフェオレを飲み、テントを畳む。外はまだまっくらだが、歩きだしたときは他の人たちも動き出していた。道を間違え、池の方におりてしまい、2度道を尋ねて登山道を見つける。このとき尋ねた一人は前日、烏帽子岳で写真を撮ってもらった男性(田中さん?)だったと思う。烏帽子小屋から三ツ岳へは長い登りで、それを烏帽子岳から見たときはずいぶん高低差があり、12年前に登った時は長く感じた。今回はそこを涼しい夜明け前に登っていく。日が射していたら辛いだろうが、涼しい分、楽だったと思う。次第に夜空が明るくなりだし、朝焼けの赤が東の空を染め始めた。朝焼けに黒い峰を連ねているのは唐沢岳と餓鬼岳、それに燕尾根のようだ。まだ灰色の空に初めて槍ヶ岳を見る。砂地にはコゴメグサにコマクサ。赤白はヨツバシオガマ?ヘッドランプを消灯。三ツ岳手前のマイナーピークまで上がると、そこで夜明けを待っている人たち。そして日が昇る。今日も良い天気になりそうだ。ミミナグサのような白い花はイワツメクサ。そして行く手に鷲羽岳と黒岳が見えてくる。今回の黒岳は双耳の間のナギの残雪は目立たない。地味な色の黒岳。三ツ岳・三角点峰をトラバースするとき、頂上に登っている人のザックが置いてあるのを見たが、このときはまたGPSの三角点が消えていたので、登らずに通り過ぎる。三ツ岳・二峰の手前にお花畑コースの分岐表示があるが、往路では二峰に向かう(復路でお花畑コースに行こうと思ったが、分岐を見逃し、お花畑コースには行き損ねた)。

登山道は三ツ岳・三峰には向かわずに南に下る。野口五郎岳までの間にはマイナーピークの岩峰がいくつかあり、岩を越えたり、積み重なった岩の上を通過。地図では読み取りにくい複雑なところを丹念に進む。三ツ岳の登山道沿いにはコマクサがたくさん咲いているのだが、往路のときは暗かったのでほとんど見ず。黄色いキジムシロ(ヘビイチゴ?ミツバツチグリ?)。野口五郎小屋の前を過ぎ、そして広い野口五郎岳の頂上に到達。大きな頂上標識が槍ヶ岳を背に立っており、人々が記念撮影している。そのすぐ脇に三角点があるが、それは南を向いている。ザックを降ろして最初の休憩。パンを食べ、烏帽子小屋で汲んだ水2リットルの残り(1リットル弱)の入った水バッグからガブ飲み。黒岳の双耳はしぶい緑色になっている。黒岳から赤牛まではずいぶん距離があるなあ。黒岳の左には鷲羽岳、その左ににょっきり突き出しているのは笠ヶ岳。そして南に鋭く立つ槍ヶ岳が一番目立っている。四周を何度も眺めるが、南東に見える燕尾根の向こうに見えているのは八ヶ岳や南アルプス、それに富士山も見えているようだ。東に見えているのはたぶん浅間山。すばらしい絶景。野口五郎を南に、えらく長い九十九折りを下っていく。こいつは帰りはしんどそうだと思ったが、その通りだった。すぐ南に真砂岳があり、登山道がトラバースしているこの山にも今回、登る計画にしていたが、前回はあったと思った頂上への分岐表示は見つからず、今回もパス。残念。そこからルートは西に向かい、東沢乗越を経て水晶小屋のある赤岳に至るが、この吊尾根道もなかなか大変である。前回もここの通過に苦労した記憶があり、大勢に抜かれながらも黙々とペースを守って進む。岩尾根の合間に花は多い。赤白のハクサンチドリ(ヨツバシオガマ?)、黄色いウサギギク、ピンクの大きなフウロ。黄色いキンポウゲに紫のリンドウ、そして咲き残りのチングルマ。紫のイワギキョウに赤いオンタデの花。今回は大勢の人たちに道を譲ったが、休んでいる人を除き、歩いている人は一人も追い越さなかったと思う。最初のコルに下り、吊尾根P1に登り返し、いくつかの岩のマイナーピークを越えていく。東沢乗越のコルはなかなか見えてこない。二つ目のコルに少し下り、吊尾根P2に登り返していく。尾根の右や左にルートが変わり、やっかいなところが多数。岩場で何度か迷い、ルートを間違え、後続の人に「こっちじゃないな。あっちだ」と言ったのが何度か。岩場には黄色丸印ペンキが目印だが、見つけにくいところもある。

P2本峰のあたりまで達してようやく東沢乗越が見えてくる。そこまでは比較的緩い下り。コルの石仏にお参りし、そこでこの日2度目の休憩。バナナを食べる。再び水バッグからガブ飲みすると、ほとんどなくなった。そこから東沢まで降りていけそうな繁みの中の隙間が見えていたが、そこに下る切り分けはないようだ。そして赤岳までの登り返しにかかる。コゴメグサにイワギキョウ。ピンクの花はイブキジャコウソウだろうか。黄色いウサギギクにスミレ。薄黄緑色の花はキバナオウギだろうか。乗越で休んでいた年配パーティが元気に追い越していく。やがて頭上に水晶小屋が見えてきて、最後の九十九折りを黙々と登り、ようやく水晶小屋に着く。赤いのはミヤマシオガマらしい。前回は重いザックを担ぐのに疲れ、水晶小屋に宿泊依頼し、軽いザックで鷲羽岳まで往復したのだが、今回は重いザックをしょって鷲羽岳を越え、三俣山荘まで下る。今回、重いザックを担いでも肩が痛くならなかったのは、担ぎ方を改善したのと、トレーニングの賜物か。水晶小屋の東側のテラスは日向なのに満員。そこからははるか北に黒部湖が見え、鈴なりの人でいっぱいの黒岳頂上はすぐ近くに見えていた。ここも北アルプスの最深部の一角なのだ。小屋の日陰に腰を下ろし、少し目をつぶる。

今回は鷲羽岳の北にあるワリモ岳頂上に登るのもプランに入れていた。そこで、ワリモ岳だろうと思ったピークをトラバースしていった先のコルにザックを置き、その頂上に登る。ところが、高度がたかくなると、南に見える鷲羽岳の向こうにもう一つピークが見えてくる。しまった、あれが鷲羽岳で、鷲羽岳と思っていたのがワリモ岳だ!愕然としたが、一応そのピーク(2,841m峰)の頂上まで登り、コルまで下る。コルからワリモ岳(本物)への登り返しは辛く、途中でバテてしまって休んでいる人がいたが、その他の人たちは「きつい」と言いながらも私を追い越していく。元気だ。そしてワリモ岳の頂上直下に至ると頂上標識があり、私はそこにザックを置き、頂上まで登る。頂上標識のところからいったん岩の上に登ればいいのだが、このときはやや北側の沢筋のようなところから登った。少し登ればあとは簡単で、頂上標識の上あたりから頂上まではすぐ。やっと一つ、前回に登らなかったピークに至る。ワリモ岳頂上から降りるとき、たまたまやってきて私の降りるのを見た若い男女3人組のうち、二人がワリモ岳頂上に登っていった。

ワリモ岳から大きく下り、鷲羽岳に向かって本日最後の登り。これまた辛い登りだった。足は止まらないが、ゆっくりしか登れない。そしてようやくたどり着いた鷲羽岳頂上には大勢の人たちがいた。そこからは槍ヶ岳の右に穂高岳がピークを連ねているのが見事。そしてその右奥には乗鞍岳や御岳が見えていた。(西の景観はあまり覚えていない。雲がかかっていたかも)鷲羽岳頂上で少し目をつぶって休み(30分くらい寝ていたようだ)、下りにかかる。これまた無限に続く九十九折り。はるか眼下に三俣山荘とその背後のテント場が見えている。遠く感じた。下りの途中で初めて鷲羽池を見る。前回はこれも見ていなかった。感激。延々と下って標高が下がると三俣山荘はいったん見えなくなり、ようやく平坦なところまで下り、尾根の東側を回り、尾根に登り返すと三俣山荘に着いた。ここもまずテント場に向かう。ここは前日よりも更に混んでいた。それにしても大勢の人たち。テント場は山荘の南の沢筋のまわりにたくさんあったが、そのすべてがもう埋まっていた。途中に分岐がいくつかあり、そちらに空いているところがあったかもしれないが、まっすぐに進み、登山道を登り、3箇所ほどを調べ、テント場を決める。傾いていて狭いが、平。テントを張ってから山荘に行き、テント場代1,000円、ビール700円、ポカリ400円を購入。無料の水を蛇口から2リットル組む。ここのトイレは靴を脱がないと入れないので、結局一度も使わず。だが、三俣山荘は二階建てで展望食堂もあり、居心地はよさそうだった。山荘入口に鳩人形がぶら下がっている。山荘からテント場までは距離も高低差もあり、とても何度も往復できない。道沿いにカラマツソウがたくさん。やっとテントまで登り返し、この日はすぐに夕食を作り、ビールを飲みながら食べる。白米ご飯を野菜スープに入れて雑炊にして食べると、無性においしかった。腹具合はまったく悪くならず。カフェオレをつくり、食器の片付けをしながらカフェオレを飲み、就寝。

 

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18㎞を歩かなければならない3日目は2時に起きて食事。夜中は外は霧で、風も吹いていたが、食事のときはだいぶ風も収まり、テントの外で調理できた。カフェオレときつねうどんを食べ、軽いザックで出かける。水バッグには1リットルほど入れたと思う。昨日下った尾根をトラバースする道から尾根に登り返し、真っ暗な鷲羽岳を見上げると、霧がだいぶ晴れてきて、登っている人たちのヘッドランプがたくさん見えている。テント場にはほとんど動きはなかったが、すでに登り始めている人は大勢いた。食事しているとき、三俣蓮華方面に登っていくパーティも見た。九十九折りを延々と登っていく間に、時々背後からヘッドランプの人が追い付いてきて、道を譲る。次第に夜が明け、鷲羽岳頂上までもう少しの平坦なテラスから東の地平線の朝焼けを見る。ここは現物よりも写真の方が赤い色が強調されるようだ。赤い縁取りの槍ヶ岳や大天井岳。西には黒部五郎岳も見えてきた。頭上の黒いシルエットの鷲羽岳頂上には日の出を待ち構える人たちでいっぱい。その左に見えているのは浅間山、雲に隠れているのは富士山だろうか。北には黒岳のシルエットが待ち受けており、その奥には白馬岳や鹿島槍の双耳が見えていた。日の出直前の鷲羽岳頂上に着き、腰をおろしてパンを食べ、水バッグの水をガブ飲み。1リットルなんてすぐに無くなりそうだ。鷲羽岳から下るとき、日の出となる。今日も快晴になりそうだ。ワリモ岳と2,841峰を通過し、赤岳に登り返す。途中に、帰りに使う予定の黒部源流に下るルート分岐があり、そこを歩いている人もたくさん見えていた。相変わらず人の多い水晶小屋の外のテーブルのところに日に背を向けて座り、2度目の休憩。バナナを食べる。水晶小屋で水1リットルを200円で購入。ここではドラムからまず大きな計量ビーカーで水を受け、1リットルをきっちりじょうごを使って水バッグに入れてくれた。黒岳に向かうルートは、まず赤岳頂上に上がる。主三角点に小さな地蔵尊がある。青空に立つ黒岳の頂上には登山者が大勢見えている。ここから黒岳までは距離は短いが岩場の梯子や難場がたくさんある。追い越していったパーティが立ち止まってスティックをしまっていて、彼等をいったん追い越して難場を過ぎた先で、再びそのパーティに道を譲る。そして狭いところに人が大勢いる黒岳頂上に着く。

細長い頂上の西側から東側に行こうとすると、「順番ですよ」と言われたので、その列に並ぶ。そういうつもりではなかったのだが、前に並んでいた二人が写真を撮り合っていたので、私は次に待っていた若い女性と写真を撮り合う。一人で登ってるのかな。でも若い女性でも体力や技術は私よりも勝っているのかもしれない。頂上標識のある黒岳・南峰には大勢の人がいるのに、三角点のある隣の黒岳・北峰にはルート表示もなく、誰もいなかった・「水晶岳」と書かれた小さな頂上標識は前回も見た覚えがあるが、倒れていたので、三角点の近くに差しておく。南峰から北峰へのルートは赤牛岳へのルートであり、私がそちらに向かおうとすると「赤牛ですか」と聞かれた。北峰には岩にペンキで書かれた赤牛岳への道標があるが、そこが黒岳・三角点への分岐点になっている。私が三角点から降りていくと、たまたま3人がやってきて、「三角点はこっちですよ」と言ったのに、「赤牛岳はこっちだな」と言って三人とも赤牛岳方面に向かっていった。どうやら、黒岳・三角点に行ってみようという人はいないらしい。最初は黒岳からの長い九十九折りの下り。前日の野口五郎や鷲羽岳の九十九折りよりも傾斜があり、慎重に下るが、先を行く三人は足が速い。途中でそのたいへんな九十九折りを登ってくる女性が二人。重そうなザックを担いでいたが、どこから来たのだろう。下り切ったところから北に、大きな残雪の脇を通っていく。そこから見る赤牛岳は縦位置なのでやけに近く見えるが、途中に三つほどピークが見えており、見た目よりもはるかに遠く、たいへんな道であることを思い出す。一人が追い付いてきて、道を譲る。最初の岩峰K1は頂上のやや西側を通過していくが、そこに至るまでに尾根のマイナーピークをいくつか通過。K1のあたりで水晶小屋から赤牛岳までのおよそ1/3を過ぎたので、K1からの下りの途中の日陰で3度目の休憩。また水をガブ飲み。ナッツを食べ始めたと思う。休んでいるときにまた一人が先に行く。西には薬師岳が大きく構えていて、三つのカールの上に平べったい頂上。フウロにウメバチソウにニガナ。

最低コルに下る手前に高天原温泉への分岐表示のある地点に着く。そのあたりがだいたい中間点。そこから大きく下り、K2に登り返していく。最低コルは広く、踏跡を見失いがちだが、尾根筋を進めばまた見つかる。白と黄色のチングルマ。K2は確か西側をトラバースし、いったん下ってK3への登り返し。このあたりでルートを何度が見失い、いったりきたり。ルートはK3の東側をトラバースしていき、2/3を越えたところで休憩地点を探し、狭いハイマツの影に横になる。ここで休んでいるときも一人が追い付いてきて、先に行く。この人には頂上で会ったが、その前の人たち(5人)のうち二人が戻っていくのに会ったと思うが、最初の三人には会わなかったと思う。どこに行ったのだろう。K3の東側は広い花崗岩帯になっていて、黄色い目印を何度か見失い、苦労して進む。そして最後のコルに下り、最後の登り。このあたりでまた一人が先に行く。咲き残りの白いシャクナゲ。赤牛岳へは頂上の西側をトラバース気味に登っていき、そのときは頂上はさっぱり見えない。左手に別のピークが見えてきて、あれが頂上か、まだ遠いな、と思うが、それは赤牛の更に先にあるピーク。長い九十九折りを登っていくと真上に立っている人が見えてくる。それはどうやらK2で見た人らしい。そしてついに赤牛岳頂上に到達。頂上標識と三角点、もう一つの石標は主三角点だろうか。先に来ていた二人が話し込んでいたが、私は木陰に座って休憩。もう12時半になっているのに愕然とし、帰りは夜中になると覚悟して帰路につく。赤牛岳からはすぐ近くに真っ青な黒部湖が見える。その左上には立山。K3で追い越していった人が先に下っていき、もう一人には頂上から少し下ったところで先に行く。速い人がうらやましい。

赤牛岳の頂上から下るとき、息を切らせて登ってきた一人に会ったと思う。軽装のその人が戻ってくるのには会わなかったと思う。どこに行ったのだろう。わかりにくいK3の東側を越え、さっき休んだのと同じところで休憩。水を飲み、ナッツを食べたと思う。K3から下った広いコルの真ん中になんとテントが張ってある。登山道は尾根中央より西側を通過するので近くにはいかなかったが、テントにいたのはK3で追い越していき、赤牛の頂上にもいた人のようだった。水はあるのかな。K2への登り返しは辛かった。K3から下っていくときに頂上で会った二人目の人がK2の上に見えたが、ようやくK2を越えると、今度は高天原温泉への分岐のあるところでその人が休んでいるのが見えた。その分岐までの登り返しもきつかった。ようやくそこまで登り返し、K1に登り返していく複雑な地形の途中の、往路で休んだ場所で再び休憩。背後にそびえる岩峰の岩肌が妙にくっきりと見えていた。フウロに小さなツガザクラ。K1への登り返しもきつく、よせばいいのに頂上近くまで登り、黒岳に向かって大きく下っていく。ここにもシャクナゲを見る。例の大きな残雪の脇を通り、黒岳・北峰への九十九折りが始まる。もうだいぶ足が上がらなくなっていたが、とにかく登り続け、ついにペンキの道標のある黒岳・北峰への分岐に着き、三角点へは行かずに南峰に向かう。北峰と南峰の間はそれほど高低差はなく、たどり着いた南峰頂上には誰もいなかった。もう雲が広がり、霧が渦巻いていて視界はなし。それでも一人の頂上をちょっと楽しみ、頂上標識を写して頂上を下る。橙色はシモツケソウ?ところが、この後に天気が急変し、いったんパラついた雨が梯子を下りているときに本降りになる。慌ててレインウェアを着こみ、タフに持ち替え、ザックカバーをかけるが、ザックはだいぶ濡れてしまった。この雨で三俣山荘のテント場まで下るのはたいへんだ。水晶小屋に着くまでにもう靴にも水がしみこみ始めていた。

とりあえず、水をもらおうと思って水晶小屋に入るが、小屋の人はこの雨だから泊っていけと勧めてくれた。乾燥室にザックとレインウェアと靴を置き、夕食にカレーで約8,000円、プラス・ビールを用意してもらう。カレーもビールもすごくうまかった(ちなみに、烏帽子小屋と野口五郎小屋のビールはスーパードライ、水晶小屋と三俣小屋は一番搾り)。たぶん倉庫と着替えに使っていると思われる部屋に案内され、そこに一人ということなので気が楽だった。服とウェストバッグの中のものは、乾かすために部屋の中に広げておく。消灯の21時よりも前に就寝。雨に降られたが、小屋に泊まれてラッキーだった。カレーがうまくて、おかわりを頼まなかったのが心残り。

 

D4

トイレに起きたのは深夜で、2時のアラームで起きる。部屋からトイレへはすぐ近くなので便利。部屋を引き払い、フロントの土間にザックと靴を持出す。準備中の男性が一人。水をもらうのに小屋の人を起こすか迷ったが、お金を入れて水を汲む手順が張り出されていたので、まず300円を箱に入れ、それから水をビーカーに汲もうとする。ところが水はほとんどなかった。こいつはまいった。仕方ない。少ない水で少し不安だが、ポカリ1本が残っていた。雨は上がっていたが外は深い霧で、風も吹いている。レインウェア上下を着込み、ヘッドランプで出発。明るければなんてことはない山道が、暗いとまるで違う。方角を確かめ、前日と前々日にたどった道を下る。黒部源流への分岐まではずいぶん長く感じた。その間にはやっかいな岩場もあり、足場を確かめて慎重に進む。ようやく分岐に着き、初めてのルートを黒部源流に下っていく。鷲羽への道に比べるとはるかに楽だが、登りなおさねばならないつづら折りの下りは憂鬱。思ったよりも早く二つ目の分岐(岩苔乗越)に着き、祖父岳に向かう尾根道から南へ下る道に入る。沢音が次第に大きくなる。誰もいない一人旅なのでウォークマンを鳴らしてちょっとだけ賑やかに行く。暗闇のかなたに三俣山荘とテント場の明かりが見えていた。ヘッドランプの明かりに浮かぶ黄色い花はマルバタケブキだろうか。だんだん空が明るくなり、沢筋を横切るところに遭遇。うまそうな水だなと思い、手ですくって飲んだが、この水を汲めばよいと気づく(このときは暗くて分からなかったが、この近くに水場があった)。そこで水バッグにたっぷり水を汲み、ガブ飲みしてからまた水を入れる(2リットル)。これで水の心配は解消された。次第に明るくなり、鷲羽や三俣蓮華岳に囲まれた谷を下っていく。そこは花咲く散策路だった。沢沿いなので遊歩道とまではいかないが、マルバタケブキらしき黄色い背の高い群落。それにウサギギクにイワオトギリ。それにアキノキリンソウ。黄色い花に混じり、白いカラマツソウ。ヒゲの長い白い花はオオヒョウタンボク(スイカズラ)だろうか。最初は花が閉じていて何の花だか分からなかったピンクの花がもう開いており、それはフウロだった。大きなフウロは見事。白いめしべのフウロに赤いめしべのもある。祖父岳は近すぎて山肌しか見えないが、真上に立つ鷲羽岳は天にかかっているように見える。三俣蓮華は頂上部分のギザギザが朝日に輝いている。道の左側を流れていた沢の右岸から左岸に渡り、もう一つの沢を渡ると雲ノ平への分岐があり、その少し先で「黒部川水源地標」に至る。そこで初めて人に出会ったと思う。その付近から黒いシルエットの上に浮かぶ黒部五郎岳が見事。そこからは沢沿いの登りとなる。赤いミヤマシオガマが咲いていて、やがて道は平たんになり、三俣山荘に着く。

前日、あれほど満員だった三俣山荘のテント場は、この日はほとんどテントも人もいなくなっていた。いつのまにか山荘の前に出てしまったので、引き返してテント場の奥に行く。テントを張った場所までは遠く、登りが辛い。心配した我がテントは無事に傾きもせずに立っており、私を迎えてくれた。よかった。さっそく中のシュラフとシュラフカバーとマットを袋に収納し(シュラフくらいは前日にしまっておくべきだった)、黄色い袋からコンビニ袋を出し、それぞれの袋をコンビニ袋に入れて濡れないようにする。次にズブ濡れのテントを収納し、テントとシートの袋もコンビニ袋に入れ、それからそれらをザックに詰める。食糧が少なくなった分、スペースがあり、そこに水バッグを入れる。近くにチングルマの咲き残りの群落が咲いていた。ここより下ではもうみんなヒゲのチングルマ。薄い黄緑色のアオノツガザクラも咲いていた。そして重いザックをしょい、緩めてはめたバックルをギュッと締め、帰路につく。肩が痛くないので重さもあまり感じない。前日に近くに張ってあった三つのテントはすでになく、少なくなったテント場には、これからテントを片付けようとする人たち。正面に鷲羽が雄大に見えていたと思ったら、もう霧に隠れてしまった。今日も雲が多そうだ。登り返しの黒部源流の道には、ぼつぼつ人がいた。往路では閉じていたフウロは満開。黄色いアキノキリンソウ、卍になりかけのトモエシオガマ、紫色のトリカブト、そして白いウメバチソウ。イワオトギリの群落の先に黒部川水源地標。橙色のクルマユリ、黄色い細長い花はオオバミゾホオズキというらしい。雲ノ平分岐を過ぎ、枝沢が合流しているところに人がいた。そこはたぶん往路で給水したところだが、景色が変わっていてそれと気づかずに通過。そこからだいぶ先で休憩をとる。「ライチョウがいましたよ」と教えてくれた人がいて、どこだろうと思ったが、クークー鳴き声がしていて、登山道の2~3m脇にライチョウがいた。なんであんなに鳴いていたのだろう。居合わせた男性と二人で撮影。逃げようとはしていなかった。その先に水場標識があり、そこで給水している人がいた。祖父岳との分岐点(岩苔乗越)にも休憩中の夫婦。本来なら、ここから祖父岳まで往復だが、祖父岳はえらく遠くに見えた(約1km)。水晶小屋に向かってつづら折りを黙々と登る。もうカメの歩み。数人が追い越してゆき、追い付いてきたさっきの夫婦にも道を譲る。ようやく分岐に着くと、さっきの夫婦はチョコレートを食べながら休憩していた。なかなか優雅だな、と思ったが、そうでもなかったのかも。私は休まずに水晶小屋を目指す。最初は緩いが、最後は急なつづら折りをがんばり、水晶小屋に着く。

水晶小屋で昨晩のお礼を言い、外は風が吹いていて寒いので室内を借りて食事。おでんがあるというので、最初におでん500円を食べ、それから食べ損ねた野菜スープにご飯を入れて雑炊にして食べる。これで残りはカップ麺が一つ。これは翌朝、野口五郎小屋で食べよう。食事していると、隣で飲み物を作っている女性。気づくとジェットボイル(新型)を使っている。(だいぶ昔に買ったジェットボイルはもうだいぶ痛んでおり)私も新型ジェットボイルを買わなくては。女性の次に来て、おでんを食べた男性が有名人だったらしく、登山客も交えて賑やかになる。どうやらNHKの山番組に出ていた人(田中陽希)らしい。そういえば見覚えがある。記念撮影はともかく、握手くらいはしてもらえばよかった。もう会えることもないだろうに、迂闊だった。その人は烏帽子小屋から来ていたらしく、私よりも先に出てゆき、私が出かけた頃にはもうずいぶん先を歩いているのが見えた。あんなに体力があるのがうらやましい。良く考えてみると、その人には三日前に烏帽子岳の頂上で会った人だったような気がしてきた。だがまあ、向こうは覚えていないだろう。水晶小屋ももう人は少なく、もう一人の男性も新穂高方面で、野口五郎岳方面に向かっている人はほとんどいなかった。ウォークマンを鳴らして元気に下っていく。

東沢乗越まで、確か一箇所でロストしかけ、何度かいったりきたりして正しいルートに乗る。東沢乗越で休憩をとり、P2への長い登り返し。時々日が射すが冷たい風が吹いていて、元気を保つ。P2頂上を過ぎてから、少し複雑な地形となり、積み重なった岩を越えたり、花咲く草原の中を歩き、少し下ってP1に登り返し。この前後で雨がパラつき、前日のこともあるので、休憩をとってレインウェアを着こみ、タフも出すが、いったん降り出した雨はやがて止み、いっしょに首からぶら下げたイクシーを使う。真砂岳に登り返していくあたりで、背後から来た一人に道を譲ったと思う。だいぶくたびれていたので、真砂岳の頂上に行くのは止めておく。飛んできたのはホシガラスじゃなくてイワヒバリかな。その先で休憩をとり、暑いのでレインウェアを脱ぐ。その先に野口五郎岳頂上を巻いて野口五郎小屋に行く分岐があったが、巻道に入らず、野口五郎岳頂上へのつづら折りを登る。二日前に下った時、登り返しがきつそうだと思ったこのつづら折りは実に長かった。風がピューピュー吹き、いくら登ってもちっとも頂上は見えてこず、何度か立ち止まって息を整え、ようやく頂上標識が見えたときは自然に足が早まった。そして野口五郎岳の頂上に着いたとき、不思議なことに雲間が晴れ、日が照っていた。周囲の山は見えないが、日差に輝く頂上標識や三角点を写す。登り返してよかった。ところが、野口五郎岳頂上を去ると、再び雲が湧き、霧雨模様となる。晴れたのはほんの一時的なものだった。野口五郎小屋までは500mくらいだが、ずいぶん長く感じた。小屋に入るともう夕食中の人たちがいて、カレーしか残ってないといわれたが、ビールといっしょにおいしく食べる。10人弱の登山客がいたと思うが、幸い一人部屋が空いていた。ここの乾燥室はストーブを炊いていたので、濡れたものをたくさん干す。トイレも建物の中にあり、使いやすかった。テレビによると、台風が翌日上陸し、長野県の西側を通過する。午後から県内は大雨の予報なので、明日は午前中に降りてしまおう。そこでアラームを2時に仕掛け、就寝。20時頃。バッテリーが無くなったウォークマンとスピーカーを充電。スマホもバッテリーが減ってきたので充電。

 

D5

夜中は強い風が吹き荒れ、小屋の中に風が入ってトイレに起きたのは確か2度で、22時頃と1時頃。1時にもう起きようかと思ったが、2時にアラームが鳴るまで寝る。起きてまず乾燥室に行って着替えたが、「早立ちの人は音を立てないよう、前夜中にパッキングをすませること」という貼紙に気づき、荷物を全て部屋から食堂に移す。コンビニ袋がガサガサ音をたててあせった。水を汲もうとして小屋の人を起こそうかと思ったが、入口に水タンクがあった。百円玉がなかったので500円玉をいれ、1.5リットルほど入れ、湯を沸かして食事。最後のカップ麺とカフェオレ2杯。ザックを詰め、靴をはいて小屋を出るとき、水を汲みに来た夫婦は外にある水場に汲みに行った。しまった、500円損したな。外の風はだいぶ弱まっていたが、濃霧の中をヘッドランプで進む。何度か岩場などでルートが分からなくなり、試行錯誤。行く手の暗闇のなかの尾根にヘッドランプの明かりが見え、やがてやってきた人(3人ほど?)に会う。烏帽子小屋に泊まっていた人たちだろうが、野口五郎岳まで行って引き返すのだろうか。明るくなってヘッドランプを消すと、今度は背後から何人かが追いついてきて、道を譲る。たぶんみんな野口五郎小屋に泊まった人たちだろう。風の音が強く、誰もいないだろうと思い、ツェッペリンを鳴らしていく。ハードで賑やか。三ツ岳のお花畑への分岐に気づかずに二峰を通過してしまい、北の分岐からお花畑に行くのもばからしいのでやめるが、ときどき霧が晴れて三ツ岳・三角点峰が見えるので、こいつに登ってみることにする。山の南東側は風が強そうなので止め、登山道がトラバースしている北西側を探ると、3日前に通った時にザックが置いてあったのを見たあたりがよさそうだ。少し登山道から外れたところにザックを置き、急斜面を登る。大きな岩の脇を登り、傾斜が緩むと楽になる。砂地斜面を登っていて、コマクサが咲いているのに気づき、立ち止まって撮影。だが、その先にはコマクサの大群落が待っていた。間違って踏まないように気を付けて進む。三角点峰の頂上は縦長で、最初、三角点は南側だろうと思って進む。そこの砂地には踏み跡も残っていたが、三角点は無かった。そこで北側に向かい、三等三角点を発見。たどり着けてよかった。三角点峰から登山道に下る時、手前に降りてしまって北に進むが、いつの間にか行き過ぎてしまい、少し引返してザックを回収。たまたまやってきた二人が先に行く。三ツ岳から下る時、再び三ツ岳は濃霧に隠れてしまっていた。

烏帽子小屋の南にあるひょうたん池の脇につくと、テント場は完全にもぬけの殻になっていた。4日前には満員状態だったのに、今日は一つのテントもない。烏帽子小屋には登山客が数人。ついさっき追い越して行った若者は食事中。私もカレー1200円とCCレモン400円を注文し、ゆっくり食事。ついでに烏帽子岳のバッジ500円を購入。計2100円。苦労したから、このくらいは許されるだろう。カレーを食べ、休憩をとって少し元気になったと思ったが、烏帽子小屋からブナ立尾根の頭までのわずかな登りがしんどかった。そこからは延々の下り。往路と同じく、3番、6番、9番のところで休憩をとる。烏帽子小屋の管理人らしき二人に道を譲り、その後も数人に道を譲ったと思う。しかし驚いたのは、台風が来ていて午後から雨予報なのに、ブナ立尾根を登ってきた人たち4パーティほど(休んでいた若者4人ほどのパーティ、女性が先導する男女のパーティ、夫婦連れ、多人数の学生らしきパーティ)がいたこと。ウォークマンは天国への階段のところでバッテリー切れとなり、充電したはずのもう一つにもバッテリーはなく、その後は音なし。黙々と下っていくと次第に沢の音が大きくなり、眼下に谷が見えてきて、最後に急斜面に付けられた長いつづら折りを降り、登山口に下る。そこで食事中の二人に会うが、たぶん地元の人なのだろう。広い砂地を流れる最初の流れを二本の大木を並べた橋で渡り、いったん林の中に入り、そこを抜けるとキャンプ場があり、遊びに来ているらしい人たちがいたが、雨が降り始めたので、皆が帰り支度となる。キャンプ場の先の大きな吊橋を渡っているとキャンプ場にいた人たちも渡ってくる。トンネルを過ぎ、高瀬ダムに着くと、最奥にタクシーとマイクロバスが待っていた。キャンプ場にいた地元の人たちはたぶんマイクロバスで戻るのだろう。呼び込みに話しかけられ、七倉荘まで行きたいと言うと、タクシーの一台に乗せてくれた。「xxさんですか」と聞かれ「違います」と答えたが、xxさんとは、烏帽子小屋で休んでいた夫婦だったかもしれない。烏帽子小屋の手前で追い越された記憶があり、元気な人たちだったが、ゆっくり降りているのだろう。タクシーで瞬く間に着いた七倉山荘前の大きな駐車場はほとんど空になっていて、トンネル手前に駐車しているのは私の車と2台のみ。その近くで下ろしてもらう。2,100円は烏帽子小屋で払ったのと同じ額。ゆっくり片づけ、とりあえず着替えて車に入り、エアコンを点けるとすぐに快適になる。葛温泉というのは何軒かあるらしいが、一番手前の高瀬館というのに入る。700円で、ものすごくでかい、池のような露天を独り占め。こんなに大きな露天なのに湯は熱く、空も穏やかだった。山にいるときに夢見た風呂で夢心地。温泉から出て、車道を下る途中にある龍神湖というのに寄っていく。大きなダム湖で、家族連れが見学中。

 ヤマハハコ

高瀬ダムの上

   ブナ立尾根の最初の階段九十九折

   

ソバナ

   


黄色いホトトギス


ギボウシ


イヌナズナ?(オミナエシ?)


センジュガンピ


ホタルブクロ


ブナ立尾根の三角点


 ウサギギク

 

トモエシオガマ

 

リンドウ


イワオトギリ


イワギキョウ


烏帽子小屋


 

三ツ岳


赤牛岳


ゴゼンタチバナ


コマクサ


コゴメグサ


烏帽子岳

 

烏帽子岳頂上の人々

 

烏帽子岳

 


 


タカネツメクサ


キジムシロ


 烏帽子岳頂上

 

高瀬ダム

烏帽子小屋の鐘


ウサギギク

(D2)

朝焼けと唐沢岳、餓鬼岳


朝焼けと燕尾根

初めて見えた槍ヶ岳

 東の空の日の出: 針ノ木岳、鹿島槍ヶ岳、唐沢岳、餓鬼岳、燕岳、大天井岳、槍ヶ岳

日の出


くすんだ色の黒岳

野口五郎岳

 三ツ岳付近から南の景観: 槍ヶ岳、野口五郎岳、鷲羽岳、黒岳、K1、K2、K3、薬師岳、赤牛岳

緑色の黒岳

野口五郎小屋

野口五郎岳の頂上

富士山?

緑の鷲羽岳

東沢乗越尾根とその背後の山々: 鷲羽岳、ワリモ岳、赤岳・水晶小屋、黒岳

ハクサンチドリ?


フウロ

チングルマ

 東沢P2付近から西の景観: 槍ヶ岳、鷲羽岳、赤岳・水晶小屋、黒岳、赤牛岳

赤岳と水晶小屋

東沢乗越の石仏

イブキジャコウソウ

キバナオウギ?

黒岳と登山者たち

水晶小屋

ミヤマシオガマ

鷲羽岳の頂上標識と三角点


鷲羽池

三俣山荘


三俣山荘の鳩人形

カラマツソウ

(D3)

夜明け前の鷲羽岳のシルエット


夜明け前の槍ヶ岳のシルエット

鷲羽岳頂上のシルエット

日の出直前の鷲羽岳のシルエット

日の出直前の鷲羽岳頂上

シルエットの黒岳

朝焼けにシルエットの浅間山

白馬岳

鹿島槍ヶ岳

野口五郎岳

二日目の日の出

朝日を浴びる黒岳とワリモ岳

笠ヶ岳、双六岳、三俣蓮華岳

赤岳頂上の地蔵尊

黒部五郎岳(完璧な色合いとバランス)

頂上に人がいっぱいの黒岳


黒岳頂上(背景に槍ヶ岳と鷲羽岳)

黒岳・北峰頂上の三角点(背景は黒岳・南峰と登山者たち)


ウメバチソウ

ニガナ

高天原温泉分岐標識

温泉沢ノ頭の標識

眼下の高天原温泉

 温泉沢ノ頭付近から北の景観: 赤牛岳、K3、立山、K2

K3から見る赤牛岳

烏帽子岳

近づいた赤牛岳

シャクナゲ

赤牛岳の頂上標識と二つの三角点

赤牛岳頂上から北の情景


黒部湖

温泉沢ノ頭付近から見る黒岳

温泉沢ノ頭付近の岩峰

コケモモ

黒岳


(D4)

カラマツソウ


オオヒョウタンボク(スイカズラ)

三俣蓮華岳

黒部川水源地標

三俣山荘と鷲羽岳


アオノツガザクラ

アキノキリンソウ

トリカブト

フウロ

ピンクのフウロ

ウメバチソウ

イワオトギリ

オオバミゾホオズキ

マルバタケブキ

キンポウゲ

マルバタケブキ

白いシモツケソウ

ライチョウ

岩苔乗越


イワヒバリ

野口五郎岳頂上

野口五郎小屋


(D5)

ランプの光


三ツ岳: 二峰(左)と三角点峰(右)

三ツ岳・三角点峰

三ツ岳・二峰の頂上

三ツ岳・三角点峰の頂上

コマクサ

 ひょうたん池

イワオトギリ


ママコナ

クルマユリ

ヤマハハコ