剣山 緩やかな四国の名峰、伝説の山
徳島県
剣山1,955m、ジロウギュウ1,930m、一ノ森(三角点1,880m、北峰1,870m)、丸笹山1,712m 2004年6月5日
(剣山)日本百名山、花の百名山、四国百名山
(丸笹山)花の百名山、四国百名山
(一ノ森)四国百名山
402
R438をひたすら南下し、ヘアピンを三つ登り、夫婦池に出る。そのすぐ先が尾根乗越で、眺望が開け、尖った山が真正面に見える。それはまさしく剣のように見えた。それが目指す剣山に違いないと思った。だが、それはジロウギュウだった。
8:30のリフトを待ってられないので神社の横を通って登山口へ。ゆっくり登っていくと、1時間ほどでキャンプ場、その隣にリフト駅。まだ動いていない。その先に枝折神社の祠があり、建物の密集したところを登るともう剣山の頂上の一角だった。
朝は快晴だったのに、1時間ほど前からガスが出てきて視界が悪い。木道をたどりアンテナの立ち並ぶ間を進むと、南端にいくつかの頂上標識と三角点があった。ここが剣山の頂上だ。日本百名山で何度も読んだ山。四国で二番目に高く、剣の形をしているからではなく、剣を頂上に奉納したことからその名で呼ばれることになった山。頭の中だけにあった空想の地に、今、現実に立っている。万感の思い。
ジロウギュウはその先にある。2時間弱で来たので、予定どおりジロウギュウへ向かう。残念ながらガスで全く見えない。しばらく降りて振り返ると、剣山頂上ももう隠れている。ジロウギュウの頂上は狭く、かわいい坊主の像が置いてあった。
次の一ノ森に向かう。暑い陽射しのなかを鞍部へ降り、再び登り、説明書きのある林の中を登るとそこは二ノ森。二ノ森を降りると穴吹からのルートへの分岐があり、その先のピークが一の森であった。頂上付近に一ノ森ヒュッテという大きな山小屋があった。その先に三角点。笛の練習をしている人がいて、一ノ森・三角点の少し手前の剣山とジロウが良く見えるところで食事。それは日本百名山に掲載された写真と同じアングルで、剣山は緩やかな姿で緑の裾野を広げていた。
剣山頂上付近にある大きな白い岩は剣山本宮宝蔵石神社で、宝剣を収めたという剣山伝説の源(*1)。てっぺんに祠を載せており、巨大な白い姿はまさに御神体だが、御神体は一つではない。そこから400mほど西に下った標高1,820mあたりに大剣神社の御神体(*2)が立っており、悪縁を絶ち、良縁を結ぶご利益のあふれたパワースポットとのこと。
丸笹山頂上に立つとジロウと剣山が目の前にいたが、残念ながら剣山は剣のようには見えていない。だが、剣とジロウの他にも山並が見えていた。西に見える横長の山は塔丸、その奥の尖った山は三嶺、そして北西に連なるのが数年後に登った黒笠山と矢筈山(*3)。いずれも思い出深い山ばかり。
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高松空港でレンタカーを借り、ザックとスポーツバッグに大きいカバンを積み込む。カローラのカーナビは優秀で、タッチ・センサーでセンチュリー・ホテルにセットして出発。ただし、場所は余り良くなかった。焼肉いまいち。翌日、4:30出発。カーナビは8:00過ぎ着を示している。真南に向かう。パワステとオートマはなかなかよい。燃費も良いようだ。途中、山を越えて展望が開けたとき、向こうに見える尖がったのが剣山かと思ったが、違っていた。そこはまだ貞光の手前あたりで、盆地を過ぎ、山間部に入る。舗装してあるが狭い道路。昔の参拝道だったのか古い店や神社のようなのがたくさん並んでいる。
なおもR438をひたすら南下し、ヘアピンを三つ登り、剣山スキー場というのがあり、次いで池のほとり(夫婦池)に出る。そのすぐ先が尾根乗越で、眺望が開け、尖った山が真正面に、その左側に頂上に建物のある山が見える。正面の山はまさしく剣のように見え、それが目指す剣山に違いない、そして左の山にリフトがかかっているのだろうと思った。だが、それはジロウギュウで、左の山が剣山だった。
登山口着7:00前。駐車場には車が集まり、リフト(8:30運転開始)を待つ団体に、ここから登る登山者。登山口は少し下った鳥居の階段から始まる。8:30のリフトを待ってられないので神社の横を通って登山口へ。しばらく行くとリフトの下をくぐり、分岐を尾根道へ登る(もう一方は遊歩道)。ゆっくり登っていくと、1時間ほどでキャンプ場、その隣にリフト駅。まだ動いていない。その先に枝折神社の祠があり、そこの分岐も尾根道に進む(もう一方は剣山神社経由)。建物の密集したところへ来ると人がいて、工事中だからこっちの道を行けという。そこを登るともう剣山の頂上の一角だった。朝は快晴だったのに、1時間ほど前からガスが出てきて視界が悪い。木道をたどりアンテナ(避雷針?)の立ち並ぶ間を進むと、南端にいくつかの頂上標識と三角点があった。ここが剣山の頂上だ。日本百名山で何度も読んだ山。四国で二番目に高く、剣の形をしているからではなく、剣を頂上に奉納したことからその名で呼ばれることになった山。頭の中だけにあった空想の地に、今、現実に立っている。万感の思い。ジロウギュウはその先にある。2時間弱で来たので、予定どおりジロウギュウへ向かう。残念ながらガスで全く見えない。しばらく降りて振り返ると、剣山頂上ももう隠れている。
降りて行く途中でリフトから神社経由の道との出合があり、向こうから一人やってくる。鞍部に達し登りとなる。途中に三嶺との分岐。こいつは14kmと遠い。やっと着いたと思ったピークはひとつ手前で、頂上はその先。手前まで来るとガスの中に頂上に一人立っている。行ってみるともう向こうまで行っていた。ジロウギュウの頂上は狭く、かわいい坊主の像が置いてあった。視界のきかないのが残念。頂上で少し休む。ガスの中を再び剣山に向かう。途中で何組かの登山者と会う。剣山の頂上近くに来ると、たくさん人が休んでいる。振り返るとガスが晴れてきてジロウギュウが見えるようになった!これはビックリで、デジカメで写す。今日の天気予報は夕刻から曇だったので天気が回復するとは思わなかった。11:00前だったと思うが、次の一ノ森に向かう。工事中の木道以外に二本の木道があり、それを辿って北側へ行き、東側に向かう。視界は開けているが、ジロウと違い、一ノ森がどのピークなのかは分からず。暑い陽射しのなかを鞍部へ降り、再び登り、説明書きのある林の中を登るとそこは二ノ森。二ノ森を降りると穴吹からのルートへの分岐があり、その先のピークが一の森であった。尾根自体はもっと東南の方まで続いている。頂上付近に一ノ森ヒュッテという大きな山小屋があった。その先に三角点。笛の練習をしている人がいて、一ノ森・三角点の少し手前の剣山とジロウが良く見えるところで食事。それは日本百名山に掲載された写真と同じアングルで、剣山は緩やかな姿で緑の裾野を広げていた。
ここから見るジロウは横長の姿だが、見越あたりから見たときは剣のように見えていた。剣山も角度によってはそのように見えるのではないか。それに、ジロウから剣山を見ていない。あれこれ考えながら三たび剣山に向かう。ヒュッテの先で分岐の右に行ってみると、なんとそこに一ノ森の頂上標識がある。さっきのは三角点で、ここが最高点なのだろう。気付いてよかった。快晴の下を二ノ森を過ぎ、登って行くと、頂上手前でまたガスが出てきて、頂上に着いたときにはジロウは見えなくなっていた。これでは鞍部まで降りてもしかたないので、帰ることにする。建物のところでトイレに寄り、少し休み、お守りを買い、神社ルートを降りる。
剣山頂上付近にある大きな白い岩は剣山本宮宝蔵石神社で、宝剣を収めたという剣山伝説の源(*1)。てっぺんに祠を載せており、巨大な白い姿はまさに御神体だが、御神体は一つではない。そこから400mほど西に下った標高1,820mあたりに大剣神社の御神体(*2)が立っており、悪縁を絶ち、良縁を結ぶご利益のあふれたパワースポットとのこと。
(*1)「源平の争いが激しかったころ、平家側の安徳天皇が、宝剣を神社裏の3mほどある磐座に納めた、という伝説が剣山の名前の由来となったといわれています」(LINEトラベル徳島観光ガイド)
(*2)「約50mの大岩で、神社の表には『天地一切の悪縁を絶ち、現生最高の良縁を結ぶ』と大きく書かれており、その力強い、頼りになるご利益には、思わず拝みたくなるようなパワーがあふれています」(LINEトラベル徳島観光ガイド)
快調に降りていってリフトの先から遊歩道ルートを降りる。確か13:30頃駐車場に着き、降りるときに見えていた丸笹山に登ってみることにする。一ノ森・北峰から見た丸笹山は頂上が開けた三角形の姿をしていて、そこから見る剣山は剣の形に見えるのではないだろうか。来るときに寄った夫婦池のところを東に入り、ヒュッテの前にある駐車場に停め、登山口から登り始める。ずっと林の中の緩斜面で、30分くらい行くと登りになる。ジグザグを左に行き、右に戻ってきたところで視界開ける。丸笹山頂上に立つとジロウと剣山が目の前にいたが、残念ながら剣山は剣のようには見えていない。だが、剣とジロウの他にも山並が見えていた。西に見える横長の山は塔丸、その奥の尖った山は三嶺、そして北西に連なるのが数年後に登った黒笠山と矢筈山(*3)。頂上近くで夫婦連れに出会ったのみで、三角点のある頂上で一人休憩。
(*3)三嶺には2006年、黒笠山と矢筈山には2012年に登ったが、剣山に登った2004年当時は全く同定できなかった。その黒笠山から見た剣山は、ジロウギュウとの間に美しいアーチをかけていた。
車に戻り、石鎚山を探してカーナビ入力。途中で西条のアーバンホテルを予約。貞光の先の盆地で南側に尖った山があり、それが剣山かと思ったが、そばにいた女性に聞くと違うと言う。「ケンザン」とその人は呼んでいた。ここからは遠くて見えないという。
ジロウギュウ
高松空港でレンタカーを借り、ザックとスポーツバッグに大きいカバンを積み込む。カローラのカーナビは優秀で、タッチ・センサーでセンチュリー・ホテルにセットして出発。ただし、場所は余り良くなかった。焼肉いまいち。翌日、4:30出発。カーナビは8:00過ぎ着を示している。真南に向かう。パワステとオートマはなかなかよい。燃費も良いようだ。途中、山を越えて展望が開けたとき、向こうに見える尖がったのが剣山かと思ったが、違っていた。そこはまだ貞光の手前あたりで、盆地を過ぎ、山間部に入る。舗装してあるが狭い道路。昔の参拝道だったのか古い店や神社のようなのがたくさん並んでいる。
なおもR438をひたすら南下し、ヘアピンを三つ登り、剣山スキー場というのがあり、次いで池のほとり(夫婦池)に出る。そのすぐ先が尾根乗越で、眺望が開け、尖った山が真正面に、その左側に頂上に建物のある山が見える。正面の山はまさしく剣のように見え、それが目指す剣山に違いない、そして左の山にリフトがかかっているのだろうと思った。だが、それはジロウギュウで、左の山が剣山だった。
剣山
リフト麓駅
登山口着7:00前。駐車場には車が集まり、リフト(8:30運転開始)を待つ団体に、ここから登る登山者。登山口は少し下った鳥居の階段から始まる。8:30のリフトを待ってられないので神社の横を通って登山口へ。しばらく行くとリフトの下をくぐり、分岐を尾根道へ登る(もう一方は遊歩道)。ゆっくり登っていくと、1時間ほどでキャンプ場、その隣にリフト駅。まだ動いていない。その先に枝折神社の祠があり、そこの分岐も尾根道に進む(もう一方は剣山神社経由)。建物の密集したところへ来ると人がいて、工事中だからこっちの道を行けという。そこを登るともう剣山の頂上の一角だった。朝は快晴だったのに、1時間ほど前からガスが出てきて視界が悪い。木道をたどりアンテナ(避雷針?)の立ち並ぶ間を進むと、南端にいくつかの頂上標識と三角点があった。ここが剣山の頂上だ。日本百名山で何度も読んだ山。四国で二番目に高く、剣の形をしているからではなく、剣を頂上に奉納したことからその名で呼ばれることになった山。頭の中だけにあった空想の地に、今、現実に立っている。万感の思い。ジロウギュウはその先にある。2時間弱で来たので、予定どおりジロウギュウへ向かう。残念ながらガスで全く見えない。しばらく降りて振り返ると、剣山頂上ももう隠れている。
剣山の登山口
枝折神社(しおり)
リフト西島駅
剣山本宮
広い頂上丘
剣山頂上標識1
剣山頂上標識2
剣山・三角点
ジロウギュウへの道標
降りて行く途中でリフトから神社経由の道との出合があり、向こうから一人やってくる。鞍部に達し登りとなる。途中に三嶺との分岐。こいつは14kmと遠い。やっと着いたと思ったピークはひとつ手前で、頂上はその先。手前まで来るとガスの中に頂上に一人立っている。行ってみるともう向こうまで行っていた。ジロウギュウの頂上は狭く、かわいい坊主の像が置いてあった。視界のきかないのが残念。頂上で少し休む。ガスの中を再び剣山に向かう。途中で何組かの登山者と会う。剣山の頂上近くに来ると、たくさん人が休んでいる。振り返るとガスが晴れてきてジロウギュウが見えるようになった!これはビックリで、デジカメで写す。今日の天気予報は夕刻から曇だったので天気が回復するとは思わなかった。11:00前だったと思うが、次の一ノ森に向かう。工事中の木道以外に二本の木道があり、それを辿って北側へ行き、東側に向かう。視界は開けているが、ジロウと違い、一ノ森がどのピークなのかは分からず。暑い陽射しのなかを鞍部へ降り、再び登り、説明書きのある 林の中を登るとそこは二ノ森。二ノ森を降りると穴吹からのルートへの分岐があり、その先のピークが一の森であった。尾根自体はもっと東南の方まで続いている。頂上付近に一ノ森ヒュッテという大きな山小屋があった。その先に三角点。笛の練習をしている人がいて、一ノ森・三角点の少し手前の剣山とジロウが良く見えるところで食事。それは日本百名山に掲載された写真と同じアングルで、剣山は緩やかな姿で緑の裾野を広げていた。
ジロウギュウ頂上
ジロウギュウの地蔵尊•••••かわいい坊主の像
一ノ森への道標
剣山の頂上
剣山
穴吹川
二ノ森と一ノ森
二ノ森
二ノ森の頂上標識
二ノ森神社
一ノ森
一ノ森ヒュッテ
一ノ森の三角点
ジロウギュウと剣山
剣山
ジロウギュウ
一ノ森(北峰)頂上標識
ここから見るジロウは横長の姿だが、見越あたりから見たときは剣のように見えていた。剣山も角度によってはそのように見えるのではないか。それに、ジロウから剣山を見ていない。あれこれ考えながら三たび剣山に向かう。ヒュッテの先で分岐の右に行ってみると、なんとそこに一ノ森の頂上標識がある。さっきのは三角点で、ここが最高点なのだろう。気付いてよかった。快晴の下を二ノ森を過ぎ、登って行くと、頂上手前でまたガスが出てきて、頂上に着いたときにはジロウは見えなくなっていた。これでは鞍部まで降りてもしかたないので、帰ることにする。建物のところでトイレに寄り、少し休み、お守りを買い、神社ルートを降りる。
丸笹山
剣山本宮宝蔵石神社
剣山頂上付近にある大きな白い岩は剣山本宮宝蔵石神社で、宝剣を収めたという剣山伝説の源(*1)。てっぺんに祠を載せており、巨大な白い姿はまさに御神体だが、御神体は一つではない。そこから400mほど西に下った標高1,820mあたりに大剣神社の御神体(*2)が立っており、悪縁を絶ち、良縁を結ぶご利益のあふれたパワースポットとのこと。
(*1)「源平の争いが激しかったころ、平家側の安徳天皇が、宝剣を神社裏の3mほどある磐座に納めた、という伝説が剣山の名前の由来となったといわれています」(LINEトラベル徳島観光ガイド)
(*2)「約50mの大岩で、神社の表には『天地一切の悪縁を絶ち、現生最高の良縁を結ぶ』と大きく書かれており、その力強い、頼りになるご利益には、思わず拝みたくなるようなパワーがあふれています」(LINEトラベル徳島観光ガイド)
大剣神社の御神体
塔丸
矢筈山(中央)と黒笠山(右)
三嶺
丸笹山登山口
剣山
三嶺と塔丸
丸笹山頂上
快調に降りていってリフトの先から遊歩道ルートを降りる。確か13:30頃駐車場に着き、降りるときに見えていた丸笹山に登ってみることにする。一ノ森・北峰から見た丸笹山は頂上が開けた三角形の姿をしていて、そこから見る剣山は剣の形に見えるのではないだろうか。来るときに寄った夫婦池のところを東に入り、ヒュッテの前にある駐車場に停め、登山口から登り始める。ずっと林の中の緩斜面で、30分くらい行くと登りになる。ジグザグを左に行き、右に戻ってきたところで視界開ける。丸笹山頂上に立つとジロウと剣山が目の前にいたが、残念ながら剣山は剣のようには見えていない。だが、剣とジロウの他にも山並が見えていた。西に見える横長の山は塔丸、その奥の尖った山は三嶺、そして北西に連なるのが数年後に登った黒笠山と矢筈山(*3)。頂上近くで夫婦連れに出会ったのみで、三角点のある頂上で一人休憩。
(*3)三嶺には2006年、黒笠山と矢筈山には2012年に登ったが、剣山に登った2004年当時は全く同定できなかった。その黒笠山から見た剣山は、ジロウギュウとの間に美しいアーチをかけていた。
夫婦池
車に戻り、石鎚山を探してカーナビ入力。途中で西条のアーバンホテルを予約。貞光の先の盆地で南側に尖った山があり、それが剣山かと思ったが、そばにいた女性に聞くと違うと言う。「ケンザン」とその人は呼んでいた。ここからは遠くて見えないという。
黒笠山から見る剣山(120816)