高田大岳 大斜面の滑走
青森県 高田大岳(東峰・標高点1,552m、西峰・最高点1,550m+α*) 2009年3月1日
青森110山
364
*高田大岳の頂上には西峰と東峰があり、標高点1,552mは祠のある東峰にあるが、明らかに西峰の方が高く見える。しかし、地理院地図によると東峰と西峰はいずれも1,550m等高線の中にあるため、西峰の標高は1,550m+αとでも記すしかない。
ブナの枯枝の合間から高田大岳が大きく見えてきて、やがて全身が姿を現す。南大斜面のくぼみのなかに滑走トレースを発見。もう登って下った人がいる。しかも、前回は避けた窪みの中を滑っている。今回は是非あそこを滑ろう。
スキーをはいて滑走開始。最初は慎重に頂上直下の南側テラスに降り、そこから南東斜面に滑り込む。見下ろすと足がすくみそう。でこぼこのアイスバーンでかなりの傾斜だが、つるつるではない。大きなジャンプターンで慎重に下る。ストップして振り返ると、斜面には全くトレースはついていない。
右にトラバースしてみると、果たしてそちら側には粉雪があり、トレースがついている。南斜面のくぼみは二つあり、頂上から見て左側のくぼみを滑ってきたが、右側のくぼみが正解だった。
そこからは粉雪のショートターンとなるが、2004年のときよりも雪は悪く、次第に少しジャンプしないと抜けが悪くなる。先行トレースは二つに増えており、その間をターンしていく。灌木が出てきているところで傾斜が緩み、滑降終了。いやあ、疲れた。自分のつけたシュプールをのんびり眺める。
(登り)
雪原(955m)から一段高い丘に上がる。後には南八甲田。
西斜面に回り込んでいくと、石倉岳、硫黄岳、小岳の右手に、噴火口の大岳が見えてくる。これを見るのも久しぶり。
だいぶ傾斜が緩くなり、、一番高い西峰に向かう。そしてついに西峰の最高点*に到着し、ストックを立てて四周を写す。曇で写りは良くないが、360度の景観をじっくり楽しむ。
*高田大岳の頂上には西峰と東峰があり、標高点1,552mは祠のある東峰にあるが、明らかに西峰の方が高く見える。しかし、地理院地図によると東峰と西峰はいずれも1,550m等高線の中。
東峰の祠の雪ボールまでシールで滑ってゆく。西峰から100mくらい離れており、こっちの方が低いため、大岳からは東峰は全く見えないことになる。
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大岳の翌日、天気予報は晴後雪から曇後雪となり、早朝の空も曇っているようなので、8時過ぎに家を出る。ところが、跨線橋に来てみるとたいへんな快晴。アイポッド用の電池とホットレモンをコンビニで買い、谷地温泉に急ぐ。前を走る車が遅い。銅像茶屋のところに何台か停めてあったが人影はなし。八甲田温泉のところには車と準備中の人かいた(帰りにも会う)。
雛岳が見えてきて箒場岱。ここにも数台の車に人。その先の除雪されていない四ツ角にも数台止めてある。谷地への登りでは、雛岳、高田大岳、黒森が見える。黒森に登るときの駐車スペースが無いなあ。だいぶ先に除雪車の待避所。その先で乗鞍、南赤倉、猿倉が順に見える。ひさしく登っていないなあ。谷地分岐には大きな除雪車が停めてあり、一般車らしきものはなし。
谷地温泉への細い雪道からは真っ白な高田大岳が見え、温泉前には前回もあった除雪車に黄色いバン。階段のところに止め、準備。雪原に登ると、スキートレースがついている。この天気だから昨日も今日も誰かいるだろう。トレースをたどってゆっくり前進。昨日痛かった左足の脛は、どうやらブーツの前の合わせが良くなかったらしい。この日は正しく合わせ、痛くなかった。
スキートレースは新しく、どうやら今朝、二人が先行しているらしい(姿は見ず)。二つのトレースは分かれたりいっしょになったりして975mピークの右側をトラバースしていくので、途中で左に分かれて975mピークに行ってみる。林のなか。そこから雪原へのやや下り。ブナの枯枝の合間から高田大岳が大きく見えてきて、やがて全身が姿を現す。南大斜面のくぼみのなかに滑走トレースを発見。もう登って下った人がいる。しかも、前回は避けた窪みの中を滑っている。今回は是非あそこを滑ろう。
雪原(955m)から一段高い丘に上がる。右手には雛岳、左手には硫黄と小岳の一部。後には南八甲田。そこからはビンディングを一番上まで上げて登り、高田大岳の形は変わっていく。もう本体の登り。雪は柔らかく、できるだけまっすぐ登る。昨日も見えていた戸来岳の二つの峰がこの日はくっきり見えている。
だんだん雪が固くなってきて、先行トレースはスキーアイゼンを立てて斜め登りになっている。この登り方だと疲れる。雪面がでこぼこでシールが利かないので、ビンディングを一つ下げる。古いトレースの上はシールが利くので登りやすいが、やがてそれも無くなる。次第に左の凍ったハイ松帯に入って行く。堅くて傾斜があっても平なら負担をかけずに登れるが、波になったところを越えるときに余分な体力を消耗してしまう。十歩くらい歩いては休憩の状態になる。しんどいなあ。
左に向かう先行トレースが途切れている。どうやらここから滑っていったらしい。もうひとつのトレースは右のオープン斜面を強引に登っているので見放し、ハイ松帯を登る。下方はオーバーハングで見えなくなり、南西には櫛ヶ峰が雲から姿を現わし、横岳にガチャボッチらしきピークも見えている。頂上の上空は青空だが、西の空は曇。太陽も雲に陰りぎみ。背後の975m峰の向こうにようやく谷地温泉の青い屋根が見えてきた。
西斜面に回り込んでいくと、石倉岳、硫黄岳、小岳の右手に、噴火口の大岳が見えてくる。これを見るのも久しぶり。しかし、空は薄雲で覆われており、青空の背景ではないのが残念。谷地温泉の青い屋根は見えなくなったが、猿倉温泉らしき建物が判別できる。あの白いところが睡蓮沼かなあ。
だいぶ傾斜が緩くなり、頂上稜線の右手に見えるコブが東峰の頂上の祠の雪ボールで、前回と同じく、一番高い西峰に向かう。そしてついに西峰の最高点*に到着し、ストックを立てて四周を写す。曇で写りは良くないが、360度の景観をじっくり楽しむ。北の東岳の右手に低い山々が連なるが、折紙岳と三角岳というのはどれだろう。もっと手前の八幡岳と石倉山は昨年登った。雛は低く見えており、その手前に高田大岳のごつごつした北斜面がある。爆裂火口なのだろうか。
*高田大岳の頂上には西峰と東峰があり、標高点1,552mは祠のある東峰にあるが、明らかに西峰の方が高く見える。しかし、地理院地図によると東峰と西峰はいずれも1,550m等高線の中にあるため、西峰の標高は1,550m+αとでも記すしかない。
東峰の祠の雪ボールまでシールで滑ってゆく(スキーアイゼンを上げないと滑れない)。西峰から100mくらい離れており、こっちの方が低いため、大岳からは東峰は全く見えないことになる。赤倉からは見えるのだろうか。ここからは東斜面とその向こうの雛岳が真下に見える。南東尾根の途中の黒いコブ(1,128m岩峰?)#。そこまでの斜面にはブッシュが雪の上に出ていて、滑って行きにくそうである。スキーを外し、シールを取り、初めて腰をおろして休憩し、お茶を飲む。
#黒いコブ(1,128m岩峰): 地理院地図に1,128m標高点の記載があるが、もっと高いところかもしれない
さて、スキーをはいて滑走開始。最初は慎重に頂上直下の南側テラスに降り、そこから南東斜面に滑り込む。でこぼこのアイスバーンでかなりの傾斜だが、つるつるではない。大きなジャンプターンで慎重に下る。オーバーハングの真下に白い雪原が二つ見え、その左側の方に向かっている。ストップして振り返ると、斜面には全くトレースはついていない。下で見たトレースはどこだろう。もっと右側ではないか、と思い、右にトラバースしてみると、果たしてそちら側には粉雪があり、トレースがついている。最初からもっと右側から滑り込むべきだった。もう南東尾根の黒コブのところまで降りていた。
ここから見ると南斜面のくぼみは二つあり、頂上から見て左側のくぼみを滑ってきたが、右側のくぼみが正解だった。そこからは粉雪のショートターンとなるが、2004年のときよりも雪は悪く、次第に少しジャンプしないと抜けが悪くなる。先行トレースは二つに増えており、その間をターンしていく。灌木が出てきているところで傾斜が緩み、滑降終了。いやあ、疲れた。自分のつけたシュプールをのんびり眺める。
雪原の林のなかに入ると、すぐに登り返しとなる。ビンディングを外して歩き、東へのトラバース・トレースを辿って最後の滑走となる。先行トレースが東に向かいすぎてる感じがして西に向かってみたが、結局、西に行きすぎ、雪の沢を渡って谷地温泉に到着。ごくろうさん。スキーを車にしまい、温泉に入りに行く。古びた温泉でシャワーもないが、ボディソープにシャンプーもあるので頭を洗える。二つの湯のうちぬるい方の湯が満員。湯治客かなあ。
谷地温泉から車で出発すると、田代平への分岐のすぐ先で正面に高田大岳が見える。南斜面は直立して見えており、あそこを滑降してきたとはとても思えない。田代平までくると雛岳が見えており、その手前に大きな石碑。「草豊かに牛健やか」とある。北赤倉の大斜面が見えており、あそこも久しく滑っていない。疲れたが、すばらしい一日であった。
高田大岳(東から見る姿、右側は爆裂斜面、登路・滑走は左斜面)
大岳の翌日、天気予報は晴後雪から曇後雪となり、早朝の空も曇っているようなので、8時過ぎに家を出る。ところが、跨線橋に来てみるとたいへんな快晴。アイポッド用の電池とホットレモンをコンビニで買い、谷地温泉に急ぐ。前を走る車が遅い。銅像茶屋のところに何台か停めてあったが人影はなし。八甲田温泉のところには車と準備中の人かいた(帰りにも会う)。
高田大岳(谷地温泉手前付近より、頂上の右に1,128m岩峰)
谷地温泉入口
雛岳が見えてきて箒場岱。ここにも数台の車に人。その先の除雪されていない四ツ角にも数台止めてある。谷地への登りでは、雛岳、高田大岳、黒森が見える。黒森に登るときの駐車スペースが無いなあ。だいぶ先に除雪車の待避所。その先で乗鞍、南赤倉、猿倉が順に見える。ひさしく登っていないなあ。谷地分岐には大きな除雪車が停めてあり、一般車らしきものはなし。
谷地温泉
谷地温泉への細い雪道からは真っ白な高田大岳が見え、温泉前には前回もあった除雪車に黄色いバン。階段のところに止め、準備。雪原に登ると、スキートレースがついている。この天気だから昨日も今日も誰かいるだろう。トレースをたどってゆっくり前進。昨日痛かった左足の脛は、どうやらブーツの前の合わせが良くなかったらしい。この日はただしく合わせ、痛くなかった。
975m峰頂上
スキートレースは新しく、どうやら今朝、二人が先行しているらしい(姿は見ず)。二つのトレースは分かれたりいっしょになったりして975mピークの右側をトラバースしていくので、途中で左に分かれて975mピークに行ってみる。林のなか。そこから雪原へのやや下り。
雛岳(2004年2月21日)
高田大岳
南大斜面と滑走トレース
ブナの枯枝の合間から高田大岳が大きく見えてきて、やがて全身が姿を現す。南大斜面のくぼみのなかに滑走トレースを発見。もう登って下った人がいる。しかも、前回は避けた窪みの中を滑っている。今回は是非あそこを滑ろう。
高田大岳と1,128m岩峰(2004年2月21日)
樹林帯の登り
雪原(955m)から一段高い丘に上がる。右手には雛岳、左手には硫黄と小岳の一部。後には南八甲田。そこからはビンディングを一番上まで上げて登り、高田大岳の形は変わっていく。もう本体の登り。雪は柔らかく、できるだけまっすぐ登る。昨日も見えていた戸来岳の二つの峰がこの日はくっきり見えている。
大きなダケカンバ?
南大斜面を登る
南八甲田・赤倉岳、乗鞍岳、猿倉岳
樹林帯を抜ける
黒森
南八甲田: 矢櫃山、赤倉岳、矢櫃萢、矢櫃岳、乗鞍岳、猿倉岳
矢筈山は赤倉岳の北に対峙する1,090m峰。出典: 「旧青森県の山」(1993年初版)p64赤倉岳
矢筈岳は矢櫃萢と乗鞍岳の間にある1,250m峰。出典: 山と高原地図4「十和田湖・八甲田・岩木山」2002年
櫛ヶ峰
急斜面の登り
だんだん雪が固くなってきて、先行トレースはスキーアイゼンを立てて斜め登りになっている。この登り方だと疲れる。雪面がでこぼこでシールが利かないので、ビンディングを一つ下げる。古いトレースの上はシールが利くので登りやすいが、やがてそれも無くなる。次第に左の凍ったハイ松帯に入って行く。堅くて傾斜があっても平なら負担をかけずに登れるが、波になったところを越えるときに余分な体力を消耗してしまう。十歩くらい歩いては休憩の状態になる。しんどいなあ。
南八甲田全景: 矢櫃山、赤倉岳、矢櫃萢、矢櫃岳、乗鞍岳、猿倉岳、駒ヶ峰、櫛ヶ峰、下岳、ガチャボッチ、横岳
ガチャボッチ 出典:旧「青森県の山」p73、横岳「山頂から南東側に見える一段低くなった小ピークは「ガチャボッチ」と呼ばれ、その向こうに櫛ヶ峰の大きな山容が迫る」
谷地温泉(青い屋根)
左に向かう先行トレースが途切れている。どうやらここから滑っていったらしい。もうひとつのトレースは右のオープン斜面を強引に登っているので見放し、ハイ松帯を登る。下方はオーバーハングで見えなくなり、南西には櫛ヶ峰が雲から姿を現わし、横岳にガチャボッチらしきピークも見えている。頂上の上空は青空だが、西の空は曇。太陽も雲に陰りぎみ。背後の975m峰の向こうにようやく谷地温泉の青い屋根が見えてきた。
灌木帯
石倉岳と硫黄岳
西斜面に回り込んでいくと、石倉岳、硫黄岳、小岳の右手に、噴火口の大岳が見えてくる。これを見るのも久しぶり。しかし、空は薄雲で覆われており、青空の背景ではないのが残念。谷地温泉の青い屋根は見えなくなったが、猿倉温泉らしき建物が判別できる。あの白いところが睡蓮沼かなあ。
雪に埋もれたハイマツ帯
高田大岳頂上(西峰・最高点*)から硫黄岳、小岳、大岳
だいぶ傾斜が緩くなり、頂上稜線の右手に見えるコブが東峰の頂上の祠の雪ボールで、前回と同じく、一番高い西峰に向かう。そしてついに西峰の最高点*に到着し、ストックを立てて四周を写す。曇で写りは良くないが、360度の景観をじっくり楽しむ。北の東岳の右手に低い山々が連なるが、折紙岳と三角岳というのはどれだろう。もっと手前の八幡岳と石倉山は昨年登った。雛は低く見えており、その手前に高田大岳のごつごつした北斜面がある。爆裂火口なのだろうか。
*高田大岳の頂上には西峰と東峰があり、標高点1,552mは祠のある東峰にあるが、明らかに西峰の方が高く見える。しかし、地理院地図によると東峰と西峰はいずれも1,550m等高線の中にあるため、西峰の標高は1,550m+αとでも記すしかない。
高田大岳・西峰(最高点*)から東峰(祠、標高点)
*高田大岳の頂上には西峰と東峰があり、標高点1,552mは祠のある東峰にあるが、明らかに西峰の方が高く見える。しかし、地理院地図によると東峰と西峰はいずれも1,550m等高線の中にあるため、西峰の標高は1,550m+αとでも記すしかない。
石倉山と八幡岳
北八甲田: 石倉岳、硫黄岳、小岳、大岳、井戸岳、赤倉岳(2004年2月21日)
噴火口の大岳(2004年2月21日)
高田大岳・東峰頂上
東峰の祠の雪ボールまでシールで滑ってゆく(スキーアイゼンを上げないと滑れない)。西峰から100mくらい離れており、こっちの方が低いため、大岳からは東峰は全く見えないことになる。赤倉からは見えるのだろうか。ここからは東斜面とその向こうの雛岳が真下に見える。南東尾根の途中の黒いコブ(1,128m岩峰?)#。そこまでの斜面にはブッシュが雪の上に出ていて、滑って行きにくそうである。スキーを外し、シールを取り、初めて腰をおろして休憩し、お茶を飲む。
#黒いコブ(1,128m岩峰): 地理院地図に1,128m標高点の記載があるが、もっと高いところかもしれない
祠の雪ボール(2004年2月21日)
夏の祠と背後の西峰(2014年4月29日)
高田大岳・東峰から見る西峰(西峰の方が高く見える。背後の小岳や大岳も見えない)
高田大岳頂上(東峰)から見下ろす滑走ライン
雛岳
北の爆裂斜面
頂上からの滑走: 雛岳、1,128m岩峰、955m雪原、谷地温泉
頂上からの滑走
急斜面の滑走
さて、スキーをはいて滑走開始。最初は慎重に頂上直下の南側テラスに降り、そこから南東斜面に滑り込む。でこぼこのアイスバーンでかなりの傾斜だが、つるつるではない。大きなジャンプターンで慎重に下る。オーバーハングの真下に白い雪原が二つ見え、その左側の方に向かっている。ストップして振り返ると、斜面には全くトレースはついていない。下で見たトレースはどこだろう。もっと右側ではないか、と思い、右にトラバースしてみると、果たしてそちら側には粉雪があり、トレースがついている。最初からもっと右側から滑り込むべきだった。もう南東尾根の黒コブのところまで降りていた。
1,128m岩峰
薄い滑走トレース
ロシニョール
南大斜面の終盤
緩斜面の滑走トレース
ショート・ターン
ここから見ると南斜面のくぼみは二つあり、頂上から見て左側のくぼみを滑ってきたが、右側のくぼみが正解だった。そこからは粉雪のショートターンとなるが、2004年のときよりも雪は悪く、次第に少しジャンプしないと抜けが悪くなる。先行トレースは二つに増えており、その間をターンしていく。灌木が出てきているところで傾斜が緩み、滑降終了。いやあ、疲れた。自分のつけたシュプールをのんびり眺める。
滑走終盤
1,128m岩峰
戻ってきた谷地温泉
雪原の林のなかに入ると、すぐに登り返しとなる。ビンディングを外して歩き、東へのトラバース・トレースを辿って最後の滑走となる。先行トレースが東に向かいすぎてる感じがして西に向かってみたが、結局、西に行きすぎ、雪の沢を渡って谷地温泉に到着。ごくろうさん。スキーを車にしまい、温泉に入りに行く。古びた温泉でシャワーもないが、ボディソープにシャンプーもあるので頭を洗える。二つの湯のうちぬるい方の湯が満員。湯治客かなあ。
高田大岳
箒場岱の石碑「草豊かに、牛健やか」
谷地温泉から車で出発すると、田代平への分岐のすぐ先で正面に高田大岳が見える。南斜面は直立して見えており、あそこを滑降してきたとはとても思えない。田代平までくると雛岳が見えており、その手前に大きな石碑。「草豊かに牛健やか」とある。北赤倉の大斜面が見えており、あそこも久しく滑っていない。疲れたが、すばらしい一日であった。