御鼻部山  八甲田から十和田湖への縦走路

青森県 

(縦走南半分) 御鼻部山1,011m、954m峰、912m峰  2016年9月22日

(縦走北半分) 松森(最高点1,180m、三角点1,162m)、櫛ヶ峰1,517m、駒ヶ峰1,417m  2014年4月27日

(三角点) 御鼻部山1,011m二等三角点  2019年7月15日

(御鼻部山)青森110山

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出典:松森、山と高原地図4「十和田湖・八甲田・岩木山」2002年

滑っても滑ってもまだ続く

無限の大斜面

果てしない大雪原の周遊

初夏にはショウジョウバカマの輝き

はるか南に見える御鼻部山へ

秋に代赭色の広大な湿原をそぞろ歩く

☼☼☼☼☼

(2003年8月31日: 俯瞰)

十和田湖の静かな湖面の対岸にそびえる御鼻部山は険峻な岩壁の姿。だが、頂上の北側は八甲田まで広大な平原が広がっており、その中央には古い縦走路がある。

(2014年4月27日: 縦走北半分)

連休前、最後の日曜は櫛ヶ峰に向かう。帰りに、八甲田最後の山、御鼻部山へのルートを雪道で辿る計画。

睡蓮沼からニセ駒と駒ヶ峰の中間あたりの稜線に出ると、御鼻部山が雪の牧場の向こうにぼんやり見えている。奥には十和田湖、手前には縦走路沿いの二つのピーク(912m峰と954m峰)。

櫛ヶ峰の大斜面を北にトラバースし、下り切った沢状のところ(田堰沢源頭、標高1,250m付近)で、シールを貼り直し、御鼻部山方面に向かって出発。大勢のスキーパーティが櫛ヶ峰頂上に現われ、大斜面を中ほどまで滑り、北に移動して駒ヶ峰の稜線に降りて行く。そこには徒歩の大パーティがやってきていた。

雪原から林に入り、やや登り返したピークで松森・最高点(1,180m)(*1)到達。このあたりに車道の「松森のヘアピンカーブ」というのがあるはずだが、雪の下で分からず。

シールのままでゆっくり滑走。キックターンで方向転換して更に下り、下の雪原に到達。駒ヶ峰と櫛ヶ峰のあたりから4km弱。しかし、御鼻部山まで8kmはある。帰路につく。

(2016年9月22日: 縦走南半分

縦走路の南半分、松森の下から御鼻部山も春にスキーでと思ったが滝ノ瀬峠から御鼻部山までが除雪されておらず、断念。ブログによると夏にヤブ道を歩いている記録が多いので、9月にヘルメットをもって御鼻部山に向かう。

高いササヤブをかき分けていて、突然、湿原に出る。それは広大な湿原で、もう花は終わっていたがウメバチソウの白い花がちらほら。濃い紫のオヤマノリンドウに黄色いアキノキリンソウ。ウルシの赤い紅葉。白い丸い花がたくさん。シラタマの実だろうか。池塘がそこかしこにある。

目標地点の松森の下は登山道の少し西に、林の中に入った地点だった。そこには大きなブナが2本(ツガかもしれない)。2年前、この付近にザックを降ろしたに違いない。

帰路につくと、登山道に枯れかけたウサギギク。9月にこんなところで見るとは思わなかった。少し先で今度は枯れかけていないウワギギク。ウサギギクに元気をもらい、縦走路を戻る。

(2013年10月5日: 俯瞰)

御鼻部山の東にある惣部牧野から、急峻な南斜面の御鼻部山の北側が長く伸び、南八甲田につながっている雄大な景観を見る。これを見て、10㎞離れた位置ながら、御鼻部山が八甲田の一部であると納得した。

(2019年7月15日: 三角点)

今回も最初に踏み込んだカーブのところに発見できなかったが、GPSに表示された三角点マークの位置を探し、4度目の御鼻部山で、ヤブに覆われた二等三角点をついに見つけた。それにしても、2003年(16年前)のネット情報では更地の中央にあり、2013年(6年前)にはややヤブに覆われていた三角点は、今回は灌木と笹ヤブの真っただ中に埋もれていた。こんなにも変わってしまうのは山の場所にもよるのだろう。周囲の草や茎を抜き、少し綺麗にしてから写真を撮る。

 十和田湖の静かな湖面の対岸にそびえる御鼻部山は険峻な岩壁の姿。だが、頂上の北側は八甲田まで広大な平原が広がっており、その中央には古い縦走路がある。(2003年8月31日)
 睡蓮沼からニセ駒と駒ヶ峰の中間あたりの稜線に出ると、御鼻部山が雪の牧場の向こうにぼんやり見えている。奥には十和田湖、手前には縦走路沿いの二つのピーク(912m峰と954m峰)。(2014年4月27日)
一つ目の乗鞍岳
湿原5の池塘

 湿原の花々(2016年9月22日)

 ウメバチソウ
 オヤマノリンドウ
 アカモノの実(シラタマノキ)?
ウサギギク
 ついに見つけた御鼻部山の二等三角点
 タニウツギ
蔦温泉
 御鼻部山の東にある惣部牧野から、急峻な南斜面の御鼻部山の北側が長く伸び、南八甲田につながっている雄大な景観を見る。これを見て、10㎞離れた位置ながら、御鼻部山が八甲田の一部であると納得した。(2013年10月5日)
(2014年4月27日 縦走北半分)  7:16 睡蓮沼発  9:00 稜線10:40 櫛ヶ峰・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り3時間24分10:54 櫛ヶ峰発、滑走11:09 雪原、休憩11:30 シール12:18 松森1,180m12:50 松森の下、標高965m付近・・・・・・・・・・・・・・・・櫛ヶ峰から1時間56分12:57 松森の下発14:41 雪原1,200m付近15:52 駒ヶ峰・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・松森の下から2時間55分16:04 駒ヶ峰発、滑走16:59 睡蓮沼・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・駒ヶ峰から1時間7分・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・周回9時間43分(2016年9月22日、縦走南半分) 5:44 御鼻部山駐車場発  6:00 縦走路入口  9:46 912m峰  7:47 954m峰  8:43 湿原110:20 湿原311:31 湿原611:59 松森の下、標高965m付近・・・・・・・・・・・・・往路6時間15分12:17 松森の下発12:40 湿原613:21 湿原314:53 湿原116:06 954m峰16:56 912m峰17:31 縦走路入口17:49 御鼻部山駐車場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復12時間5分17:50 御鼻部山展望台17:56 御鼻部山・三角点付近

 2019年7月15日

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(2014年4月27日: 縦走北半分)

連休前、最後の日曜は櫛ヶ峰に向かう。帰りに、八甲田最後の山、御鼻部山へのルートを雪道で辿る計画。この日も薄曇り。ゲートが閉まっているかもしれないので、やや遅く自宅出発。それでも睡蓮沼にはまだ車は多くなかった。準備している間にどんどんやってくる。睡蓮沼の方に登っていく人もいた。昨日、春スキー用上着を着て行ったが暑くて着ていられず、しかし、風が吹くと寒かったので、この日は上下ともモンベルのレインウェアを着ていく。稜線に出るまでは暑かったが、稜線に出ると風が冷たかった。昨年、車道から雪原に出たポイント(ヘアピンの上)よりも手前(ヘアピンの下)から雪壁を登って雪原に登っているパーティがいたので、そこから雪原に上がる。スキーを持ってもらった。右手の台地から大きく回っていくトレースもあったが、途中に急な登りがあるかもしれないので、正面の沢筋に向かって進む。しかしその沢筋には踏跡が全くないので、左の尾根を越え、左の沢筋についている太い踏跡をたどる。沢筋のルートはどんどん高度を上げ、やがてポールの立っている雪原台地に達する。さっきのパーティもいつの間にか後についている。

雪原の途中で踏跡は二手に分かれ、たぶん左はニセ駒なので、右に入って駒ヶ峰を目指す。やがて右手に横岳、正面に櫛ヶ峰が見えてくる。ニセ駒と駒ヶ峰の中間あたりの稜線に出る。正面に乗鞍岳。御鼻部山が雪の牧場の向こうにぼんやり見えている。奥には十和田湖、手前には縦走路沿いの二つのピーク(912m峰と954m峰)。駒ヶ峰の頂上に立っている人。駒ヶ峰手前のコルから踏跡を外れ、駒ヶ峰の右手(北側)をトラバースしていく。北側には大きな雪原があるが、そこまでは下りない。やがて雪原から踏跡が登ってきて、その踏跡に従い、駒ヶ峰の西の稜線に上がる。稜線に上がると、櫛ヶ峰の大斜面が眼前に広がる。駒ヶ峰の頂上に人が見えるが、後続のパーティだったのだろうか。櫛ヶ峰の大斜面を直登しているパーティがいる。どうやらスキーで登っているようだ。そのスキートレースは徒歩の直登コースを登っていたが、私もそれを登ってみる。次第に傾斜がきつくなり、両ストックで支えながらスキーを進める。面積の広いゲッコー・シールでないと登れなかっただろう。後続の徒歩の二人パーティは北尾根に向かっている。先行トレースは上部の雪庇の手前で左に方向転換していたが、私は右に向かい、北の稜線に出る。一安心。北稜線からは横岳、南沢岳、そして下岳が見える。櫛ヶ峰の頂上は雪が融けていた。風が強く、先行の二人は頂上の東側で休憩中。吹雪いていた昨年と違い、じっくり頂上標識と二等三角点を写す。

風が強いので頂上では休憩せず、シールを外して滑走に移る。先行の二人は先に下り、徒歩の二人がやってくる。滑り始めると、大人数の徒歩パーティがやってくる。最初、御鼻部山方面に向かうため、櫛ヶ峰の南東尾根を下るが、その先には深い谷(田堰沢)がある。マップを調べ、その谷を迂回しないといけないと分かり、大斜面を北にトラバースし、東に向かってショートターン開始。傾斜が緩くなり、先行トレースに従って更に東に下る。下り切った沢状のところ(田堰沢源頭、標高1,250m付近)で、日影に入って休憩。ホットケーキを食べる。シールを貼り直し、前日購入した物干し竿用のスポンジでシールを拭き、御鼻部山方面に向かって出発。大勢のスキーパーティが櫛ヶ峰頂上に現われ、大斜面を中ほどまで滑り、北に移動して駒ヶ峰の稜線に降りて行く。そこには徒歩の大パーティがやってきていた。雪原から林に入り、やや登り返したピークで松森・最高点(1,180m)(*1)到達。このあたりに車道の「松森のヘアピンカーブ」というのがあるはずだが、雪の下で分からず。松森のヘアピンのところでは急斜面を想像していたが、それほどでもなし。シールのままでゆっくり滑走。さらに広い尾根を進み、今度は急な傾斜が現われる。雪の牧場の手前には林の丘が連なっているが、この急傾斜を下ればそこと同じレベルとなる。そこまで下り、引き返すことにする。急傾斜の木々のスペースを探して斜めに滑走し、キックターンで方向転換して更に下り、下の雪原に到達。沢床のようなところで、日影で休憩。GPSによると、そこは十和田湖と櫛ヶ峰のほぼ中間地点。タフも取りだし、緯度経度を計測しておく。GPSの北緯東経をマップに照合すると、大谷地のあたりである(*2)。これは駒ヶ峰と櫛ヶ峰のあたりから4km弱。しかし、御鼻部山まで8kmはある。

(*1)松森の三角点1,162mは最高点の少し南、出典: 山と高原地図4「十和田湖・八甲田・岩木山」2002年

(*2)GPS 北緯40.3446、東経140.5146、 標高957~962m

帰路につく。滑走してきたルートではなく、沢沿いを登ってみる。一ヶ所、沢床に穴があいて水の流れが見えていた。夏は湿原なのだろう。尾根に上がり、無理に往路トレースを探さず、そのまままっすぐに北に向かう。たぶん松森のピークの東側を通過。駒ヶ峰が正面に見え、ルートを確認できた時点で3回目の休憩。両足の小指の傷みがひどく、腰も痛くなってきた。歩きを再開してすぐに右(東)からやってくるスキートレースを発見。あれっ、こんなに東側を通っていたのか、とその時は思ったが、良く見ると北に向かっているので私のトレースではない。こんなところを歩いている人もいるのか。一つ目の怪物のような乗鞍。怪物の懐に黄瀬沼が見える。先行トレースは二手に分かれ、いずれも櫛ヶ峰方面に向かうので、それらと分かれて駒ヶ峰に向かう。林を抜け、だだっぴろい雪原に出る。マップによると、そこは黄瀬萢で、夏道と御鼻部山への分岐がある。そこから駒ヶ峰への登りとなる。稜線が近付くと、頂上付近を歩いている人が一人。黄瀬萢に入る前後から、時々立ち止まっては体を前に倒し、腰を休める。足の小指はどうにもならない。稜線の南側をトラバースするトレースを横切り、トレースがたくさんある駒ヶ峰の稜線に着き、ようやく駒ヶ峰の頂上に着く。標識はなし。頂上にはもう出かけようとしている男性がいた。大きなザック。挨拶をし、シールを外すが、キューブでキャラバンを鳴らし、少し横になってから帰路に着く。疲れたためか、滑り始めにバランスを崩して転ぶ。雪の柔らかい部分に左のスキーがささっていた。その後は慎重にショートターンで飛ばし、コルから雪原を北東に下る。昨年はニセ駒に登り返したが、もう登りたくはない。太い滑走トレースをたどるが、それは雪原から東の林に入っていく。やや登り返しもあり、ビンディングを外して進む。東隣の雪原に出るとピンクリボンがある。最初に登った雪原台地だろうと思ったが、それはもっと先だった。東にもう一つ林を抜けたと思うが、だいぶ北東に滑ったところで雪原台地入口にあったポールに着く。傘松峠と車道が見える。斜面を左にトラバースし、急斜面をショートターンで下る。沢の左岸をトラバース気味に滑り、下り切る手前で左の台地に上がり、ヘアピンよりも少し北側に出るトレースを辿る。雪が腐っていてブレーキがかかり、ビンディングを外して歩く。ヘアピンの北側の下降点から斜面を滑ってヘアピン南側の往路の下降点に到着。ちょうどヘアピンをバスが通っていて、私の方が先に下降点に着く。車道に下り、スキーを担いで歩く。車の往来は多いが、睡蓮沼にはもう数台しか駐車していない。車に戻り、ザックを下ろし、靴を履き替え、スキーの雪をタオルで拭き、車に入る。温泉で足を温めたかったが、道具と着替えを持ってきていなかった。桜を写しながら自宅に戻り、風呂に入る。

 

(2016年9月22日: 縦走南半分)

「旧南八甲田観光道路」の黄瀬萢から御鼻部山までのルートについては、2014年4月に櫛ヶ峰から南に下り、松森の下の雪原まで達している。縦走路の南半分、松森の下から御鼻部山も春にスキーでと思ったが、昨年4月に行ったときは、十和田湖西岸の滝ノ瀬峠から御鼻部山までが除雪されておらず、断念。ブログによると夏にヤブ道を歩いている記録が多いので、9月にヘルメットをもって御鼻部山に向かう。

御鼻部から松森までは9㎞、片道6時間として往復12h。日の出は5時半なので、3時に起きて家を出るが、もっと早くてもよかった。駐車場には車が一台。一応、ヘアピンのところまで車で走り、登山口らしきものがあることを確認。駐車場に車を置き、車道を700mほど歩いてヘアピンのところから縦走路に入る。入口に標識はないが、ヘアピンの北側に少し草地のスペースがあり、そこから北に踏み跡があり、少し入ったところに太陽パネルの入山者カウンターがある。最初はしっかりした道で歩きやすいが、ところどころぬかるみになっている。ピンクフロイドを大きな音で鳴らしていく。1977年、ウィーンのあたりから。最初の三角点(912m峰)のすぐ近くからヤブに入り、笹の中の三等三角点を発見。平らなので見つけるのに時間がかかった。次の三角点(954m峰)は少し遠い。土手の低いところからヤブ斜面に上がり、ピークで三等三角点発見。今度はすぐに発見。しかし、登山道に戻るのにヤブ斜面をだいぶ歩く。登山道に戻ったものの、そこからはますます荒れてきて、道に覆いかぶさった灌木を持ち上げたり、跨いだり。高いササヤブをかき分けていて、突然、湿原(湿原1、標高864m)に出る。それは広大な湿原で、もう花は終わっていたがウメバチソウの白い花がちらほら。登山道に戻り、灌木ヤブをかき分けて進み、小さな湿原に出る。「植物保護のため、登山道以外に立ち入らないでください、環境省」の標識が落ちているが、荒れていてどこまでが登山道なのか定かでない。荒廃した道は西側が溝、東側が踏み跡になっていて、西側には排水路があったのかもしれない。やがて二つ目の湿原(標高866m)。濃い紫のオヤマノリンドウに黄色いアキノキリンソウ。ここにも「植物保護のため、登山道以外に立ち入らないでください、環境省」の標識。その先の登山道入り口は灌木ヤブをかきわけるとあった。道はほぼまっすぐ。林の道を進むと、えぐれた沢筋の下に土管がむき出しになっている。やや標高が高い次の湿原(湿原3、標高918m)ではウルシの赤い紅葉が目立つ。小さな湿原。少し先に次の湿原(湿原4、標高920m)。ここも小さい湿原。白い丸い花がたくさん。アカモノ(シラタマノキ)の実だろうか。ここには紅葉と黄葉。次は大きな湿原(湿原5、標高933m)。池塘がそこかしこにある。

目標地点の松森の下は登山道の少し西に、林の中に入った地点だった。北緯40.34、東経140.51、標高965m。そこには大きな木が2本(ブナ?サクラ?)。2年前、この付近にザックを降ろしたに違いない。今回もそこにザックを降ろし、パンを食べる。地面は湿っているので横にはなれない。帰路につき、登山道の東側の土手を登ってみると湿原があった(湿原7、標高965m)。小さな池塘。登山道に枯れかけたウサギギク。9月にこんなところで見るとは思わなかった。青森で見たのは初めてではなかろうか。うれしくなる。少し先で今度は枯れかけていないウサギギク。夢中で撮影。ウサギギクに元気をもらい、縦走路を戻る。湿原4と湿原3は近い。このあたりでウォークマンのスピーカがバッテリ切れとなり、もう一つのスピーカに切り替える。また灌木ヤブをくぐり、湿原2に出る。東の土手の向こうに湿原がありそうなので土手を登ってみると、湿原1で、その入口のすぐそばだった。このあたりで二つ目のスピーカもバッテリ切れ。このあたりのヘアピンのところが分かりにくく、時間かかる。ついに雨が降り出し、ザックカバーをかけ、レインウェアの上下を着込み、タフに持ち帰る。といっても雨音だけでそんなに濡れない。背中が痛くなり、GPSを何度も見ながら進む。ついに本降りになり、ヘルメットの上にフードをかぶる。登山口から駐車場までの700mは長かった。雨が降るとは思わなかった。駐車場に戻ったのは18時、腰が痛く、暗くて御鼻部山の三角点も見つけられなかった。三角点は展望台のところにあると記憶していたが、見当たらず、GPSによると西の車道沿いにあるようだ。また探しに行かないといけない。着替えて車に入り、少し休んでから車を出す。

 

(2019年7月15日: 三角点)

初荷(はっか)峠に近づくと十和田湖が見えていたので、展望台に登ってみるが、対岸の御鼻部山はガスの中だった。御鼻部山に登っていくとガスの中に入り、頂上では風に小雨が降っていた。登山靴を履き、レインウェア上下を着込み、完全武装でわずか30mほど先の三角点を探しに行く。最初の2回は普段着にスニーカーで灌木ヤブに踏み込み、しかも薄暗かった。前週は登山服に登山靴を履いて早朝に向かったが、GPSに三角点マークが表示されず、見つけられなかった。今回も最初に踏み込んだカーブのところに発見できなかったが、GPSに表示された三角点マークの位置を探し、4度目の御鼻部山で、ヤブに覆われた二等三角点をついに見つけた。それにしても、2003年(16年前)のネット情報では更地の中央にあり、2013年(6年前)にはややヤブに覆われていた三角点は、今回は灌木と笹ヤブの真っただ中に埋もれていた。こんなにも変わってしまうのは山の場所にもよるのだろう。周囲の草や茎を抜き、少し綺麗にしてから写真を撮る。駐車場の小さな白い花はカタバミ?三角点手前にはピンクのタニウツギ。

(*1)2003年9月14日、himalaicus.hiho.jp 「お鼻部山三角点は展望台の西のカーブのところに埋まっていた」 小広い平地に三角点の写真。

(*2)2013年9月18日、stone.matudo-yamanokai.com 「展望台や駐車場のある付近から、道沿いに最高点向かう。低木の藪内に有る。目安としては、背の高い木がない部分になる、藪に入ると足元が広くなっていてすぐにわかる」(道路と三角点の写真付き)

 2014年4月27日 縦走北半分

傘松峠

連休前、最後の日曜は櫛ヶ峰に向かう。帰りに、八甲田最後の山、御鼻部山へのルートを雪道で辿る計画。この日も薄曇り。ゲートが閉まっているかもしれないので、やや遅く自宅出発。それでも睡蓮沼にはまだ車は多くなかった。準備している間にどんどんやってくる。睡蓮沼の方に登っていく人もいた。昨日、春スキー用上着を着て行ったが暑くて着ていられず、しかし、風が吹くと寒かったので、この日は上下ともモンベルのレインウェアを着ていく。稜線に出るまでは暑かったが、稜線に出ると風が冷たかった。昨年、車道から雪原に出たポイント(ヘアピンの上)よりも手前(ヘアピンの下)から雪壁を登って雪原に登っているパーティがいたので、そこから雪原に上がる。スキーを持ってもらった。右手の台地から大きく回っていくトレースもあったが、途中に急な登りがあるかもしれないので、正面の沢筋に向かって進む。しかしその沢筋には踏跡が全くないので、左の尾根を越え、左の沢筋についている太い踏跡をたどる。沢筋のルートはどんどん高度を上げ、やがてポールの立っている雪原台地に達する。さっきのパーティもいつの間にか後についている。

睡蓮沼駐車スペース

雪壁を登る

雪原の沢筋

指導票

背後に見えてきた北八甲田

赤倉岳と乗鞍岳

駒ヶ峰

白い牧場の向こうの御鼻部山

雪原の途中で踏跡は二手に分かれ、たぶん左はニセ駒なので、右に入って駒ヶ峰を目指す。やがて右手に横岳、正面に櫛ヶ峰が見えてくる。ニセ駒と駒ヶ峰の中間あたりの稜線に出る。正面に乗鞍岳。御鼻部山が雪の牧場の向こうにぼんやり見えている。奥には十和田湖、手前には縦走路沿いの二つのピーク(912m峰と954m峰)。駒ヶ峰の頂上に立っている人。駒ヶ峰手前のコルから踏跡を外れ、駒ヶ峰の右手(北側)をトラバースしていく。北側には大きな雪原があるが、そこまでは下りない。やがて雪原から踏跡が登ってきて、その踏跡に従い、駒ヶ峰の西の稜線に上がる。稜線に上がると、櫛ヶ峰の大斜面が眼前に広がる。駒ヶ峰の頂上に人が見えるが、後続のパーティだったのだろうか。櫛ヶ峰の大斜面を直登しているパーティがいる。どうやらスキーで登っているようだ。そのスキートレースは徒歩の直登コースを登っていたが、私もそれを登ってみる。次第に傾斜がきつくなり、両ストックで支えながらスキーを進める。面積の広いゲッコー・シールでないと登れなかっただろう。後続の徒歩の二人パーティは北尾根に向かっている。先行トレースは上部の雪庇の手前で左に方向転換していたが、私は右に向かい、北の稜線に出る。一安心。北稜線からは横岳、南沢岳、そして下岳が見える。櫛ヶ峰の頂上は雪が融けていた。風が強く、先行の二人は頂上の東側で休憩中。吹雪いていた昨年と違い、じっくり頂上標識と二等三角点を写す。

御鼻部山

 御鼻部山への縦走路: 御鼻部山、大幌内牧場、912m峰、954m峰、松森、櫛ヶ峰

櫛ヶ峰

櫛ヶ峰の頂上部

櫛ヶ峰頂上

下岳

大斜面の滑走

風が強いので頂上では休憩せず、シールを外して滑走に移る。先行の二人は先に下り、徒歩の二人がやってくる。滑り始めると、大人数の徒歩パーティがやってくる。最初、御鼻部山方面に向かうため、櫛ヶ峰の南東尾根を下るが、その先には深い谷(田堰沢)がある。マップを調べ、その谷を迂回しないといけないと分かり、大斜面を北にトラバースし、東に向かってショートターン開始。傾斜が緩くなり、先行トレースに従って更に東に下る。

櫛ヶ峰の麓(田堰沢源頭、標高1,250m付近)

一つ目の乗鞍岳

櫛ヶ峰の左顔

松森頂上(最高点1,180m)から櫛ヶ峰

下り切った沢状のところ(田堰沢源頭、標高1,250m付近)で、日影に入って休憩。ホットケーキを食べる。シールを貼り直し、前日購入した物干し竿用のスポンジでシールを拭き、御鼻部山方面に向かって出発。大勢のスキーパーティが櫛ヶ峰頂上に現われ、大斜面を中ほどまで滑り、北に移動して駒ヶ峰の稜線に降りて行く。そこには徒歩の大パーティがやってきていた。雪原から林に入り、やや登り返したピークで松森・最高点(1,180m)(*1)到達。このあたりに車道の「松森のヘアピンカーブ」というのがあるはずだが、雪の下で分からず。松森のヘアピンのところでは急斜面を想像していたが、それほどでもなし。シールのままでゆっくり滑走。さらに広い尾根を進み、今度は急な傾斜が現われる。雪の牧場の手前には林の丘が連なっているが、この急傾斜を下ればそこと同じレベルとなる。そこまで下り、引き返すことにする。急傾斜の木々のスペースを探して斜めに滑走し、キックターンで方向転換して更に下り、下の雪原に到達。沢床のようなところで、日影で休憩。GPSによると、そこは十和田湖と櫛ヶ峰のほぼ中間地点。タフも取りだし、緯度経度を計測しておく。GPSの北緯東経をマップに照合すると、大谷地のあたりである(*2)。これは駒ヶ峰と櫛ヶ峰のあたりから4km弱。しかし、御鼻部山まで8kmはある。

(*1)松森の三角点1,162mは最高点の少し南、出典: 山と高原地図4「十和田湖・八甲田・岩木山」2002年

(*2)GPS 北緯40.3446、東経140.5146、 標高957~962m

雪の湿原と御鼻部山

御鼻部山

引返し地点(N40E140、標高965m)

帰路につく。滑走してきたルートではなく、沢沿いを登ってみる。一ヶ所、沢床に穴があいて水の流れが見えていた。夏は湿原なのだろう。尾根に上がり、無理に往路トレースを探さず、そのまままっすぐに北に向かう。たぶん松森のピークの東側を通過。駒ヶ峰が正面に見え、ルートを確認できた時点で3回目の休憩。両足の小指の傷みがひどく、腰も痛くなってきた。歩きを再開してすぐに右(東)からやってくるスキートレースを発見。あれっ、こんなに東側を通っていたのか、とその時は思ったが、良く見ると北に向かっているので私のトレースではない。こんなところを歩いている人もいるのか。一つ目の怪物のような乗鞍。怪物の懐に黄瀬沼が見える。先行トレースは二手に分かれ、いずれも櫛ヶ峰方面に向かうので、それらと分かれて駒ヶ峰に向かう。

駒ヶ峰頂上

林を抜け、だだっぴろい雪原に出る。マップによると、そこは黄瀬萢で、夏道と御鼻部山への分岐がある。そこから駒ヶ峰への登りとなる。稜線が近付くと、頂上部金を歩いている人が一人。黄瀬萢に入る前後から、時々立ち止まっては体を前に倒し、腰を休める。足の小指はどうにもならない。稜線の南側をトラバースするトレースを横切り、トレースがたくさんある駒ヶ峰の稜線に着き、ようやく駒ヶ峰の頂上に着く。標識はなし。頂上にはもう出かけようとしている男性がいた。大きなザック。挨拶をし、シールを外すが、キューブでキャラバンを鳴らし、少し横になってから帰路に着く。疲れたためか、滑り始めにバランスを崩して転ぶ。雪の柔らかい部分に左のスキーがささっていた。その後は慎重にショートターンで飛ばし、コルから雪原を北東に下る。昨年はニセ駒に登り返したが、もう登りたくはない。太い滑走トレースをたどるが、それは雪原から東の林に入っていく。やや登り返しもあり、ビンディングを外して進む。東隣の雪原に出るとピンクリボンがある。最初に登った雪原台地だろうと思ったが、それはもっと先だった。東にもう一つ林を抜けたと思うが、だいぶ北東に滑ったところで雪原台地入口にあったポールに着く。傘松峠と車道が見える。斜面を左にトラバースし、急斜面をショートターンで下る。沢の左岸をトラバース気味に滑り、下り切る手前で左の台地に上がり、ヘアピンよりも少し北側に出るトレースを辿る。雪が腐っていてブレーキがかかり、ビンディングを外して歩く。ヘアピンの北側の下降点から斜面を滑ってヘアピン南側の往路の下降点に到着。ちょうどヘアピンをバスが通っていて、私の方が先に下降点に着く。車道に下り、スキーを担いで歩く。車の往来は多いが、睡蓮沼にはもう数台しか駐車していない。車に戻り、ザックを下ろし、靴を履き替え、スキーの雪をタオルで拭き、車に入る。温泉で足を温めたかったが、道具と着替えを持ってきていなかった。桜を写しながら自宅に戻り、風呂に入る。

 2016年9月22日 縦走南半分

ミゾソバ

「旧南八甲田観光道路」の黄瀬萢から御鼻部山までのルートについては、2014年4月に櫛ヶ峰から南に下り、松森の下の雪原まで達している。縦走路の南半分、松森の下から御鼻部山も春にスキーでと思ったが、昨年4月に行ったときは、十和田湖西岸の滝ノ瀬峠から御鼻部山までが除雪されておらず、断念。ブログによると夏にヤブ道を歩いている記録が多いので、9月にヘルメットをもって御鼻部山に向かう。

ヨメナ

R102十和田湖北岸の縦走路入口

御鼻部から松森までは9㎞、片道6時間として往復12h。日の出は5時半なので、3時に起きて家を出るが、もっと早くてもよかった。駐車場には車が一台。一応、ヘアピンのところまで車で走り、登山口らしきものがあることを確認。駐車場に車を置き、車道を700mほど歩いてヘアピンのところから縦走路に入る。入口に標識はないが、ヘアピンの北側に少し草地のスペースがあり、そこから北に踏み跡があり、少し入ったところに太陽パネルの入山者カウンターがある。最初はしっかりした道で歩きやすいが、ところどころぬかるみになっている。ピンクフロイドを大きな音で鳴らしていく。1977年、ウィーンのあたりから。最初の三角点(912m峰)のすぐ近くからヤブに入り、笹の中の三等三角点を発見。平らなので見つけるのに時間がかかった。次の三角点(954m峰)は少し遠い。土手の低いところからヤブ斜面に上がり、ピークで三等三角点発見。今度はすぐに発見。しかし、登山道に戻るのにヤブ斜面をだいぶ歩く。登山道に戻ったものの、そこからはますます荒れてきて、道に覆いかぶさった灌木を持ち上げたり、跨いだり。

縦走路入口の入山者カウンター

ゴマギ?(ガマズミ?)の実

912m峰の三角点

954m峰の三角点

国有林標識

最初の湿原(標高864m)

高いササヤブをかき分けていて、突然、湿原(湿原1、標高864m)に出る。それは広大な湿原で、もう花は終わっていたがウメバチソウの白い花がちらほら。登山道に戻り、灌木ヤブをかき分けて進み、小さな湿原に出る。「植物保護のため、登山道以外に立ち入らないでください、環境省」の標識が落ちているが、荒れていてどこまでが登山道なのか定かでない。荒廃した道は西側が溝、東側が踏み跡になっていて、西側には排水路があったのかもしれない。やがて二つ目の湿原(標高866m)。濃い紫のオヤマノリンドウに黄色いアキノキリンソウ。ここにも「植物保護のため、登山道以外に立ち入らないでください、環境省」の標識。その先の登山道入り口は灌木ヤブをかきわけるとあった。道はほぼまっすぐ。林の道を進むと、えぐれた沢筋の下に土管がむき出しになっている。やや標高が高い次の湿原(湿原3、標高918m)ではウルシの赤い紅葉が目立つ。小さな湿原。少し先に次の湿原(湿原4、標高920m)。ここも小さい湿原。白い丸い花がたくさん。アカモノ(シラタマノキ)の実だろうか。ここには紅葉と黄葉。次は大きな湿原(湿原5、標高933m)。池塘がそこかしこにある。

ウメバチソウ

ウメバチソウ

草黄葉

二つ目の湿原(標高866m)

オヤマノリンドウ

オヤマノリンドウ

アキノキリンソウ

アキノキリンソウ

高山植物保護の標識

ウルシの紅葉

ウルシの紅葉

湿原4(標高920m)

池塘

湿原5(標高933m)の池塘

黄葉(オガラバナ?)

白い花(チングルマ?)

アカモノ(シラタマノキ)の実?

アカモノ(シラタマノキ)の実?

 松森の下(引返し点、標高965m)の大きな木

目標地点の松森の下は登山道の少し西に、林の中に入った地点だった。北緯40.34、東経140.51、標高965m。そこには大きな木が2本(ブナ?サクラ?)。2年前、この付近こにザックを降ろしたに違いない。今回もそこにザックを降ろし、パンを食べる。地面は湿っているので横にはなれない。帰路につき、登山道の東側の土手を登ってみると湿原があった(湿原7、標高965m)。小さな池塘。登山道に枯れかけたウサギギク。9月にこんなところで見るとは思わなかった。青森で見たのは初めてではなかろうか。うれしくなる。少し先で今度は枯れかけていないウサギギク。夢中で撮影。ウサギギクに元気をもらい、縦走路を戻る。湿原4と湿原3は近い。このあたりでウォークマンのスピーカがバッテリ切れとなり、もう一つのスピーカに切り替える。

ウサギギク

ウサギギク

また灌木ヤブをくぐり、湿原2に出る。東の土手の向こうに湿原がありそうなので土手を登ってみると、湿原1で、その入口のすぐそばだった。このあたりで二つ目のスピーカもバッテリ切れ。このあたりのヘアピンのところが分かりにくく、時間かかる。ついに雨が降り出し、ザックカバーをかけ、レインウェアの上下を着込み、タフに持ち帰る。といっても雨音だけでそんなに濡れない。背中が痛くなり、GPSを何度も見ながら進む。ついに本降りになり、ヘルメットの上にフードをかぶる。登山口から駐車場までの700mは長かった。雨が降るとは思わなかった。駐車場に戻ったのは18時、腰が痛く、暗くて御鼻部山の三角点も見つけられなかった。三角点は展望台のところにあると記憶していたが、見当たらず、GPSによると西の車道沿いにあるようだ。また探しに行かないといけない。

着替えて車に入り、少し休んでから車を出す。

 周囲から見た御鼻部山

十和田山から見る御鼻部山(2002年6月30日)

山頂では良い天気で北側の戸来岳と南東の十和田湖がよく見える。八甲田も近い。十和田湖の北岸には御鼻部山が懸崖を連ねている。

十和田山から見る御鼻部山(2002年6月30日)

十和田湖南岸(宇樽部)から見る御鼻部山(2003年8月31日:大黒森の帰り)

十和田湖南岸(宇樽部)から見る御鼻部山(2003年8月31日:大黒森の帰り)

十和田湖の静かな湖面の対岸にそびえる御鼻部山は険峻な岩壁の姿。だが、頂上の北側は八甲田まで広大な平原が広がっており、その中央には古い縦走路がある。

白地山途上から見る御鼻部山(2006年7月9日)

中小屋口駐車場から鉛山峠。尾根から十和田湖が見えたのがなにより。白雲亭の東屋からいったん尾根を外れ、道のよくないトラバース路となる。白雲亭途上で団体さん、トラバースの最初で一人、トラバース中間点で一人に会う。ミソナゲ峠を過ぎるとまた尾根に出て、十和田湖が見えるようになり、やがて展望所。十和田湖の上にごつごつした御鼻部山。

惣部牧野から見る御鼻部山(2013年10月5日)

御鼻部山の東にある惣部牧野から、急峻な南斜面の御鼻部山の北側が長く伸び、南八甲田につながっている雄大な景観を見る。これを見て、10㎞離れた位置ながら、御鼻部山が八甲田の一部であると納得した。

奥入瀬渓流に入り、途中で林道に左折。延々と林道を行くと、突然、草地の向こうに三ツ岳が現われる。更に行くと林を抜け、広大な牧場に出た。道は舗装され、電柱が立ち、柵が張り巡らされている。T字路があり、東西の道から北に向かうと牧場の建物を過ぎ、左手(西)に八甲田が大きく広がる。これはすごい。

牧場広場に出て、展望台に登ってみる。東から、黒森、雛岳、高田大岳、赤倉岳(小岳かも)、大岳、硫黄岳、赤倉岳、乗鞍岳、駒ヶ峰、櫛ヶ峰、途中にピークを挟んで、御鼻部山。壮観!

 惣部牧野から見る南八甲田: 御鼻部山、櫛ヶ峰、乗鞍岳、赤倉岳 (2013年10月5日)

発荷峠から見る十和田湖と御鼻部山(2017年7月9日)

発荷峠に寄り、展望台から十和田湖を見下ろす。晴れているのに雲で御鼻部山は隠れていた。

  


R102から見る御鼻部山(2017年9月16日)

R102の東側から、御鼻部山の横顔を見る。頂上の南側が、600m下の十和田湖まで切れ落ちている。御鼻部山の三角点を探しに行く。GPSは、展望台北側の車道沿いを示しているが、そこは灌木に覆われていて、小さな木柱しか見つけられなかった。もう無いのかもしれないと思ったが、「御鼻部山三角点は展望台の西のカーブのところに埋まっていた。」(030914)というネット情報があり、よく探せば見つかるのだろう。

(2019年7月15日: 三角点)

三角点のある位置

初荷峠に近づくと十和田湖が見えていたので、展望台に登ってみるが、対岸の御鼻部山はガスの中だった。御鼻部山に登っていくとガスの中に入り、頂上では風に小雨が降っていた。登山靴を履き、レインウェア上下を着込み、完全武装でわずか30mほど先の三角点を探しに行く。

ヤブを掃除後の御鼻部山・三角点

最初の2回は普段着にスニーカーで灌木ヤブに踏み込み、しかも薄暗かった。前週は登山服に登山靴を履いて早朝に向かったが、GPSに三角点マークが表示されず、見つけられなかった。今回も最初に踏み込んだカーブのところに発見できなかったが、GPSに表示された三角点マークの位置を探し、4度目の御鼻部山で、ヤブに覆われた二等三角点をついに見つけた。

御鼻部山の二等三角点

それにしても、2003年(16年前)のネット情報では更地の中央にあり、2013年(6年前)にはややヤブに覆われていた三角点は、今回は灌木と笹ヤブの真っただ中に埋もれていた。こんなにも変わってしまうのは山の場所にもよるのだろう。周囲の草や茎を抜き、少し綺麗にしてから写真を撮る。

(16年前)2003年9月14日、himalaicus.hiho.jp 「お鼻部山三角点は展望台の西のカーブのところに埋まっていた」 小広い平地に三角点の写真。

(6年前)2013年9月18日、stone.matudo-yamanokai.com 「展望台や駐車場のある付近から、道沿いに最高点向かう。低木の藪内に有る。目安としては、背の高い木がない部分になる、藪に入ると足元が広くなっていてすぐにわかる」(道路と三角点の写真付き)

カタバミ?

駐車場の小さな白い花はカタバミ?三角点手前にはピンクのタニウツギ。

タニウツギ