八甲田・大岳 毛無岱から仙人岱、花の旅
青森県 1,585m 2019年6月29日
(八甲田山)日本百名山
425
湿原いっぱいに咲く
白や黄色の小さな顔
風に揺れ、日差しに輝くその中を
行き交う旅人たち
🌻🌷⚘🦋🌻🌷⚘
下毛無岱の木道に上がると視界が広がり、見渡す限りの湿原の向こうに北八甲田の山々が見えてくる。湿原には白いイワイチョウと薄い赤のイワカガミがたくさん。
木道を行くと、赤い小さなウラジロヨウラクが小さな木の枝にぶら下がり、足元には赤白のツートンカラーのツガザクラ。大岳をバックに緑の湿原にいっぱいの白いワタスゲを写してみる。長いおしべの白い花がブーケのように咲いているのはイソツツジというらしい。
上毛無岱ではチングルマが満開。木道のへりに大きなのがいくつも並んで空を見上げている。イワカガミは赤味が増してきた。
上毛無岱のベンチのところには丸沼という池塘があり、周囲には満開のチングルマ。白い花がぎっしり集まっているのはナナカマド。ベンチに立って丸沼と四周の山々を見渡し、少し目線を下げるとチングルマの白い花。
次に出会ったのは白に黄色のアクセントがあるミツバオウレンとヒナザクラ。小さなヒナザクラがたくさん咲いていて、かわいらしい。
大岳避難小屋の少し手前に青いオダマキの群落があった。この色のオダマキは初めて。清楚な感じ。チングルマの群落が再び現われ、頂上付近まで続いていた。チングルマの群落の向こうに大岳。
大岳頂上には数パーティがおり、向こうからまた一人やってきた。私は久しぶりに見る一等三角点を写し、いつもの頂上標識を写し、いつもは雪に埋まっている祠にお参りする。頂上には黄色いヘビイチゴ(ミツバツチグリ?キジムシロ?ミヤマキンバイかも)の群落が点在していた。
下りではスティックを出し、坂道にダブルスティックで降りていく。緑色の丸いのはなんだっけ?イワベンケイかな。
仙人岱の大きなベンチの手前でヒナザクラをいくつも発見し、何度も立ち止まる。大岳のヒナザクラは小さくてかわいい。そこからの下りでは、登ってくる人に頻繁に遭遇。初めてそれを見て、「あっ、ヒナザクラ!」と歓声あげる人たち。
******************************
この週末は雨でも大岳に登って花を撮影しようと思っていた。最初は雨だった予報は曇に変わり、当日朝はレインウェアなし、イクシーを持って出かける。酸ヶ湯の下の駐車場にもスペースはあったが、広々とした上の大駐車場に停める。この天気だが、10台以上が駐車していて、出かけようとしている人もいる。登山の人もいるが、山菜取りらしき人もいた。靴はモンベル。小さすぎるスパッツをゴムひもを足して取付け、スティックもザックにいれたまま出発。
大駐車場からいったん車道を北に下り、いつもとは反対周りに雪の無い酸ヶ湯ゲレンデを登る。そこは過去2回の夏山登山で通っているはずだが、さっぱり覚えがない。入口にはピンクのタニウツギ、次に見たのは白くて小さなツマトリソウとマイヅルソウ。しばらく登るとオオカメノキのでかい花びら。いくつも沢を横切るが、登山道の上の泥んこや水はたいしたことはない。しめ縄をかけた大石は御神体なのだろうか。城ヶ倉分岐の先にミズバショウ。そしてキスミレの群落。木道から階段を登るとイワカガミが咲いている。
そして、一輪だけ咲きかけのチングルマの先で、下毛無岱の木道に上がると視界が広がり、見渡す限りの湿原の向こうに北八甲田の山々が見えてくる。湿原には白いイワイチョウと薄い赤のイワカガミがたくさん。木道を行くと、赤い小さなウラジロヨウラクが小さな木の枝にぶら下がり、足元には赤白のツートンカラーのツガザクラに、もう長い毛になったチングルマ。ワタスゲはアップで一輪だけだといまいちだし、湿原いっぱいのワタスゲは画面に収まり切らない。そこで、大岳をバックに緑の湿原にいっぱいの白いワタスゲを写してみる。コメツツジみたいな、長いおしべの白い花がブーケのように咲いているのはイソツツジというらしい。高田大岳でも見たが、長いおしべの白い花のブーケは華麗。背の高いのはコバイケイソウ。その先あたりからチングルマの花が現われてくる。
下毛無岱では結局、誰にも会わなかった。板が広く敷かれたベンチのところで周囲を見渡し、東に連なる北八甲田を見上げる。北には田茂萢岳のロープウェイ頂上駅が小さく見え、その右に田茂萢岳・南峰、赤倉岳、井戸岳、大岳が並ぶ。西には雲のたなびく岩木山。ピンクのミツガシワが咲いていた池塘の先で、上毛無岱への長い階段を初めて登る。段差が小さくて息が切れるが、立ち止まらずに登り切る。長く感じた。
上毛無岱ではチングルマが満開。木道のへりに大きなのがいくつも並んで空を見上げている。イワカガミは赤味が増してきた。上毛無岱のベンチのところには丸沼という池塘があり、周囲には満開のチングルマ。白い花がぎっしり集まっているのはナナカマド。ベンチに立って丸沼と四周の山々を見渡し、少し目線を下げるとチングルマの白い花。この先で初めて、下ってくる人に会う。次に出会ったのは白に黄色のアクセントがあるミツバオウレンとヒナザクラ。小さなヒナザクラがたくさん咲いていて、かわいらしい。
田茂萢分岐の先でついにショウジョウバカマを見る。少しこぶりの、ピンクや薄紫のショウジョウバカマたち。このあたりから灌木の中の道となり、2度目の登り。赤いツツジ。大岳と井戸岳が左右に大きくなってくる。大岳の頂上から下ってくる人影が見える。四角形のゴゼンタチバナに赤紫のハクサンチドリ。大岳避難小屋の外のベンチにパーティがいるのが見えたが、その少し手前に青いオダマキの群落があった。この色のオダマキは初めて。清楚な感じ。チングルマの群落が再び現われ、頂上付近まで続いていた。チングルマの群落の上に立つ大岳。大岳から下ってきた別のパーティは避難小屋に入ってゆき、ベンチにいたパーティは毛無岱のほうへ出かけようとしており、私は大岳に向かう。見上げると、上の斜面の残雪を下っている人が見えた。その残雪は数ヶ所あり、傾斜があるので踏み跡の上を慎重に登るが、下ってくる人が4~5人いたので、踏み跡を外して登る。背後には雪の消えた井戸岳のハート噴火口。白い花はイワウメらしい。
やっと頂上が近づいたあたりにヘビイチゴ(ミツバツチグリ?キジムシロ?ミヤマキンバイかも)の大きな黄色い花の群落、次いで青いオダマキが道沿いに並んでいて、何度も立ち止まる。大岳頂上には数パーティがおり、向こうからまた一人やってきた。私は久しぶりに見る一等三角点を写し、いつもの頂上標識を写し、いつもは雪に埋まっている祠にお参りする。頂上には黄色いヘビイチゴ(ミツバツチグリ?キジムシロ?ミヤマキンバイかも)の群落が点在していた。眼下の噴火口には残雪がわずかに残っており、その向こうの高田大岳は雲に隠れている。初めてザックを下ろし、本日、最初で唯一の休憩。間違って買ってしまった缶ポカリを飲み、ナッツを食べる。
下りではスティックを出し、坂道にダブルスティックで降りていく。調子よく下っていて、八甲田大山祇神の祠を過ぎてしまっているのに気づき、少し登り返してお参り。緑色の丸いのはなんだっけ?イワベンケイかな。おばさんが二人ほど息をきらし、学生パーティは元気よく登ってくる。雪の解けた鏡沼にサンショウウオがいないか探したが、見つけられず。カエルの卵らしきものがぼんやり見えていたのみ。きゃしゃなシシウド(トウキ?)。その先の岩場の下りに、緑の丸いイワベンケイがたくさん集まった大きな塊とオダマキの群落。なかなか見事。岩場が終わって灌木帯に入ると傾斜が緩み、少し楽になる。ピンクがかった白い花はミネザクラかな。仙人岱に下る手前に大きな残雪があり、それを慎重に下る。登る方向を間違えて登り返してくるのはトレイルランの外人さん二人。靴が真っ黒。下った先で残雪の踏み跡がほぼ直角に右に曲がるところで、雪に靴を打ち込んで斜めに登ってこようとする夫婦連れに会う。私は踏み跡通りに下まで下り、そこから右に曲がる。残雪の末端からは木道に乗る。
仙人岱の大きなベンチにも大勢の団体さんがいて、私が通り過ぎる時に出かける準備を始めていた。私はその手前でヒナザクラを発見し、何度も立ち止まる。大岳のヒナザクラは小さくてかわいい。可憐なヒナザクラの手前に、モウセンゴケのギザギザ葉が生えている。仙人岱と小岳を見るため、仙人岱避難小屋へ分岐する木道に少し入ってみる。雪山ではいつも写真を撮る定番アングル。そこからの下りでは、登ってくる人に頻繁に遭遇。初めてそれを見て、「あっ、ヒナザクラ!」と歓声あげる人たち。地獄湯ノ沢に下る前に、私は木道から少し降りて最後のヒナザクラを撮影。菊の葉をしている黄色い花はキンポウゲ(ダイコンソウ?)。
ほとんど雪の解けた地獄湯ノ沢の石ころの道をダブルスティックで下る。この日は煙は出ておらず、硫黄のにおいもあまりしなかった。地獄湯ノ沢から右岸に上がる地点(地獄湯ノ沢下降点)のところにも休憩中の親子連れパーティがいた。夏道の下降点は標高1,200mあたりで、冬道にくらべてだいぶ高い(冬道の下降点は1,070m付近、距離で500m、標高差130m程度の差)。林の中に入ると雪解け直後の泥んこの道。ツガザクラにツマトリソウ、そして終盤に白と紫のスミレの群落を見る。白い花はカタバミかな。少しコゴミを採って帰り、夕食の野菜炒めに入れて食べた。
酸ヶ湯の南登山口の鳥居をくぐる時に登り始めた人たちに会い、戻ってきた酸ヶ湯駐車場は満車近くになっていた。これから出かけようとしている人たちもいる。すごい人気。高田大岳や田代湿原のときと同じ、厚手の上下で歩いたが、さすがにもう暑い。薄い上下でよかった。モンベル・シューズは車道を下るときに右足甲に違和感があったが、登り始めてからは快調。だが、下りのときに左足首が少し痛みはじめる。歩き方を直してだいぶよくなったが、まだちょっと歩き方がぎこちないせいだろうか。
のんびり歩いたつもりはなかったが、この日、登りに3時間、周回5時間もかかってしまった。過去2回の夏山は、周回の方向が逆とはいえ、それぞれ4時間20分、4時間4分で周回している。花の撮影に時間がかかったとしか考えられないが、それにしても1時間も遅いのはショック。今年に入ってからのトレーニングの成果はまだ出ていないらしい。
酸ヶ湯と大岳
この週末は雨でも大岳に登って花を撮影しようと思っていた。最初は雨だった予報は曇に変わり、当日朝はレインウェアなし、イクシーを持って出かける。酸ヶ湯の下の駐車場にもスペースはあったが、広々とした上の大駐車場に停める。この天気だが、10台以上が駐車していて、出かけようとしている人もいる。登山の人もいるが、山菜取りらしき人もいた。靴はモンベル。小さすぎるスパッツをゴムひもを足して取付け、スティックもザックにいれたまま出発。
酸ヶ湯北登山口
大駐車場からいったん車道を北に下り、いつもとは反対周りに雪の無い酸ヶ湯ゲレンデを登る。そこは過去2回の夏山登山で通っているはずだが、さっぱり覚えがない。入口にはピンクのタニウツギ、次に見たのは白くて小さなツマトリソウとマイヅルソウ。しばらく登るとオオカメノキのでかい花びら。いくつも沢を横切るが、登山道の上の泥んこや水はたいしたことはない。しめ縄をかけた大石は御神体なのだろうか。城ヶ倉分岐の先にミズバショウ。そしてキスミレの群落。木道から階段を登るとイワカガミが咲いている。
タニウツギ
ツマトリソウ
マイヅルソウ
沢を渡る橋
オオカメノキ
しめ縄をかけた大岩
ミズバショウ
キスミレ
イワカガミ
そして、一輪だけ咲きかけのチングルマの先で、下毛無岱の木道に上がると視界が広がり、見渡す限りの湿原の向こうに北八甲田の山々が見えてくる。湿原には白いイワイチョウと薄い赤のイワカガミがたくさん。木道を行くと、赤い小さなウラジロヨウラクが小さな木の枝にぶら下がり、足元には赤白のツートンカラーのツガザクラに、もう長い毛になったチングルマ。ワタスゲはアップで一輪だけだといまいちだし、湿原いっぱいのワタスゲは画面に収まり切らない。そこで、大岳をバックに緑の湿原にいっぱいの白いワタスゲを写してみる。コメツツジみたいな、長いおしべの白い花がブーケのように咲いているのはイソツツジというらしい。高田大岳でも見たが、長いおしべの白い花のブーケは華麗。背の高いのはコバイケイソウ。その先あたりからチングルマの花が現われてくる。
イワイチョウ
ワタスゲと大岳
イソツツジ
イソツツジ
コバイケイソウ
ウラジロヨウラク
下毛無岱の休憩所
下毛無岱では結局、誰にも会わなかった。板が広く敷かれたベンチのところで周囲を見渡し、東に連なる北八甲田を見上げる。北には田茂萢岳のロープウェイ頂上駅が小さく見え、その右に田茂萢岳・南峰、赤倉岳、井戸岳、大岳が並ぶ。西には雲のたなびく岩木山。ピンクのミツガシワが咲いていた池塘の先で、上毛無岱への長い階段を初めて登る。段差が小さくて息が切れるが、立ち止まらずに登り切る。長く感じた。
雲のたなびく岩木山
下毛無岳から見る北八甲田: ロープウェイ頂上駅、田茂萢岳・南峰、赤倉岳、井戸岳、大岳
ツガザクラ
チングルマ
ミツガシワ
上毛無岱に登る階段
上毛無岱ではチングルマが満開。木道のへりに大きなのがいくつも並んで空を見上げている。イワカガミは赤味が増してきた。上毛無岱のベンチのところには丸沼という池塘があり、周囲には満開のチングルマ。白い花がぎっしり集まっているのはナナカマド。ベンチに立って丸沼と四周の山々を見渡し、少し目線を下げるとチングルマの白い花。この先で初めて、下ってくる人に会う。次に出会ったのは白に黄色のアクセントがあるミツバオウレンとヒナザクラ。小さなヒナザクラがたくさん咲いていて、かわいらしい。
イワカガミ
チングルマ
上毛無岱から見る北八甲田: ロープウェイ頂上駅、田茂萢岳・南峰、赤倉岳、井戸岳、大岳
上毛無岱から見る大岳と南八甲田: 大岳、駒ヶ峰、櫛ヶ峰、横岳
丸沼
上毛無岱の休憩所と大岳
ナナカマド
大岳
ヒナザクラ
ヒナザクラ
チングルマ
ミツバオウレン
ショウジョウバカマ
田茂萢分岐の先でついにショウジョウバカマを見る。少しこぶりの、ピンクや薄紫のショウジョウバカマたち。このあたりから灌木の中の道となり、2度目の登り。赤いツツジ。大岳と井戸岳が左右に大きくなってくる。大岳の頂上から下ってくる人影が見える。四角形のゴゼンタチバナに赤紫のハクサンチドリ。大岳避難小屋の外のベンチにパーティがいるのが見えたが、その少し手前に青いオダマキの群落があった。この色のオダマキは初めて。清楚な感じ。チングルマの群落が再び現われ、頂上付近まで続いていた。チングルマの群落の上に立つ大岳。大岳から下ってきた別のパーティは避難小屋に入ってゆき、ベンチにいたパーティは毛無岱のほうへ出かけようとしており、私は大岳に向かう。見上げると、上の斜面の残雪を下っている人が見えた。その残雪は数ヶ所あり、傾斜があるので踏み跡の上を慎重に登るが、下ってくる人が4~5人いたので、踏み跡を外して登る。背後には雪の消えた井戸岳のハート噴火口。白い花はイワウメらしい。
ショウジョウバカマ
ツツジ
ミツバオウレン
大岳
ハクサンチドリ
ゴゼンタチバナ
大岳とチングルマ
オダマキ
ハクサンチドリ
大岳避難小屋
井戸岳とハート噴火口
北斜面の雪渓
イワウメ
イワウメ
チングルマ
大岳の頂上直前
やっと頂上が近づいたあたりにヘビイチゴ(ミツバツチグリ?キジムシロかも)の大きな黄色い花の群落、次いで青いオダマキが道沿いに並んでいて、何度も立ち止まる。大岳頂上には数パーティがおり、向こうからまた一人やってきた。私は久しぶりに見る一等三角点を写し、いつもの頂上標識を写し、いつもは雪に埋まっている祠にお参りする。頂上には黄色いヘビイチゴ(ミツバツチグリ?キジムシロかも)の群落が点在していた。眼下の噴火口には残雪がわずかに残っており、その向こうの高田大岳は雲に隠れている。初めてザックを下ろし、本日、最初で唯一の休憩。間違って買ってしまった缶ポカリを飲み、ナッツを食べる。
ヘビイチゴ(ミツバツチグリ?、キジムシロ?)
一等三角点
「北八甲田火山」案内
頂上の祠
ヘビイチゴ(ミツバツチグリ?キジムシロ?)
大岳の頂上標識
イワベンケイ
下りではスティックを出し、坂道にダブルスティックで降りていく。調子よく下っていて、八甲田大山祇神の祠を過ぎてしまっているのに気づき、少し登り返してお参り。緑色の丸いのはなんだっけ?イワベンケイかな。おばさんが二人ほど息をきらし、学生パーティは元気よく登ってくる。雪の解けた鏡沼にサンショウウオがいないか探したが、見つけられず。カエルの卵らしきものがぼんやり見えていたのみ。きゃしゃなシシウド(トウキ?)。その先の岩場の下りに、緑の丸いイワベンケイがたくさん集まった大きな塊とオダマキの群落。なかなか見事。岩場が終わって灌木帯に入ると傾斜が緩み、少し楽になる。ピンクがかった白い花はミネザクラかな。仙人岱に下る手前に大きな残雪があり、それを慎重に下る。登る方向を間違えて登り返してくるのはトレイルランの外人さん二人。靴が真っ黒。下った先で残雪の踏み跡がほぼ直角に右に曲がるところで、雪に靴を打ち込んで斜めに登ってこようとする夫婦連れに会う。私は踏み跡通りに下まで下り、そこから右に曲がる。残雪の末端からは木道に乗る。
八甲田大山祇の神の祠
鏡沼の案内
シシウド(トウキ?)
鏡沼
オダマキと巨大なイワベンケイ
南斜面の雪渓
ミネザクラ
仙人岱の案内
仙人岱の大きなベンチにも大勢の団体さんがいて、私が通り過ぎる時に出かける準備を始めていた。私はその手前でヒナザクラを発見し、何度も立ち止まる。大岳のヒナザクラは小さくてかわいい。可憐なヒナザクラの手前に、モンセンゴケのギザギザ葉が生えている。仙人岱と小岳を見るため、仙人岱避難小屋へ分岐する木道に少し入ってみる。雪山ではいつも写真を撮る定番アングル。そこからの下りでは、登ってくる人に頻繁に遭遇。初めてそれを見て、「あっ、ヒナザクラ!」と歓声あげる人たち。地獄湯ノ沢に下る前に、私は木道から少し降りて最後のヒナザクラを撮影。菊の葉をしている黄色い花はキンポウゲ(ダイコンソウ?)。
ヒナザクラ
モウセンゴケとヒナザクラ
小岳と仙人岱
キンポウゲ(ダイコンソウ?)
ヒナザクラ
地獄湯ノ沢
ほとんど雪の解けた地獄湯ノ沢の石ころの道をダブルスティックで下る。この日は煙は出ておらず、硫黄のにおいもあまりしなかった。地獄湯ノ沢から右岸に上がる地点(地獄湯ノ沢下降点)のところにも休憩中の親子連れパーティがいた。夏道の下降点は標高1,200mあたりで、冬道にくらべてだいぶ高い(冬道の下降点は1,070m付近、距離で500m、標高差130m程度の差)。林の中に入ると雪解け直後の泥んこの道。ツガザクラにツマトリソウ、そして終盤に白と紫のスミレの群落を見る。白い花はカタバミかな。少しコゴミを採って帰り、夕食の野菜炒めに入れて食べた。
白いスミレ
紫のスミレ
カタバミ?
酸ヶ湯南登山口
酸ヶ湯の南登山口の鳥居をくぐる時に登り始めた人たちに会い、戻ってきた酸ヶ湯駐車場は満車近くになっていた。これから出かけようとしている人たちもいる。すごい人気。高田大岳や田代湿原のときと同じ、厚手の上下で歩いたが、さすがにもう暑い。薄い上下でよかった。モンベル・シューズは車道を下るときに右足甲に違和感があったが、登り始めてからは快調。だが、下りのときに左足首が少し痛みはじめる。歩き方を直してだいぶよくなったが、まだちょっと歩き方がぎこちないせいだろうか。
大岳
のんびり歩いたつもりはなかったが、この日、登りに3時間、周回5時間もかかってしまった。過去2回の夏山は、周回の方向が逆とはいえ、それぞれ4時間20分、4時間4分で周回している。花の撮影に時間がかかったとしか考えられないが、それにしても1時間も遅いのはショック。今年に入ってからのトレーニングの成果はまだ出ていないらしい。