大黒山(だいこく) 深雪ラッセルとパウダー滑走
北海道・道央 725m 2019年2月9日
北海道雪山ガイド
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雲間に冬の太陽が射す
まぶしいがちっとも熱くない
冬の張りつめた青空に輝く
冷たい光
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R5から仁木町のフルーツ街道に入ると、大黒山らしき山がぼんやり見えている。
斜面の上方に先行する二人が見え、快調に登って行ってついに追いつき、そこからラッセルに参加。大雪ラッセルはたいへんで、二度踏みしないと進めない深さで、トレースを登るのとは大違い。
P2からいったん下り、登り返して大黒山頂上。木の幹に頂上標識。大黒山頂上からは西に余市市街と日本海が見えていた。
オープン斜面は快適パウダー。雪は胸くらいまであり、ずっぽりはまって後傾で滑り降りる。下に沢筋が見えたあたりで右(東)にトラバースしたのは地形に不安を感じたからだと思うが、疎林斜面までトラバースして滑走再開。ここも胸までのパウダー。やがて沢底に着き、パウダーは終了。そこからはトレースに沿って滑走。
大黒山は北海道雪山ガイトのトップで紹介されている山で、読んでプランを立ててから10数年を経て、ようやく登り、滑ることができた。
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2月の連休は北海道のみ天気が良く、再びフェリーを予約。金曜は大荒れの天気で、吹雪で前を走る車も見にくく、フォッグ・ランプを点けて走る。フェリー乗船前に車内でコンビニ弁当を食べながら録画したNFLを順に見始める。フェリーでは寒くてシュラフをかける。函館からの道路に雪はあまりなかったと思うが、高速は50㎞規制。大沼付近はなんとマイナス20度。静狩PAは幸いマイナス10度だったが、寒くて夜中にエンジンをかける。夜中に雪が降り、夜明け前に除雪車が来てPAを除雪していた。
北海道の朝も吹雪で車が見にくかったが、それにもかかわらず飛ばす車が多い。早い車には道を譲る。カーナビに従って走るといったん日本海側に出て、海岸沿いに豪快な景観を見せていた岩峰はセバチ鼻というらしい。岩内から内陸に戻り、R5から仁木町のフルーツ街道に入ると、東に頂白山(461m)と大黒山らしき山がぼんやり見えている。大黒山の農道終点というのは、何年か前に下見をして、駐車しにくいなと思ったところだが、今回はネット情報もあり、農道の除雪終点のスペースに駐車。新調した軽いスコップで雪をかきだし、ブーツをはくスペースを確保。先客の車が1台。準備をして雪の上に上がると、先行トレースがある。ガスが濃くなり、山は見えていない。沢沿いのトレースを辿るが、複雑な地形なのでトレースが無ければ迷っただろう。やがて沢沿いからオープン斜面をつづら折り。この日は快調で、ぐんぐん登るが、先行トレースが無ければ苦労しただろう。斜面の上方に先行する二人が見え、快調に登って行ってついに追いつき、そこからラッセルに参加。大雪ラッセルはたいへんで、二度踏みしないと進めない深さで、トレースを登るのとは大違い。最初はペースをつかめずに疲れ、すぐに代わってもらったが、2度目は少し慣れてP2手前まで登る。標高が上がると冷たい風が吹き出し、ゴーグルをかける。この日はゴーグルとネックウォーマーだけで快適だった。薄着で登っていた男性は途中でマスクや上着を着込んでいた。P2からあと200m。先行者にトップを譲り、いったん下り、登り返して大黒山頂上。木の幹に頂上標識。大黒山頂上からは西に余市市街と日本海が見えていた。二人はシールのままでP2に戻り、私はホットレモンを飲んでから、大黒山でシールを取って滑走開始。実は、右のシールが外れて雪が付き、シールを貼りにくい状況になっていた。
快調に大黒山から滑り降りたものの、そこからP2のトラバースは斜面が広くてやっかいそう。やはりP2まで登り返す。シールを貼らずに両手でスキーとストックを持って歩いて登る。P2頂上にはまだ先行の二人がいて休んでいた。P2でスキーを履いて滑走再開。オープン斜面は快適パウダー。雪は胸くらいまであり、ずっぽりはまって後傾で滑り降りる。下に沢筋が見えたあたりで右(東)にトラバースしたのは地形に不安を感じたからだと思うが、疎林斜面までトラバースして滑走再開。ここも胸までのパウダー。やがて沢底に着き、パウダーは終了。そこからはトレースに沿って滑走。傾斜があればトレースを離れ、傾斜がなくなるとトレースを滑る。トレースは増えていて、後から来た人がいるようだ。後半は灌木が多く、小さな登り返しもあり、やややっかいだったが、あっという間に駐車地点に帰着。車が4台に増えていた。後から来た2台の人たちには会わなかったが、パウダー斜面をトラバースしたときに下にいたのだろうか。車の中で着替え、カーナビ・セットしていると先行の二人が戻ってきた。ラッセルのお礼を言って車を出す。よいち観光温泉というのは古い温泉で、露天がなく、設備も旧式だが、温泉は熱く、冷えたからだを温める。
大黒山は北海道雪山ガイトのトップで紹介されている山で、読んでプランを立ててから10数年を経て、ようやく登ることができた。
フェリー乗船
2月の連休は北海道のみ天気が良く、再びフェリーを予約。金曜は大荒れの天気で、吹雪で前を走る車も見にくく、フォッグ・ランプを点けて走る。フェリー乗船前に車内でコンビニ弁当を食べながら録画したNFLを順に見始める。フェリーでは寒くてシュラフをかける。函館からの道路に雪はあまりなかったと思うが、高速は50㎞規制。大沼付近はなんとマイナス20度。静狩PAは幸いマイナス10度だったが、寒くて夜中にエンジンをかける。夜中に雪が降り、夜明け前に除雪車が来てPAを除雪していた。
セバチ鼻
仁木町のフルーツ街道
北海道の朝も吹雪で車が見にくかったが、それにもかかわらず飛ばす車が多い。早い車には道を譲る。カーナビに従って走るといったん日本海側に出て、海岸沿いに豪快な景観を見せていた岩峰はセバチ鼻というらしい。岩内から内陸に戻り、R5から仁木町のフルーツ街道に入ると、東に頂白山(461m)と大黒山らしき山がぼんやり見えている。
頂白山と大黒山
大黒山の農道終点というのは、何年か前に下見をして、駐車しにくいなと思ったところだが、今回はネット情報もあり、農道の除雪終点のスペースに駐車。新調した軽いスコップで雪をかきだし、ブーツをはくスペースを確保。先客の車が1台。準備をして雪の上に上がると、先行トレースがある。ガスが濃くなり、山は見えていない。
大黒山
沢沿いのトレースを辿るが、複雑な地形なのでトレースが無ければ迷っただろう。やがて沢沿いからオープン斜面をつづら折り。この日は快調で、ぐんぐん登るが、先行トレースが無ければ苦労しただろう。
頂白山
駐車地点
駐車地点付近
トレースを辿る
やや登り
九十九折
ラッセルに加わる
斜面の上方に先行する二人が見え、快調に登って行ってついに追いつき、そこからラッセルに参加。大雪ラッセルはたいへんで、二度踏みしないと進めない深さで、トレースを登るのとは大違い。最初はペースをつかめずに疲れ、すぐに代わってもらったが、2度目は少し慣れてP2手前まで登る。
P2・710m頂上(背景は恵比寿山)
標高が上がると冷たい風が吹き出し、ゴーグルをかける。この日はゴーグルとネックウォーマーだけで快適だった。薄着で登っていた男性は途中でマスクや上着を着込んでいた。P2からあと200m。先行者にトップを譲り、いったん下り、登り返して大黒山頂上。木の幹に頂上標識。
大黒山へ最後の登り
大黒山頂上からは西に余市市街と日本海が見えていた。二人はシールのままでP2に戻り、私はホットレモンを飲んでから、大黒山でシールを取って滑走開始。実は、右のシールが外れて雪が付き、シールを貼りにくい状況になっていた。
大黒山頂上標識
大黒山頂上のザックとスキー
大黒山頂上から余市市街と日本海
余市市街と日本海
シリバ岬
頂上の南側
頂上からの滑走
P2からのパウダー滑走
快調に大黒山から滑り降りたものの、そこからP2のトラバースは斜面が広くてやっかいそう。やはりP2まで登り返す。シールを貼らずに両手でスキーとストックを持って歩いて登る。P2頂上にはまだ先行の二人がいて休んでいた。P2でスキーを履いて滑走再開。オープン斜面は快適パウダー。
パウダー滑走
雪は胸くらいまであり、ずっぽりはまって後傾で滑り降りる。下に沢筋が見えたあたりで右(東)にトラバースしたのは地形に不安を感じたからだと思うが、疎林斜面までトラバースして滑走再開。ここも胸までのパウダー。やがて沢底に着き、パウダーは終了。そこからはトレースに沿って滑走。傾斜があればトレースを離れ、傾斜がなくなるとトレースを滑る。トレースは増えていて、後から来た人がいるようだ。
冬の太陽とパウダー
後半は灌木が多く、小さな登り返しもあり、やややっかいだったが、あっという間に駐車地点に帰着。車が4台に増えていた。後から来た2台の人たちには会わなかったが、パウダー斜面をトラバースしたときに下にいたのだろうか。車の中で着替え、カーナビ・セットしていると先行の二人が戻ってきた。ラッセルのお礼を言って車を出す。よいち観光温泉というのは古い温泉で、露天がなく、設備も旧式だが、温泉は熱く、冷えたからだを温める。
大黒山は北海道雪山ガイトのトップで紹介されている山で、読んでプランを立ててから10数年を経て、ようやく登ることができた。