阿蘇山  広大な山世界の逍遥

熊本県 

高岳1,592m、中岳1,506m、大観峰936m  2004年6月11日

鞍岳1,118m、俵山1,095m、ツームシ山1,064m  2010年11月23日

(阿蘇山)日本百名山

(鞍岳、俵山)九州百名山

403

また一つピークを越える

頂上が見えてるのにちっとも近づかないなあ

長い下りを駆け下りて、また登り返し

緩やかな道はどこまでも続く

☔️☁☔️☁☔️☁☔️☁

(2004年6月11日 大観峰、高岳、中岳)

雨は止みそうもないので有料道路に向かうと、途中で正面に杵島岳が見える。緑が美しく山肌には縦ヒダ。更に行くと草千里に着き、右手に烏帽子岳。これも同様に緑が美しい。

頂上駐車場から降りる途中で米塚というのを見る。緑の小さな丘。美しい曲線美と柔らかい造形美。

外輪山の一角、大観峰の駐車場に着く。少し歩くと大観峰頂上。ここは深田久弥が阿蘇山を眺めにやってきたところだ。ミヤマキリシマの向こうに雲に隠れた阿蘇山と火口原の街並み。

雨はもう降りそうもなく、仙酔峡に向かう。緑の谷の仙酔峡から仏像がたくさん並んだ丘を越えると、高岳頂上に着く。三角点と傾いた頂上標識。ここが阿蘇山の頂上、最高地点だ。もう一つの頂上、中岳に向かい、尾根道を下る。中岳頂上はピークというよりは高岳のテラスのような感じだが、中岳は阿蘇山の巨大な噴火口の真上という重要な位置にある。噴火口はガスで見えなかったが、心の中に噴火口を思い描いてみる。

(2010年11月23日 鞍岳、俵山)

山の神登山口の鳥居をくぐって出発すると、ひょっこり大きな台座に乗った祠のところに出る。これが山の神らしい。その山の神(大山祇の神)の祠の向こうに鞍岳の頂上が見えている。

鞍岳の頂上には赤白の旗があり、頂上標識と二等三角点があった。ここは阿蘇の外輪山・北西部の最高点。

ツームシから帰路につき、車道を下ると、少し晴れてきて、鞍岳とツームシを眺めることができた。鞍岳はいくつかピークをもち、ツームシは平である。

展望所は阿蘇五岳の正面にあり、俵山峠というらしい。展望所から右手の急斜面を登って俵山に向かう。小麦色の草原を歩いて林に入る手前にベンチがあり、その先で初めて俵山の頂上が見える。

ケルンの俵山頂上標識の回りには大勢の人たちがいた。俵山の頂上は南と西が開けていて、霞んだ先にいくつか低い山があり、その手前、外輪の麓には白と深緑の田園風景になっている。いや、街並や建物もたくさんあり、それは熊本市の一角に違いない。

正午頃、俵山の頂上を下ると、東に再び阿蘇を見る。俵山の西に見えた街並よりも阿蘇の中央丘の方が遠く見える。なんと広大な山だろう。

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一つのルート図の中に4つのルートを入れようとしてみて、阿蘇山の途方もない大きさを改めて実感した。4つのルートの歩行距離はそれぞれ400m~3㎞だが、それらをカバーするルート図はなんと一辺18㎞の巨大な正方形となってしまった(外輪山を全てカバーするとおそらく20x25㎞くらいになるだろう)。私が歩いたのは、その広大な山世界のわずかな部分でしかない。

 緑の谷の仙酔峡から仏像がたくさん並んだ丘を越えていくと高岳頂上に着く。ここが阿蘇山の頂上、最高地点だ。中岳頂上はピークというよりは高岳のテラスのような感じだが、中岳は阿蘇山の巨大な噴火口の真上という重要な位置にある。噴火口はガスで見えなかったが、心の中に噴火口を思い描いてみる。 (写真は久住山から見る高岳と中岳)
 正午頃、俵山の頂上を下ると、東に再び阿蘇を見る: 米塚、杵島岳、烏帽子岳、高岳、御竃門山、夜峰山
 米塚というのを見る。緑の小さな丘。美しい曲線美と柔らかい造形美。
 ミヤマキリシマの向こうに雲に隠れた阿蘇山と火口原の街並み。(大観峰より)
大観峰の頂上
 山の神(大山祇の神)の祠の向こうに鞍岳の頂上が見えている。
俵山の東尾根
俵山の頂上
(2004年6月11日)11:08 駐車場発11:17 大観峰・三角点936m・・・・・・・・・・・・登り9分11:31 駐車場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復23分12:31 仙酔峡駐車場発14:27 高岳1,592m・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り1時間56分14:55 高岳発15:16 中岳1,506m・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・高岳から21分15:48 ロープウェイ頂上駅16:04 仙酔峡駐車場・・・・・・・・・・・・・・・・周回3時間33分(2010年11月23日)  6:56 山の神登山口発  7:27 鞍岳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り31分  7:40 女岳  8:17 ツームシ山  8:55 山の神登山口・・・・・・・・・・・・・・・周回1時間59分10:29 俵山展望所P発10:49 尾根・四等三角点11:51 俵山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り1時間22分11:59 俵山発12:43 尾根・四等三角点12:56 俵山展望所P・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復2時間27分

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(2004年6月11日)

台風は四国沖に向かいつつあり、九州北部の午後は曇(もしくは晴)との予報。7:00頃ホテルを出る。福岡プルミエに泊まるのは今週2度目。宅急便は無事届いていた。福岡は曇だったが、高速に乗り熊本に入ったあたりから雨。昨日、博多駅で借りたレンタカーは四国の時と同じカローラだが、いかんせんカーナビがいまいち。画面タッチセンサーでなくボタン式。しかもホテルなどの検索ができない。ともあれ、阿蘇の火口原に入ったところのコンビニで休憩。

雨は止みそうもないので仙酔峡でなく、西側の中岳頂上への有料道路に向かうと、途中で正面に杵島岳が見える。緑が美しく山肌には縦ヒダ。更に行くと草千里に着き、右手に烏帽子岳。これも同様に緑が美しい(だが、写真はよいのがなく、黒い山になっている)。草千里の駐車場を過ぎると有料道路(560円?)に入るが、風が強い。頂上駐車場で雨が止むのを待つことにする。噴煙が上がっているのが見え、風雨のなかを噴火口まで見に行く人たち。たぶんロープウェイで上がってきたのだろう。しばらくするとガスがたちこめてきて中岳の頂上も見えなくなった。係の人が来て、降りてくれという。工事のためなのかどうかよく分からなかったが、しかたない。まだ10:30。雨は止んできたのでもう少し待ちたかったが、大観峰に向かう。頂上駐車場から降りる途中で米塚というのを見る。緑の小さな丘。美しい曲線美と柔らかい造形美。

11:08、外輪山の一角、大観峰の駐車場に着く。山は見えないが、広大な阿蘇の火口原のなかの街並みが見えている。少し歩くと大観峰頂上(11:17)。ここは深田久弥が阿蘇山を眺めにやってきたところだ。ミヤマキリシマの向こうに雲に隠れた阿蘇山と火口原の街並み。頂上の先に道が続いており、少し降りてみる。たぶん下まで通じているのだろう。下から見ると南西側は岩でゴツゴツしている。

雨はもう降りそうもなく、仙酔峡に向かう。緑の谷の仙酔峡から仏像がたくさん並んだ丘に至り(12:40)そこを越えていく。ここからは岩場を延々と登り、14:20尾根に到達。この間、眼下に緑の仙酔峡と車がぽつんと停まった駐車場がしばらく見えていた。尾根から高岳東峰に行ってみようとも思ったが、500m往復は長いので止め、14:27高岳頂上に着く。三角点と傾いた頂上標識。ここが阿蘇山の頂上、最高地点だ。ここでガスの中の食事。風が無いので寒くはない。石鎚と同じく上は半袖、下は短パンにレインウェアのかっこう。30分ほどで出発(14:55)。もう一つの頂上、中岳に向かい、尾根道を下る。道をまちがえそうになるが、地図と磁石とで正しい方向へ。3人パーティと会う。15:16に到達した中岳頂上はピークというよりは高岳のテラスのような感じだが、中岳は阿蘇山の巨大な噴火口の真上という重要な位置にある。噴火口はガスで見えなかったが、心の中に噴火口を思い描いてみる。更に西に下る道を進むが、ここでも道が分からず少し探す。15:40火口東展望所着。やはり噴火口は見えず、下山路を下る。

手すりが作ってあり、足場もあるので歩き易い。コンクリート道路を降りていくとオートバイでやってくる人がいて、ロープウェイに乗るかと聞くので、乗ると答える。3人パーティに会ったかと聞かれたので、15:00過ぎに高岳手前で会ったと答えた。15:48ロープウェイ頂上駅。切符を買って乗る。中には5人ほどの観光客。案内放送はまわりの景色を紹介するが、視界なし。16:04駐車場着。カーナビ検索できないので、マップの宿泊案内で竹田の旅館を予約。1.6万円は高いが、温泉に食事付ならしかたない。


(2010年11月23日)

6時半に起床し、7時前に山の神登山口の鳥居をくぐって出発。林を抜けると周りの景色が見えてくるが雲がたちこめていて遠景は全く見えない。南西方向に反射板のある丸い山が見えている(女岳らしい)。そしてひょっこり大きな台座に乗った祠のところに出る。これが山の神らしい。その山の神(大山祇の神)の祠の向こうに鞍岳の頂上が見えている。まだ遠いな。

山の神の先は分岐になっていて、鞍岳の方向に進む。傾斜を登っていくと左右分岐があり、左が鞍岳、右が馬頭観音とある。馬頭観音へ行ってみる。頂上を右回りにトラバースして回りこんだところに石造りの社(鞍岳山観音寺)があり、その中に馬頭観音像があった。避難小屋も兼ねられる大きさ。花がお供えしてある。近くには「直登キケン」という表示あり。

分岐まで戻って鞍岳の頂上に向かう。すぐに林を抜けるが、残念ながらガスで視界はなし。斜面の下に車らしきものが見える。駐車場があるのかもしれない。鞍岳の頂上には赤白の旗があり、頂上標識と二等三角点があった。ここは阿蘇の外輪山・北西部の最高点。意外に風もあり、早々に下るが、女岳への分岐表示があり、そちらに行ってみることにする。ツームシまで30分という表示があり、女岳までどのくらいか記載がなかったので迷ったが、それはすぐ近くにあった。

とはいえ、ガスで女岳は見えておらず、だいぶ下っていくときはやや不安。広いコルに出ると分岐標識があり、北方向への下山路がある。さっき見えた駐車場かな。近くには「ようこそ鞍岳へ、旭志村のシンボル鞍岳(標高1,119m)は、山頂が馬の鞍に似ていることからその名がついきました」という案内があり、麓から見た山のスケッチが描いてある。なるほど、双耳峰だったのか、と初めて分かる。それでは是非女岳に行っておかなくては。

草原の緩い斜面を登っていくと、棒が一本立っており、「くらたけ(めたけ)1,090m」とある。その少し先のピークには反射板があったが、最初に見た山の反射板ではないようだ。そこから1分のところに「鞍岳(女岳)1,090m」という頂上標識があり、そこが頂上らしい。左にやや下ったところに「子岳、第1、第2Pへ」という標識。もうひとつのピークと駐車場のようだが、そちらへは行ってみず。コルに戻り、ツームシに向かう。山の神の分岐にはツームシまで1.3kmの表示。更に分岐があり、「ツームシ山、花コース35分」の階段を下るが、花は無し。

下りが終わって平坦な潅木の林の道となる。林が切れたところから行く手に平らなツームシが見える。背後には遠くなった鞍岳が見えるが、頂上は雲に隠れている。轍のある草原の緩い道を登り、ツームシ山頂に到達。頂上標識の棒が一本。ツームシ山1,064m。そして四等三角点。ここから見る鞍岳は左右に二つコブが見えている。

ツームシから帰路につき、山の神まで登り返す。結構急な登りで、階段もある。じっくりと登り返しているうちに、なんと馬頭観音の分岐に出てしまう。うっかり山の神の分岐を通り過ぎてしまった。やれやれ。下り直して山の神に戻る。そこからもう一度鞍岳を写し、駐車地点に戻る。車のカーナビを見ると、ツームシまではかなり離れている。車で移動したほうが良かったかもしれないが、2時間の行程のうち1時間10分がツームシ往復となっている。車道を下ると、途中にツームシ登山口があり、少し晴れてきて、その先の石碑のところから鞍岳とツームシを眺めることができた。鞍岳はいくつかピークをもち、ツームシは平である。

阿蘇の外輪の一つだが、阿蘇は見れなくて残念。いや、晴れていれば阿蘇に登っていただろうから、これは仕方ないのだろう。外輪山というよりは、ゆったりした草原の山であった。

 

ツアー今季最後の俵山に向かう。阿蘇の外輪沿いの車道は草紅葉で美しい。日が射してきたが、阿蘇五岳は全体が雲に隠れている。幹線道路に入って右折して西に向かい、どんどこ湯の先で左折する。行く手に外輪を成す山々が見えてくるが、どれが俵山なのか分からない。奥まったところに高い部分があり、カーナビの位置からしてあのあたりかな、と思う。大きく南に回ってからその外輪の山並みの麓まで行き、右折北上して俵山登山口表示を左折する。細いが立派な舗装路で、降りてくる車もいる。

俵山への九十九折の車道を登っていくと、東にまだ雲に隠れた阿蘇五岳が見えてくる。最高の展望台だ。行く手に風力発電の風車がいくつか見えてきて、駐車場に着く。5割くらいの入りで、観光客やらがたくさん。案内によると、ここは阿蘇の東端で、俵山展望所がある。登山口は奥にあったらしいが、その展望所に向かう。

展望所は阿蘇五岳の正面にあり、天皇陛下御展望の地の石碑がある。俵山峠というらしい。案内図によると、阿蘇五岳のうち杵島と烏帽子が正面左にあり、その背後に中岳と高岳が見え、左に米塚。正面右に見えているのは御竃門山(おかまど)と夜峰山というらしい。杵島の手前で煙を上げているのは湯の谷温泉。やや雲が晴れてきて、中央に烏帽子が立ち、その右手にギザギザの峰を連ねているのが御竃門山で、その手前に一段低いのが夜峰山らしい。高岳は烏帽子の後で雲に隠れているようだ。

風が強く、軽装の観光客は寒そうで、早々に駐車場へ帰っていく。レインウェアを着込んだ私は展望所から右手の急斜面を登って俵山に向かう。この急斜面は泥混じりの滑りやすそうな登山道で、前日の尾平越の登山道を思わせる。急斜面を登りきったところでもう頂上かと期待したが、まだ頂上すら見えない。背後の風車、鞍岳、阿蘇が浮かび上がってくる。ようやくススキの斜面を登りきると、四等三角点がある。広大で平らな稜線の先にはまだ俵山の頂上は見えていないが、ずっと先に見えるピークとしてもずいぶん遠い。期待はずれの遠さにやや気をくじかれる。その先に駐車場からと思われる登山道との合流点があり、俵山まで65分とあって愕然。

小麦色の草原を歩いて林に入る手前にベンチがあり、「俵山登山道、人吉山の会」という標識がある。林に入ってすぐに階段があり、写真に撮ってないが、10分弱かけて階段を登りきり、次の稜線草原に出ている。その先で初めて俵山の頂上が見える。いやあ、まだあんなに遠いのか。俵山は丸い山だが、外輪の東側にあたる斜面は崖になっている。草原の途中で「俵山30分」の標識。わかったわかった。このあたりで、俵山頂上から戻ってくる人たちに何人か会う。頂上に向かってやや急な道がまっすぐについており、そこを頑張って登っていく。

後で写真を見ると、小麦色の草地部分ばかりでなく、潅木の多い部分や樹木の林となっている部分があり、新緑の針葉樹の部分が半分くらいである。高度が上がり、振り返って平らな稜線を見下ろすと、潅木混じりの草原になっていることが分かる。鞍岳が低く感ずる。頂上稜線が近づくと、行く手に標識が見え、あそこが頂上に違いないと頑張るが、それはただの分岐標識であった。そこもピークなので北峰に認定。頂上はそこから南西方向数分のところにあり、ケルンの俵山頂上標識の回りに大勢の人たちがいた。意外なことに標高1,095mは鞍岳1,118mよりも低い。三角点はなし。

俵山の頂上は南と西が開けていて、阿蘇は見えない。南には低く外輪が連なり、西には外輪の外側の風景が広がる。やや霞んでいる。霞んだ先にいくつか低い山があり、熊本の西にある小岱山や二ノ岳かもしれない。その手前、外輪の麓には白と深緑の田園風景になっている。いや、街並や建物もたくさんあり、それは熊本市の一角に違いない。

正午頃、俵山の頂上を下る。北峰の端に来ると、東に稜線沿いの道が眼下はるかに見えており、その向こうに再び阿蘇を見る。俵山の西に見えた街並よりも阿蘇の中央丘の方が遠く見える。なんと広大な山だろう。稜線に降り、階段の手前のところで真上に「三角点」と書かれた石柱を発見。最初に見た三角点なのかと思ったが、階段を下り、展望所に下る手前のところで最初に見た四等三角点を確認する。そこから展望所に下り、再び阿蘇を見ると、だいぶ雲が晴れ、烏帽子の右後に高岳が見えている。その手前の御竃門山のギザギザの峰と夜峰山の薄い丸い刃のような峰がくっきりと見えている。その夜峰山の薄い尾根の上にアンテナを立てた建物が見えており、車で登れるのかもしれない。

駐車場に戻り、なんやかやで駐車場に30分くらいいて、13時半前に出発。麓に降り、往路を戻ると、正面に夜峰山が迫り、丸い頂上にアンテナ建物が見えている。夜峰山の向こうには御竃門山のみが見えている。背後には俵山の稜線があり、大きな稜線の左億にあるピークが頂上だ。あの稜線の右端から左端まで歩いたことになる。

幹線道路に戻り、右折してどんどこ湯に寄っていく。まあ、いい一日だったな。阿蘇の外輪に登ることができた。

(2004年6月11日)

杵島岳

台風は四国沖に向かいつつあり、九州北部の午後は曇(もしくは晴)との予報。7:00頃ホテルを出る。福岡プルミエに泊まるのは今週2度目。宅急便は無事届いていた。福岡は曇だったが、高速に乗り熊本に入ったあたりから雨。昨日、博多駅で借りたレンタカーは四国の時と同じカローラだが、いかんせんカーナビがいまいち。画面タッチセンサーでなくボタン式。しかもホテルなどの検索ができない。ともあれ、阿蘇の火口原に入ったところのコンビニで休憩。

烏帽子岳


米塚

頂上駐車場から降りる途中で米塚というのを見る。緑の小さな丘。美しい曲線美と柔らかい造形美。

大観峰

大観峰の案内

大観峰の頂上標識

11:08、外輪山の一角、大観峰の駐車場に着く。山は見えないが、広大な阿蘇の火口原のなかの街並みが見えている。少し歩くと大観峰頂上(11:17)。ここは深田久弥が阿蘇山を眺めにやってきたところだ。ミヤマキリシマの向こうに雲に隠れた阿蘇山と火口原の街並み。頂上の先に道が続いており、少し降りてみる。たぶん下まで通じているのだろう。下から見ると南西側は岩でゴツゴツしている。

大観峰の頂上標識2

大観峰三角点の案内

ミヤマキリシマ

11:08大観峰駐車場に着く。ここは深田久弥が阿蘇山を眺めにやってきたところだ。山は見えないが、広大な阿蘇の火口原のなかの街並みが見えている。少し歩くと大観峰頂上(11:17)。ミヤマキリシマの向こうに雲に隠れた阿蘇山と火口原の街並み。

頂上の先に道が続いており、少し降りてみる。たぶん下まで通じているのだろう。下から見ると南西側は岩でゴツゴツしている。

仙酔峡駐車場とロープウェイ


登山道沿いの観音菩薩像

仙酔峡

高岳の頂上標識

高岳の三角点

中岳の頂上

尾根道

手すりが作ってあり、足場もあるので歩き易い。コンクリート道路を降りていくとオートバイでやってくる人がいて、ロープウェイに乗るかと聞くので、乗ると答える。3人パーティに会ったかと聞かれたので、15:00過ぎに高岳手前で会ったと答えた。15:48ロープウェイ頂上駅。切符を買って乗る。中には5人ほどの観光客。案内放送はまわりの景色を紹介するが、視界なし。16:04駐車場着。カーナビ検索できないので、マップの宿泊案内で竹田の旅館を予約。1.6万円は高いが、温泉に食事付ならしかたない。

(2004年6月13日)

 久住山から見る阿蘇五岳(根子岳、高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳)、往生岳、米塚、俵山

根子岳

高岳と中岳

(2010年11月23日)

鞍岳登山口の案内

6時半に起床し、7時前に山の神登山口の鳥居をくぐって出発。林を抜けると周りの景色が見えてくるが雲がたちこめていて遠景は全く見えない。南西方向に反射板のある丸い山が見えている(女岳らしい)。そしてひょっこり大きな台座に乗った祠のところに出る。これが山の神らしい。その山の神(大山祇の神)の祠の向こうに鞍岳の頂上が見えている。まだ遠いな。

鞍岳・山の神登山口

大山祇の神の祠と鞍岳

大山祇の神の祠

鞍岳山観音寺

山の神の先は分岐になっていて、鞍岳の方向に進む。傾斜を登っていくと左右分岐があり、左が鞍岳、右が馬頭観音とある。馬頭観音へ行ってみる。頂上を右回りにトラバースして回りこんだところに石造りの社(鞍岳山観音寺)があり、その中に馬頭観音像があった。避難小屋も兼ねられる大きさ。花がお供えしてある。近くには「直登キケン」という表示あり。

馬頭観音像

鞍岳頂上

分岐まで戻って鞍岳の頂上に向かう。すぐに林を抜けるが、残念ながらガスで視界はなし。斜面の下に車らしきものが見える。駐車場があるのかもしれない。鞍岳の頂上には赤白の旗があり、頂上標識と二等三角点があった。ここは阿蘇の外輪山・北西部の最高点。意外に風もあり、早々に下るが、女岳への分岐表示があり、そちらに行ってみることにする。ツームシまで30分という表示があり、女岳までどのくらいか記載がなかったので迷ったが、それはすぐ近くにあった。

鞍岳の三角点と頂上標識

鞍岳の案内

女岳の頂上

とはいえ、ガスで女岳は見えておらず、だいぶ下っていくときはやや不安。広いコルに出ると分岐標識があり、北方向への下山路がある。さっき見えた駐車場かな。近くには「ようこそ鞍岳へ、旭志村のシンボル鞍岳(標高1,119m)は、山頂が馬の鞍に似ていることからその名がついきました」という案内があり、麓から見た山のスケッチが描いてある。なるほど、双耳峰だったのか、と初めて分かる。それでは是非女岳に行っておかなくては。

女岳の反射板

草原の緩い斜面を登っていくと、棒が一本立っており、「くらたけ(めたけ)1,090m」とある。その少し先のピークには反射板があったが、最初に見た山の反射板ではないようだ。そこから1分のところに「鞍岳(女岳)1,090m」という頂上標識があり、そこが頂上らしい。左にやや下ったところに「子岳、第1、第2Pへ」という標識。もうひとつのピークと駐車場のようだが、そちらへは行ってみず。コルに戻り、ツームシに向かう。山の神の分岐にはツームシまで1.3kmの表示。更に分岐があり、「ツームシ山、花コース35分」の階段を下るが、花は無し。

ツームシ山頂上

ツームシ山頂上の三角点

下りが終わって平坦な潅木の林の道となる。林が切れたところから行く手に平らなツームシが見える。背後には遠くなった鞍岳が見えるが、頂上は雲に隠れている。轍のある草原の緩い道を登り、ツームシ山頂に到達。頂上標識の棒が一本。ツームシ山1,064m。そして四等三角点。ここから見る鞍岳は左右に二つコブが見えている。

ツームシ山


鞍岳

阿蘇の外輪の一つだが、阿蘇は見れなくて残念。いや、晴れていれば阿蘇に登っていただろうから、これは仕方ないのだろう。外輪山というよりは、ゆったりした草原の山であった。

 鞍岳とツームシ山: 子岳、雌岳、鞍岳、ツームシ山、孫岳

俵山の東尾根

ツアー今季最後の俵山に向かう。阿蘇の外輪沿いの車道は草紅葉で美しい。日が射してきたが、阿蘇五岳は全体が雲に隠れている。幹線道路に入って右折して西に向かい、どんどこ湯の先で左折する。行く手に外輪を成す山々が見えてくるが、どれが俵山なのか分からない。奥まったところに高い部分があり、カーナビの位置からしてあのあたりかな、と思う。大きく南に回ってからその外輪の山並みの麓まで行き、右折北上して俵山登山口表示を左折する。細いが立派な舗装路で、降りてくる車もいる。

俵山峠、天皇陛下御展望の地

俵山への九十九折の車道を登っていくと、東にまだ雲に隠れた阿蘇五岳が見えてくる。最高の展望台だ。行く手に風力発電の風車がいくつか見えてきて、駐車場に着く。5割くらいの入りで、観光客やらがたくさん。案内によると、ここは阿蘇の東端で、俵山展望所がある。登山口は奥にあったらしいが、その展望所に向かう。

俵山峠園地展望図

展望所は阿蘇五岳の正面にあり、天皇陛下御展望の地の石碑がある。俵山峠というらしい。案内図によると、阿蘇五岳のうち杵島と烏帽子が正面左にあり、その背後に中岳と高岳が見え、左に米塚。正面右に見えているのは御竃門山(おかまど)と夜峰山というらしい。杵島の手前で煙を上げているのは湯の谷温泉。やや雲が晴れてきて、中央に烏帽子が立ち、その右手にギザギザの峰を連ねているのが御竃門山で、その手前に一段低いのが夜峰山らしい。高岳は烏帽子の後で雲に隠れているようだ。

俵山


俵山の頂上

後で写真を見ると、小麦色の草地部分ばかりでなく、潅木の多い部分や樹木の林となっている部分があり、新緑の針葉樹の部分が半分くらいである。高度が上がり、振り返って平らな稜線を見下ろすと、潅木混じりの草原になっていることが分かる。鞍岳が低く感ずる。頂上稜線が近づくと、行く手に標識が見え、あそこが頂上に違いないと頑張るが、それはただの分岐標識であった。そこもピークなので北峰に認定。頂上はそこから南西方向数分のところにあり、ケルンの俵山頂上標識の回りに大勢の人たちがいた。意外なことに標高1,095mは鞍岳1,118mよりも低い。三角点はなし。

俵山の頂上は南と西が開けていて、阿蘇は見えない。南には低く外輪が連なり、西には外輪の外側の風景が広がる。やや霞んでいる。霞んだ先にいくつか低い山があり、熊本の西にある小岱山や二ノ岳かもしれない。その手前、外輪の麓には白と深緑の田園風景になっている。いや、街並や建物もたくさんあり、それは熊本市の一角に違いない。

阿蘇山(杵島岳、烏帽子岳、御竃門山)

正午頃、俵山の頂上を下る。北峰の端に来ると、東に稜線沿いの道が眼下はるかに見えており、その向こうに再び阿蘇を見る。俵山の西に見えた街並よりも阿蘇の中央丘の方が遠く見える。なんと広大な山だろう。稜線に降り、階段の手前のところで真上に「三角点」と書かれた石柱を発見。最初に見た三角点なのかと思ったが、階段を下り、展望所に下る手前のところで最初に見た四等三角点を確認する。そこから展望所に下り、再び阿蘇を見ると、だいぶ雲が晴れ、烏帽子の右後に高岳が見えている。その手前の御竃門山のギザギザの峰と夜峰山の薄い丸い刃のような峰がくっきりと見えている。その夜峰山の薄い尾根の上にアンテナを立てた建物が見えており、車で登れるのかもしれない。

 俵山峠から見る阿蘇山: 米塚、杵島岳、烏帽子岳、高岳、御竃門山、夜峰山

烏帽子岳、高岳、御竃門山

駐車場に戻り、なんやかやで駐車場に30分くらいいて、13時半前に出発。麓に降り、往路を戻ると、正面に夜峰山が迫り、丸い頂上にアンテナ建物が見えている。夜峰山の向こうには御竃門山のみが見えている。背後には俵山の稜線があり、大きな稜線の左億にあるピークが頂上だ。あの稜線の右端から左端まで歩いたことになる。

幹線道路に戻り、右折してどんどこ湯に寄っていく。まあ、いい一日だったな。阿蘇の外輪に登ることができた。

夜峰山と御竃門山