秋田駒ヶ岳  霧の谷、花の王国

秋田県  男女山1,637m、男岳1,623m、横岳1,583m  2019年7月14日

(秋田駒ヶ岳)日本二百名山

427

砂の斜面いっぱいに揺れる

ピンクの小さな顔

黄色に埋まる霧の谷

花の王国を行く

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分岐からガスのムーミン谷に入ると、砂地の斜面にコマクサがぽつぽつ咲いていた。コマクサの谷から木道に上がると、もう長い毛になったチングルマの群落を見る。もう花は終わってしまったのかと思ったら、その先にものすごい黄色い世界が待っていた。霧の谷にはどこまで行ってもチングルマが限りなく咲いていた。だが、花はチングルマだけではない。赤いハクサンチドリにイワカガミ、小さな薄紫のムシトリスミレ、白い小さな顔がほほ笑むヒナザクラ。黄色いウサギギクも咲いていた。おぼろな赤のエゾツツジはこの先にたくさん咲いていた。

五百羅漢というのは、尾根の草原の上に大きな岩が転がっているところを言うのだろうか。そこから更に灌木で覆われた岩場の急坂を朝露にズブ濡れになりながら登る。そこにも黄色いヘビイチゴとおぼろな赤のエゾツツジの群落。そして大きな黄色い花が集まったトウゲブキの次に白いうぶ毛のウスユキソウが現われた頃、やっと男岳に着く。

広い男女岳頂上に着き、西側に陣取ってこの日唯一の休憩。時々ガスが晴れ、田沢湖や森吉山まで見えた。分岐から避難小屋に行き、横岳に向かう。青空の下に二等辺三角形の男女岳がたたずみ、その頂上に行き交う人々。

横岳から南に下っていくと大焼砂という砂地の尾根となり、再び現れたコマクサに混じってヒメウツギやイワブクロが咲いていると思ったら、その先にコマクサの大群落があった。最初はポツポツと咲いていただけだったが、やがて見渡す限りの砂地をコマクサが覆っていた。立ち止まってコマクサを眺めているパーティ。こいつはすごい。まるで花の王国。

 青空の下に二等辺三角形の秋田駒・男女岳がたたずみ、その頂上に行き交う人々。
 霧の谷には、どこまで行ってもチングルマが限りなく咲いていた
 見渡す限りの砂地をコマクサが覆っていた。こいつはすごい。まるで花の王国。
 ムーミン谷に入ると、砂地の斜面にコマクサ
 大きな黄色い花が集まったトウゲブキ
 白い小さな顔がほほ笑むヒナザクラ
 おぼろな赤のエゾツツジはこの先にたくさん咲いていた。
 白いうぶ毛のウスユキソウ
ハクサンチドリ
 4:13 国見温泉P発840m  5:08 横長根1,175m  5:45 ムーミン谷分岐1,350m  6:11 かたがり泉水  6:26 駒池  6:39 分岐1,390m  7:36 男岳1,623m  7:55 阿弥陀池  8:12 男女岳1,637m・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り3時間59分  8:28 男女岳発  8:55 横岳1,583m  9:21 ムーミン谷分岐1,350m  9:45 横長根下降点1,175m10:19 国見温泉P・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復6時間6分

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海の日の3連休は全国的に雨だったが、奇跡的に日曜日と月曜日は青森と秋田のみ晴予報なので、土曜に所要を済ませて移動し、日曜に秋田駒に登って石井スポーツ秋田に寄り、月曜に青様山と御鼻部山というプランでいく。土曜夜は岩手山SAに泊まって、翌2時起床、3時前に岩手山SAを出る。岩手山は見えていなかった。駐車中の車は多い。深夜なので道は空いていて、30分でR46から国見温泉への右折点に到着。その先も立派な舗装路が国見温泉まで続いていた。

国見温泉からのルートがあることは知っていたが、調べたのは前日。秋田駒は花の名山だが、曇りの日に登れば、混んでなくていいだろう。曇っていて景色は期待できないが、目的は景色でなく、花だった。雄岳の南にムーミン谷というのがあるらしい。5時前に国見温泉の登山者用駐車場から歩き始める。靴はアペックスを持ってきたつもりが、モンベル・シューズだった。ヘッドランプで準備した駐車場は3分くらいの入り。歩き始めたときはもうヘッドランプは不要だった。駐車場から登山口の間には、石塚旅館と森山荘という二つの山荘があり、奥の森山荘の手前を右に少し登ったところに登山口があった。登山者カードに記入・投函して階段を切ってある登山道を登る。調子はよく、道も悪くなく、どんどん登るが、登山口で先に出たパーティには追いつけず。横長根までの道は思ったより傾斜はなくて楽だったが、花はあまりない。前日までの雨で道は濡れていたが、要所には木道がある。最初は広く、階段が切ってあった登山道は次第に狭く、歩きにくい箇所が出てくるが、ヤブはなし。ウォークマンを起動。この日はジェフ・ベックをラフ・アンド・レディのオープン・リールから。ガット・ザ・フィーリングのテイク1、2、3が連続。荒々しい迫力。最初に出会った花は堅苦しい名前のゴゼンタチバナで、4時半過ぎ。そして花が次々に現れる。おしゃれな白いシャクナゲ、コメツツジにツガザクラ。ちょっと地味なショウマにクルマムグラ。

高い林を抜けて灌木帯となり、大きな噴火口の縁、横長根に出たが、ガスで景色は見えず。大きなカタツムリが登山道を横断中。アカツメクサの丸い赤、ヤマハハコの白い頭、きゃしゃなシシウドはミヤマトウキだろうか。往路ではニガナの群落の花は閉じていた。オダマキみたいなのはミヤマハンショウヅルというらしい。真っ白なのはカラマツソウにイソツツジだろうか。第二展望台という標識に着くが、もちろん景色は見えない。その先ではイチヤクソウらしき白い花と派手なベニバナイチヤクソウ。薄紫のツリガネニンジンが団体さんで並んでいて、黄色い花はトウゲブキ?それともキオン?分岐からガスのムーミン谷に入ると、砂地の斜面にコマクサがぽつぽつ咲いていた。斜面が広大なためか、コマクサが少なく感じる。コマクサの谷から木道に上がると、もう長い毛になったチングルマの群落を見る。もう花は終わってしまったのかと思ったら、その先にものすごい黄色い世界が待っていた。霧の谷にはどこまで行ってもチングルマが限りなく咲いていた。だが、花はチングルマだけではない。赤いハクサンチドリにイワカガミ、小さな薄紫のムシトリスミレ、白い小さな顔がほほ笑むヒナザクラ。黄色いウサギギクも咲いていた。おぼろな赤のエゾツツジはこの先にたくさん咲いていた。木道は小さな池の脇を通る。「かたがり泉水」という標識。

木道は小岳の東側から北側に進み、やや下っていく先に二つ目の池が見えてきた。そのあたりからチングルマに代わり、キンポウゲ(ダイコンソウ?)の黄色い花。そしてヒナザクラとアオノツガザクラがいっぱい咲いている。二つ目の池(駒池)の先に分岐があり、ミネザクラとシラネアオイが咲いているところを左へ、男岳に向かって登る。その道には草や枝が覆いかぶさり、ややヤブ気味で、朝露でびっしょりになる(レインウェアを着ればよかったのだが、男岳を過ぎてからすぐに乾いた)。女岳の北側を登っていくと、キンポウゲ(ダイコンソウ?)はいつの間にかヘビイチゴ(キジムシロ?ミツバツチグリ?)に変わっていた。五百羅漢というのは、尾根の草原の上に大きな岩が転がっているところを言うのだろうか。そこから更に灌木で覆われた岩場の急坂を朝露にズブ濡れになりながら登る。そこにも黄色いヘビイチゴとおぼろな赤のエゾツツジの群落。そして大きな黄色い花が集まったトウゲブキの次に白いうぶ毛のウスユキソウが現われた頃、やっと男岳に着く。

男岳頂上は12年ぶり。それは2月の雪山で、頂上の社は巨大な雪ボールになっていた。だから、男岳の社を見るのは初めて。社の裏には宝剣がいくつか奉納されていた。男岳で初めて人に会う。社にお参りし、尾根を男女岳に向かう。ガスで視界は100m弱程度だったが、そのガスの中から短パンの男性がやってきた。尾根の東側の斜面にニッコウキスゲが咲いていて、少し斜面に下って撮影。分岐のあるコル1,550mまで下ると、大勢の人たちが登ってくる。たぶん5時半のバスで八合目からやってきた人たちだろう。ウォークマンを停止。そこから下ると木道があり、ガスがだいぶ晴れて阿弥陀池が見え、秋田駒・男女岳に登る人たちが見えた。木道は阿弥陀池の脇を通り、避難小屋手前の分岐から男女岳への階段となる。阿弥陀池の途中にウサギギクが咲いていた。分岐のあたりは人通りが多い。登るにつれてガスが晴れて景色が見えてくる。息を切らしながら階段を登っていくとトウゲブキが咲いている。

広い男女岳頂上に着き、まず一等三角点と頂上標識を撮影。それから西側に陣取ってこの日唯一の休憩。缶ポカリを飲み、パンを食べる。時々ガスが晴れ、田沢湖や森吉山まで見えた。眼下の阿弥陀池や隣の男岳ももう少しで見えそうだ。晴れ渡りそうにも思えたが、結局、そうはならなかった。北に乳頭山らしきのが見えていたが、写真を撮ろうとしたときはもう見えていなかった。男女岳をダブルスティックでドタバタと下っていくと、皆、道を開けてくれる。騒々しくて申し訳ない。時々立ち止まり、道脇の花や景色を撮影。分岐から避難小屋に行き、トイレを借りてから横岳に向かう。木道の脇にイワイチョウのしわの寄った白い花。小屋にいたパーティが先行。背後には青空の下に二等辺三角形の男女岳がたたずみ、その頂上に行き交う人々。尾根に上がると眼下に広がる残雪が見えた。横岳はほぼ水平な稜線上にあり、国見岳への分岐に下ろうとするとき、GPSを見て三角点があるはずと気づき、引き返して三角点を撮影。横岳から南に下っていくと大焼砂という砂地の尾根となり、再び現れたコマクサに混じってヒメウツギやイワブクロが咲いていると思ったら、その先にコマクサの大群落があった。最初はポツポツと咲いていただけだったが、やがて見渡す限りの砂地をコマクサが覆っていた。立ち止まってコマクサを眺めているパーティ。こいつはすごい。まるで花の王国。

ムーミン谷への分岐(2箇所あった)からは、登ってくる大勢の人たちとすれ違う。国見温泉からこんなにたくさんの人たちが登ってくるとは思わなかった。帰りの横長根ではニガナが満開。ときどきシロバナニガナが混じっている。国見温泉に着くと、駐車場は満車。車は車道に延々と連なって駐車していた。こんな日にもこんなに大勢登るとは思わなかった。日帰り温泉500円の表示が出ていたので、車に戻って着替えてから入りにゆく。森山荘には露天と内湯があり、最初に露天に入り、いったん服を着てから内湯に入る。どちらも狭く、湯の花がたくさん浮いていた。内湯は熱くて良かった。車に戻る途中、駐車場からやってきた二人連れは私の話を聞き、石塚旅館の方に入りに行った。そっちは良かったかな。

登山口

海の日の3連休は全国的に雨だったが、奇跡的に日曜日と月曜日は青森と秋田のみ晴予報なので、土曜に所要を済ませて移動し、日曜に秋田駒に登って石井スポーツ秋田に寄り、月曜に青様山と御鼻部山というプランでいく。土曜夜は岩手山SAに泊まって、翌2時起床、3時前に岩手山SAを出る。岩手山は見えていなかった。駐車中の車は多い。深夜なので道は空いていて、30分でR46から国見温泉への右折点に到着。その先も立派な舗装路が国見温泉まで続いていた。

ゴゼンタチバナ

国見温泉からのルートがあることは知っていたが、調べたのは前日。秋田駒は花の名山だが、曇りの日に登れば、混んでなくていいだろう。曇っていて景色は期待できないが、目的は景色でなく、花だった。雄岳の南にムームン谷というのがあるらしい。5時前に国見温泉の登山者用駐車場から歩き始める。靴はアペックスを持ってきたつもりが、モンベル・シューズだった。ヘッドランプで準備した駐車場は3分くらいの入り。歩き始めたときはもうヘッドランプは不要だった。駐車場から登山口の間には、石塚旅館と森山荘という二つの山荘があり、奥の森山荘の手前を右に少し登ったところに登山口があった。登山者カードに記入・投函して階段を切ってある登山道を登る。調子はよく、道も悪くなく、どんどん登るが、登山口で先に出たパーティには追いつけず。横長根までの道は思ったより傾斜はなくて楽だったが、花はあまりない。前日までの雨で道は濡れていたが、要所には木道がある。最初は広く、階段が切ってあった登山道は次第に狭く、歩きにくい箇所が出てくるが、ヤブはなし。ウォークマンを起動。この日はジェフ・ベックをラフ・アンド・レディのオープン・リールから。ガット・ザ・フィーリングのテイク1、2、3が連続。荒々しい迫力。最初に出会った花は堅苦しい名前のゴゼンタチバナで、4時半過ぎ。そして花が次々に現れる。おしゃれな白いシャクナゲ、コメツツジにツガザクラ。ちょっと地味なショウマにクルマムグラ。

白いシャクナゲ

ショウマ

コメツツジ

クルマムグラ

横長根の標識

高い林を抜けて灌木帯となり、大きな噴火口の縁、横長根に出たが、ガスで景色は見えず。大きなカタツムリが登山道を横断中。アカツメクサの丸い赤、ヤマハハコの白い頭、きゃしゃなシシウドはミヤマトウキだろうか。往路ではニガナの群落の花は閉じていた。オダマキみたいなのはミヤマハンショウヅルというらしい。真っ白なのはカラマツソウにイソツツジだろうか。第二展望台という標識に着くが、もちろん景色は見えない。その先ではイチヤクソウらしき白い花と派手なベニバナイチヤクソウ。薄紫のツリガネニンジンが団体さんで並んでいて、黄色い花はトウゲブキ?それともキオン?

カタツムリ

ヤマハハコ

ミヤマハンショウヅル

カラマツソウ

ツリガネニンジン

ベニバナイチヤクソウ

シシウド(ミヤマトウキ)

ムーミン谷への分岐1

最初に見たコマクサ

分岐からガスのムーミン谷に入ると、砂地の斜面にコマクサがぽつぽつ咲いていた。斜面が広大なためか、コマクサが少なく感じる。コマクサの谷から木道に上がると、もう長い毛になったチングルマの群落を見る。もう花は終わってしまったのかと思ったら、その先にものすごい黄色い世界が待っていた。霧の谷にはどこまで行ってもチングルマが限りなく咲いていた。だが、花はチングルマだけではない。赤いハクサンチドリにイワカガミ、小さな薄紫のムシトリスミレ、白い小さな顔がほほ笑むヒナザクラ。黄色いウサギギクも咲いていた。おぼろな赤のエゾツツジはこの先にたくさん咲いていた。木道は小さな池の脇を通る。「かたがり泉水」という標識。

コマクサ

チングルマ

チングルマ

ムシトリスミレ

おぼろな赤のエゾツツジ

エゾツツジ

ウサギギク

かたがり泉水

イワカガミ

イワカガミ

ヒナザクラ

ヒナザクラ

アオノツガザクラ

アオノツガザクラ

駒池

ダイコンソウ

木道は小岳の東側から北側に進み、やや下っていく先に二つ目の池が見えてきた。そのあたりからチングルマに代わり、キンポウゲ(ダイコンソウ?)の黄色い花。そしてヒナザクラとアオノツガザクラがいっぱい咲いている。二つ目の池(駒池)の先に分岐があり、ミネザクラとシラネアオイが咲いているところを左へ、男岳に向かって登る。その道には草や枝が覆いかぶさり、ややヤブ気味で、朝露でびっしょりになる(レインウェアを着ればよかったのだが、男岳を過ぎてからすぐに乾いた)。女岳の北側を登っていくと、キンポウゲ(ダイコンソウ?)はいつの間にかヘビイチゴ(キジムシロ?ミツバツチグリ?)に変わっていた。五百羅漢というのは、尾根の草原の上に大きな岩が転がっているところを言うのだろうか。そこから更に灌木で覆われた岩場の急坂を朝露にズブ濡れになりながら登る。そこにも黄色いヘビイチゴとおぼろな赤のエゾツツジの群落。そして大きな黄色い花が集まったトウゲブキの次に白いうぶ毛のウスユキソウが現われた頃、やっと男岳に着く。

六枚花弁のダイコンソウ

カラマツソウ

ミネザクラ

シラネアオイ

ヘビイチゴ(キジムシロ、ミツバツチグリ?)

ヘビイチゴ(キジムシロ、ミツバツチグリ?)

五百羅漢の大きな岩

トウゲブキ

トウゲブキ

ウスユキソウ

ウスユキソウ

イソツツジ

男岳頂上の鳥居と祠

岳頂上は12年ぶり。それは2月の雪山で、頂上の社は巨大な雪ボールになっていた。だから、男岳の社を見るのは初めて。社の裏には宝剣がいくつか奉納されていた。男岳で初めて人に会う。社にお参りし、尾根を男女岳に向かう。ガスで視界は100m弱程度だったが、そのガスの中から短パンの男性がやってきた。尾根の東側の斜面にニッコウキスゲが咲いていて、少し斜面に下って撮影。分岐のあるコル1,550mまで下ると、大勢の人たちが登ってくる。たぶん5時半のバスで八合目からやってきた人たちだろう。ウォークマンを停止。そこから下ると木道があり、ガスがだいぶ晴れて阿弥陀池が見え、秋田駒・男女岳に登る人たちが見えた。木道は阿弥陀池の脇を通り、避難小屋手前の分岐から男女岳への階段となる。阿弥陀池の途中にウサギギクが咲いていた。分岐のあたりは人通りが多い。登るにつれてガスが晴れて景色が見えてくる。息を切らしながら階段を登っていくとトウゲブキが咲いている。

ハクサンチドリ

ニッコウキスゲ

阿弥陀池と木道

ウサギギク

阿弥陀池と避難小屋

男女岳に登る道

男女岳頂上の標識と三角点

広い男女岳頂上に着き、まず一等三角点と頂上標識を撮影。それから西側に陣取ってこの日唯一の休憩。缶ポカリを飲み、パンを食べる。時々ガスが晴れ、田沢湖や森吉山まで見えた。眼下の阿弥陀池や隣の男岳ももう少しで見えそうだ。晴れ渡りそうにも思えたが、結局、そうはならなかった。北に乳頭山らしきのが見えていたが、写真を撮ろうとしたときはもう見えていなかった。男女岳をダブルスティックでドタバタと下っていくと、皆、道を開けてくれる。騒々しくて申し訳ない。時々立ち止まり、道脇の花や景色を撮影。

 男女岳頂上から西の情景: 女岳、男岳、田沢湖、荷葉岳、森吉山

男女岳頂上

避難小屋

 男女岳途上から南の景観: 横岳、阿弥陀池、女岳、男岳、田沢湖

 避難小屋から西の景観: 男岳、阿弥陀池、男女岳

男女岳

分岐から避難小屋に行き、トイレを借りてから横岳に向かう。木道の脇にイワイチョウのしわの寄った白い花。小屋にいたパーティが先行。背後には青空の下に二等辺三角形の男女岳がたたずみ、その頂上に行き交う人々。尾根に上がると眼下に広がる残雪が見えた。横岳はほぼ水平な稜線上にあり、国見岳への分岐に下ろうとするとき、GPSを見て三角点があるはずと気づき、引き返して三角点を撮影。

男女岳と避難小屋

イワイチョウ

横岳の頂上標識と三角点

ヒメウツギ

イワブクロ

白いコマクサ

横岳から南に下っていくと大焼砂という砂地の尾根となり、再び現れたコマクサに混じってヒメウツギやイワブクロが咲いていると思ったら、その先にコマクサの大群落があった。最初はポツポツと咲いていただけだったが、やがて見渡す限りの砂地をコマクサが覆っていた。立ち止まってコマクサを眺めているパーティ。こいつはすごい。まるで花の王国。

見渡す限りのコマクサ

ニガナ

シロバナニガナ

笹森山と国見温泉

ムーミン谷への分岐(2箇所あった)からは、登ってくる大勢の人たちとすれ違う。国見温泉からこんなにたくさんの人たちが登ってくるとは思わなかった。帰りの横長根ではニガナが満開。ときどきシロバナニガナが混じっている。国見温泉に着くと、駐車場は満車。車は車道に延々と連なって駐車していた。こんな日にもこんなに大勢登るとは思わなかった。日帰り温泉500円の表示が出ていたので、車に戻って着替えてから入りにゆく。森山荘には露天と内湯があり、最初に露天に入り、いったん服を着てから内湯に入る。どちらも狭く、湯の花がたくさん浮いていた。内湯は熱くて良かった。車に戻る途中、駐車場からやってきた二人連れは私の話を聞き、石塚旅館の方に入りに行った。そっちは良かったかな。

国見温泉・森山荘

オオムラサキツユクサ

ヒメジオン

ヒヨドリバナ

満車になっていた駐車場