平ヶ岳  長い尾根歩きから池塘と湿原の散策

新潟県 

平ヶ岳(最高点2,141m、三角点2,140m)、池ノ岳2,076m、台倉山1,695m、下台倉山1,604m  2004年7月31日

(平ヶ岳)日本百名山

428

湿原いっぱいに咲く

白や黄色の小さな顔

風に揺れ、日差しに輝くその中を

旅人は行く

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林を抜けて池ノ岳の尾根を登り、その途中で黄色い花(オミナエシ?)の向こうにたたずむ平ヶ岳を眺める。平らというよりは丸い頂上。山腹は濃い緑で、沢まで力強く根を張っている。

池ノ岳の尾根から林の中に入ると、木道の向こうから団体さんがやってくる。それをやりすごして先に進むと、ひょっこり湿原に出る。姫ノ池のある池ノ岳山頂、9:23。その頂上全体が池だった。

いったん鞍部に降りて登り返し、山頂、9:51。木道が北側に枝別れしており、小さな林のなかに三角点と頂上標識。最高点はここではないはずだが、2,141mとある。ここはたぶんすぐに混むだろうと思い、先へ進む。頂上の木道の終点まで行くと広大な湿原で、池塘がたくさん散らばっている。アンテナのようなポールが立ててあり、たぶんここが最高点なんだろう。

たまご石に行く途中でハクサンフウロが咲いていた。ピンクに濃い縦筋の入った気品のある花。たまご石は結構遠く、北側のピークの先にあり。たまご石の背景には池塘がたくさん散らばる湿原が広がっている。確かにアンバランスな石で、地震が来たら壊れそうだ。

 林を抜けて池ノ岳の尾根を登り、その途中で黄色い花(オミナエシ?)の向こうにたたずむ平ヶ岳を眺める。平らというよりは丸い頂上。山腹は濃い緑で、沢まで力強く根を張っている。
 たまご石の背景には池塘がたくさん散らばる湿原が広がっている。確かにアンバランスな石で、地震が来たら壊れそうだ。
小さな林のなかに三角点と頂上標識。最高点はここではないはずだが、2,141mとある
 頂上の木道の終点まで行くと広大な湿原で、池塘がたくさん散らばっている。
 ハクサンフウロが咲いていた。ピンクに濃い縦筋の入った気品のある花
 緑の草の中の黄色い花はキンコウカかな。
  4:32 登山口発  6:22 下台倉山  7:16 台倉山  9:23 池ノ岳(姫ノ池)  9:51 平ヶ岳(頂上標識、三角点)・・・・・・・・・・・・・登り5時間19分10:28 平ヶ岳発11:06 たまご石11:28 池ノ岳(姫ノ池)12:57 台倉山13:20 下台倉山14:59 登山口・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復10時間27分

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2004年版マップによるとテント禁止となっているので、日帰り13時間とみて金曜昼に出発。カーナビは珍しく新潟回りでなく、西那須野からのルート。最初の到着予定時刻は深夜だったのが、最終的には22:00頃に駐車場着。途中で猛烈に飛ばすトラック。桧枝岐はそれにしても大きな村である。春に二度訪れている御池をこえて只見の近くの登山口駐車場。3台くらいが停まっており、テントを張ってるのもいる。コンビニで買ったソバとビールを飲み、車中泊。暑くて寝袋不要。どんどん車が集まってきて、朝には駐車場は満車状態。向いの方にも停めている。二度目に目覚めると4:00前。まだ暗いがじきに明るくなるだろう。ヘッドランプを嵌めて外に出、登山口を確認。13時間かかるのにまだ誰も準備していないのは変だ。でもしかたない。4:32出発。起き出して歩き回っている人。最初は林道で、途中に自動の人数カウンターのあるところから山道へ。すぐに下台倉山の尾根に続く道となり、整備の行き届いた急な尾根道を登って行く。前週の朝日岳・葉山とはうってかわって良い道。昨日、雨が降ったはずだが靴が濡れる気遣いなし。途中、年輩のオジサンを追い越し、6:22下台倉山。といってもピークではなく、稜線尾根の山沿いに標識が立っている。ここで2時間たったので休憩。2パーティが先に行く。7:16三角点。どうもここが台倉山のようだ。

雲が多く、ときどき日が射すが、雲の方が優勢。風が強い。燧らしき山の麓が見えている。西には平ヶ岳らしき雲に隠れた山。今日はガスかなあと思う。7:25台倉清水。ペットボトルはまだ最初のが半分あるので給水せず。テントを張ったような跡があるが、今は禁止のはず。木道が多い。8:06白沢清水。しかし水はなし。予想外に林のなかで、道の両脇にテントの跡が残っている。このあたりから林の先に平ヶ岳と池ヶ岳が見えてくる。どうもいつの間にか晴れてきて頂上が見えているようだ。

林を抜けて池ノ岳の尾根を登り、その途中で黄色い花(オミナエシ?)の向こうにたたずむ平ヶ岳を眺める。平らというよりは丸い頂上。山腹は濃い緑で、沢まで力強く根を張っている。南へは大白沢岳の尾根。どれが大白沢岳だろう。いつか春にスキーでも来たい。南側の燧はあいかわらずガスの中。遅い台風10号は四国のあたりを西に向かっているので新潟は晴のはずだが、(確かに北の荒沢岳はずっと見えていた)尾瀬は曇のようである。池ノ岳の尾根から林の中に入ると、木道の向こうから団体さんがやってくる。それをやりすごして先に進むと、ひょっこり湿原に出る。姫ノ池のある池ノ岳山頂、9:23。その頂上全体が池だった。

ザックがたくさん置いてあり、番人らしき人がいる。さっきの団体のものらしい。残念ながらガスで平ヶ岳の頂上は見えない。ここからはほとんど木道で、いったん鞍部に降りて登り返し、山頂、9:51。木道が北側に枝別れしており、小さな林のなかに三角点と頂上標識。最高点はここではないはずだが、2,141mとある。ここはたぶんすぐに混むだろうと思い、先へ進む。頂上の木道の終点まで行くと広大な湿原で、池塘がたくさん散らばっている。アンテナのようなポールが立ててあり、たぶんここが最高点なんだろう。湿原へは侵入禁止、幕営禁止とある。風があり、ガスもあり、寒いくらいだが、がまんしてここで食事。ぬるいビールを飲む。マップでは7時間かかるはずが、5時間半で着いてしまった。これは拍子抜けである。さっきの頂上へは次々に人が来ているようだが、最高点のこちらには誰も来ず。

たまご石に行ってみることにする。途中で50人くらいの団体とすれ違う。大変。どうやって休憩とるんだろう。それはたまご石への途上の水場で分かった。斜面にずらりと並んで休憩している(もちろん別のパーティ)。ハクサンフウロが咲いていた。ピンクに濃い縦筋の入った気品のある花。たまご石は結構遠く、北側のピークの先にあり。たまご石の背景には池塘がたくさん散らばる湿原が広がっている。確かにアンバランスな石で、地震が来たら壊れそうだ。次々と人がやってくる。途中に中ノ俣林道への分岐あり。でも、ここを通らずとも十分に日帰りできる。11:28、姫ノ池。木道が四方に延びているが、2本は行き止まり。休憩場所があるがガスもあり、誰もいない。緑の草の中の黄色い花はキンコウカかな。

これからは下りで、どんどん降りる。途中、小さな草原のあるところで振り返ると、平ヶ岳が見えている。さっきまではガスの中だったのに。林の中に入り、木道。白沢清水には人が休んでいる。12:45、台倉清水。テント禁止の標示はなし。12:57、台倉山。気のせいかだいぶ晴れてきた。しかし、燧はあいかわらず雲のなか。ふと見ると、会津駒が見えている。まだ暗いシルエットだが、下台倉の尾根を降りる頃には良く見えるようになる。中ノ岳と魚沼駒も遠くに見えており、東には会津朝日と丸山岳らしき山並が見える。朝に比べて雲が取れてきたようだ。今、平ヶ岳の頂上にいれば、絶景を楽しめたのかもしれない。まあしかたない。14:24、前坂。少し休憩。14:59、登山口着。日が射してきて全く暑い。途中の沢で水で涼もうとする人。駐車場には降りてきて休んでいる人。大き目のザックを持った人や、昼頃に登ってきた人は、野営するんではなかろうか。登山口にもテント禁止の標示はない。桧枝岐に向かっていると、燧がだんだん見えてくる。燧の湯につかり(600円)、途中、二岐岳を見て、会津若松に泊まる。深田久弥のおもかげは薄い平ヶ岳であった。

登山口

2004年版マップによるとテント禁止となっているので、日帰り13時間とみて金曜昼に出発。カーナビは珍しく新潟回りでなく、西那須野からのルート。最初の到着予定時刻は深夜だったのが、最終的には22:00頃に駐車場着。途中で猛烈に飛ばすトラック。桧枝岐はそれにしても大きな村である。春に二度訪れている御池をこえて只見の近くの登山口駐車場。3台くらいが停まっており、テントを張ってるのもいる。コンビニで買ったソバとビールを飲み、車中泊。暑くて寝袋不要。どんどん車が集まってきて、朝には駐車場は満車状態。向いの方にも停めている。二度目に目覚めると4:00前。まだ暗いがじきに明るくなるだろう。ヘッドランプを嵌めて外に出、登山口を確認。13時間かかるのにまだ誰も準備していないのは変だ。でもしかたない。4:32出発。起き出して歩き回っている人。最初は林道で、途中に自動の人数カウンターのあるところから山道へ。すぐに下台倉山の尾根に続く道となり、整備の行き届いた急な尾根道を登って行く。前週の朝日岳・葉山とはうってかわって良い道。昨日、雨が降ったはずだが靴が濡れる気遣いなし。途中、年輩のオジサンを追い越し、6:22下台倉山。といってもピークではなく、稜線尾根の山沿いに標識が立っている。ここで2時間たったので休憩。2パーティが先に行く。7:16三角点。どうもここが台倉山のようだ。

鷹ノ巣山?

日の出前の空

下台倉山

コメツツジ

台倉山頂上と三角点

台倉清水の標識

池ノ岳

雲が多く、ときどき日が射すが、雲の方が優勢。風が強い。燧らしき山の麓が見えている。西には平ヶ岳らしき雲に隠れた山。今日はガスかなあと思う。7:25台倉清水。ペットボトルはまだ最初のが半分あるので給水せず。テントを張ったような跡があるが、今は禁止のはず。木道が多い。8:06白沢清水。しかし水はなし。予想外に林のなかで、道の両脇にテントの跡が残っている。このあたりから林の先に平ヶ岳と池ヶ岳が見えてくる。どうもいつの間にか晴れてきて頂上が見えているようだ。

白沢清水の標識

P4と切分道

池ノ岳

見上げる平ヶ岳と池ノ岳

荒沢岳

平ヶ岳とオミナエシ

林を抜けて池ノ岳の尾根を登り、その途中で黄色い花(オミナエシ?)の向こうにたたずむ平ヶ岳を眺める。平らというよりは丸い頂上。山腹は濃い緑で、沢まで力強く根を張っている。南へは大白沢岳の尾根。どれが大白沢岳だろう。いつか春にスキーでも来たい。南側の燧はあいかわらずガスの中。遅い台風10号は四国のあたりを西に向かっているので新潟は晴のはずだが、(確かに北の荒沢岳はずっと見えていた)尾瀬は曇のようである。池ノ岳の尾根から林の中に入ると、木道の向こうから団体さんがやってくる。それをやりすごして先に進むと、ひょっこり湿原に出る。姫ノ池のある池ノ岳山頂、9:23。その頂上全体が池だった。

オミナエシ

 池ノ岳の頂上と姫ノ池

「池塘はどうしてできた」

平ヶ岳

平ヶ岳の頂上標識(2,141mとあるが・・・・)

ザックがたくさん置いてあり、番人らしき人がいる。さっきの団体のものらしい。残念ながらガスで平ヶ岳の頂上は見えない。ここからはほとんど木道で、いったん鞍部に降りて登り返し、山頂、9:51。木道が北側に枝別れしており、小さな林のなかに三角点と頂上標識。最高点はここではないはずだが、2,141mとある。ここはたぶんすぐに混むだろうと思い、先へ進む。頂上の木道の終点まで行くと広大な湿原で、池塘がたくさん散らばっている。アンテナのようなポールが立ててあり、たぶんここが最高点なんだろう。湿原へは侵入禁止、幕営禁止とある。風があり、ガスもあり、寒いくらいだが、がまんしてここで食事。ぬるいビールを飲む。マップでは7時間かかるはずが、5時間半で着いてしまった。これは拍子抜けである。さっきの頂上へは次々に人が来ているようだが、最高点のこちらには誰も来ず。

平ヶ岳の三角点(2,140m)

「頂上はなぜ広くて平らか」

頂上の池塘

平ヶ岳の最高点(2,141m)、立入禁止

木道の休憩した地点

フウロ

たまご石に行ってみることにする。途中で50人くらいの団体とすれ違う。大変。どうやって休憩とるんだろう。それはたまご石への途上の水場で分かった。斜面にずらりと並んで休憩している(もちろん別のパーティ)。ハクサンフウロが咲いていた。ピンクに濃い縦筋の入った気品のある花。たまご石は結構遠く、北側のピークの先にあり。たまご石の背景には池塘がたくさん散らばる湿原が広がっている。確かにアンバランスな石で、地震が来たら壊れそうだ。次々と人がやってくる。途中に中ノ俣林道への分岐あり。でも、ここを通らずとも十分に日帰りできる。11:28、姫ノ池。木道が四方に延びているが、2本は行き止まり。休憩場所があるがガスもあり、誰もいない。緑の草の中の黄色い花はキンコウカかな。

フウロ

たまご石

たまご石と池塘

キンコウカ

キンコウカ

 東尾根の景観: P4・1,746m、台倉山

 東尾根の向こうの景観: 三岩岳、会津駒ヶ岳、大杉岳

平ヶ岳

これからは下りで、どんどん降りる。途中、小さな草原のあるところで振り返ると、平ヶ岳が見えている。さっきまではガスの中だったのに。林の中に入り、木道。白沢清水には人が休んでいる。12:45、台倉清水。テント禁止の標示はなし。12:57、台倉山。気のせいかだいぶ晴れてきた。しかし、燧はあいかわらず雲のなか。ふと見ると、会津駒が見えている。まだ暗いシルエットだが、下台倉の尾根を降りる頃には良く見えるようになる。中ノ岳と魚沼駒も遠くに見えており、東には会津朝日と丸山岳らしき山並が見える。朝に比べて雲が取れてきたようだ。今、平ヶ岳の頂上にいれば、絶景を楽しめたのかもしれない。まあしかたない。14:24、前坂。少し休憩。14:59、登山口着。日が射してきて全く暑い。途中の沢で水で涼もうとする人。駐車場には降りてきて休んでいる人。大き目のザックを持った人や、昼頃に登ってきた人は、野営するんではなかろうか。登山口にもテント禁止の標示はない。桧枝岐に向かっていると、燧がだんだん見えてくる。燧の湯につかり(600円)、途中、二岐岳を見て、会津若松に泊まる。深田久弥のおもかげは薄い平ヶ岳であった。

マイナーピーク1,690m?

 東尾根から北の景観: 中ノ岳、越後駒ヶ岳

中門岳と会津駒ヶ岳

前坂

駐車場

燧岳と青空