喜茂別岳 雪世界の周遊とパウダー滑走
北海道・道央 喜茂別岳(最高点1,180m、三角点1,177m)、小喜茂別岳970m 2019年2月11日
北海道雪山ガイド
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いつの間にか小雪は止み、冬の太陽が輝き、冬の青空が広がって、まばらな木々の雪が白くきらめいていた。すばらしい朝。木をストックでつつくと、上から雪が落ちてくる。周囲でも、バサッ、バサッと雪の落ちる音。幸い、直撃は免れる。
小喜茂別岳の北のコル(840m)まではなかなか着かず、何度もシールで滑走するが、良い雪なので心地よい滑り。こんなことならシールを外して滑るんだった。
コルから登り返しのころが一番天気が悪く、小雪だったと思う。小喜茂別に登っているときは快調に進んでいたのに、天気が悪くなったとたんに腰が痛みだし、足も進まなくなってきた。
やがて正面に、てっぺんに何かがある丸ピークが見えてくる。その丸ピークは喜茂別岳・三角点峰で、てっぺんにあったのは頂上標識だった
並河岳(1,258m)の奥には、中岳が並河岳の背後に重なっているらしく、頂上がわずかに見えており、その右奥に、ガスに隠れた無意根山の一角が見えている。それは道央の縦走路の一つであり、いつか歩いてみたい。
標高950m付近からの滑走が本日のハイライトのパウダー滑走。まばらな木立の急斜面にパウダー・ターン。標高700m付近までの1㎞弱の滑走だったが、それまでの疲れも忘れてひたすら滑る。
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最終日は5時起床、6時道の駅発だったが、4時過ぎくらいからブルドーザーが来て除雪を始めていた。だいぶ雪が積もっていて、端に停めていた私のところも除雪したいらしいので、車を動かす。小雪が止まず、ぐずぐずしていた。R230のこの箇所は何度も通っているが、駐車場所と登山口が良く分からない。まずそれを調べることにして道の駅を出る。車がたくさん通っているとスピードを落として探しにくいが、まだ朝6時なので走っている車は少ない。最初に入った駐車スペースは東に外れすぎている。登山口に近い所にはスペースなし。しかも、そのあたりには中央分離帯があり、歩いてそれを越えるのは難しそうだ。西にだいぶ遠ざかり、中央分離帯がなくなった地点で方向転換して東に向かうと、登山口があると思われる地点の少し西側に駐車スペースがあり、1台駐車している。「ここだ」と思ってブレーキを踏んだが遅く、再びだいぶ東に走ってから方向転換。
もう一度方向転換し、駐車スペースに入ると、先に入っていた車の男性はなんとスキー・バイクを出していて、重そうなバイクを担いででかけていった。私もシールを貼ったスキーをシートラにして車道脇を歩き始める。そこは追越車線のある広い道で、これなら安心感がある。橋を2度渡るが、渡ったのは喜茂別川で、左岸に渡り、右岸に戻る。二つ目の橋を渡った先で踏み跡は車道の壁に上がっていた。なるほど、ここから登るのか。車道の上に上がり、スキーを下ろして歩き始める。昨日までのトレースはほとんど消えていたと思うが、先行の男性の踏み跡はまず奥に進み、それから北東に鉄塔に向かって斜面を登っていく(実は、ここが分岐点で、左が喜茂別岳、右が小喜茂別岳だった。午後には踏み跡多数)。鉄塔への斜面はきつく、途中で踏み跡を外してつづら折りに登る。前日の疲れが少し残っているようだ。電波塔下の斜面で登っていく男性を見たが、その後は見えなくなり、追い付けそうもないのでウォークマンを起動。ホールズワースを聞きながら歩く。いつの間にか小雪は止み、冬の太陽が輝き、冬の青空が広がって、まばらな木々の雪が白くきらめいていた。すばらしい朝。木をストックでつつくと、上から雪が落ちてくる。周囲でも、バサッ、バサッと雪の落ちる音。幸い、直撃は免れる。
やがて行く手に小喜茂別らしき丸いピークが見えてきて、それに登り始め、のこり数百メートルというところでやっとスキー・バイクの男性に追いつく。ラッセルのお礼を言い、頂上手前までラッセルを代わる。このときが一番天気がよく、何度も雪の木々の写真を撮る。これが頂上かな、と思われる丸いピークが何度も現われるがGPSによるとまだ200m先。残り100mになって男性に先に行ってもらい、たどりついた小喜茂別の頂上にはなんと頂上標識があった。頂上のはるか向こうに、ガスに半分隠れた喜茂別岳が見えている。ずいぶん遠いな。スノーバイクを下ろして滑走準備の男性と別れ、シールのままで私は喜茂別岳に向かう。往路を少し戻り、東に向かうトレースに入ってみるがそれは登りトレースらしい。北に、小喜茂別頂上の東側に向かうと、やはり急な斜面になっている。そこはトラバースしにくいが、右下にそれらしきトレースを発見。あれだ。南東側に滑り降り、その北に向かうトレースに乗る。日が陰り、冷たい風が吹いてきた。
小喜茂別岳の北のコル(840m)まではなかなか着かず、何度もシールで滑走するが、良い雪なので心地よい滑り。こんなことならシールを外して滑るんだった。ようやくコルに到達し、登り返しとなるが、広くて尾根は定かでない。GPSで位置を確認しながら進む。コルから登り返しのころが一番天気が悪く、小雪だったと思う。小喜茂別に登っているときは快調に進んでいたのに、天気が悪くなったとたんに腰が痛みだし、足も進まなくなってきた。休み休みの登りとなり、ペースも落ちたが、つづら折りから次第に傾斜は緩くなるのに頂上方向はオーバーハングしていてさっぱり頂上が見えてこない。登っても登っても同じような丸い稜線が続く。標高が上がり、背後に見えてきた小喜茂別はもうここよりも低い。進行方向の少し右手に小さな灌木ピークが見え、やがて正面に、てっぺんに何かがある丸ピークが見えてくる。あれは頂上標識だろうか。GPSによると、喜茂別岳・三角点まであと200m、最高点まで400mくらい。その丸ピークは喜茂別岳・三角点峰で、てっぺんにあったのは頂上標識だった。だが、行く手に見えるピークの方が標高は高いようだ。三角点の頂上標識を写し、すぐに先のピークに向かう。そのとき最高点と思ったピークは並河岳(1,258m)で、確かに喜茂別岳・三角点よりも高いが、間に深いコルがあり、やけに遠い(2㎞もあった)。あれじゃないな。三角点峰の200mほど先に別のピークが二つ見えており、それが喜茂別岳・最高点に違いない。そこでその二つのピークまで歩く。地理院地図上はどちらも標高1,180mだから、三角点峰よりは高い。並河岳(1,258m)の奥には、中岳が並河岳の背後に重なっているらしく、頂上がわずかに見えており、その右奥に、ガスに隠れた無意根山の一角が見えている。それは道央の縦走路の一つであり、いつか歩いてみたい。一番高そうな二つ目のピークまで戻り、シールを外す。風が冷たく、とても腰を下ろしてホットレモンを飲んでいられない。すると、三角点峰にスキーヤーが二人いるのが見えた。なんだ、やっぱり登っている人が他にもいたのか。
滑走開始したものの、そのあたりは傾斜がなくて全然滑らない。ガシャガシャと歩き、南斜面まで来ると、眼下に広い斜面が広がっていた。GPSピンクルートによると、その広い斜面の先にある狭い尾根に乗って下るようなので、そっちに向かって本日最初のパウダー滑走。その細尾根は喜茂別岳・三角点の手前からも見えていて、細尾根の上にあるいかつい姿の1,062m峰の東斜面は切れ落ちていた。その時は、まさかあれの上を通るんじゃないだろうなと思っていたが、その通りだった訳だ。その細尾根に近づくと、トレースがあった。さっきの二人は小喜茂から来たのではなく、こちら側から登ってきて、最高点には寄らずに直接、三角点に向かったらしい。さて、1,062m峰とのコルで停止し、ザックを下ろしてホットレモンをゆっくり飲んで休み、シートラにして1,062m峰まで登る。わずか50mなのでそうしたのだが、西側をトラバースするのが正解だった。スキートレースはあるものの、スキーブーツでは2回踏みでないと止まらないくらい沈んだ。息を継いで1,062m頂上に着くと、西側斜面を一人がスキーで通過していく。やっぱりあっちにすべきだったか。
1,062mピークからも傾斜はあまりなくて半分歩きながら進み、背後に見える喜茂別岳と東の小喜茂別を写していると、さっきの二人が先に行く。そして標高950m付近からの滑走が本日のハイライトのパウダー滑走。まばらな木立の急斜面にパウダー・ターン。標高700m付近までの1㎞弱の滑走だったが、それまでの疲れも忘れてひたすら滑る。電波塔のところに出て、その下の古いトレースを辿ってみたが、雪は滑ってくれず歩く羽目になる。数百メートルでさっきの二人のトレースに入り、そこからは新しいトレースから外れないように滑る。ありがたい。ありがたい。トレースはいったん林道に下り、その林道を辿るが、200mほど先のふくろうの目印のところで林道を離れ、黒川の右岸沿いを進む。ときどき横登り。黒川の西に見える電波塔に向かって登っているスキーヤーがいたが、私が朝たどったルートだろう。もう車道の音が聞こえるようになり、黒川を渡った先で10m弱を横登りで登り返すと、そのすぐ先にR230があった。スキーでゆるゆると滑っていくと、車道を車が何台か走っていく。
シートラにして車道の壁を下り、駐車地点に戻る。駐車地点には3台の車があり、1台は先に帰っていった。もう16時半になっていたので、私もぐずぐずせずに車を出す。車には薄く雪が積もっていた。駐車地点の出口には中央分離帯があり、右折できないので、いったん左折し、中央分離帯が切れているところでUターンする。途中で二人のスキーヤーが歩いていた(もしかしたら、それは喜茂別で会った二人かもしれない)。疲れたが、充実の北海道ツアーだった。
道の駅中山峠
最終日は5時起床、6時道の駅発だったが、4時過ぎくらいからブルドーザーが来て除雪を始めていた。だいぶ雪が積もっていて、端に停めていた私のところも除雪したいらしいので、車を動かす。小雪が止まず、ぐずぐずしていた。R230のこの箇所は何度も通っているが、駐車場所と登山口が良く分からない。まずそれを調べることにして道の駅を出る。
駐車地点(R230脇の除雪スペース)
車がたくさん通っているとスピードを落として探しにくいが、まだ朝6時なので走っている車は少ない。最初に入った駐車スペースは東に外れすぎている。登山口に近い所にはスペースなし。しかも、そのあたりには中央分離帯があり、歩いてそれを越えるのは難しそうだ。西にだいぶ遠ざかり、中央分離帯がなくなった地点で方向転換して東に向かうと、登山口があると思われる地点の少し西側に駐車スペースがあり、1台駐車している。「ここだ」と思ってブレーキを踏んだが遅く、再びだいぶ東に走ってから方向転換。
車道の壁取付き点
車道の壁の上
車道の壁の上の林斜面
喜茂別岳と小喜茂別岳の分岐点
鉄塔
小喜茂別岳への踏跡
霧氷と青空
もう一度方向転換し、駐車スペースに入ると、先に入っていた車の男性はなんとスキー・バイクを出していて、重そうなバイクを担いででかけていった。私もシールを貼ったスキーをシートラにして車道脇を歩き始める。そこは追越車線のある広い道で、これなら安心感がある。橋を2度渡るが、渡ったのは喜茂別川で、左岸に渡り、右岸に戻る。
小喜茂別岳頂上付近
二つ目の橋を渡った先で踏み跡は車道の壁に上がっていた。なるほど、ここから登るのか。車道の上に上がり、スキーを下ろして歩き始める。昨日までのトレースはほとんど消えていたと思うが、先行の男性の踏み跡はまず奥に進み、それから北東に鉄塔に向かって斜面を登っていく(実は、ここが分岐点で、左が喜茂別岳、右が小喜茂別岳だった。午後には踏み跡多数)。
雪の積もった木
鉄塔への斜面はきつく、途中で踏み跡を外してつづら折りに登る。前日の疲れが少し残っているようだ。電波塔下の斜面で登っていく男性を見たが、その後は見えなくなり、追い付けそうもないのでウォークマンを起動。ホールズワースを聞きながら歩く。いつの間にか小雪は止み、冬の太陽が輝き、冬の青空が広がって、まばらな木々の雪が白くきらめいていた。すばらしい朝。木をストックでつつくと、上から雪が落ちてくる。周囲でも、バサッ、バサッと雪の落ちる音。幸い、直撃は免れる。
小喜茂別岳頂上
やがて行く手に小喜茂別らしき丸いピークが見えてきて、それに登り始め、のこり数百メートルというところでやっとスキー・バイクの男性に追いつく。ラッセルのお礼を言い、頂上手前までラッセルを代わる。このときが一番天気がよく、何度も雪の木々の写真を撮る。これが頂上かな、と思われる丸いピークが何度も現われるがGPSによるとまだ200m先。残り100mになって男性に先に行ってもらい、たどりついた小喜茂別の頂上にはなんと頂上標識があった。
小喜茂別岳の頂上標識
頂上のはるか向こうに、ガスに半分隠れた喜茂別岳が見えている。ずいぶん遠いな。スノーバイクを下ろして滑走準備の男性と別れ、シールのままで私は喜茂別岳に向かう。往路を少し戻り、東に向かうトレースに入ってみるがそれは登りトレースらしい。北に、小喜茂別頂上の東側に向かうと、やはり急な斜面になっている。そこはトラバースしにくいが、右下にそれらしきトレースを発見。あれだ。南東側に滑り降り、その北に向かうトレースに乗る。日が陰り、冷たい風が吹いてきた。
喜茂別岳(小喜茂別岳頂上直下より)
小喜茂別岳の頂上直下
コル840mへの下降
コル840mへのシール滑走
コル840m
小喜茂別岳の北のコル(840m)まではなかなか着かず、何度もシールで滑走するが、良い雪なので心地よい滑り。こんなことならシールを外して滑るんだった。ようやくコルに到達し、登り返しとなるが、広くて尾根は定かでない。GPSで位置を確認しながら進む。コルから登り返しのころが一番天気が悪く、小雪だったと思う。
喜茂別岳への登り返し
小喜茂別に登っているときは快調に進んでいたのに、天気が悪くなったとたんに腰が痛みだし、足も進まなくなってきた。休み休みの登りとなり、ペースも落ちたが、つづら折りから次第に傾斜は緩くなるのに頂上方向はオーバーハングしていてさっぱり頂上が見えてこない。登っても登っても同じような丸い稜線が続く。
喜茂別岳稜線から小喜茂別岳を見下ろす
1,062m峰
標高が上がり、背後に見えてきた小喜茂別はもうここよりも低い。進行方向の少し右手に小さな灌木ピークが見え、やがて正面に、てっぺんに何かがある丸ピークが見えてくる。あれは頂上標識だろうか。GPSによると、喜茂別岳・三角点まであと200m、最高点まで400mくらい。その丸ピークは喜茂別岳・三角点峰で、てっぺんにあったのは頂上標識だった。だが、行く手に見えるピークの方が標高は高いようだ。
ブッシュのコブ
喜茂別岳・三角点峰
喜茂別岳・三角点峰の頂上標識から最高点峰と並河岳
三角点の頂上標識を写し、すぐに先のピークに向かう。そのとき最高点と思ったピークは並河岳(1,258m)で、確かに喜茂別岳・三角点よりも高いが、間に深いコルがあり、やけに遠い(2㎞もあった)。あれじゃないな。三角点峰の200mほど先に別のピークが二つ見えており、それが喜茂別岳・最高点に違いない。
喜茂別岳・最高点から北の景観: 並河岳、中岳、無意根山
喜茂別岳・最高点峰から並河岳、中岳、無意根山
そこでその二つのピークまで歩く。地理院地図上はどちらも標高1,180mだから、三角点峰よりは高い。並河岳(1,258m)の奥には、中岳が並河岳の背後に重なっているらしく、頂上がわずかに見えており、その右奥に、ガスに隠れた無意根山の一角が見えている。それは道央の縦走路の一つであり、いつか歩いてみたい。
喜茂別岳・三角点峰の二人
一番高そうな二つ目のピークまで戻り、シールを外す。風が冷たく、とても腰を下ろしてホットレモンを飲んでいられない。すると、三角点峰にスキーヤーが二人いるのが見えた。なんだ、やっぱり登っている人が他にもいたのか。
喜茂別岳・西峰
喜茂別岳からの滑走
滑走開始したものの、そのあたりは傾斜がなくて全然滑らない。ガシャガシャと歩き、南斜面まで来ると、眼下に広い斜面が広がっていた。GPSピンクルートによると、その広い斜面の先にある狭い尾根に乗って下るようなので、そっちに向かって本日最初のパウダー滑走。
1,062m峰
その細尾根は喜茂別岳・三角点の手前からも見えていて、細尾根の上にあるいかつい姿の1,062m峰の東斜面は切れ落ちていた。その時は、まさかあれの上を通るんじゃないだろうなと思っていたが、その通りだった訳だ。その細尾根に近づくと、トレースがあった。さっきの二人は小喜茂から来たのではなく、こちら側から登ってきて、最高点には寄らずに直接、三角点に向かったらしい。
1,062m峰頂上
さて、1,062m峰とのコルで停止し、ザックを下ろしてホットレモンをゆっくり飲んで休み、シートラにして1,062m峰まで登る。わずか50mなのでそうしたのだが、西側をトラバースするのが正解だった。スキートレースはあるものの、スキーブーツでは2回踏みでないと止まらないくらい沈んだ。息を継いで1,062m頂上に着くと、西側斜面を一人がスキーで通過していく。やっぱりあっちにすべきだったか。
1,062m峰から見る喜茂別岳(最高点峰と三角点峰)
1,062m峰尾根から東の景観: 1,062m峰、喜茂別岳(最高点峰、三角点峰)、小喜茂別岳
パウダー滑走開始
1,062mピークからも傾斜はあまりなくて半分歩きながら進み、背後に見える喜茂別岳と東の小喜茂別を写していると、さっきの二人が先に行く。そして標高950m付近からの滑走が本日のハイライトのパウダー滑走。まばらな木立の急斜面にパウダー・ターン。標高700m付近までの1㎞弱の滑走だったが、それまでの疲れも忘れてひたすら滑る。
パウダー滑走
電波塔のところに出て、その下の古いトレースを辿ってみたが、雪は滑ってくれず歩く羽目になる。数百メートルでさっきの二人のトレースに入り、そこからは新しいトレースから外れないように滑る。ありがたい。ありがたい。トレースはいったん林道に下り、その林道を辿るが、200mほど先のふくろうの目印のところで林道を離れ、黒川の右岸沿いを進む。
パウダー滑走
ときどき横登り。黒川の西に見える電波塔に向かって登っているスキーヤーがいたが、私が朝たどったルートだろう。もう車道の音が聞こえるようになり、黒川を渡った先で10m弱を横登りで登り返すと、そのすぐ先にR230があった。スキーでゆるゆると滑っていくと、車道を車が何台か走っていく。
小喜茂別岳
電波塔から林道に下る
林道脇のふくろうから分岐
登り返し地点
シートラにして車道の壁を下り、駐車地点に戻る。駐車地点には3台の車があり、1台は先に帰っていった。もう16時半になっていたので、私もぐずぐずせずに車を出す。車には薄く雪が積もっていた。駐車地点の出口には中央分離帯があり、右折できないので、いったん左折し、中央分離帯が切れているところでUターンする。途中で二人のスキーヤーが歩いていた(もしかしたら、それは喜茂別で会った二人かもしれない)。
疲れたが、充実の北海道ツアーだった。