菰釣山(こもつるし) 西丹沢の縦走1
神奈川県 菰釣山(最高点1,379m、三角点1,348m)、畔ヶ丸1,292m、中ノ丸1,280m、大界木山1,246m、城ヶ尾山1,199m、モロクボ沢ノ頭1,190m、ブナ沢ノ頭1,190m、城ヶ尾峠1,160m 2019年11月16日
山と高原地図・丹沢
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町のすぐ近くにあり
気軽に登れるがどっこい、奥が深い
身軽な装備で早朝
暗いうちに歩き始める
稜線に上がると真っ白な富士山!
☘🌪🚢🐈🍁🍂
畔ヶ丸には3つのピークが並んでいて、まず西峰1,240mに着く。そこに富士山の展望スポットがあり、青空の下の真っ白な富士山を見る。富士山の右手前に見えているのが菰釣山らしい。まだずいぶん遠い。
二つ目の畔ヶ丸避難小屋は広く、トイレやストーブがあり、居心地がよさそうだった。
畔ヶ丸・本峰には頂上標識、三角点に白石峠補修記念碑の大きなケルンがあった。夕方に再訪したときは、代赭色に輝く頂上に木々の長い影。
畔ヶ丸・中央峰からは急な道を下降。西に時々富士山が見えるが、菰釣山がいつも重なって見えていた。
モロクボ沢ノ頭から菰釣山へはいくつものピークを越えていくが、少し登り返して三角点のある城ヶ尾山1,199m。そこからは富士山の真下に菰釣山の二つのピークが重なっており、その先で菰釣の右に富士山のアングルとなる。
「道の駅どうし」への分岐があり、次いで菰釣避難小屋に着く。この三つ目の小屋は更に広く、居心地がよさそうだった。帰り道で会った3つのパーティは皆、ここに泊まったのだろうか。たぶん満員だな。
ようやく太陽光パネルのある最高点1,379mに到達。そして南に三角点を探しに行く。菰釣山・三角点1,348mは最高点1,379mの南200mほどのところにあり、「菰釣山三角点」という古いプレートがあった。
最高点に戻ると、もう雲がだいぶ富士山を隠していた。
菰釣山から下る時、東に、大室山の右に重厚な姿の檜洞丸を見る。それは翌日、蛭ヶ岳から見た、木々に覆われた黒い姿(鬼太郎の妖怪の世界の山みたい)と全く違い、左背後に蛭ヶ岳を従え、威風堂々とした姿をしていた。
畦ヶ丸・西峰に登り返すと、夕陽が富士山の西肩のあたりに落ちようとしていた。この「夕陽と富士山」は絶景だった。富士山の山裾にはわずかに雲がたなびき、山の背後は夕陽をあびて柔らかな金色に輝いている。
その後、樹間からだが、「夕陽に輝く富士山」を見る。木々は夕陽の前で細かな枝を広げたシルエットをくっきりと見せ、その背後に金色に輝く富士山!
R246を秦野まで走り、温泉・湯花楽の熱い五右衛門にざぶんとつかり、一日の疲れを癒す。
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西丹沢の二つの日帰り縦走はきつかった。日が短いので遅い夜明けにヘッドランプで出かけ、帰りは17時頃にはまっくらでまたヘッドランプ。
初日は西丹沢に近い中井PAに泊まり(コンビニがあった!)、翌朝3時半に大井松田インターを降りるとR246。追越禁止の対向2車線だが70㎞で走ってるのに背後から大型トラックが猛然と迫ってきてあせる。5時前に登山口に着いたがキャンプ場の駐車場は有料なので車道(県道76)道脇に駐車。大滝橋登山口から沢音を聞きながら登り始める。まっくらな沢沿いの道は台風19号のために荒れていて、最初の渡渉の渡った先がわかりにくく、ランプに反射している道標の反射板が頼りだった。まっくらだと、意外にあの小さな反射板が目につく。最初の渡渉のあとは高いところに付けられた沢沿いの道で、要所に橋が架けられていて歩きやすいが、植林斜面をトラバースするところが踏跡が交錯し、ちょっとわかりにくかった。傾いた橋を渡ると最初の小屋(一軒屋避難小屋)がある。やや狭い感じだが、帰りに通った時は夕食準備中の二人がいた。水の補給は楽な訳だ。小屋の先は荒れた沢沿いの道で、別の傾いた橋を渡り、道標に従って何度も渡渉し、最後に無事な橋を渡って尾根に上がる。大滝峠上に着くと畔ヶ丸の南尾根の登りとなり、西の樹間に真っ白な富士山が見えてくる。
畔ヶ丸には3つのピークが並んでいて、まず西峰1,240mに着く。そこに富士山の展望スポットがあり、青空の下の真っ白な富士山を見る。富士山の右手前に見えているのが菰釣山らしい。まだずいぶん遠い。西峰から中央峰への短い吊尾根は東側が崩壊していて、迂回路が付けられていた。崩れたところはスラブのような固い表面がむき出しになっていて、二日間でこのようなナギをいくつも見た。かなりの雨が降ったのだろう。着いた!と思った避難小屋のあるピークは中央峰1,280mで、縦走路はここから北、畔ヶ丸・本峰1,292mへは東に100mのところにあった。二つ目の畔ヶ丸避難小屋は広く、トイレやストーブがあり、居心地がよさそうだった。畔ヶ丸・本峰には頂上標識、三角点に白石峠補修記念碑の大きなケルンがあった。夕方に再訪したときは、代赭色に輝く頂上に木々の長い影。朝は最初の休憩をとり、パンを食べる。畔ヶ丸・本峰の東に続く道は西沢に下る道で、あやうくそっちに進みそうになり、GPSを見て気付いて引き返す。畔ヶ丸・中央峰からは急な道を下降。西に時々富士山が見えるが、菰釣山がいつも重なって見えていた。南には箱根山の横長の双耳が目立っていた。縦走路には鎖場などもあり、再び登り返してモロクボ沢ノ頭1,190m。ここにも道標とテーブルがあり、縦走路の分岐点になっている。
モロクボ沢ノ頭から菰釣山へはいくつものピークを越えていくが、最初は雨に削られた細尾根、次第に楽な道になり、大界木山1,246m。背後に見えているのは大室山だろう。また下って分岐とテーブルのある城ヶ尾峠1,160m。大きな御正体山の右に見えている三つ並んだピークは今倉山だろうか。少し登り返して三角点のある城ヶ尾山1,199m。そこからは富士山の真下に菰釣山の二つのピークが重なっており、その先で菰釣の右に富士山のアングルとなる。しばらく広くて緩い尾根歩きになるが、中ノ丸1,280mの先の分岐のあるJP1,260mから急な下りとなり、アップダウンが続く。JP1,260mの手前で会った夫婦連れはこの後、菰釣山頂上でも会ったと思う。JP1,260mの分岐には道標がなかったが、踏み跡が北に向かってついていたので、そこから登ってきたのかもしれない。JPから大きく下り、少し登り返したところにブナ沢ノ頭の表示。最低コル1,180mの中央にある小ピーク。登り返していくと、「避難小屋まで300m」の表示があるが、まず「道の駅どうし」への分岐があり、次いで菰釣避難小屋に着く。この三つ目の小屋は更に広く、居心地がよさそうだった。帰り道で会った3つのパーティは皆、ここに泊まったのだろうか。たぶん満員だな。
小屋から菰釣山への最後の登りは傾斜はそれほどでもないが、きつかった。ようやく太陽光パネルのある最高点1,379mに到達。ベンチとテーブルがあるが、とりあえず富士山と周辺を撮影。このときから既に雲がわずかに湧き出していた(富士山の右手前に見えている石割山、雲をかぶった南アルプスが少し見えているのに気づいたのは三角点から戻った時)。そして南に三角点を探しに行く。菰釣山・三角点1,348mは最高点1,379mの南200mほどのところにあり、道も道標もなし。だが、予想通りかすかな踏み跡があり、それを辿って三角点に到達。「菰釣山三角点」という古いプレートがあった。最高点に戻るとさっきの夫婦連れが食事準備中。私は富士山の見えるところで2回目の休憩。バナナを食べ、帰途につく。このときはもう雲がだいぶ富士山を隠していた。菰釣山から下る時、東に、大室山の右に重厚な姿の檜洞丸を見る。それは翌日、蛭ヶ岳から見た、木々に覆われた黒い姿(鬼太郎の妖怪の世界の山みたい)と全く違い、左背後に蛭ヶ岳を従え、威風堂々とした姿をしていた。
帰りは何度か休憩をとり、横になって体と足を休めながら行く。菰釣山への縦走路には葉のすっかり落ちた木々が目立ち、紅葉がきれいだった15年前よりも遅すぎたのかと思ったが、15年前は11月22日だった。どうやら檜洞丸のあたりとこことでは紅葉の時期が違うのだろう。二吸二吐で頭ははっきりしていたが、次第に肩が痛くなってきた。畔ヶ丸への登り返しはきつく、ようやく中央峰に登り、よせばいいのにそこにザックを置いて本峰まで往復するが、本峰頂上は夕日をあびて輝いていた。中央峰に戻り、寝転がって少し休憩してから崩壊地点を迂回して畦ヶ丸・西峰に登り返すと、夕陽が富士山の西肩のあたりに落ちようとしていた。そのときはまぶしくて良くわからなかったが、この「夕陽と富士山」は絶景だった。富士山の山裾にはわずかに雲がたなびき、山の背後は夕陽をあびて柔らかな金色に輝いている。そのときは、もう少し経って日が落ちるときに絶景になりそうだと思ったが、それを待ってはいられないので下る。その後、樹間からだが、「夕陽に輝く富士山」を見る。木々は夕陽の前で細かな枝を広げたシルエットをくっきりと見せ、その背後に金色に輝く富士山!大滝峠上から沢沿いに下るあたりでヘッドランプ点灯。17時前。何度が渡渉し、傾いた橋を渡って最初の小屋に着くと、ヘッドランプの二人が外のテーブルで夕食準備中。ずいぶんたくさん持ち込んでいたようだ。暗闇の沢沿いの道で少し迷い、心配した渡渉は道標の反射板のおかげで無難にこなし、照明のある車道(県道76)に帰着。まだ18時半だったので少し安心。R246を秦野まで走り、温泉・湯花楽の(900円はちょっと高いが、)熱い五右衛門にざぶんとつかり、一日の疲れを癒す。
東海自然歩道を行く
西丹沢の二つの日帰り縦走はきつかった。日が短いので遅い夜明けにヘッドランプで出かけ、帰りは17時頃にはまっくらでまたヘッドランプ。
最初の渡渉点の道標、頭の反射板が光る
夜明
傾いた橋と一軒屋小屋
一軒屋避難小屋
道標と沢沿いの道
朝日に映える紅葉
大滝峠上
広い尾根道
富士山
富士山と菰釣山
畔ヶ丸には3つのピークが並んでいて、まず西峰1,240mに着く。そこに富士山の展望スポットがあり、青空の下の真っ白な富士山を見る。富士山の右手前に見えているのが菰釣山らしい。まだずいぶん遠い。西峰から中央峰への短い吊尾根は東側が崩壊していて、迂回路が付けられていた。崩れたところはスラブのような固い表面がむき出しになっていて、二日間でこのようなナギをいくつも見た。かなりの雨が降ったのだろう。
登山道崩壊の注意
登山道崩壊箇所
畦ヶ丸避難小屋(夕方映像)
着いた!と思った避難小屋のあるピークは中央峰1,280mで、縦走路はここから北、畔ヶ丸・本峰1,292mへは東に100mのところにあった。二つ目の畔ヶ丸避難小屋は広く、トイレやストーブがあり、居心地がよさそうだった。
畦ヶ丸避難小屋の内部
畦ヶ丸の頂上(夕方映像)
畔ヶ丸・本峰には頂上標識、三角点に白石峠補修記念碑の大きなケルンがあった。夕方に再訪したときは、代赭色に輝く頂上に木々の長い影。朝は最初の休憩をとり、パンを食べる。畔ヶ丸・本峰の東に続く道は西沢に下る道で、あやうくそっちに進みそうになり、GPSを見て気付いて引き返す。畔ヶ丸・中央峰からは急な道を下降。西に時々富士山が見えるが、菰釣山がいつも重なって見えていた。南には箱根山の横長の双耳が目立っていた。縦走路には鎖場などもあり、再び登り返してモロクボ沢ノ頭1,190m。ここにも道標とテーブルがあり、縦走路の分岐点になっている。
白石峠補修記念碑
箱根山
モロクボ沢ノ頭の頂上(夕方映像)
モロクボ沢ノ頭から菰釣山へはいくつものピークを越えていくが、最初は雨に削られた細尾根、次第に楽な道になり、大界木山1,246m。背後に見えているのは大室山だろう。また下って分岐とテーブルのある城ヶ尾峠1,160m。大きな御正体山の右に見えている三つ並んだピークは今倉山だろうか。
細尾根
大界木山の頂上標識
大室山
城ヶ尾峠の道標とテーブル
今倉山
城ヶ尾山の頂上
少し登り返して三角点のある城ヶ尾山1,199m。そこからは富士山の真下に菰釣山の二つのピークが重なっており、その先で菰釣の右に富士山のアングルとなる。しばらく広くて緩い尾根歩きになるが、中ノ丸1,280mの先の分岐のあるJP1,260mから急な下りとなり、アップダウンが続く。JP1,260mの手前で会った夫婦連れはこの後、菰釣山頂上でも会ったと思う。JP1,260mの分岐には道標がなかったが、踏み跡が北に向かってついていたので、そこから登ってきたのかもしれない。JPから大きく下り、少し登り返したところにブナ沢ノ頭の表示。最低コル1,180mの中央にある小ピーク。
富士山と菰釣山(今度は縦位置)
中ノ丸の頂上標識兼道標
JP・1,260mの頂上
ブナ沢ノ頭の頂上標識兼道標
「道の駅どうし」への分岐表示
登り返していくと、「避難小屋まで300m」の表示があるが、まず「道の駅どうし」への分岐があり、次いで菰釣避難小屋に着く。この三つ目の小屋は更に広く、居心地がよさそうだった。帰り道で会った3つのパーティは皆、ここに泊まったのだろうか。たぶん満員だな。
菰釣避難小屋
菰釣山・最高点
菰釣山の三角点
雲の出始めた富士山、中山湖と石割山
雲をかぶった富士山
雲をかぶった南アルプス
石割山
檜洞丸(左後は蛭ヶ岳)
菰釣山から下る時、東に、大室山の右に重厚な姿の檜洞丸を見る。それは翌日、蛭ヶ岳から見た、木々に覆われた黒い姿(鬼太郎の妖怪の世界の山みたい)と全く違い、左背後に蛭ヶ岳を従え、威風堂々とした姿をしていた。
檜洞丸(左後は蛭ヶ岳)
帰りは何度か休憩をとり、横になって体と足を休めながら行く。菰釣山への縦走路には葉のすっかり落ちた木々が目立ち、紅葉がきれいだった15年前よりも遅すぎたのかと思ったが、15年前は11月22日だった。どうやら檜洞丸のあたりとこことでは紅葉の時期が違うのだろう。二吸二吐で頭ははっきりしていたが、次第に肩が痛くなってきた。畔ヶ丸への登り返しはきつく、ようやく中央峰に登り、よせばいいのにそこにザックを置いて本峰まで往復するが、本峰頂上は夕日をあびて輝いていた。
夕陽と富士山
中央峰に戻り、寝転がって少し休憩してから崩壊地点を迂回して畦ヶ丸・西峰に登り返すと、夕陽が富士山の西肩のあたりに落ちようとしていた。そのときはまぶしくて良くわからなかったが、この「夕陽と富士山」は絶景だった。富士山の山裾にはわずかに雲がたなびき、山の背後は夕陽をあびて柔らかな金色に輝いている。そのときは、もう少し経って日が落ちるときに絶景になりそうだと思ったが、それを待ってはいられないので下る。
夕陽に輝く富士山
その後、樹間からだが、「夕陽に輝く富士山」を見る。木々は夕陽の前で細かな枝を広げたシルエットをくっきりと見せ、その背後に金色に輝く富士山!大滝峠上から沢沿いに下るあたりでヘッドランプ点灯。17時前。何度が渡渉し、傾いた橋を渡って最初の小屋に着くと、ヘッドランプの二人が外のテーブルで夕食準備中。ずいぶんたくさん持ち込んでいたようだ。暗闇の沢沿いの道で少し迷い、心配した渡渉は道標の反射板のおかげで無難にこなし、照明のある車道(県道76)に帰着。まだ18時半だったので少し安心。R246を秦野まで走り、温泉・湯花楽の(900円はちょっと高いが、)熱い五右衛門にざぶんとつかり、一日の疲れを癒す。