開聞岳 青い空と海、11月の花
鹿児島県 922m 2019年11月6日
日本百名山
451
巨大なカルデラの阿蘇
緑の草原が広がる九重
祖母山の原始の自然
神が宿る火山、霧島山
開聞岳と青き海
そして南海の九州最高峰、宮之浦岳
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屋久島へのフェリーに乗った時、開聞岳を見る。それは青空の下に、濃い青の海の上に、美しい円錐形で浮かんでいた。屋久島からの帰りのフェリーからも、再び円錐形の開聞岳を見る。単純な形なのに、なぜこんなに感動的なのだろう。
ヘッドランプで出かけ、ゼンマイ式に登っていく登山道を登る。ヘッドランプの明かりに白い小さな花(ソバの花?)、次にタケブキのような黄色い大きな花が現われる。ツワブキというらしい。花期は11ー12月という冬の花で、華やかにたくさん咲いていた。開聞岳の今回のハイライトだな。
6合目を過ぎると樹間に日の出が見え、7合目の先で視界が開け、雲に霞む海と長崎鼻の上に昇る幻想的な日の出を見る。
登山道が東から南、西とぐるりと回ったあたりにも展望所(ヘリコプターのレスキューポイントでもある)があり、海の上に開聞岳の三角形の影が映っていた(影開聞?)。
西から北に回り込み、大きな赤い鳥居の御嶽神社にお参り。そのすぐ先の、大きな岩が真ん中にある開聞岳の頂上に来たのは二度目。狭い頂上で、前回は満員だった。今回は頂上標識と二等三角点をゆっくり写し、岩の上に立って四周を眺め、少し休んでから帰路につく。
明るくなった帰り道ではツワブキ以外にも花の写真をたくさん取りながら下山。9合目手前で見た縦に並んだ白い花(ハグマ?)、登山口付近では白い小さな花(ソバの花?)、大きな白い花(シロセンダングサ?)。
登山口から今度はまっすぐ下ってみたが、そこでもいくつか花を見た。枝がたわわなほどたくさんの赤い実(サンザシの実?)、白いひらひらした花みたいなの(イタドリの実?)、でっかい青いヒルガオ。
駐車場の手前のグランドに野球らしき人たちが集まっていたが、その奥に開聞岳が大きく見えていた。ごつくて、いかにも薩摩らしい姿。それは駐車場からも見えていて、何度も写す。
奇怪な形の大岩(竹山(*4))の近くにある三つ目の温泉に入る。それは海岸側がオープンになった広い露天温泉で、海岸と海の向こうに開聞岳が見えていた。こいつはいい。熱い湯につかり、青い空と紺色の海と深い緑の開聞岳を眺める。豪快。
この後も、温泉の近くで真っ赤なハイビスカス、山川港の近くで白い花(チョウセンアサガオ?)を見る。開聞岳周辺は11月なのに、花でいっぱいだった。
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屋久島へのフェリーに乗った時、開聞岳を見る。それは青空の下に、濃い青の海の上に、美しい円錐形で浮かんでいた。デッキに飛び出し、しばらくうっとり眺めていた。屋久島からの帰りのフェリーからも、再び円錐形の開聞岳を見る。単純な形なのに、なぜこんなに感動的なのだろう。
翌日は3時に起き、前日の雨で濡れたもののうち乾いたものとまだ濡れているものを仕分けし、道の駅を出たのは3時半、開聞岳の駐車場に入ったのは4時半過ぎだったと思う。
ヘッドランプで出かけると、駐車場から登山口までのルートが分からず、うろうろする。やっと登山口を見つけ、ゼンマイ式に登っていく登山道を登る。最初のところは深くえぐれたところが多く、これは登山者が多いことと関係あるだろう。平日のこの日も復路時に登ってくる人にたくさん会い、戻ってきた駐車場は8分から9分の入り(隣のグランドでは野球の試合)。ヘッドランプの明かりに白い小さな花(ソバの花?)、次にタケブキのような黄色い大きな花が現われる。それは大きな丸い葉をしていたのでマルバタケブキかと思ったが、駐車場の掲示(*1)によるとツワブキというらしい。花期は11ー12月という冬の花で、華やかにたくさん咲いていた。開聞岳の今回のハイライトだな。
(*1)開聞岳の花の案内:ハコネウツギ、サツマノギク、マンテマ、オオバボンテンカ、ツワブキ、コマツヨイグサ、クズ、テリハノイバラ
5合目の展望所のところで夜明け寸前。朝焼けはもう進み過ぎていたが、海岸の長崎鼻と海がうまい具合に見えていた。昨晩は満天の星空だったので(オリオンが見えているのに暖かいのはちょっと違和感)この日は晴天だろうというのは当たったが、海の遠景は曇っていて、肝心かなめの屋久島も全く見えていなかった。残念。だが、6合目を過ぎると樹間に日の出が見え、7合目の先で視界が開け、雲に霞む海と長崎鼻の上に昇る幻想的な日の出を見る。開聞岳の登山道は最初から傾斜があり、7合目あたりから岩場が出てきて、9合目からはロープありの結構大変な岩登り(まあ、屋久島の諸山に比べれば難しくはないだろう)。8合目の少し手前、ちょうど南端に当たるところに仙人洞(*2)という洞窟があり、その昔、山伏たちの修行場だったらしい。駐車場に先に来ていた車の主とは、9合目(*3)のあたりで遭遇。頂上では一人だった。登山道が東から南、西とぐるりと回ったあたりにも展望所(ヘリコプターのレスキューポイントでもある)があり、海の上に開聞岳の三角形の影が映っていた(影開聞?)。その右(北)には池田湖。やはり青空なのに遠景は霞んでいる。今日も屋久島は雨なのだろうか。西から北に回り込み、大きな赤い鳥居の御嶽神社にお参り。そのすぐ先の、大きな岩が真ん中にある開聞岳の頂上に来たのは二度目。狭い頂上で、前回は満員だった。今回は頂上標識と二等三角点をゆっくり写し、岩の上に立って四周を眺め、少し休んでから帰路につく。皇太子殿下登山記念というのは今の天皇陛下のことなんだろう。
(*2)孝徳天皇の頃、開聞岳北麓の観音堂に山伏たちが集まる修行所があり、そこから修行にでかけていた。仙人洞は開聞岳が噴火したときに溶岩がせりあがってできた洞窟で、山伏たちの修行の場として使われた。
(*3)因みに、9合目標識に(頂上まで)あと0.4㎞とあるが、実際は200mくらいだと思う。8合目までは概ね400m毎だが、9合目だけが違うようだ。
二吸二吐で順調に登ったつもりだったが、だいぶ足にきていて、5合目あたりから下のザレ石に足を取られて尻餅(NAKUの靴底がだいぶすり減ってしまっているのも原因かもしれない。もう限界かな)。4合目で休んでいる夫婦連れの目の前で二回目のしりもち。「大丈夫ですか」と聞かれ、「今日二度目です」と答えて元気に立ち上がる。下手に手を突かず、素直に尻餅をつくのが一番被害は少ない。だが、二度あることは三度ある。この日はもう一回、尻餅をつく。明るくなった帰り道ではツワブキ以外にも花の写真をたくさん取りながら下山。9合目手前で見た縦に並んだ白い花(ハグマ?)、登山口付近では白い小さな花(ソバの花?)、大きな白い花(シロセンダングサ?)。登山口から今度はまっすぐ下ってみたが、かえって遠回りで、しかも登り返しになってしまい、失敗。往路にしとくんだった。だが、そこでもいくつか花を見た。枝がたわわなほどたくさんの赤い実(サンザシの実?)、白いひらひらした花みたいなの(イタドリの実?)、でっかい青いヒルガオ。駐車場の手前のグランドに野球らしき人たちが集まっていたが、その奥に開聞岳が大きく見えていた。ごつくて、いかにも薩摩らしい姿。それは駐車場からも見えていて、何度も写す。
最初に行った温泉は休館日、二つ目は営業しておらず、奇怪な形の大岩(竹山(*4))の近くにある三つ目の温泉に入る。それは海岸側がオープンになった広い露天温泉で、海岸と海の向こうに開聞岳が見えていた。こいつはいい。熱い湯につかり、青い空と紺色の海と深い緑の開聞岳を眺める。豪快。この後も、温泉の近くで真っ赤なハイビスカス、山川港の近くで白い花(チョウセンアサガオ?)を見る。開聞岳周辺は11月なのに、花でいっぱいだった。
(*4)竹山の天狗伝説: 竹山はマグマが噴出する一歩手前で急に冷えてできた火成岩の山です。標高約200mある二つの奇岩を御神体として、天和3年(1684年)に竹山神社が創建された。温泉に来てウミガメを見ているうちに竹山の近くにやってきた男性は、耳元で絶え間なくホラ貝の音が聞こえ、恐ろしくなって逃げ帰ったが、気絶してしまった。散々に酔った二人が千鳥足で竹山の下まで来ると、大きな山伏が仁王立ちに構えていて、二人は逃げ帰った。竹山に参道を作ろうと船で漕ぎ出した人たちが北風で流されたとき、竹山の頂上にいたトビが突然白鳥に変わり、飛んできて船を引き上げてしまった。これも天狗のしわざに違いないと人々は語り合った。
開聞岳(フェリーより)
屋久島へのフェリーに乗った時、開聞岳を見る。それは青空の下に、濃い青の海の上に、美しい円錐形で浮かんでいた。デッキに飛び出し、しばらくうっとり眺めていた。屋久島からの帰りのフェリーからも、再び円錐形の開聞岳を見る。単純な形なのに、なぜこんなに感動的なのだろう。
開聞岳(フェリーより)
駐車場から登山口への道標
翌日は3時に起き、前日の雨で濡れたもののうち乾いたものとまだ濡れているものを仕分けし、道の駅を出たのは3時半、開聞岳の駐車場に入ったのは4時半過ぎだったと思う。
開聞岳の登山口表示
登山口=2合目の表示
朝焼けと長崎鼻
樹間の日の出
長崎鼻と海の日の出
5合目の展望所のところで夜明け寸前。朝焼けはもう進み過ぎていたが、海岸の長崎鼻と海がうまい具合に見えていた。昨晩は満天の星空だったので(オリオンが見えているのに暖かいのはちょっと違和感)この日は晴天だろうというのは当たったが、海の遠景は曇っていて、肝心かなめの屋久島も全く見えていなかった。残念。だが、6合目を過ぎると樹間に日の出が見え、7合目の先で視界が開け、雲に霞む海と長崎鼻の上に昇る幻想的な日の出を見る。
レスキューポイント3の表示
仙人洞
開聞岳の登山道は最初から傾斜があり、7合目あたりから岩場が出てきて、9合目からはロープありの結構大変な岩登り(まあ、屋久島の諸山に比べれば難しくはないだろう)。8合目の少し手前、ちょうど南端に当たるところに仙人洞(*2)という洞窟があり、その昔、山伏たちの修行場だったらしい。駐車場に先に来ていた車の主とは、9合目(*3)のあたりで遭遇。頂上では一人だった。登山道が東から南、西とぐるりと回ったあたりにも展望所(ヘリコプターのレスキューポイントでもある)があり、海の上に開聞岳の三角形の影が映っていた(影開聞?)。その右(北)には池田湖。やはり青空なのに遠景は霞んでいる。今日も屋久島は雨なのだろうか。西から北に回り込み、大きな赤い鳥居の御嶽神社にお参り。そのすぐ先の、大きな岩が真ん中にある開聞岳の頂上に来たのは二度目。狭い頂上で、前回は満員だった。今回は頂上標識と二等三角点をゆっくり写し、岩の上に立って四周を眺め、少し休んでから帰路につく。皇太子殿下登山記念というのは今の天皇陛下のことなんだろう。
(*3)因みに、9合目標識に(頂上まで)あと0.4㎞とあるが、実際は200mくらいだと思う。8合目までは概ね400m毎だが、9合目だけが違うようだ。
仙人洞の説明
(*2)孝徳天皇の頃、開聞岳北麓の観音堂に山伏たちが集まる修行所があり、そこから修行にでかけていた。仙人洞は開聞岳が噴火したときに溶岩がせりあがってできた洞窟で、山伏たちの修行の場として使われた。
影開聞と海
影開聞と海
ツワブキ
ツワブキ
ツワブキ
池田湖
御嶽神社
頂上の大岩
開聞岳の頂上標識
二等三角点
頂上から北西の景観: 海と陸と池田湖
頂上から南東の景観: 昇る朝日と霞む長崎鼻
皇太子殿下登山御立所・記念碑
ハグマ?
見えなかった屋久島の方位図
長崎鼻
頭上に繁る
木々
えぐれた地形(その3)
えぐれた地形(その2)
ソバの花?
シロセンダングサ?
サンザシの実?
イタドリの種?
でっかい青いヒルガオ
開聞岳(球技場より)
(*1)開聞岳の花の案内
ハコネウツギ、サツマノギク、マンテマ、オオバボンテンカ、ツワブキ、コマツヨイグサ、クズ、テリハノイバラ
開聞岳(東の海岸沿いより)
最初に行った温泉は休館日、二つ目は営業しておらず、奇怪な形の大岩(竹山#)の近くにある三つ目の温泉に入る。それは海岸側がオープンになった広い露天温泉で、海岸と海の向こうに開聞岳が見えていた。こいつはいい。熱い湯につかり、青い空と紺色の海と深い緑の開聞岳を眺める。豪快。この後も、温泉の近くで真っ赤なハイビスカス、山川港の近くで白い花(チョウセンアサガオ?)を見る。開聞岳周辺は11月なのに、花でいっぱいだった。
竹山
(*4)竹山の天狗伝説
竹山はマグマが噴出する一歩手前で急に冷えてできた火成岩の山です。標高約200mある二つの奇岩を御神体として、天和3年(1684年)に竹山神社が創建された。温泉に来てウミガメを見ているうちに竹山の近くにやってきた男性は、耳元で絶え間なくホラ貝の音が聞こえ、恐ろしくなって逃げ帰ったが、気絶してしまった。散々に酔った二人が千鳥足で竹山の下まで来ると、大きな山伏が仁王立ちに構えていて、二人は逃げ帰った。竹山に参道を作ろうと船で漕ぎ出した人たちが北風で流されたとき、竹山の頂上にいたトビが突然白鳥に変わり、飛んできて船を引き上げてしまった。これも天狗のしわざに違いないと人々は語り合った。
真っ赤なハイビスカス
チョウセンアサガオ?