大峰山 山上ヶ岳と八経ヶ岳
奈良県 大峰山(八経ヶ岳1,915m、弥山1,895m) 2005年11月5日
山上ヶ岳1,719m 2005年11月4日
(大峰山)日本百名山
(山上ヶ岳、八経ヶ岳)関西百名山
470
西日本の山はどれも
人里のそばにあり
地蔵尊がたくさん
それに古くて狭い道
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(1日目)
8:30の五条発の電車に乗り、吉野口で近鉄に乗換、下市口で9:15のバスに乗る。洞川の旅館街をてくてく歩き、母公堂を通過。11:43、清浄大橋を渡り、女人結界を越える。
山上ヶ岳は清浄大橋手前の大駐車場に案内板があり、南のかなたに初めて眺める。山上ヶ岳頂上の手前にいくつかピークが並んでいて、案内板により、それらが鐘掛岩、お亀石、鷹の巣岩、西の覗であることが分かる。それらのピークを越えていった先に山上ヶ岳がある訳だ。
13:28洞辻茶屋。大峰奥駆道の立派な標識があり、吉野の方からの道に合流。
鳥居をくぐり、14:18西の覗。これも岩峰で、垂直の崖になっている。恐る恐る下を覗いてみる。鎖があったがそれは使わず。
龍泉寺という宿坊を過ぎ、大峰山寺に着く。そして14:35、湧出岩のところの一等三角点に達する。そこは林の中だったが、少し戻ると広場になっていて、「頂上お花畑」という標識があり、広い原っぱになっていて眺めがいい。南正面は稲村ヶ岳で、北に見えているのは大天井ヶ岳だろうか。
(2日目)
5:30に予約したタクシーに5:20頃乗り込み出発。トンネル西口駐車場着6:20頃。最初は急登で、7:14稜線に達し、奥駆出会の標識あり。
樹間に大普賢・小普賢、前方左に弥山/八経ヶ岳が見えてくる。弥山はなだらかな丸みをおびた姿で、緑から代赭色になりかけていた。
稜線を進み、弥山小屋に辿り着く。
下から見えていたのは二階部分で、その奥に建物が連なっている。かなり大きい。
まず八経ヶ岳に向かう。行く手に見える八経ヶ岳は、まだ濃い緑色のなだらかな山体の上に鋭角の頂上を持っていて、大峰山脈の盟主の風格を持っていた。
金網ドアを四つくぐり、登り返して9:14八経ヶ岳。標識に小さな祠。弥山の側に座って食事。東方には大台ヶ原らしき山影も見える。南に見える奥駆道に並ぶピークの高いのがたぶん釈迦ヶ岳だろう。
弥山に戻り、鳥居をくぐり、10:29、弥山頂上に着いてみると社があり、標識等は一切なし。素朴な情景。そこから天川川合への下山ルートに入る。
長い木の階段を降りてゆき、下りきった川端が狼平。新築の小屋が建っている。13:00栃尾辻小屋。今度は古ぼけたトタン小屋。
稜線から右手に斜めに下って行く。右手に稲村ヶ岳の姿を見ながらの下りとなる。14:19、鉄塔をくぐる。ここからは行者還岳の傾いたピークが見える。
15:02、林を抜けると町が真下に見える場所に出る。もう登山口は近い。学校のグランドの裏手のあたりに出て民家の前を通り、吊橋を渡った先がバス停。バスが何台も来ているのでもしやと行ってみると下市口行きのバスが止まっている。キップ売りのオバサンが「いいときに来た」というので1,140円払って乗り込む。良い一日であった。
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(1日目:2005年11月4日山上ヶ岳)
8:30の五条発の電車に乗り、吉野口で近鉄に乗換、下市口で9:15のバスに乗る。他の登山客3~4パーティ。半分は天川で降りたので、そこから弥山に向かったのかもしれない(そのパーティとは翌日の15:00のバスでいっしょだった)。洞川バス停に着き、清浄大橋までタクシーで行こうと思ったがバス停にタクシーおらず、洞川の旅館街をてくてく歩く。途中で当日予約した旅館を見つける(下市口でマップの宿泊案内に紹介された16,000円のバス・トイレ付き高級旅館。五条で、紅葉シーズンで満員かもしれないと言われ、安いところにアプローチしなかった)。思ったより小さい。途中に稲村ヶ岳登山口、ゴロゴロ水茶屋があり、母公堂(*1)(女人結界の標識あり。しかし本物はもっと先)を通過。11:43、清浄大橋を渡り、女人結界を越える。母公堂以降誰にも会わず。「登山者へのお願い」(*2)という協力要請があったが、女の人が登っても誰にも止められないだろう(前日、女性登山禁止抗議の団体が来ていたそうだ)。
(*1)母公堂は大峯山の歴史以来の入口でした。修験道の始祖である役小角(えんのおずぬ)が母親の白専女(しらたらめ)と会ったのがここだといわれています。大峯山寺のある山上ヶ岳(1,720m)まで3~4時間、近畿の屋根といわれる雄大な大峯山系がここから始まるのです。
(*2)登山者へのお願い:(抜粋)私どもは、今日においても、山上ヶ岳の女人結界を男女問わず修験道で修業し信仰する者の信仰心としての戒律上の結界ととらえ、あくまでも信仰者の立場をもって議論を加えつつ、且つ結界を維持いたしております。登山の皆様には、この一千参百年の歴史を持つ当山の信仰に深いご理解をいただき、信仰者の声を尊重いただいて、女人結界の維持にご協力を賜りますようお願いいたします。
山上ヶ岳は清浄大橋手前の大駐車場に案内板があり、南のかなたに初めて眺める。山上ヶ岳頂上の手前にいくつかピークが並んでいて、案内板により、それらが鐘掛岩、お亀石、鷹の巣岩、西の覗であることが分かる。それらのピークを越えていった先に山上ヶ岳がある訳だ。広い登山道を登ると一本松茶屋というのがあったが、誰もおらず。道は茶屋の中を通るようになっている。12:40稜線に出ると樹間に山上ヶ岳方面が見えるようになる。縦位置なので、山上ヶ岳手前のピーク、鐘掛岩のあたりだろうか。薄雲あるが良い天気。
これだけ暖かいと薄手のウェアで良かった。降りてくる一人に会ったのみで林の中を登り、お助け水、七曲を過ぎて、13:28洞辻茶屋。大峰奥駆道の立派な標識があり、吉野の方からの道に合流。洞辻にも、その先の花丑出店、松清店と茶店があったが誰もおらず。松清の先で道が二手に分かれ、修行道の左の道を行くと鎖場あり。鐘掛岩というのは岩峰で、正面からはほぼ垂直の登り。ここをスキップして巻道を登ると裏側にピーク頂へのルートがあった。立ってみると稜線上の店の屋根や洞川方面が遠望できる。天気よいが霞んでいる。
鳥居をくぐり、14:18西の覗。これも岩峰で、垂直の崖になっている。恐る恐る下を覗いてみる。鎖があったがそれは使わず。龍泉寺という宿坊を過ぎ、大峰山寺に着く。人は見当たらず、一番上で作業している人が一人いたのみ。そして14:35、湧出岩のところの一等三角点に達する。そこは林の中だったが、少し戻ると広場になっていて、「頂上お花畑」という標識があり、広い原っぱになっていて眺めがいい。南正面は稲村ヶ岳で、その向こうのが弥山/八経ヶ岳なんだろうが霞んでいる。北に見えているのは大天井ヶ岳だろうか。座りこんで食事。ビールがうまい。
さて、15:00になってしまったので南回りで下るのは諦め(3時間半かかるので真っ暗になってしまう)、元のルートを戻る。せっかく一周ルートがあるのに残念だが、初めてのルートで無理はしたくない。お助け水を過ぎたあたりで右後方に山上ヶ岳を振り返る。北に見えている紅葉の山は大天井ヶ岳だろうか。17:04、女人結界/清浄大橋に出る頃にはもう暗くなっており、背後のまだ明るい空にシルエットになっている山上ヶ岳を見る。17:50頃宿に到着。翌日のタクシーを頼み、露天のある風呂に入る。16,000円だけあって食事はGOOD。行者還トンネル口のほかに、弥山まで1時間で登れるルートがあるらしい。
(2日目:2005年11月5日八経ヶ岳)
5:30に予約したタクシーに5:20頃乗り込み出発。真っ暗な谷を登って行くと運転手が、「明るければ紅葉がきれいだ」と言う。稲村ヶ岳の鋭鋒が薄暗く見えている。トンネル西口駐車場着6:20頃。6,000円。車がたくさん停まっている。登山カードを書いて出発。もう十分明るくなっており、ヘッドランプ不用。最初は急登で、7:14稜線に達し、奥駆出会の標識あり。元気のいい男性が追い越していった(頂上で再会)。7:35弁天の森というところに三角点あり。このあたりから樹間に大普賢・小普賢、前方左に弥山/八経ヶ岳が見えてくる。弥山はなだらかな丸みをおびた姿で、緑から代赭色になりかけていた。あそこまであと1時間はきついと思う(後でマップを見ると弥山まで3時間とあったから、これを2時間と思っていたのは大変な勘違い。結局2時間半で弥山)。稜線を進み、やがて急坂をジグザグに登っていく。上から降りてくる団体数パーティに会う。紅葉の谷を下るのかな。それとも車で帰るのか。稜線から見えていた弥山小屋に辿り着く。
下から見えていたのは二階部分で、その奥に建物が連なっている。かなり大きい。ベンチに団体がおり、「弥山頂上」の標識もあるが、本当の頂上はもう少し先のようだ。まず八経ヶ岳に向かう。行く手に見える八経ヶ岳は、まだ濃い緑色のなだらかな山体の上に鋭角の頂上を持っていて、大峰山脈の盟主の風格を持っていた。鞍部を降りていくと金網が張ってあり、ドアをくぐり抜ける。鹿からシャクナゲを守っているらしい。
金網ドアを四つくぐり、登り返して9:14八経ヶ岳。標識に小さな祠。弥山の側に座って食事。旅館にもらったオニギリも食べる。東方には大台ヶ原らしき山影も見える。南に見える奥駆道に並ぶピークの高いのがたぶん釈迦ヶ岳だろう。しばらく一人の頂上だったが、三人目の夫婦が登ってきたところで出発。降りていくと次々に年輩グループが登ってくる。早めに登っておいて正解。
弥山に戻り、鳥居をくぐり、10:29、弥山頂上に着いてみると社があり、標識等は一切なし。素朴な情景。そこから天川川合への下山ルートに入る。まず大黒岩というピークの右側を巻いて行く。
この先で長い木の階段を降りてゆき、下りきった川端が狼平。新築の小屋が建っている。イワナは禁漁とある。天川川合のバス最終が17:30(その前が16:00、17:00)なので、15:00目標として弥山/八経ヶ岳までに3時間、下りで6時間、計9時間と思い込んでいたが、マップを確認すると登り4時間、下り3時間半程度。これでは14:00に天川川合に着いてしまうのでペースを落とす。橋を渡って頂仙岳というとんがりピークに登っていく。途中、高崎横手というところに明星ヶ岳への分岐あり。これもマップには載っていない。頂仙岳は左側を巻いて行く。マムシグサの赤い実。
稜線に降りてひと休みし、その先を降りて行くと13:00栃尾辻小屋。今度は古ぼけたトタン小屋。ここも分岐となっており、危うく道を間違えそうになる。稜線から右手に斜めに下って行く。これから登っていくパーティに会う。弥山小屋まで行くのかな。右手に稲村ヶ岳の姿を見ながらの下りとなる。14:02、左手に現れた林道に下り、50mほど行ってまた登山道。
14:19、鉄塔をくぐる。ここからは行者還岳の傾いたピークが見える。15:02、林を抜けると町が真下に見える場所に出る。もう登山口は近い。学校のグランドの裏手のあたりに出て民家の前を通り、吊橋を渡った先がバス停。バスが何台も来ているのでもしやと行ってみると下市口行きのバスが止まっている。キップ売りのオバサンが「いいときに来た」というので1,140円払って乗り込む。混んでいて、一番奥に座る。乗ったのは15:30頃で、次は16:00と言っていたので正解だろう。お土産を買えなかったのは残念。17:00に五条に着く。良い一日であった。
(1日目:2005年11月4日)
下市口駅からバス停に向かう
8:30の五条発の電車に乗り、吉野口で近鉄に乗換、下市口で9:15のバスに乗る。他の登山客3~4パーティ。半分は天川で降りたので、そこから弥山に向かったのかもしれない(そのパーティとは翌日の15:00のバスでいっしょだった)。
山上ヶ岳・展望図
洞川バス停に着き、清浄大橋までタクシーで行こうと思ったがバス停にタクシーおらず、洞川の旅館街をてくてく歩く。途中で当日予約した旅館を見つける(下市口でマップの宿泊案内に紹介された16,000円のバス・トイレ付き高級旅館。五条で、紅葉シーズンで満員かもしれないと言われ、安いところにアプローチしなかった)。
山上ヶ岳
山上ヶ岳は清浄大橋手前の大駐車場に案内板があり、南のかなたに初めて眺める。山上ヶ岳頂上の手前にいくつかピークが並んでいて、案内板により、それらが鐘掛岩、お亀石、鷹の巣岩、西の覗であることが分かる。それらのピークを越えていった先に山上ヶ岳がある訳だ。
母公堂
広い登山道を登ると一本松茶屋というのがあったが、誰もおらず。道は茶屋の中を通るようになっている。12:40稜線に出ると樹間に山上ヶ岳方面が見えるようになる。縦位置なので、山上ヶ岳手前のピーク、鐘掛岩のあたりだろうか。薄雲あるが良い天気。
「母公堂」の案内
(*1)母公堂は大峯山の歴史以来の入口でした。修験道の始祖である役小角(えんのおずぬ)が母親の白専女(しらたらめ)と会ったのがここだといわれています。大峯山寺のある山上ヶ岳(1,720m)まで3~4時間、近畿の屋根といわれる雄大な大峯山系がここから始まるのです。
女人結界門
「登山者へのお願い」
(*2)(抜粋)私どもは、今日においても、山上ヶ岳の女人結界を男女問わず修験道で修業し信仰する者の信仰心としての戒律上の結界ととらえ、あくまでも信仰者の立場をもって議論を加えつつ、且つ結界を維持いたしております。登山の皆様には、この一千参百年の歴史を持つ当山の信仰に深いご理解をいただき、信仰者の声を尊重いただいて、女人結界の維持にご協力を賜りますようお願いいたします。
一本松茶屋
お助け水
大峰奥駆道合流点(洞辻茶屋)
洞辻茶屋
花丑出店
松清店
案内図(油こぼし、かねかけ岩)
鐘掛岩
鐘掛岩の頂上
これだけ暖かいと薄手のウェアで良かった。降りてくる一人に会ったのみで林の中を登り、お助け水、七曲を過ぎて、13:28洞辻茶屋。大峰奥駆道の立派な標識があり、吉野の方からの道に合流。洞辻にも、その先の花丑出店、松清店と茶店があったが誰もおらず。松清の先で道が二手に分かれ、修行道の左の道を行くと鎖場あり。鐘掛岩というのは岩峰で、正面からはほぼ垂直の登り。ここをスキップして巻道を登ると裏側にピーク頂へのルートがあった。立ってみると稜線上の店の屋根や洞川方面が遠望できる。天気よいが霞んでいる。
西ノ覗
鳥居をくぐり、14:18西の覗。これも岩峰で、垂直の崖になっている。恐る恐る下を覗いてみる。鎖があったがそれは使わず。龍泉寺という宿坊を過ぎ、大峰山寺に着く。人は見当たらず、一番上で作業している人が一人いたのみ。そして14:35、湧出岩のところの一等三角点に達する。
西ノ覗から見下ろす
そこは林の中だったが、少し戻ると広場になっていて、「頂上お花畑」という標識があり、広い原っぱになっていて眺めがいい。南正面は稲村ヶ岳で、その向こうのが弥山/八経ヶ岳なんだろうが霞んでいる。北に見えているのは大天井ヶ岳だろうか。座りこんで食事。ビールがうまい。
大峰山寺(山門)
大峰山寺(境内)
聖蹟湧出岩
山上ヶ岳の頂上の一角
山上ヶ岳の一等三角点
頂上お花畑
方位盤
稲村ヶ岳
大天井ヶ岳
大天井ヶ岳?(一本松茶屋付近より)
さて、15:00になってしまったので南回りで下るのは諦め(3時間半かかるので真っ暗になってしまう)、元のルートを戻る。せっかく一周ルートがあるのに残念だが、初めてのルートで無理はしたくない。お助け水を過ぎたあたりで右後方に山上ヶ岳を振り返る。北に見えている紅葉の山は大天井ヶ岳だろうか。
夕方の山上ヶ岳
17:04、女人結界/清浄大橋に出る頃にはもう暗くなっており、背後のまだ明るい空にシルエットになっている山上ヶ岳を見る。17:50頃宿に到着。翌日のタクシーを頼み、露天のある風呂に入る。16,000円だけあって食事はGOOD。行者還トンネル口のほかに、弥山まで1時間で登れるルートがあるらしい。
(2日目:2005年11月5日)
トンネル西登山口
5:30に予約したタクシーに5:20頃乗り込み出発。真っ暗な谷を登って行くと運転手が、「明るければ紅葉がきれいだ」と言う。稲村ヶ岳の鋭鋒が薄暗く見えている。トンネル西口駐車場着6:20頃。6,000円。車がたくさん停まっている。登山カードを書いて出発。
登山口の道標
もう十分明るくなっており、ヘッドランプ不用。最初は急登で、7:14稜線に達し、奥駆出会の標識あり。元気のいい男性が追い越していった(頂上で再会)。7:35弁天の森というところに三角点あり。このあたりから樹間に大普賢・小普賢、前方左に弥山/八経ヶ岳が見えてくる。弥山はなだらかな丸みをおびた姿で、緑から代赭色になりかけていた。
弁天の森の頂上
あそこまであと1時間はきついと思う(後でマップを見ると弥山まで3時間とあったから、これを2時間と思っていたのは大変な勘違い。結局2時間半で弥山)。稜線を進み、やがて急坂をジグザグに登っていく。上から降りてくる団体数パーティに会う。紅葉の谷を下るのかな。それとも車で帰るのか。稜線から見えていた弥山小屋に辿り着く。
弁天の森の三角点、1,600m
弥山
聖宝ノ宿跡
弥山小屋
下から見えていたのは二階部分で、その奥に建物が連なっている。かなり大きい。ベンチに団体がおり、「弥山頂上」の標識もあるが、本当の頂上はもう少し先のようだ。まず八経ヶ岳に向かう。行く手に見える八経ヶ岳は、まだ濃い緑色のなだらかな山体の上に鋭角の頂上を持っていて、大峰山脈の盟主の風格を持っていた。鞍部を降りていくと金網が張ってあり、ドアをくぐり抜ける。鹿からシャクナゲを守っているらしい。
弥山小屋
大峰山
大峰山
北の情景: 竜ヶ岳、大普賢岳、行者還岳
八経ヶ岳の頂上
金網ドアを四つくぐり、登り返して9:14八経ヶ岳。標識に小さな祠。弥山の側に座って食事。旅館にもらったオニギリも食べる。東方には大台ヶ原らしき山影も見える。南に見える奥駆道に並ぶピークの高いのがたぶん釈迦ヶ岳だろう。しばらく一人の頂上だったが、三人目の夫婦が登ってきたところで出発。降りていくと次々に年輩グループが登ってくる。早めに登っておいて正解。
八経ヶ岳頂上の石板
釈迦ヶ岳と南の縦走尾根
八経ヶ岳から北東の景観: 弥山、山上ヶ岳、弥山小屋、竜ヶ岳、大普賢岳、行者還岳、大台ヶ原
弥山
大台ヶ原?
大台ヶ原
白枯れの木々
弥山頂上手前の鳥居
弥山に戻り、鳥居をくぐり、10:29、弥山頂上に着いてみると社があり、標識等は一切なし。素朴な情景。そこから天川川合への下山ルートに入る。まず大黒岩というピークの右側を巻いて行く。
弥山の頂上
弥山頂上の社
頂仙岳?
川合への下山路道標
長い木道の下り
この先で長い木の階段を降りてゆき、下りきった川端が狼平。新築の小屋が建っている。イワナは禁漁とある。天川川合のバス最終が17:30(その前が16:00、17:00)なので、15:00目標として弥山/八経ヶ岳までに3時間、下りで6時間、計9時間と思い込んでいたが、マップを確認すると登り4時間、下り3時間半程度。
狼平小屋
これでは14:00に天川川合に着いてしまうのでペースを落とす。橋を渡って頂仙岳というとんがりピークに登っていく。途中、高崎横手というところに明星ヶ岳への分岐あり。これもマップには載っていない。頂仙岳は左側を巻いて行く。マムシグサの赤い実。
案内図
弥山川の鉄橋を渡る
マムシ草の実
栃尾辻の小屋
稜線に降りてひと休みし、その先を降りて行くと13:00栃尾辻小屋。今度は古ぼけたトタン小屋。ここも分岐となっており、危うく道を間違えそうになる。稜線から右手に斜めに下って行く。これから登っていくパーティに会う。弥山小屋まで行くのかな。右手に稲村ヶ岳の姿を見ながらの下りとなる。14:02、左手に現れた林道に下り、50mほど行ってまた登山道。
林道に下る
稲村ヶ岳
行者還岳
14:19、鉄塔をくぐる。ここからは行者還岳の傾いたピークが見える。15:02、林を抜けると町が真下に見える場所に出る。もう登山口は近い。学校のグランドの裏手のあたりに出て民家の前を通り、吊橋を渡った先がバス停。
林道から北東の景観:稲村ヶ岳、バリゴヤノ頭、行者還岳
鉄塔をくぐる
バスが何台も来ているのでもしやと行ってみると下市口行きのバスが止まっている。キップ売りのオバサンが「いいときに来た」というので1,140円払って乗り込む。混んでいて、一番奥に座る。乗ったのは15:30頃で、次は16:00と言っていたので正解だろう。お土産を買えなかったのは残念。17:00に五条に着く。良い一日であった。
川合の吊橋を渡る
下市口駅に着く