鹿島槍ヶ岳  秋の北アルプス、日帰り

長野県  鹿島槍ヶ岳(南峰2,889m)、布引山2,683m、爺ヶ岳(中峰2,670m、南峰2,660m)  2020年10月2日

(鹿島槍ヶ岳)日本百名山、花の百名山

(爺ヶ岳)日本三百名山、花の百名山

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鹿島槍ヶ岳に日帰りでトライしたのは最初から計画した訳ではない。この日のターゲットは赤沢岳だった。ところが、針ノ木の登山口に来るとなんと閉鎖されていた。登山道が未整備で危険ということらしい。仕方ない、柏原新道から登って赤沢岳まで往復することにする。4時間半で種池山荘まで登り、さあこれから赤石岳まで・・・・と思ったら、種池山荘のテント場脇にある登山道入口もまた封鎖されていた。登山道が崩落し、未整備ということらしい。さてどうしよう、おめおめとこのまま下山するわけにはいくまい、爺ヶ岳に登って帰るという手もあったが、いまひとつだ。種池山荘の脇から正面に鹿島槍ヶ岳が見えていて、よし、鹿島に登ろう、と決めてしまった・・・・・・・

登山者カードを記載して柏原新道に入る。「歩きやすい道」とネットで読んだが、確かに北海道のと比べると格段に歩きやすい。トレイルラン・スタイルの人たちが何人も追い越していった。こんなに早くから登るというのは、たぶん鹿島槍ヶ岳までいくんだろうなと気づく。

5時半頃、明るくなってきた背後の空に針ノ木岳が見えている。小ぶりのカールの上の急峻なピラミッド。積雪期には笑い顔に見えるのだが、手ごわい斜面。その後、モルゲンロートの針ノ木岳とワリモ岳、そしてモルゲンロートの赤沢岳を見る。冷たい秋の空に赤く輝く岩峰。モルゲンロートが見えたのは6時前後の一瞬で、6時15分を過ぎるともう赤沢岳や蓮華岳・針ノ木岳は緑色に装いを変えていた。

種池山荘から縦走路を東に向かう。灌木帯を抜けると今度は剱が見えてくる。ここから見る剱は灰色の岩屏風の姿で、左右に立山と毛勝三山を従え、圧倒的な迫力(近寄りがたい存在?)。これに対し行く手の鹿島槍は芸術品のような優美な姿で、人を惹きつける魅力?を持っているらしい。背後に並ぶ蓮華岳、針ノ木岳、赤沢岳のカルテットも迫力があるが、この二山の存在感がなんとも強烈だった。

歩きやすい緩い尾根道を登り、トラバース路から登って爺ヶ岳・中峰。ここも北アルプスの絶好の展望所で、南の遠くに穂高連峰と槍ヶ岳、その右手前に蓮華岳・針ノ木岳・赤沢岳、西には立山・剱岳、そして北に鹿島槍ヶ岳が見渡せる。素晴らしい景観、いつまでも見ていたいが、先に進む。

花はヤマハハコに白や赤の実(コケモモ、ツガザクラ?)、それにイチゴ葉の黄色い花(キジムシロ?)が咲いていた。

林を抜けると布引山、鹿島槍・南峰、北峰の三峰が並び、双耳が三つに見える。ここまで来て初めて見ることのできる三峰の鹿島槍。背後には爺ヶ岳の三つの峰。濃い緑に少し草黄葉が混じっている。

頂上標識はだいぶ手前から見えていたが、やがて頂上に集う大勢の人々が見えてきて、ついに鹿島槍・南峰頂上に着く。二つの頂上標識に二等三角点(2008年には頂上標識は一つしかなかったと思う)。

すぐ近くに鹿島槍・北峰、その先のキレットに山小屋、その先におとなしい姿の五竜岳、白馬岳が見えている。その右(東)には小蓮華山と白馬乗鞍岳、左(西)に並んでいるのは清水岳?旭岳?天狗ノ頭?あたりだろうか。頂上の人たちも五竜や白馬はどれ、と盛んに話をしている。こんなに晴れた日に鹿島槍・南峰まで登れて幸運だ。

 種池山荘の脇から正面に鹿島槍ヶ岳が見えていて、よし、鹿島に登ろう、と決めてしまった・・・・・・・。鹿島槍は芸術品のような優美な姿で、人を惹きつける魅力?を持っているらしい。
 爺ヶ岳の三つの峰。濃い緑に少し草黄葉が混じっている。
剱岳の灰色の岩屏風
 鹿島槍ヶ岳の頂上標識、背景に剱岳
 黄色い花はキジムシロ?
 種池山荘から下っていくと草黄葉に夕日が映えて美しかった
 林を抜けると布引山、鹿島槍・南峰、北峰の三峰が並び、双耳が三つに見える。ここまで来て初めて見ることのできる三峰の鹿島槍。 
  3:06 扇沢P発  3:15 針ノ木岳登山口(封鎖されていた)  3:29 柏原新道入口  7:19 種池山荘  8:31 爺ヶ岳・南峰  8:52 爺ヶ岳・中峰  9:49 冷池山荘11:09 布引山12:12 鹿島槍ヶ岳・南峰・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り9時間6分12:28 鹿島槍ヶ岳・南峰発13:07 布引山トラバース14:00 冷池山荘16:04 爺ヶ岳・中峰トラバース16:23 爺ヶ岳・南峰トラバース17:00 種池山荘19:57 柏原新道入口20:10 扇沢P・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復17時間4分

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鹿島槍ヶ岳に日帰りでトライしたのは最初から計画した訳ではない。この日のターゲットは赤沢岳だった。爺ヶ岳と針ノ木岳の間の稜線上にあるこの山には(スキーでは登れないようなので夏季に)最初は扇沢からテント1泊で登ろうと思ったが、ネットを見ると針ノ木から周回、しかも日帰りで周回している。周回20㎞、累積標高差2,300mのこのルートは私には無理だと思ったが、北海道の日帰り登山結果を見ると好調で、(テントザックだと苦しいが)日帰りザックなら、道が良ければ1.5㎞/hで歩けるだろう。そこで朝3時に扇沢を出て、針ノ木から赤沢岳、種池山荘から扇沢に下る周回にトライした。無料の市営駐車場で1時半に起き、3時にヘッドランプで歩き始めるが、針ノ木の登山口に来るとなんと閉鎖されていた。登山道が未整備で危険ということらしい。仕方ない、柏原新道から登って赤沢岳まで往復することにする。4時間半で種池山荘まで登り、さあこれから赤石岳まで・・・・と思ったら、種池山荘のテント場脇にある登山道入口もまた封鎖されていた。登山道が崩落し、未整備ということらしい。2019年はたくさん記録があったのに、今年はコロナの影響で整備が追い付かないのだろう。さてどうしよう、おめおめとこのまま下山するわけにはいくまい、爺ヶ岳に登って帰るという手もあったが、いまひとつだ。種池山荘の脇から正面に鹿島槍ヶ岳が見えていて、よし、鹿島に登ろう、と決めてしまった・・・・・・・

扇沢は大変な人気だ。木曜夕方に来た時、柏原新道入口付近の駐車場は満車、市営無料駐車場もほぼ満車、有料駐車場はさすがに空いていて、トイレのある有料駐車場に1,000円払って止めようかと思ったが、前日から停めると結局2,000円になるので止め、市営無料駐車場の空きスペースに駐車。17時頃に夕食をとり、翌1時半起床に備えて18時頃に就寝。青森はずいぶん寒くなり、長袖に少し厚めのズボンで来たが、新潟までくると26℃くらいに上昇。半袖と薄ズボンに着替える。10月の長野や富山の山に夏の薄着と秋の少し厚めの服を用意してきたが、新潟が暑かったので夏の薄着で行くことにする。

閉鎖されていた針ノ木登山口から車道を柏原新道に向かって下っていくと、車が次々にやってくる。さすがにまだ歩き始めている人は見当たらなかったが、駐車場を確保するためだろう。登山者カードを記載して柏原新道に入る。「歩きやすい道」とネットで読んだが、確かに北海道のと比べると格段に歩きやすい。(「駅見」の標識のあたりで)暗闇に扇沢駅が明るく輝いている。暗い道を1時間でだいぶ登ってもう半分くらい来たかなと思ったら標識があり、種池まで3時間(扇沢まで40分)とあった。やはり4時間はかかる(扇沢から種池まで6㎞)。2時間経過したところで最初の休憩(5:20)。まだ暗かったが、もう最初の人がヘッドランプで追い越していった。この後、トレイルラン・スタイルの人たちが何人も追い越していった。こんなに早くから登るというのは、たぶん鹿島槍ヶ岳までいくんだろうなと気づく。5時半頃、明るくなってきた背後の空に針ノ木岳が見えている。小ぶりのカールの上の急峻なピラミッド。積雪期には笑い顔に見えるのだが、手ごわい斜面。その右手に最初に見えていたのは赤沢岳ではなく、2,494m峰らしい。その後、モルゲンロートの針ノ木岳とワリモ岳、そしてモルゲンロートの赤沢岳を見る。冷たい秋の空に赤く輝く岩峰。モルゲンロートが見えたのは6時前後の一瞬で、6時15分を過ぎるともう赤沢岳や蓮華岳・針ノ木岳は緑色に装いを変えていた。

柏原新道には「左側が崖になっているので注意」という箇所が前半の「扇沢まで40分、種池まで3時間」のあたりにあったが、終盤にはガレ沢を横切る箇所が連続し、最後のガレ沢(ガラ場)はなかなか強烈。「雨天時の土石流に注意」とあったが、これでは雪解け後や大雨後には整備が必要だろう。かなり手間をかけて維持している登山道のようだ。「駅見」というところからは扇沢駅の明かりが見えていたが、「富士見」というところからは雲が多くて富士山は見えていなかった。「アザミ沢」という大きな標識のあるところには確かに咲き残りのアザミが咲いていた。最後のガレ沢(ガラ場)を渡ってから更に登り、種池山荘に着く。

種池山荘は泊り客たちが出かけて行ったところで、外で山荘の人が作業中。夜明け前の扇沢は12~13℃だったと思う。夏の薄着にレインウェアを着こんで登りはじめたときは寒かったが、日が射すと暑くなると信じて我慢した。だが、稜線に上がって陽射の中でパン(森の切株)を食べて休憩したが、とてもレインウェアを脱げるほど暖かくはなかった。5分間休憩し、さあ、あとは赤沢岳まで往復に出かける。種池山荘の左(西)にある小さな種池の先の陽だまりで休んでいたが、そこから西に行くとテント場がある。テントが一つ。登山道はテント場の西でなく、東側にある(テントの人に教えてもらった)のだが、なんと、その登山道入口が閉鎖されていた。登山道が崩落しているらしい。さて困った。このまま下山する訳にはいかないから、爺ヶ岳に登って帰るか?それではなんとも物足りない気がした。さっき種池山荘のトイレに寄った時、そこから北に鹿島槍ヶ岳が見えていた。鹿島槍にも一度登ったことがあり、その時は真っ白な双耳だったが、土色の鹿島槍も立派だった。よし、鹿島槍に登ろう。日帰りするのはちょっと無謀な気がしたが、山小屋に泊まる手もある。

さっそく種池山荘に戻り、縦走路を東に向かう。灌木帯を抜けると今度は剱が見えてくる。ここから見る剱は灰色の岩屏風の姿で、左右に立山と毛勝三山を従え、圧倒的な迫力(近寄りがたい存在?)。これに対し行く手の鹿島槍は芸術品のような優美な姿で、人を惹きつける魅力?を持っているらしい。背後に並ぶ蓮華岳、針ノ木岳、赤沢岳のカルテットも迫力があるが、この二山の存在感がなんとも強烈だった。歩きやすい緩い尾根道を登り、本日最初のピーク、爺ヶ岳・南峰に着く。先客一名、ここにある石標は主三角点。3度目の休憩をとり、バナナを食べる。風が冷たかった。すぐに北に向かい、トラバース路から登って爺ヶ岳・中峰。ここが爺ヶ岳の最高点で三角点があり、休憩中の人たちが多かった。食事中だったのは柏原新道で追い越していった女性二人だったかもしれない。ここも北アルプスの絶好の展望所で、南の遠くに穂高連峰と槍ヶ岳、その右手前に蓮華岳・針ノ木岳・赤沢岳、西には立山・剱岳、そして北に鹿島槍ヶ岳が見渡せる。素晴らしい景観、いつまでも見ていたいが、先に進む。珍しく私よりも遅い人がいて、礼を言って追い越していく。登りに比べて下りは楽。このときは小走りで駆け下りる。

爺ヶ岳・北峰には登山道はなく、西側をトラバースして縦走尾根を北西に下り、冷乗越。そこから更に下って北側が切れ落ちた尾根上に立っている冷池山荘に向かう。ここは2008年に雪道をたどったことがあり、コルから林の中を登り返して冷池山荘に着く。かなり大きな山荘だが、これだけ晴れていると満員だろう。だが、この時(10時前)はまだ人は多くなさそうだった。泊った人は出払い、やってくる人たちはまだ途上だろう。窓から顔を出してこんにちわと言った女性は山荘の人かな。やっぱりここに泊まろうか?山荘の奥にある外トイレを使わせてもらい、その先の登山道脇で4度目の休憩。だいぶ疲れてきた。男性が一人、鹿島槍に向かう。冷池山荘から鹿島槍まで2時間半という標識があった。遠目に見た感じでは1時間半くらいで登れないかと思ったが、結構遠そうだ。

冷池山荘のテント場は山荘からだいぶ離れており、しかもあんまり平らでない尾根の上。風も吹いていて、あまり居心地はよさそうに見えなかった。往路の時は2~3帳(帰路のときは10帳以上に増えていた)。花はヤマハハコに白や赤の実(コケモモ、ツガザクラ?)、それにイチゴ葉の黄色い花(キジムシロ?)が咲いていた。林を抜けると布引山、鹿島槍・南峰、北峰の三峰が並び、双耳が三つに見える。ここまで来て初めて見ることのできる三峰の鹿島槍。背後には爺ヶ岳の三つの峰。濃い緑に少し草黄葉が混じっている。布引山まで登ってしまえばあとは楽だろう。なんとか布引山まで1時間で登ることができれば、2時間以内に登れるだろう(2008年に登っていなかった鹿島槍・北峰にも登ってみたかった。そこで、12時前までに鹿島槍・南峰に着ければ、北峰に行ってみることにする)。布引山への九十九折りの登りは辛かった。しかもたくさんの人たちに追い越される。下ってくる人も多く、軽装の人は夜明け前に柏原新道で追い越していった人だろうか。ようやく布引山に着き、強風だったが5度目の休憩。着いたのは11時過ぎで、1時間強で着いていた(ところが、時計を見間違えて12時だと勘違いしてがっくり。北峰に行くのを諦める)。

布引山頂上から鹿島槍までは確かに近く見えた。だが、布引山から鹿島槍・南峰までも楽ではなく、ここでも何人かに追い越され、降りていく人に「頑張ってください」と励まされる。そんなに辛そうにしていたかな?頂上標識はだいぶ手前から見えていたが、やがて頂上に集う大勢の人々が見えてきて、ついに鹿島槍・南峰頂上に着く。二つの頂上標識に二等三角点(2008年には頂上標識は一つしかなかったと思う)。初めて見る鹿島槍の北側を見る位置に陣取り、6回目の休憩。すぐ近くに鹿島槍・北峰、その先のキレットに山小屋、その先におとなしい姿の五竜岳、白馬岳が見えている。その右(東)には小蓮華山と白馬乗鞍岳、左(西)に並んでいるのは清水岳?旭岳?天狗ノ頭?あたりだろうか。頂上の人たちも五竜や白馬はどれ、と盛んに話をしている。人々はみな南峰で満足しているらしく、北峰に向かったのは1パーティ二人のみ。結構大変なのだろう。頂上に着いたのは12時12分だったので、私も北峰は諦める。まあ、こんなに晴れた日に鹿島槍・南峰まで登れて幸運だ。

下りは登りに比べて全然楽だった。トレイル・ランらしい男性が小走りに駆け下りていくが、私はガレの積み重なった道を駆け下りるのは無理で、慎重に足を置いていく。この時も何人かが追い越していき、私が追い越したのは一人のみ。冷池山荘に着いたのは14時頃。トイレに寄って長居をしていると、この間に頂上にいた団体さんがやってきてガヤガヤとトイレに入ってくる。トイレは二つあったから助かった。山荘手前のベンチで横になって休み、帰路に向かう。14時半。標識には爺ヶ岳・南峰まで1時間半、種池山荘まで2時間半、扇沢まで5時間とある。だが、行く手に見える爺ヶ岳は高く見え、登り返しは厳しそうだ。21時くらいかなと思うが、20時までに降りることができれば、温泉に間にあうだろう。

GPSの電池を取り換えている間にさっきの団体さんが先に行き、この団体さんは結構早くて追いつかなかった。途中までは少し先に見えていたが、トラバース路の途中で8回目の休憩を取っている間に見えなくなる。この間、私を追い越していった人はいなかったと思うが(頂上にいた他の人たちは皆、冷池山荘泊りだろう)、種池方面からやってくる人はまだ多かった。「種池に泊まりますか?」と尋ねた人は種池山荘の人だろうか。「いえ、帰ります」と答えたあと、種池山荘に泊まる手もあるなあ、と気づく。冷池山荘は満員だろうが、種池山荘はそれほどでもないかもしれない。ここがトラバース路の最高点だろうと思った地点の先に更に高い登りが現われ、爺ヶ岳・南峰直下をトラバースするところまで登ってようやく登りが終了。そこからは元気に下っていく。足が痛くならないのは、歩き方を変えた効果(足先を内股、特に下りの時に小指の側で着地する)だろう。昔はこれだけ歩くと足が痛くなって我慢できなかったが、今はなんともない。外股で歩くと激痛が走るAKUコネロを履いていたが、まったく大丈夫だった。

種池山荘の道の先に下っていく人が数人見えたが、追いつけなかった。その他にも人が歩いていて、どうやら夕日を撮影しようとしているらしい。その他にも種池山荘泊りの人たちが登山道をそぞろ歩いていて、ガスバーナーで食事している人もいた。人それぞれ、山の楽しみ方はいろいろある。種池山荘に着いたのはちょうど17時(標識記載のとおり冷池山荘から2時間半)。外のベンチに座って9回目の休憩をしていると山荘のアナウンスがあり、5時の夕食の呼びかけだった。ここも満員のようだ。外にいた人たちが何人か山荘に戻ってくる。私はヘッドランプを着け、扇沢に向かって下る。種池山荘から下っていくと草黄葉に夕日が映えて美しかった。さあ、あと3時間だ。なんとか明るいうちにガレ沢を越えたが、その先の黄葉がきれいだった。朝は見た覚えがないので、まだ暗かったのだろう。そしてヘッドランプを灯し、18時に10回目の休憩。日が暮れて、19時に最後の休憩をとったのは「種池山荘まで3時間半、扇沢まで40分」の標識のところで、これで20時前に扇沢に戻れる、温泉に入れるなと確信。しかしそれは甘かった。

最後の休憩地点から扇沢までは直線で1㎞程度だったが、登山道はくねくねと曲がっていて、なかなか扇沢に着かない。ようやく登山口に着いたのは20時少し前。そこから更に歩いて市営駐車場(この時は車がだいぶ減っていて、やってきている車もいた)、とりあえず片付けが終わったのは20時20分くらいになっていた。そこから飛ばして薬師の湯に向かったが、20時半を過ぎてしまい、もう明かりが消されていた。風呂上がりの人が二人。残念(無理を言えば入れてくれたかもしれないが、無理はしなかった)。そんなに汗はかいてないつもりだったが、車の中にいるとムズムズしてきた。コンビニで買物し、道の駅白馬に入って多目的トイレを借りて頭を洗い、体を濡れタオルで拭いてさっぱりし、ゆっくり食事をして就寝。風呂には入れなかったが、鹿島槍に日帰りで登ることができ、思い出に残る山旅になった。

 

針ノ木岳登山道通行止めのお知らせ

 


 

柏原新道入口の登山者ポスト


扇沢駅の明かり


扇沢40分、種池3時間半の標識


針ノ木岳


2,494m峰


モルゲンロートの赤沢岳


モルゲンロートの針ノ木岳とワリモ岳


 

緑色の赤沢岳

 蓮華岳と針ノ木岳

 

赤沢山への稜線

 

アザミ沢のアザミ


種池山荘


種池山荘から見た鹿島槍ヶ岳


種池山荘から西の登山道崩落のため通行中止の標識


 蓮華岳、針ノ木岳、赤沢岳

 

剱岳の灰色の岩屏風

 

鹿島槍ヶ岳の双耳の芸術品


爺ヶ岳・南峰の頂上標識と鹿島槍ヶ岳


爺ヶ岳・南峰の主三角点


爺ヶ岳・中峰の三角点


爺ヶ岳・中峰の頂上標識と剱岳


 

穂高連峰と槍ヶ岳

 爺ヶ岳・中峰から北アルプスの景観:穂高連峰、槍ヶ岳、蓮華岳、針ノ木岳、爺ヶ岳・南峰、赤沢岳、立山、剱岳、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳・北峰

 

冷池山荘

 布引山、鹿島槍ヶ岳・南峰と北峰

 

爺ヶ岳

 


 


布引山頂上から鹿島槍ヶ岳


鹿島槍ヶ岳の二等三角点


 鹿島槍ヶ岳・南峰から北の景観:清水岳、旭岳? 天狗ノ頭? 白馬岳、五竜岳、小蓮華山、鹿島槍ヶ岳・北峰

 

賑わう鹿島槍ヶ岳・南峰頂上

 白馬岳の周辺:清水岳、旭岳? 天狗ノ頭? 白馬鑓ヶ岳、白馬岳、小蓮華山、白馬乗鞍岳

 

鹿島槍ヶ岳・北峰と東斜面

 


 

鹿島槍ヶ岳の頂上標識と剱岳


鹿島槍ヶ岳の古い頂上標識と大町市街


東斜面


ヘビイチゴ(キジムシロ)?


赤い実・・・・ゴゼンタチバナ


冷池山荘の標識(扇沢まで5時間)


種池山荘付近の草黄葉


 

ヤマハハコ

 


柏原新道の紅葉