南八甲田・南沢岳  黒い大岩と白いナギ

青森県  南沢岳1,199m、横岳(最高点1,350m、三角点1,339m)、逆川岳1,183m  2004年3月28日

(南沢岳)「日本百名山」八甲田山の章に山名

(横岳、逆川岳)青森110山

369

雪が落ち着いてくると

南八甲田に向かう

城ヶ倉大橋を渡って横岳

そして大岩とナギの南沢岳

平らな乗鞍岳から黄瀬沼

赤倉岳から凍った赤沼を見下ろす

☃☃☃☃☃

南沢岳の頂上の黒い部分は、最初雪崩の跡かと思ったが、黒い大岩であった。頂上の真ん中が窪んでいて、手前に大岩、向こう側に白いとんがりピーク、その間は切り立ったナギになっている。この黒い大岩と白いナギをもつ南沢岳の姿は強烈なインパクトをもっていた。

大岩のところまで登り、そこから切り立ったナギを見下ろしてみる。雪の沢が林の中に続いており、時々雪崩れを起こしているのかもしれない。すさまじい情景だが、なぜか心は平穏だった。

南沢岳の頂上は、大岩のあるとんがりピークより100mほど先。まばらに灌木の立つなだらかな南沢岳頂上(12:24着)にザックを下ろして少し休む。頂上稜線は西側にも長く続いていた。横岳と南沢岳は北側が緩いスロープで、南側が急斜面になっている。

シールを外して滑走開始。大岩のところに行き、もう一度ナギを見下ろし、大岩の上に登ってみる。南側は黒々と岩肌が見えているのに、北側や上には雪がついている。不思議な自然の造形。そのナギではなく、東斜面を滑り降りる。

突然日が射して、櫛ヶ峰の下岳が見え出した。上岳よりもだいぶ低いが、ピークになっていて、標高も横岳よりも高い。なだらかな下岳の稜線を東(左)にたどると雲に隠れた櫛ヶ峰(上岳)、そしてガチャボッチが見えている。

14:40横岳山頂。次の目標、逆川岳は氷結した横沼の左手(北側)の高み。15:23逆川岳。東側はもう崖に近く、向こう岸に酸ヶ湯が見える。

 黒い大岩と白いナギをもつ南沢岳の姿は強烈なインパクトをもっていた。
 黒い大岩
 ナギを見下ろす
 吊尾根の途中で見た木の枝にはもう春の息吹。
   8:20 七沢口発750m11:11 横岳(最高点1,350m)11:55 コル1,100m12:24 南沢岳1,199m・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り4時間4分12:40 南沢岳発、滑走12:55 コル、シール14:40 横岳(最高点)14:53 滑走15:23 逆川岳1,184m15:46 七沢口・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・周回7時間26分

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朝の天気予報は曇後晴なので、出発を遅らせて7時に発。8時登山開始でも、横岳に3時間、南沢岳に往復4時間、計7時間で午後3時とみた。城ヶ倉のあたりから道に雪が残っており、換えたばかりの夏タイヤで慎重に進む。横岳はガスもなく、全体が見えている。今回は黒石口から登ろうと道を進んだが、なんとスノーモービルの大会をやっていて、道の片側にトラックやジープがたくさん止まっている。とても止められないし、登山口も良く分からないので、七沢口まで戻って止める。

先に1台止まっている。昨年と比べて1ヶ月以上早く、雪が多いが、とりあえず同じところからスキーをかついで登り、上でスキーを履いて出発。去年と同じルートではつまらないので、西側の沢を越え、できれば黒石口のルートに行きたい。結局、七沢の沢沿いに登って行く。ウサギの足跡以外に踏み跡なし。マップによると、七沢は途中で二手に分かれ、西側の沢を辿ると横岳に最短で行けるはず。しかし、西側の沢に入った後、途中で左側の稜線を登ってしまった。もう沢が終ると思ったからなのだが、実は沢は続いており、沢沿いに進んでいれば良かったのかもしれない。とにかく、斜面を斜めに進むのはよくないので、稜線まで登る。しかし、登っても登っても先があり、平坦な稜線についたのは10:17。約2時間かかった。

稜線上は大雪原で、夏には湿原になっているのかもしれない。北には城ヶ倉大橋が見える。北八甲田は頂上が雲に隠れている。(この後、だんだんガスが濃くなり、麓まで見えなくなった)平原を淡々と進んでいると、長い横岳の頂上稜線をものすごいスピードで歩いていく人がいる。最初は歩きかと思ったが、どうもスキーを履いているようである。北側から来て頂上方面に向かっていたが、あれだけ急いでいるということは櫛ヶ峰に行くのかもしれない。こちらは、横岳の頂上を確認すべく、やや北側の頂上稜線を目指す。昨年と違って頂上は雪に覆われており、木立の向こうに行くと、左側が立ちきれた南沢岳が見える。はじめて見る姿はややガスに霞んでいるが、横岳から続く稜線(吊尾根)を辿ってなんとか行けそうであり、麓まで行けば、北側のスロープを登れるだろう。

横岳の頂上は南端とそのやや手前の2ヶ所のようだが、どうやら南端の方が高そうである(*)。11:00着。笹もハイ松も雪の下。南端からシールスキーのまま滑り降りるが、アイスバーンが溶け出していてブレーキがかかり、途中で1回、もんどりうって転ぶ。この頃はまだ、シール滑走は下手だった。ところで、横岳山頂には無数の足跡やスキー跡があり、南スロープにも足跡が続いている。南沢岳に行く人もいるのかもしれない。南沢岳への稜線(吊尾根)は、波うっているものの、ほぼ緩い下り斜面で、シールスキーのままゆるゆると進む。残念ながら櫛ヶ峰はガスで見えない。

(*)横岳の三角点1,339mは、横岳の最高点(頂上の南端、1,350m)の北400m、頂上の北端よりも更に北の位置にある。また、正確には1339.6mなので、四捨五入すると1,340m。

吊尾根の途中で見た木の枝にはもう春の息吹。遠くにはスノーモービルの音。南沢への稜線上にもなんとスノーモービルの跡がついている。結局この跡は南沢岳の頂上まで続いていた。派手なことをするものである。南沢岳の頂上の黒い部分は、最初雪崩の跡かと思ったら、黒い大岩であった。頂上の真ん中が窪んでいて、手前に大岩、向こう側に白いとんがりピーク、その間は切り立ったナギになっている。この黒い大岩と白いナギをもつ南沢岳の姿は強烈なインパクトをもっていた。目が離せなくなり、何度も同じ写真を撮る。麓についてからは北東側のスロープを登る。雪崩が恐くて、北側の木立のあるところに急ぐ。

大岩のところまで登り、そこから切り立ったナギを見下ろしてみる。雪の沢が林の中に続いており、時々雪崩れを起こしているのかもしれない。すさまじい情景だが、なぜか心は平穏だった。

南沢岳の頂上は、大岩のあるとんがりピークより100mほど先。まばらに灌木の立つなだらかな南沢岳頂上(12:24着)にザックを下ろして少し休む。頂上稜線は西側にも長く続いていた。横岳と南沢岳は北側が緩いスロープで、南側が急斜面になっている。しかし、ガスが出てきて、櫛ヶ峰はもちろん、横岳すらも見えない。ガチャボッチがしばらく見えていたが、これも見えなくなってしまった。

シールを外して滑走開始。大岩のところに行き、もう一度ナギを見下ろし、大岩の上に登ってみる。南側は黒々と岩肌が見えているのに、北側や上には雪がついている。おもしろい形。そのナギではなく、東斜面を滑り降りる。途中で南側に少し回り込んでみる。鞍部まで降り、シールを着けて登りだす。突然日が射して、櫛ヶ峰の下岳が見え出した。上岳よりもだいぶ低いが、ピークになっていて、標高も横岳よりも高い。なだらかな下岳の稜線を東(左)にたどると雲に隠れた櫛ヶ峰(上岳)、そしてガチャボッチが見えている。暑くていったん上着を脱ぐが、また日が陰りだして着込む。横岳の麓に着く頃には、横岳のみならず、櫛ヶ峰も見えるようになってきた。横岳の麓に着いてみると、思いがけずたくさんのスキーの跡がついている。状態からみて今日のもののようである。南を見ると櫛ヶ峰との鞍部にスキーの跡が付いており、向こうに向かったのかもしれない。踏み跡のなかにシールスキーでスロープを登っているものがあり、その跡を辿ってスロープを登る。かなりの急斜面で、思い切り体重をかけないと登れない。途中で休みにくいので、一気に登り、疲れた。14:40横岳山頂。次の目標、逆川岳は氷結した横沼の左手(北側)の高み。

横岳頂上は新たな足跡やスキーの跡がたくさん付いており、朝きた後で数パーティが来たのだろう。今は誰も見えない。カラスが二羽。最後の南沢岳を撮ろうとしてバッテリーがなくなり、ザックを降ろして二個目のバッテリーを出し、ウェストバッグの中のバッテリーとPCカードを取替えようとしていると、ビニール袋が落ちる。ほっとくと風で飛ばされてしまうので、あわてて追いかける。なんとか拾ったものの、ザックを見るとバッテリーとPCカードがこぼれている。慌てるとろくな事がない(家に戻ったあと、バッテリーの蓋が一つなくて、このとき落としたと思ったが、ザックの中にあった)。

再びシールを外し、(この日もシールに雪が付いて苦労。乾かし方が不足しているのか、それともシールが古くなっているのか)逆川岳に向かう。新雪の中にアイスバーンが浮かんでいる状況だが、アイスバーンは融けてびしょびしょになっている。滑りにくい。横岳と逆川岳とをつなぐ稜線は左(北西)に緩くカーブしており、そのカーブに沿って滑走していく。稜線は横沼の手前で大きく下り、いったん背後の横岳の山頂が見えなくなる。横沼を過ぎると、再び背後の横岳の山頂が見えてくる。ここは山頂というよりは稜線の一角だが、恐らくここが逆川岳なんだろう。15:23逆川岳。東側はもう崖に近く、向こう岸に酸ヶ湯が見える。

そこからは出発点までゆるゆると下る。傾斜が緩く、滑らない雪の上をずるずる進んでいる感じ。マップを見ずとも、スキーの跡がたくさん付いているので迷う心配は全くない。15:46七沢口着。前の車はおらず、スノーモービルを乗せたトラックが帰っていく。ふと正面を見ると、丘の上から橋のたもとまでスキーの跡が付いている。雪のあるときはここから登れば良かったのだ。意外な展開となった3年目の横岳。なんといっても南沢岳の黒い大岩と白いナギの強烈なインパクト。

 横岳

朝の天気予報は曇後晴なので、出発を遅らせて7時に発。8時登山開始でも、横岳に3時間、南沢岳に往復4時間、計7時間で午後3時とみた。城ヶ倉のあたりから道に雪が残っており、換えたばかりの夏タイヤで慎重に進む。横岳はガスもなく、全体が見えている。今回は黒石口から登ろうと道を進んだが、なんとスノーモービルの大会をやっていて、道の片側にトラックやジープがたくさん止まっている。とても止められないし、登山口も良く分からないので、七沢口まで戻って止める。

 R394の取付き地点(七沢橋)

先に1台止まっている。昨年と比べて1ヶ月以上早く、雪が多いが、とりあえず同じところからスキーをかついで登り、上でスキーを履いて出発。去年と同じルートではつまらないので、西側の沢を越え、できれば黒石口のルートに行きたい。結局、七沢の沢沿いに登って行く。ウサギの足跡以外に踏み跡なし。マップによると、七沢は途中で二手に分かれ、西側の沢を辿ると横岳に最短で行けるはず。しかし、西側の沢に入った後、途中で左側の稜線を登ってしまった。もう沢が終ると思ったからなのだが、実は沢は続いており、沢沿いに進んでいれば良かったのかもしれない。とにかく、斜面を斜めに進むのはよくないので、稜線まで登る。しかし、登っても登っても先があり、平坦な稜線についたのは10:17。約2時間かかった。

 取付き地点

 城ヶ倉大橋

稜線上は大雪原で、夏には湿原になっているのかもしれない。北には城ヶ倉大橋が見える。北八甲田は頂上が雲に隠れている。(この後、だんだんガスが濃くなり、麓まで見えなくなった)平原を淡々と進んでいると、長い横岳の頂上稜線をものすごいスピードで歩いていく人がいる。最初は歩きかと思ったが、どうもスキーを履いているようである。北側から来て頂上方面に向かっていたが、あれだけ急いでいるということは櫛ヶ峰に行くのかもしれない。こちらは、横岳の頂上を確認すべく、やや北側の頂上稜線を目指す。昨年と違って頂上は雪に覆われており、木立の向こうに行くと、左側が立ちきれた南沢岳が見える。はじめて見る姿はややガスに霞んでいるが、横岳から続く稜線(吊尾根)を辿ってなんとか行けそうであり、麓まで行けば、北側のスロープを登れるだろう。

 酸ヶ湯ゲレンデと温泉

 南沢岳

横岳の頂上は南端とそのやや手前の2ヶ所のようだが、どうやら南端の方が高そうである(*)。11:00着。笹もハイ松も雪の下。南端からシールスキーのまま滑り降りるが、アイスバーンが溶け出していてブレーキがかかり、途中で1回、もんどりうって転ぶ。この頃はまだ、シール滑走は下手だった。ところで、横岳山頂には無数の足跡やスキー跡があり、南スロープにも足跡が続いている。南沢岳に行く人もいるのかもしれない。南沢岳への稜線(吊尾根)は、波うっているものの、ほぼ緩い下り斜面で、シールスキーのままゆるゆると進む。残念ながら櫛ヶ峰はガスで見えない。

(*)横岳の三角点1,339mは、横岳の最高点(頂上の南端、1,350m)の北400m、頂上の北端よりも更に北の位置にある。また、正確には1,339.6mなので、四捨五入すると1,340m。

 横岳頂上(最高点1,350m)

 南沢岳に向かう吊尾根

 雲に隠れた櫛ヶ峰、吊尾根、南沢岳

 横岳

 1,200m峰と南沢岳

 木の芽

吊尾根の途中で見た木の枝にはもう春の息吹。

 南沢岳

 白いナギと黒い大岩

遠くにはスノーモービルの音。南沢への稜線上にもなんとスノーモービルの跡がついている。結局この跡は南沢岳の頂上まで続いていた。派手なことをするものである。南沢岳の頂上の黒い部分は、最初雪崩の跡かと思ったら、黒い大岩であった。頂上の真ん中が窪んでいて、手前に大岩、向こう側に白いとんがりピーク、その間は切り立ったナギになっている。この黒い大岩と白いナギをもつ南沢岳の姿は強烈なインパクトをもっていた。目が離せなくなり、何度も同じ写真を撮る。麓についてからは北東側のスロープを登る。雪崩が恐くて、北側の木立のあるところに急ぐ。

 東稜を登る

 南沢岳の北の情景

 大岩の上

 ナギを見下ろす

大岩のところまで登り、そこから切り立ったナギを見下ろしてみる。雪の沢が林の中に続いており、時々雪崩れを起こしているのかもしれない。すさまじい情景だが、なぜか心は平穏だった。

 ナギの上端

 南沢岳の頂上

 南沢岳頂上

南沢岳の頂上は、大岩のあるとんがりピークより100mほど先。まばらに灌木の立つなだらかな南沢岳頂上(12:24着)にザックを下ろして少し休む。頂上稜線は西側にも長く続いていた。横岳と南沢岳は北側が緩いスロープで、南側が急斜面になっている。しかし、ガスが出てきて、櫛ヶ峰はもちろん、横岳すらも見えない。ガチャボッチがしばらく見えていたが、これも見えなくなってしまった。

 西の情景

 黒い大岩

シールを外して滑走開始。大岩のところに行き、もう一度ナギを見下ろし、大岩の上に登ってみる。南側は黒々と岩肌が見えているのに、北側や上には雪がついている。おもしろい形。そのナギではなく、東斜面を滑り降りる。途中で南側に少し回り込んでみる。

 大岩の真上からナギを見下ろす

 大岩の真横

 東稜の滑走

 東稜の滑走2

 白いナギと黒い大岩

 南沢岳

 下岳と南沢岳

 櫛ヶ峰

 ガチャボッチ(下から見上げる)

 ガチャボッチ、雲に隠れた櫛ヶ峰(上岳)、下岳

 下岳

鞍部まで降り、シールを着けて登りだす。突然日が射して、櫛ヶ峰の下岳が見え出した。上岳よりもだいぶ低いが、ピークになっていて、標高も横岳よりも高い。なだらかな下岳の稜線を東(左)にたどると雲に隠れた櫛ヶ峰(上岳)、そしてガチャボッチが見えている。暑くていったん上着を脱ぐが、また日が陰りだして着込む。

 1,200m峰への登り返し

 ガチャボッチ(真横より)

 横岳を見上げる

 横岳

 横岳と滑走トレース

 横岳頂上から南沢岳

 逆川岳と横沼

横岳の麓に着く頃には、横岳のみならず、櫛ヶ峰も見えるようになってきた。横岳の麓に着いてみると、思いがけずたくさんのスキーの跡がついている。状態からみて今日のもののようである。南を見ると櫛ヶ峰との鞍部にスキーの跡が付いており、向こうに向かったのかもしれない。踏み跡のなかにシールスキーでスロープを登っているものがあり、その跡を辿ってスロープを登る。かなりの急斜面で、思い切り体重をかけないと登れない。途中で休みにくいので、一気に登り、疲れた。14:40横岳山頂。次の目標、逆川岳は氷結した横沼の左手(北側)の高み。

 見えてきた櫛ヶ峰とガチャボッチ

横岳頂上は新たな足跡やスキーの跡がたくさん付いており、朝きた後で数パーティが来たのだろう。今は誰も見えない。カラスが二羽。最後の南沢岳を撮ろうとしてバッテリーがなくなり、ザックを降ろして二個目のバッテリーを出し、ウェストバッグの中のバッテリーとPCカードを取替えようとしていると、ビニール袋が落ちる。ほっとくと風で飛ばされてしまうので、あわてて追いかける。なんとか拾ったものの、ザックを見るとバッテリーとPCカードがこぼれている。慌てるとろくな事がない(家に戻ったあと、バッテリーの蓋が一つなくて、このとき落としたと思ったが、ザックの中にあった)。

 逆川岳から横岳

再びシールを外し、(この日もシールに雪が付いて苦労。乾かし方が不足しているのか、それともシールが古くなっているのか)逆川岳に向かう。新雪の中にアイスバーンが浮かんでいる状況だが、アイスバーンは融けてびしょびしょになっている。滑りにくい。横岳と逆川岳とをつなぐ稜線は左(北西)に緩くカーブしており、そのカーブに沿って滑走していく。稜線は横沼の手前で大きく下り、いったん背後の横岳の山頂が見えなくなる。横沼を過ぎると、再び背後の横岳の山頂が見えてくる。ここは山頂というよりは稜線の一角だが、恐らくここが逆川岳なんだろう。15:23逆川岳。東側はもう崖に近く、向こう岸に酸ヶ湯が見える。

 R394

そこからは出発点までゆるゆると下る。傾斜が緩く、滑らない雪の上をずるずる進んでいる感じ。マップを見ずとも、スキーの跡がたくさん付いているので迷う心配は全くない。15:46七沢口着。前の車はおらず、スノーモービルを乗せたトラックが帰っていく。ふと正面を見ると、丘の上から橋のたもとまでスキーの跡が付いている。雪のあるときはここから登れば良かったのだ。意外な展開となった3年目の横岳。なんといっても南沢岳の黒い大岩と白いナギの強烈なインパクト。