丹沢山、蛭ヶ岳、塔ノ岳 丹沢三山の日帰り縦走

神奈川県  蛭ヶ岳1,673m、丹沢山1,567m、塔ノ岳1,491m  2004年11月21日

(丹沢山)日本百名山

(蛭ヶ岳、塔ノ岳)関東百名山

453

町のすぐ近くにあり 

気軽に登れるがどっこい、奥が深い

身軽な装備で早朝

暗いうちに歩き始める

稜線に上がると真っ白な富士山!

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やっと6:15頃に車が2台停まっているところに着く。二俣口まで500mとあったが、少し行くと川原があり、そこが終点。登山口がある。

約1時間で大倉口ルートと合流。堀山の家では魚を焼いている。うまそう、だが先を急ぐ。ここからは格段に広く、歩きやすくなった道を淡々と登る。

9:00塔ノ岳。大きな広場の頂上と頂上標識。その向こうに大きくて新しい二階建の尊仏山荘。人がたくさんいる。

1時間強で丹沢山。塔ノ岳のより少し狭い頂上。手前に頂上標識が二つと一等三角点。ポーズをとる学生。奥にみやま山荘と休憩所。大勢が休んでいる。

12:00蛭ヶ岳。四方が開けた頂上。右手に蛭ヶ岳山荘。四角くて低いテーブルがいくつか置いてあり、まわりのテーブルにも人がたくさんいる。ここが丹沢山地の最高地点だ。

食事をしているうちにガスが晴れてきて、桧洞丸が見えてきた。逆光なのでシルエットしか見えないが、見れたことには感激。隣では、晴れていれば富士山も見えると言っている。

桧洞丸方面から疲労困憊でたどり着く男性二人。ご苦労さん。

鬼ヶ岩付近まで登り返して振り返ると、緑がかった代赭色の蛭ヶ岳が鋭角の大きな姿で立っていた。いかにも連峰の主峰の貫禄。見とれてしまって何度も撮影。

不動ノ峰の向こう側の丹沢山はやや右に傾き、くすんだ代赭色の平坦な山。やっぱり地味な姿。この三山のなかでは丹沢がいちばん地味である。なんでこれが「丹沢」なんだろう

 不動ノ峰の向こう側の丹沢山はやや右に傾き、くすんだ代赭色の平坦な山。やっぱり地味な姿。この三山のなかでは丹沢がいちばん地味である。なんでこれが「丹沢」なんだろう
 鬼ヶ岩付近まで登り返して振り返ると、緑がかった代赭色の蛭ヶ岳が鋭角の大きな姿で立っていた。いかにも連峰の主峰の貫禄。見とれてしまって何度も撮影。
 丹沢山の隣の塔ノ岳は三角形のすっきりした姿。標高は低いがよく目立つピーク。
 堀山の家では魚を焼いている。うまそう、だが先を急ぐ。
 丹沢山の頂上標識
 紅葉
  6:32 二俣口発  9:05 塔ノ岳1,491m10:11 丹沢山1,567m10:55 不動ノ峰1,614m11:47 蛭ヶ岳1,673m・・・・・・・・・・・・・・・・登り5時間15分12:47 蛭ヶ岳発13:11 不動ノ峰13:52 丹沢山14:49 塔ノ岳16:39 二俣口・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復10時間7分

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目覚ましを4:30にしておいたのに起きたのは4:50。早朝の厚木から高速に乗り、二俣口に向かう。手前に大倉口というのがあるが、二俣口まで行けば約30分短縮できる。ところがこれが悪路の林道で、途中で何度か引き返したいと思うほどの悪路。カーナビは狂っているし、がまんしてやっと6:15頃に車が2台停まっているところに着く。行く手に通行止という標識が二箇所見えていて、そこまでの道はまだ行けそうに見えた。だが、駐車スペースがないかもしれない。たいした距離でもないので、そこに駐車。一台の車から夫婦連れが出発していく。私も6:30頃出発。二俣口まで500mとあったが、少し行くと川原があり、そこが終点。登山口がある。川の向こう(右岸)に大きな小屋があり、車がたくさん停まっているが、車で川は渡れそうもない。ということは右岸に行く別の道があるのだろう。

登山道に進み林の中へ入る。ひと山越えて枝沢を渡渉、その先は一途の登り。昨日の山道(大山)とは段違いの悪い道。九十九折の急坂では、踏み跡が分かりにくい。約1時間で大倉口ルートと合流。堀山の家では魚を焼いている。うまそう、だが先を急ぐ。そこから塔ノ岳まで1時間20分とある。9:00までに着ければ30分短縮ということ。しかし、大倉口から二俣まで約30分かかっているので余り変わらない・・・・・・・ここからは格段に広く、歩きやすくなった道を淡々と登る。残念ながらガスがかかっており、視界は100~200mくらいしかない。尾根の両側は見えない。人通りが多くなる。上から走って降りてくる人(昨日はジョギング・スタイルで登っている人もいた)。

9:00塔ノ岳。手前に古ぼけた山小屋。その先に大きな広場の頂上と頂上標識。その向こうに大きくて新しい二階建の尊仏山荘。人がたくさんいる。小休止して上着を脱いでいると学生風の大きなザックをしょった連中が先に行く。なんせガスで視界がないので淡々と進む。尾根道をいったん下り、また登る。1時間強で丹沢山。塔ノ岳のより少し狭い頂上。手前に頂上標識が二つと一等三角点。ポーズをとる学生。奥にみやま山荘と休憩所。大勢が休んでいる。急いでいる私はさっさと通り過ぎる。12:00までに蛭ヶ岳に着きたい。今度はかなりの下りを降りていく・・・・・・・と尾根の反対側に山肌。小麦色の美しい山肌。あれが蛭ヶ岳だろうか(違っていた)。鞍部の底まで降り、登り返す。稜線ピークに標識が三ヶ所(不動ノ峰(*1)、棚沢ノ頭、鬼ヶ岩)。岩場で休んでいる団体。鬼ヶ岩(*2)からまた大きな下りとなっており、反対側に今度こそ蛭ヶ岳があるようだ。ロープで仕切られた岩場を下る。

(*1)不動ノ峰 奈良時代丹沢を開山した山岳仏教徒が修行の道場としたことから、御不動様を祭り仏教用語で不動ノ峰と名付けられたと言われており、現在も御不動様が残っております。(案内)

(*2)鬼ヶ岩 蛭ヶ岳方面から鬼ヶ岩方面を見ると頂上の大きな二つの岩が鬼の角のように見えることから、鬼ヶ岩と言われています。(案内)

登り返していく間にだんだん晴れてきて、今下って来た岩場が見える。さっきの団体さんが降りてくる。稜線に出てからはかなり木道が多い。木の階段もある。12:00蛭ヶ岳。四方が開けた頂上。頂上標識に石灰閃緑岩の案内(*3)。右手に蛭ヶ岳山荘。四角くて低いテーブルがいくつか置いてあり、それに座り込んで食事の準備。まわりのテーブルにも人がたくさんいる。ここが丹沢山地の最高地点だ。食事をしているうちにガスが晴れてきて、(桧洞丸の正面と思われるところに座っていたのだが、)桧洞丸が見えてきた。逆光なのでシルエットしか見えないが、見れたことには感激。隣では、晴れていれば富士山も見えると言っている。

(*3)石灰閃緑岩の案内 丹沢一帯の山の最高峰蛭ヶ岳(1,672m)から菰釣山(こもつるしやま)に至る白い岩は、石英閃緑岩といわれる外面は花崗岩に似た深成岩ですが、著しい隆起と激しい浸食作用により、地上に露出しました。石英閃緑岩は岩質が弱く風化されると白い砂になりやすく西丹沢一帯に多くみられます。

桧洞丸方面から疲労困憊でたどり着く男性二人。ご苦労さん。どんどん晴れてきて、帰り道はデジカメ・タイムとなる。不動ノ峰の向こう側に丹沢山が見えている。その右側のとんがったのが塔ノ岳だろう。鬼ヶ岩付近まで登り返して振り返ると、緑がかった代赭色の蛭ヶ岳が鋭角の大きな姿で立っていた。いかにも連峰の主峰の貫禄。見とれてしまって何度も撮影。鋭角の山稜は不動ノ峰の上でこれが最後と蛭ヶ岳を撮ったが、結局、塔ノ岳からも蛭ヶ岳は見えていた。不動ノ峰の向こう側の丹沢山はやや右に傾き、くすんだ代赭色の平坦な山。やっぱり地味な姿。この三山のなかでは丹沢がいちばん地味である。なんでこれが「丹沢」なんだろう(三方からの出会点だから?)。一方、丹沢山の隣の塔ノ岳は三角形のすっきりした姿。標高は低いがよく目立つピーク。その丹沢山への苦しい登りかえし。やはり丹沢山頂上からの展望はいまいち。いったん下り、塔ノ岳に登り返していくと、道端の草原に鹿が寝そべっている。まるで逃げようともしないのは人に慣れているのだろう。

塔ノ岳で小休止。晴れてきたので眺め良し。西には歩いてきた丹沢山から蛭ヶ岳、さらにその先の檜洞丸が並ぶ。東には大山が立派。その右手前の台形は三ノ塔。塔ノ岳からの下りはやや左に左にカーブしていくので、尾根から塔ノ岳の山頂を眺められる。これも立派。青空に紅葉が映える。16:00前に二俣分岐に到着。なんとか暗くなる前に着けそうだ。他にもたくさん下山者がいて、暗くなるのを覚悟している様子。大丈夫かな。「二俣までだと40分、大倉だと1時間」「でも長い林道歩きだよ」と言って大倉方面に行く女性グループ。私はCDを入れ替え、上着を腰に巻いて二俣ルートに向かう。林の中はさすがに暗いが、どんどん下り、30分で登山口に着く。他にも降りてきた人がたくさんいて、歩いて帰っていく。私は車に乗り込み、冷え切った体を温め、(カゼぎみである)歩行者を追い抜き、ジープに道を譲りながら戻る。まっくらな林道。この日は遅くなったので高速でホテルに帰り、コンビニでスパゲッティを買う。

 二俣口の駐車地点

 

道標と登山者ボックス


鍋割山?

堀山の家

 

行く手の大倉尾根


花立山荘


塔ノ岳の頂上

 

塔ノ岳の頂上標識


尊仏山荘

 

代赭色の木道を行く


丹沢山の頂上標識


丹沢山の石の頂上標識


丹沢山の一等三角点


みやま山荘


不動ノ峰


 不動ノ峰の頂上標識と案内

(*1)不動ノ峰 奈良時代丹沢を開山した山岳仏教徒が修行の道場としたことから、御不動様を祭り仏教用語で不動ノ峰と名付けられたと言われており、現在も御不動様が残っております。

 鬼ヶ岩

(*2)蛭ヶ岳方面から鬼ヶ岩方面を見ると頂上の大きな二つの岩が鬼の角のように見えることから、鬼ヶ岩と言われています。

 

鬼ヶ岩の岩場

 

蛭ヶ岳


蛭ヶ岳


蛭ヶ岳山荘


蛭ヶ岳頂上の人々

 石英閃緑岩の案内

(*3)丹沢一帯の山の最高峰蛭ヶ岳(1,672m)から菰釣山(こもつるしやま)に至る白い岩は、石英閃緑岩といわれる外面は花崗岩に似た深成岩ですが、著しい隆起と激しい浸食作用により、地上に露出しました。石英閃緑岩は岩質が弱く風化されると白い砂になりやすく西丹沢一帯に多くみられます。

 

檜洞丸

 

檜洞丸


丹沢山と不動ノ峰


蛭ヶ岳


 

蛭ヶ岳


 丹沢山と塔ノ岳

 

丹沢山

 

塔ノ岳

不動ノ峰付近から見る塔ノ岳は三角形のすっきりした姿。頂上は広い大展望台。

大山


寝そべる鹿


 

三ノ塔

 塔ノ岳から西の景観: 檜洞丸、大臼岳、蛭ヶ岳、不動ノ峰、丹沢山

 塔ノ岳付近から東の景観: 大山と三ノ塔

 塔ノ岳


秋空と落葉の枝


紅葉


紅葉