荒島岳 名山の風格を持つ里山
福井県 荒島岳1,524m、小荒島岳1,186m 2005年10月21日
(荒島岳)日本百名山
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高速を降りてしばらく走り、ついに荒島岳が見えてきた。町のすぐそばに立っているので、これは立派に見える。青空の下の、長く尾根を伸ばした青いピラミッド。
中出(なかんで)口に車を停めて即出発。14:17小荒島の標識。左に少し登って行くと視界が開け、東に大きく荒島岳がそびえる。そこが小荒島岳の頂上で、正に荒島岳のための展望所だった。
14:38シャクナゲ平。ここから見る荒島岳は中荒島とその手前のピークとの三つのピークが並んで見える。
15:26ついに頂上。冷たい風が吹いていたが、うれしさで吹き飛ばす。新しい頂上標識に古い頂上標識。古い頂上標識のそばに白山の展望図と一等三角点。
展望図によると、シルエットの白山の左の二峰が大汝峰と御前峰、右手前に大きく見える峰は別山のようだ。15:50頂上発。たくさん並んでいる地蔵尊に感謝のお参り。広くて去り難い山頂ではある。
深田久弥の故郷に近い荒島岳は短時間で登れる里山だった。だが、その頂上は白山の展望台で、周囲には山々がひしめいていた。大きな一等三角点に新旧の頂上標識、古い地蔵尊もたくさん。長く尾根を伸ばした青いピラミッドの姿は立派で、名山の風格をもつ里山だった。
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新潟のあたりで夜明けとなり、まず米山が見える。それから頸城三山。これは意外な形で最初は分からず、妙高はともかく火打は頂上のみ尖がり、焼は右側に大きく出張って見える。糸魚川のあたりのSAで朝食。親不知のトンネル26個をくぐると富山。空は晴れているが山の方は霞んでいる。立山PAで立山と剱を見る。剱が真正面に大きいが霞んでいる。石川に入ると医王山らしきコブコブの山が見える。案外立派。白山はずっと遠くのようだ。福井に入っても街のまわりに山並があり、その向こうにあるはずの荒島は見えない。高速を降りてしばらく走り、ついに荒島岳が見えてきた。町のすぐそばに立っているので、これは立派に見える。青空の下の、長く尾根を伸ばした青いピラミッド。さて、12:00を回り、登り3:30、下り2:30として6時間。降りてくるときは真っ暗だろう。勝原(かどはら)口からでも同タイムなので中出(なかんで)口に車を停めて即出発。良い天気なのでタオルを巻いて、先週買った黒い長袖で行く。襟のボタンが女物である。少し登るとコンクリート道路となり、車で登れば良かったと思う。しかし上にも下にも他の車は無し(頂上近くで一人に会ったのみ)、もうシーズン・オフなのか。涼しいのでどんどん早足で歩く。目標3時間。林道を20分で登山道に入る。
沢筋のような登り。やがて背後に能郷白山?らしいのが見えてくる。登り切ったところでトラバース路となり、谷の反対側を少し登ると樹間に二つのピークのシルエットが見える。14:17小荒島の標識。左に少し登って行くと視界が開け、東に大きく荒島岳がそびえる。そこが小荒島岳の頂上で、正に荒島岳のための展望所だった。しばらくいたかったが少し休憩したのみで出発。14:38シャクナゲ平。ここはピークで、標高1,204mは小荒島岳1,186mよりも高い。勝原口への分岐がある。ここから見る荒島岳は中荒島とその手前のピークとの三つのピークが並んで見える。小荒島からの姿とはだいぶ違う。少し先に左開分岐。鞍部まで少し下り、そこから登り返し。急だが立派な階段が造ってある。一回、木のステップに足を滑らせるが被害小。最初のピークに達して小荒島を振り返る。その向こうに勝原の街並。北に見えているのがどうやら白山のようだ。15:14中荒島。頂上までもうすぐだ。15:26ついに頂上。3時間で着いたので、さっそく食事の準備。冷たい風が吹いていたが、うれしさで吹き飛ばす。頂上の建物は取り壊され、残骸の一部のみ置いてある。新しい頂上標識に古い頂上標識。古い頂上標識のそばに白山の展望図と一等三角点。
展望図によると、シルエットの白山の左の二峰が大汝峰と御前峰、右手前に大きく見える峰は別山のようだ。白山の左側にあるのが経ヶ岳らしい。これは1,628mの山で荒島や能郷よりも高いようだ。この他にも大日や野伏などが見えていたはずだが、この時は分からず。かたゆでのラーメンを食べ、ビールを飲み、15:50頂上発。たくさん並んでいる地蔵尊に感謝のお参り。広くて去り難い山頂ではある。意外に下りはタイムを縮められない。登りが早かったためだろう。夕日に空が金色に染まり、最後の沢筋下りで17:00を回り、ついに日が暮れ、ヘッドランプを点ける。標識のところで最後の休憩をとるが、林道はその少し下だった。17:52登山口着。銀色のセリカが待っていた。真っ暗闇で着替え、ホテルに予約し、出発。余り寝てない割にはスタミナはもった。福井のホテルの中でスシを食べる。いまいち。
深田久弥の故郷に近い荒島岳は短時間で登れる里山だった。だが、その頂上は白山の展望台で、周囲には山々がひしめいていた。大きな一等三角点に新旧の頂上標識、古い地蔵尊もたくさん。麓から見る姿も立派な、印象的な山だった。
米山
荒島岳
荒島岳
荒島岳登山口・中出コースの標識
緑の登山口
小荒島岳頂上と荒島岳
荒島岳
シャクナゲ平(勝原分岐)
荒島岳の頂上標識
古い頂上標識、三角点と方位図
一等三角点
白山と白山方位図
白山の方位図
白山(大汝峰と御前峰)と別山
頂上の地蔵尊
夕日
セリカ
位置