「リウマチ闘病手記」
29歳2005年9月2日
29歳2005年9月2日
平成16年3月、リハビリに通っていた病院で雑誌を読んでいた私の目に、あるページの内容が目に入りました。それは、リウマチのことについて書かれたものでした。朝起きたときにこわばりがある、両関節が痛いなど、自分が感じる症状ばかりでした。
私は、平成15年8月に交通事故に遭い、骨盤骨折などで、4ヶ月入院していました。入院しているときから両肘や指のこわばりなどはありましたが、退院してからは、両膝、足のかかと、足裏などが常に痛くなりました。入院期間中は、骨盤を3ヶ月固定していて、寝たきりの状態でした。
3ヶ月も寝たきりで、歩き出してから痛くなったため、時間が経てば治ると思い、事故での怪我とは何の関係もないと思っていましたが、一応検査を受けてみる事にしました。1週間後、検査の結果が出ました。先生に、「リウマチですね。これから、薬を朝、晩2錠ずつ飲んで下さい。痛みがとれないようなら、増やしていきますから。」と言われ、プレドニン10mgを処方されました。私は、以前整形外科で働いていたことから、リウマチの患者さんを多く見ていましたが、自分の年齢くらいの人はいませんでした。リウマチは、お年寄りがなるものなんだと思っていたので、自分がこの年でリウマチになるなんて、信じられませんでした。同時になぜリウマチになったのだろうと思いました。リマチル、プレドニン、アザルフィジンENなど、たくさんの薬を飲んで、注射をして、終わりのない治療を続け、治すのではなく、これ以上悪くならないようにするためだけの治療をする姿を見ていたので、自分もそうなるのかと思うと、すごくショックを受け、怖くなりました。
どうにかして、薬を使わずに治す方法は無いかを考えました。以前、婦人科の病気の時に飲んでいた薬の副作用がひどくて、薬が飲めなかった時に、その薬の代わりに漢方薬を出してもらい治ったことを思い出しました。先生に「薬は飲みたくないので、漢方薬はありませんか?」と聞いてみましたが、「そんなものはありません。」と言われました。
結局、その薬を出してもらい、帰宅しましたが、どうしても薬を飲みたくなかったので、ダメもとで、インターネットで「リウマチ 漢方」と検索してみたところ、松本漢方クリニックが出てきました。松本先生の理論、みなさんの手記を読んで、この病院に行ってみようと思いました。
その時の状況は(平成16年4月9日時点)、
RF:50 血沈:8 CRP:0.05以下 でした。
松本先生は、私のリウマチは、事故による入院で使用した薬にあると言われました。その入院中では、薬を毎日8種類くらい、朝昼晩と飲んでおり、また、手術・点滴・注射と、あらゆる投薬を受けてきましたので、この時初めて、自分がリウマチになった理由が分かりました。松本先生は、「たくさんの薬を飲んでいたから、リバウンドがあるかも知れないが、リウマチの薬を飲まずに、早くウチの病院に来たから良かった。絶対に治してあげるから。」と言ってくれました。
それから、毎食後に煎じ薬を飲み、毎日漢方風呂に入り、鍼も1週間に2回行くなどの治療生活が始まりました。それからしばらくすると、今までになかった痛みが、体中に出てきました。歩くのも辛い状態で、体がものすごく軽くなりました。この時期、アトピーは出ませんでしたが、咳が出たり、痰が絡むようになりました。
2回目の診察の時(平成16年6月12日)、
RF:28 血沈:12 CRP:0.05以下 で、RFの値が下がっていました。痰が絡んだり、咳が出る状態は、「免疫が上がっていることなのかな?」と思いました。
その後の経過状況は(平成16年9月8日)、
RF:15 血沈:10 CRP:0.05以下 となり、もう少しで基準値内に入るかもと、期待で胸が膨らみました。
しかし、その後、(平成16年12月8日)
RF:22 血沈:15 CRP:0.05以下 と、RFと血沈の値は上昇してしまいました。
平成17年3月1日
RF:29 血沈:7 CRP:0.05以下 と、RFに関しては、再度上昇してしまいました。
治療に関しては、どの治療に対しても、回数が減ったりとか手抜きをしていた訳ではなかったのですが、それでもなかなか完治の方へ向かわないことに対して、少しいらだちを覚え始めました。
またこの時期は、足や腕・手のひらなどに、赤い湿疹が二つくらい出てくるようになりました。この湿疹が出てくるようになった頃には、時々肘が痛くなるだけになりましたが、数値は上がっていきました。体は楽になっていくのに、数値は上がっていくことが不安でした。
平成17年7月15日
RF:16 血沈:10 CRP:0.05以下 で、この時期には帯状疱疹が出ました。帯状疱疹は、免疫が落ちたときになると聞いていたので、また数値が上がってきたのではないかと心配になりましたが、結果は、数値が下がっていました。数値も下がってきたし、体も楽になりましたが、私の場合は、まだアトピーが出ていないので、アトピーが出て、完治するまで、これまでの治療を継続していきたいです。そして、平成18年4月頃にあごのラインに沿ってかゆみのあるブツブツがでてきたのです。アトピーです!そして、6月の検査でついにRFが標準値になったのです。長かったけどあきらめずにやってきて本当によかったです。私のように、なかなかアトピーがでなかったりと不安になっている方もいると思います。私の励ましとなったみなさんの手記のようにこの手記が一人でも多くの人の励ましのお力添えになればと思っています。最後に、松本先生、織田先生ありがとうございました。