「リウマチ手記」
48歳2005年3月17日
48歳2005年3月17日
松本先生、ご無沙汰して申し訳ありません、その節は大変お世話になりまして、感謝しております。先生から、「体験談を頼むよ。」と言われたまま、ずっと連絡しませんで、大変心苦しかったです。やっと気持ちの整理ができ、書かせていただきます。あまりにも苦しくて、考えると涙が止まらなくなって、お話しするのが嫌でした。
私がリュウマチになったのは、今から10年前でした、下の子がまだ2歳になったばかりの時、母が倒れ、病院に看護に通っていました。それ以前にも、父や義父の看護に、子供を背負って行っていました。2~3日寝ないなんて、当たり前の事でした。よく考えると、そんな生活を10年近くしていました。
幼い頃から家族関係に恵まれず、私は18歳で橋本病になり、23歳から、ひどい冷えと、喘息に悩まされて、伊藤病院に通院していました。そんな中、結婚した田舎の主人の家族にも、嫁として辛くあたられ、長い間苦しんでいました。病人の父に咳を移してはいけないと思い、強い咳止めを飲んでいました。
今にしてみれば、松本先生の理論どうり、スイッチが切り替わったのが10年前の朝でした。いきなり足が床につけないのです、足の感覚も麻痺した様で、まるで自分の足であっても自分の足でない状態でした、何が起こったのかも判らず、整形外科で精密検査を受けましたが、シップとボルタレンを処方されただけでした。なるべく薬は飲みたくなかったので、飲みませんでした。
その後、何ヶ月かに一度立ち上がる事ができなくなる状態が繰り返しました。整形外科には定期的に通院していましたが、相変わらず薬は服用しませんでした。
そんな中、子供の世話や、病気の父を引き取ったり、引越ししたりと、自分の体を気使う暇などない状況が続きました。引越の片づけをしていたら、急に気分が悪くなり、体が言う事をきかなくなって、臥せってしまいました。その時、指の関節が異常に痛いのに気付き、受診しました。先生にリュウマチの検査をお願いしました。結果はリュウマチでした。
家に帰って、医学辞典を引いて、びっくりしました、不治の病という文字が眼に飛び込んできました・・あまりのショックで、2ヶ月間寝たきりになってしまいました。子供が学校に行ってからは、ほとんど臥せっていました。隣のスーパーに行く事もままならなくなっていました。なんで私が、こんな恐ろしい病気にならなくちゃいけないのかと、天井をぼんやり眺め考え込む日々でした。手足は、シップと包帯でぐるぐる巻きになっていました。
そんな中でも、明るく屈託無い子供に元気を貰い、「こんなことではいけない、起き上がらなければ、一生寝たきりになる。」と思って、日中臥せるのを止めました。
それでも、自由に動き回ることは出来ませんでした、私の眼には、街を行き交う人達が眩しく写って見えました。何時間もかけ、やっと診察して頂いた大学病院の先生からは、「治らない病気ですから、近所の整形外科にかかられたらどうですか。」と言われ、藁にもすがる思いで受診した私はがっかりしました。
それ以来、鎌倉の整形外科の先生に診て頂いて、2年間薬を飲んでしまいました。飲みながらも、「これではいけない、これではいけない。」と、心の何処かで感じていました。薬は対処療法に過ぎないと思いつつ。
そんな日々が過ぎ、インターネットを見ていて、「リュウマチは、絶対治る」という、松本先生の文字が目に飛び込んできました、松本先生の理論をプリントアウトし、早速読みました・・読んだ瞬間、「これだ、是にかけよう、騙されてもいい。(先生御免なさい!)」
すぐに銀行に向かい、準備をして、翌朝4時起きで、一番の電車で高槻に向かった次第です。私の不安を吹き飛ばす元気な声で、「心配するな、絶対治してあげるから。」と言って下さいました。やっと重い荷物を降ろした様な安堵を感じました。奥様も、「大自然に、無駄な物は一つも無いのですよ。」と教えて下さり、「我慢出きるかな。」と心配して下さいました。
松本先生のご指示通り、毎日暇さえあれば、お灸をし尽くしました。「腐るほどしなさい。」と言う先生の言葉を思い出しながら・・お灸をすると、不思議に痛みが和らぎ、普通の生活が戻りました。鍼灸にも、週3ペースでお世話になりました。
今では、漢方を飲まなくても我慢できる程回復し、子供も大きくなったので、インテリアの仕事を始めました、今日は葉山、明日は茅ヶ崎と飛び回っております。
病気は辛いものです、長い看護中の家族の亀裂に、身も心も疲れきってしまっていました。病気のお陰で、たくさんの勉強をした様な気がします、以来病気で苦しんでいる人達を、少しでも助けられたらと、カウンセラーの勉強を始め、電話相談員をしていました。今は、永年の夢だったインテリアの仕事に追われて中断していますが、再び何かの形で、少しでもお手伝いしたいと考えております。
何より、こうして毎日元気にしていられるのも、松本先生はじめ、皆さんのお陰と感謝しております。今でも鍼灸に通い、痛くなると、お灸で凌いでおります。
リュウマチの方には、必ず松本先生のお話をさせて頂いております。少しでも多くの方が、この辛い病気から解放される事を祈っています。一度お礼に、松本先生や皆様に、元気になった私の姿を見て頂きたいと思っております。先生、本当にありがとうございました。心から感謝致します。
又、体験記が大変遅れまして、本当にごめんなさい。先生も大変お忙しいと思いますが、お体に気をつけて、一人でも多くの患者さんを、この苦しい病気から救ってあげて下さい。
こうして歩ける事、普通にしていられることのありがたさを実感しております。