「リュウマチ手記(中間報告)」
26歳2005年2月10日
26歳2005年2月10日
私が体に異変を感じたのは、今から7年前の1998年5月でした。当時短大生だった私は、就職活動を終え、無事銀行に内定をもらい、後は卒業までの時間をどのように過ごすかを楽しみに考えていました。そんなある日、朝起きると、体がだるく、熱があるようでした。風邪をひいたのかと思い、そのまま何日か過ごしました。しかし、熱以外風邪の症状は無く、不安になりましたが、小さい頃から良く熱を出していたので、すぐ良くなるだろうと思い、学校も休まず通っていました。
しかし、さすがに1ヵ月くらいたったころ、熱があるせいか、ご飯も喉を通らないので、体力がなくなっていき、心配になっていきました。そして、その頃から、運動もしていないのに、筋肉痛のような痛みが、体全身に出てきました。そして、夜寝ると、体が焼けるように熱くなり、体中の関節が痛くなって、不安で一杯になりました。
1998年8月頃に、今度は、右手の関節が痛くなりました。それでも、気付けば痛くなくなっていて、うまく説明できませんが、一秒感覚ぐらいで、痛かったり痛くなかったりを繰り返していたと記憶しています。
そして、左の手首も痛くなり、その辺りから、「もしかして、リュウマチ・・・・・?」という思いがでてきました。何故かというと、私の母は、私を生んでから、26年、リュウマチだったからです。母の大変な姿を、生まれたときから見てきたので、不安は体中に広がり、ご飯がほとんど食べられなくなり、体重が5kくらい落ちてしまいました。母に、「私、リュウマチかも。」と言うと、母は、やはり信じたく無いという気持ちがあったのでしょうか、母が通っているリュウマチ専門の病院は紹介してくれず、「近くの国立病院に行こう。」と言われました。
そこでは、問診と血液検査をし、手と足のレントゲンをとりました。その結果は、血液に特に異常は無く、白血球が少ないというだけでした。先生には、「精神的なものでしょう。」と言われ、一応安心して帰ってきたものの、では、これは、何の症状なのかが分からず、さらに不安になっていました。
相変わらず体調は悪かったのですが、せっかく就職が決まったのに、ここで卒業できなければどうしようもないと思い、学校には休まず通いました。その間、他の大病院もいくつかまわりましたが、どこでも「異常が無い」とのことで、どの先生も、口をそろえて「精神的なもの」で済まされてしまいました。
私は、何故だか「リュウマチだ。」という自信があったので、病院でも、「リュウマチの症状では無いでしょうか?」と、自分から聞いていました。そして、私が愕然とした事件が起こりました。ある大学病院の若いお医者さんに、「リュウマチかは分かりませんが、体が痛いのであれば、この薬が良く効きますので、飲んでみてください。」と、処方された薬が、ステロイドでした。自宅に持って帰り、母に見せると、「絶対に飲んではダメ。」と言われました。私は、「この不安から逃げられるなら、何でも飲んでしまえ!」と思っていたので、もし母に止められていなければ、指示通り飲んでいたかもしれません。後になって分かりましたが、今、母が飲んでいる量のステロイドよりも多い量だったようです。(ホントに、ホントに恐ろしい!)
その薬事件から何日かして、母が通っているリュウマチ専門のお医者さんに行くことになりました。そこで診察してもらうと、私の手の辺りを見て、すぐに、「多分リュウマチでしょう。」と言われました。うすうすは気付いていましたが、血の気がひくのが分かりました。それと同時に、何なのかが分かって、少し安心しました。そして、先生には、「今のところ、血液検査では特に異常がないので(やはり白血球は少ないとのことでしたが)、このまま様子を見ていきましょう。」と言われました。様子を見るというのは、どう言うことなのか全然分からず、「今から出来る事は無いですか?」と聞くと、「今は、くすぶっている状態なので、風邪をひいたり、怪我をしたりすると、発病する可能性があるので、気をつけてください。後は、赤ちゃんを産む時も要注意です。」と言われました。風邪を引くと?赤ちゃんを産むと???私はとても混乱していました。
風邪は、気をつけていたって、ひくときはひいてしまうし、しかも、赤ちゃんは、産むなって事?と言う思いが、ぐるぐる頭をまわっていました。病気と言うのは、なってからも、とても辛いですけど、なる可能性があって、不安でいるというのも、すごく辛いものでした。
私は、1999年4月まで、体調が悪いままで(熱は37度くらいで、とにかくダルイ)、1年間過ごし、学校を卒業しました。家族は、就職は無理だと思っていたようですが、私はどんなことがあっても、4月1日から仕事に行こうと思っていました。そして仕事を始めてからの毎日は、銀行でのハードワークと、体のダルさで、毎日何をしているか分からない状態で、気付いたら、家に着いていた、という感じでした。そんな生活を続けているうちに、1年くらい経った頃から、週に1日くらい体調が良い日があり、さらに週に2日、3日と、調子が良くなっていきました。
そして、その後の5年間は、月に何日か熱がでて、体調が悪い日があり、時々関節が痛くなり、ペンを持てない日もあったりでしたが、決まって1日から2日で無くなってしまい、また元気になる、というのを繰り返してきました。手首は、ボーリングを1セットやると、痛くて動かせない、といように、使いすぎると痛くなるというのは、ずっとありました。
母の病院には、半年に1回ペースで通っていて、「発病していない」というのを確認しにいっていた感じでした。そんな感じで、1998年から2004年の6年間、毎日不安な日々を過ごしてきました。母がリュウマチだったので、ステロイドを飲まずに済んだことは良かったのですが、逆に、リュウマチになった時には、絶対にステロイド治療しかないと思っていました。
2004年の11月、この頃、母がインターネットにはまっていて、「リュウマチ」について調べていたようでした。そして、どなたかの「手記」にたどり着いたのでした。そこには「リュウマチが治る!」と書いているではないですか。母に、「私はもういいけど、あなたは行ってみれば」と言われ、最初は、リュウマチが治るなんてと思い、全然見ようとはしていませんでしたが、そのページが気になって、会社のネットで、松本漢方クリニックのHPを、仕事中に読んで見ました。すると、なんだか難しいことが書いてありましたが、とにかく「治る」とあるので、だまされたと思って、全部一気に読んでしまいました。
そして、また都合が良く、読んでいた次の週に、京都・大阪に旅行することになっていました。観光が目当てでしたが、即、病院に変更し、2004年11月20日に、初めて松本漢方クリニックに行きました。医院に入ると、漢方の臭いがしたのと、患者さんがたくさんいるというのが印象的でした。松本先生に呼ばれて、今までの事を全部、話をしようと思ったのですが、経緯が長すぎて、「関節が痛くて、熱がありました。」と、私の6年間を、なんとも簡単に説明してしまいました。先生は、それでも、「絶対治してあげる!」と、握手をしてくださいました。その後に面白い話をしてくださいましたが、色々なことを考えていた私は、先生が何をおっしゃってるのかが全部わからず、ただ頷いているだけだったように思います。(先生、すみません。後で一緒にいた友人に通訳してもらいましたので、)先生は、私に、「絶対治してあげる!」と、何度も何度も握手してくれました。とてもうれしかったです。血液検査では、リュウマチの数値は高くないが、自己抗体の数値が高いそうで、「これは、リュウマチだな。」と先生に言われました。
そして、薬を持って帰り、自宅で飲み始めました。会社が終わってから、ダッシュで家に帰り、薬を5回煎じて、漢方風呂にも入りました。お灸は、手首の痛さはあまりなかったので、腕に細かくしました。薬は全然平気でしたが、お灸はなかなかうまくできませんでした。
飲み始めて、まず最初に変化があったのが、手です。毎年、私は感想肌なので、手のひらがカサカサになるのですが、例年のカサカサ度合いからいくと、尋常ではないほどでした。市販のクリームは、あまり付けないほうがいいような気がしたので、松本漢方クリニックでいただいた、漢方の赤い塗り薬をつけていました。その後も、手のカサカサは良くなっては、また悪くなる、の繰り返しをしています。
薬を飲み始めて、1ヵ月経った12月、激しい頭痛があり、痛みの為、外で吐いてしまいました。今まで、私は、月に1、2度頭痛がひどい時があり、鎮痛剤を飲んで、どうにかしのいでいました。この時は、先生に、「飲んではいけない。」と言われていたので、飲まずに我慢していました。それで、我慢できずに吐いたのかと思いましたが、今まで以上に頭痛が酷かったように感じました。
いつも、生理前に激しい頭痛がくるので、薬を飲み始めて2ヵ月目の生理前、やはり、強烈に頭痛がしてきました。前回は吐いてしまっているので、びくびくしていましたが、この時は吐かず、薬も飲まず、どうにかやり過ごしました。
薬を飲み始めて、3ヵ月目の生理前、なんと頭痛がありませんでした。今まで、ほぼ毎月、激しい頭痛が何日かあったのですが、まったく1ヵ月間ありませんでした。前の月の吐くほどの痛みは、今までの鎮痛剤のリバウンドだったのかもしれません。
また、生理痛も激しいのですが、それは、先生にお願いし、漢方を出していただいていたので、ほとんど無痛で過ごせました。生理中に、鎮痛剤を飲まないで過ごしたのは、私の覚えている限りでは、一回もありませんでした。(先生、ほんとうにありがとうございます!)
松本漢方クリニックに行ったことで、今までの私の考え方が、180度変わりました。今までは、風邪をひけば薬を飲み、頭痛、生理痛でも、すぐに鎮痛剤を飲んでいました。それが、松本先生に出会って、自分の免疫力を大事にするということを学びました。すぐ薬に頼らず、風邪を引いたら休養をとり、自分の免疫力に頼るという考えに変わりました。
そして、肝心のリュウマチですが、今のところは、たまに関節が痛くなったりはしますが、月に何回かあった、熱があり、ダルイという日は、ほとんどないように思います。
先生には、「アトピーが出ないと、治ったことにならないから。」と言われましたので、これからも薬を飲み、お灸を続けていきます。そして、時間がかかっても、必ずアトピーを出し、今度は、アトピー治療に専念したいです。
先生、来週病院に行きますので、宜しくお願い致します。