「リウマチとヘルペスとの戦い」
匿名希望 46 歳
2015 年 12 月 29 日
匿名希望 46 歳
2015 年 12 月 29 日
「怖い病気も、治らない病気もないで!」そのように診察の度に声を掛けて下さる松本先生に巡り合う事が出来たのは、下の子供が2歳を過ぎた頃でした。
二人目の子供を出産して、一年が過ぎた頃から、膝や肘などが次第に痛み始めました。あまりに痛みが酷くなっていくので、この痛みは自分だけが感じているものなのか、それとも道を歩いている他人もこのように痛みを抱つつ、見た目にはスムーズに歩いているのか・・・と、疑問に思ったほどでした。
近くの小さな病院や大きな市民病院等など何軒もまわりましたが、採血もなしで、「腱鞘炎でしょう。洗面器にお湯を張って温めなさい」と言われるだけで、薬をもらう事もありませんでした。しかし最後に行った個人経営の整形外科で、初めて採血をしてもらうと、リウマチである事が分かりました。
大きな総合病院を紹介され、早速に夫と二人、診察を受けに行きました。ステロイドの薬をいただき、飲むようになったのですが、少しも痛みが引かないまま子供達は大きくなり、上の子供は幼稚園に通うようになりました。
上の子供を幼稚園に入園させると、月曜日から週4日間、お弁当を作らなければならなくなりました。朝の痛む手首を使いながら、フライパンを持ち上げて、卵焼きを作りました。片手ではフライパンを持てなかったので、一生懸命両手で持ち上げて、クルクルと卵を丸めていきました。また、小さなおにぎりも作らなくてはいけません。幼稚園児が食べやすいような一口大のおにぎりです。私にはとても無理な事でしたが、夫が一緒に起きて、器用に小さなおにぎりをくるくると丸めて作ってくれました。仕事に行く前に毎朝、毎朝、二人の子供達が幼稚園を卒園するまで手伝ってくれました。
「このままではいつまでも夫に迷惑ばかり掛けてしまう。何とかしなきゃ。」そう思うのですが、痛くて、それが悲しくて自然と涙が溢れてくるのでした。子供達や夫と一緒に過ごしている時は、気丈に振舞っていましたが、一人の時間が出来るとかえって不安になって、自然と涙があふれてきました。そのような私の様子を夫は心配して、一人で心療内科を受診してくれたこともありました。
そんなある日、市から配られる広報紙で、リウマチ患者の会の方達がシンポジウムを開催されるという記事を読みました。「落ち込んでばかりじゃだめだ。何とかしなきゃ。助けてくれる夫の為にも・・・」、そう思い、参加する事にしました。
シンポジウムは、患者の方達が、お一人お一人の体の様子を話して、参加して下さっているお医者様からアドバイスをもらうというものでしたが、私については特別なお話は何もありませんでした。
その会が終わり、席を立とうとすると、見知らぬご婦人が私に声を掛けて下さりました。「リウマチですか?私の嫁もリウマチなんです。インターネットで調べたら、松本漢方クリニックという病院が高槻にあるらしいです。嫁は子供もいるし自宅(奈良)から行くのは遠いので止めておくと言うのですが、もし行かれるのであればと思って・・・」と声を掛けて教えて下さったのです。
早速自宅に帰って、夫にインターネットで調べてもらいました。沢山の文章がズラズラズラっと出てきました。それを読み進めるうちに「何とかなるかもいしれない、この体!」と思えるようになってきました。
実家に二人の子供を頼んで、夫に付き添ってもらい、松本漢方クリニックに行きました。「治らん病気も、怖い病気も無いからな!」という言葉と握手してくださる先生の温かい手のぬくもりが、診察に来る楽しみになってきたのは、初診から数年が過ぎた頃のことでした。
薬草風呂には家族皆で入りました。鍼もお灸もしました。もちろん薬草を煎じて飲み続けました。すると次第に手首やひざの痛みを感じなくなってきたのです。現在ではリウマチの痛みに関しては薬草を飲んで入れば、ずいぶん楽になりました。フライパンを持つ事に不都合もなくなり、おにぎりも一人で握れるようになりました。
現在は、リウマチ治療よりもヘルペスウイルスとの戦いを頑張っているところです。頭の痛みが酷い時は吐き気もして、子供達の事も何もしてやれなくなるのですが、小学生になった子供達が、単身赴任になってしまった夫に代わって、食事作りや洗濯等を全て助けてくれています。
長い間、助け続けてくれた夫と実家の両親に日々感謝しつつ、子供達に迷惑を掛けないようにヘルペスウイルスとの戦いに勝ちたいと思います。今まで、いつも、いつも励まして下さった松本先生、ありがとうございました。今後とも引き続きご指導お願い致します。また先生にお会い出来る事を楽しみに、診察に伺わせていただきます。
最後になりましたが、今年も一年ありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。松本漢方クリニックの皆様、良いお年をお迎えくださいませ。