「リウマチ中間手記」
26歳2004年3月16日
26歳2004年3月16日
自分の手指に違和感を覚えたのは、2002年の11月初旬だった。朝起きたら手がしびれ、左手人差し指が腫れて、完全に伸びきらない。昼過ぎたら、指のしびれも違和感もなくなる。
初めは、どこかにぶつけたのかと思っていたが、それが何週間も続いたので、近所の内科に行った。そこで検査をしたら、リウマチと診断された。リウマチという言葉は知っていたが、お年寄りのなる病気という認識があったので、その言葉を理解するのが、私にはどうしても出来なかった。
信じられず、今度は知り合いに紹介してもらった他の病院で、検査をしてもらった。やはりリウマチという診断・・・・・。先生からは「今現段階では、治らない病気です。一生うまく付き合って、薬で抑えていくしかないね。」と。その言葉を聞いて、本当にショックだった。リウマチに関する情報を、ネットや本で見れば見るほど怖くなるばかり・・・・・。
その病院では、1日2回食後(朝・晩)リドーラ(抗リウマチ剤)1錠、ムコスタ(胃粘膜保護剤)1錠、ロキソニン(非ステロイド抗炎症剤)1錠を処方され、それを飲む日々が1年近く続いた。
ただ毎日薬を飲むことに不安を感じていた時に、知り合いから、松本漢方クリニックの事を聞いた。漢方と鍼灸での治療と聞いて、私が今まで行ってきた治療とは異なるので、不安もありましたが、HPを読んで決意し、2003年の10月下旬に、母と二人で松本漢方クリニックを訪れた。
初めて訪れた時のことは、忘れません。松本先生の印象が強烈だったので。診察中に何度も患者さんから電話があり、松本先生はすごい剣幕で怒っていて、怖い先生だという印象があった。しかし、診察が一通り終わった後、先生はニコニコしながら、「絶対治したる!リウマチを治せるのは、世界で俺だけやで。素晴らしい手記を書かしたる!」と握手。こういう先生に会うのは初めてだったので、圧倒されました。
それから織田先生に鍼をしてもらい、お灸の仕方を教わり、最後に漢方の煎じ方、漢方風呂の作り方を、受付の人から教わりましたが、私には初めてのことばっかり。毎日漢方を煎じて、漢方風呂を作って、お灸をするという事が、一人暮らしの私に出来るか、正直自信がなかった。でも、楽して病気なんか治らないと気持ちを切り替えて、この治療にかけてみようと思った。
それから毎晩、次の日の1日分の漢方を3番まで煎じ、その間に漢方風呂を作り、お風呂から上がるとお灸をした。昼食は、今までは外食だったのをお弁当に変え、ペットボトルに漢方薬を入れて持ち歩く。毎日毎日自分でやるとなると、気が滅入ってしまうので、週末は、実家に帰ることにした。
漢方を飲み始めてから、痛みやこわばりがひどくなるよりも体がだるくて、会社に行くのもちょっとしんどいなという日々が、1週間ほど続いた。それと同じように、お風呂から上がると、背中やお腹に痒みが出た。これがいわゆるアトピーなのかと思いましたが、痒みは、それからしばらくして無くなった。
1ヶ月2ヶ月経つと、調子の波はあるが、昼まであった違和感が、朝、家を出る頃にはなくなり、肘、手首の痛みやこわばりは、ほんの少しずつ和らいでいったように思う。
この治療にして一番大きかったことは、昨年の今頃は薬を飲んでも1日中手がこわばっていて、パソコンを打つのもしんどかったのに、この治療に変えた今年は、昨年のような痛みやこわばりが、比べものにならないくらいすごく楽になっている事である。
松本漢方クリニックに訪れてから、早4ヶ月。毎月の血液検査で、確実に数値が下がっていき、先月、松本先生から中間手記の話が出ました。今まで自分では先が見えなかったが、完治と言う言葉が見えた気がして、嬉しかった。朝こわばりがあるので、まだまだ気を許してはいけないが、私自身、ラストスパートに向かっているのかなと思っています。
最後に、自分がリウマチになった中でも、幸せだと感じたのは、家族や身近にいる人に随分と支えてもらった事である。不安な気持ちを受け止めてくれて、心配してくれて、周りの助けがなかったら、私は治療に専念する事が出来なかったし、ずっとずっと悶々としていたと思う。気持ちの切り替えには時間がかかったけど、開き直って前向きに向き合う事が出来ました。
松本漢方クリニックで、メンタル面でも癒してもらったのが、鍼灸師の織田先生でした。織田先生の話は面白く、ほっとしながら治療を受ける事が出来ました。
そして、松本先生に出会えた事が、一番の幸せだったのかもしれません。先生に出会えてなかったら、私は、一生薬を飲み続けなければならなかったし、抑えるだけの治療を受け続けていたと思う。中間手記も、もう一度自分の病気と向きあういいきっかけとなりました。
後もうひと踏ん張り、頑張ります!!