「リウマチ手記」
37歳2004年11月2日
37歳2004年11月2日
<2002年12月中旬>
最初の症状は、両腕にビリッと痛みが走り、寒いのを我慢していたので、冷えたのかな?と思った程度で、それ程気にしていなかった。しかし2・3日後に、両肩と手のひらが熱く、痛みはなかったが、炎症している感じで、眠れない日が続いた。同時に、首から肩にかけて、凝るように痛く、倦怠感(普通じゃない違和感)、吐き気、食欲不振が続いた。だいぶ前から、階段を上がる時、異常に足がだるかった。
<2月末(発症2週間後)>
症状が治まらないので、病院に行き、血液検査とレントゲンをして調べたが、異常なしだった。この頃から、皮膚の上から押しても痛みに届かないような、ごまかせない痛みが出る。両肩、首、両肘、両膝と、移動しながら痛みが出る。倦怠感、吐き気、食欲不振も続き、体中の骨が、動かす度にボキボキ鳴り出す。(血沈 34)
<2003年1月(発症1ケ月後)>
年末年始、一時症状が治まっていたが、両肩、肘、膝、肩等、移動しながらの痛みが復活した。倦怠感、吐き気も続き、症状が1ヶ月経っても治まらないので、別の病院に行く。血液検査、レントゲン、MRIを受けるが、異常なしで、診断がつかなかった。指の関節や手首等、痛む場所が増えてくる上に、手のこわばりが起こりだす。(血沈 17)
本やインターネットで、症状から調べ、慢性関節リウマチの症状に似ているが、血液検査等で異常がないので、断定は出来ない。もし慢性関節リウマチなら、徐々に悪くなっていく病気で、治らない病気である。早期治療が大切と書いてあり、このままどんどん悪くなるのかと、絶望的になる。一方で、血液検査に異常が出てない今なら、東洋医学等、何か治せる方法があると思い、東洋医学の病院を探す。
<2003年1月末から3月末(発症3ヶ月後>
東洋医学科のある病院を受診する。「治るとは言えないが、症状が軽くなった方もいる。」と言われ、3ヶ月漢方を飲むが、症状は全く変わらず。不安になり、インターネットで探していると、松本漢方クリニックHPを見つけた。手記を読み、松本先生の根本治療の論文を読むが、正直、全部は理解出来なかった。アレルギーの一種と書いてあったので、子供の頃から小児端息、アレルギー性鼻炎、花粉症に悩まされていた為、半信半疑ではあったが、松本漢方クリニックを受診しようと決意した。(血沈 26 CRP 0.1)
<2003年4月末(発症から4ヶ月後)>
松本漢方クリニックを受診する。インターネットで手記を読んでいたので、松本先生にお会いするまでは凄く緊張したが、皆さんが書かれていたように、私も、「治したる」と言って松本先生に握手してもらえたので、ホッとした。勇気を出して、受診してよかったと思った。
「来るのが、早すぎるわあ!」の松本先生の言葉には、こんなに痛くて、しんどいのに、何故そんな言葉が出るのかと思った。今考えれば、ステロイド剤などの薬も飲んでなかったので、私は初期の初期だったのだ。もっと辛い痛みに耐えている方が、たくさんおられることを。病院に置いてある手記を読んだり、来られている方を見て、知りました。
この日は、針治療をして頂き、帰った。痛みはもちろん続いていたが、気持ちからかもしれないが、この4ヶ月間の、普通の体とは違う体の倦怠感が、軽くなったよう気がした。(血沈 55 CRP 1.1 IgG 1704)
<2003年5月~10月(初診から1ヶ月~半年)>
煎じ薬を、3番煎じ迄毎日飲む。漢方風呂を、毎日一時間を目標に、キツイ時は2回に分けて入ったりする。お灸を、痛みがある両膝周りや足にかけての筋、両肘の周りや手にかけて筋、手首周り、手のひら、両肩の周りや、二の腕、足の裏にする。熱いし、時間もかかり、大変だったが、痛みがごまかせるようで、お灸をした後は、軽くなった気がした。織田先生には、「まだまだお灸が足りない。」と言われた。針治療は、2週間に一回通った。
(症状)
8月頃から、痛み、こわばり、全身のだるさ、吐き気などが、2週間置きぐらいにひどかったり、マシだったりを繰り返す。痛みがひどいときは、本当に治るのかと不安になる。
同じく8月頃から、針治療をしてもらった次の日の痛みが、楽になった。
半年頃から、痛みのマシな日が増えてきた。
(血沈 5月 → 19 6月 → 22 7月 → 18 8月 → 15 9月 → 13
10月 → 12 CRP 0.1 IgG 1539)
上記の通り、血沈は順調に下がり、CRP、IgG抗体も基準値になる。
<2003年11月~2004年3月(初診から半年~11ヶ月)>
煎じ薬は3番煎じまで飲み、漢方風呂は毎日、今まで通り続ける。痛みが軽いときは、お灸をさぼりがちになり、反省。
2004年に入り、針治療は、1ヶ月に一回。
(症状)
痛みはあるが、最初のような強い痛みはなくなる。痛みがマシな時でも、肘や肩は、特 に熱を持っている感じで、炎症しているのがわかる。
お灸の後のカサブタが、痒くなる、足のスネに痒みが出始める。これが、松本先生のおっしゃる痒みかどうかはわからないが、嬉しくなる。
2004年に入ってからは、痛みがほとんどない日が多くなる。
(血沈 11月 → 22 12月 → 8 2004年3月 → 6
CRP 0.1 IgG 1362)
<2004年4月~6月(初診から1年)>
煎じ薬は3番煎じまで飲み、漢方風呂は、週末だけに減らしてもらえる。強い痛みが出たので、お灸をするが、さぼりがち。1ヶ月1回の針治療
(症状)
手のこわばりが復活。
3ヶ月ぶりに、強い痛みが肘に出る。その後、本格的なかゆみがあり、足の太もも、両鎖骨付近、背中に、アトピーみたいに赤く大きく広がる。赤い塗り薬を塗っているうちに、1ヶ月程で赤みが引き、痒みもおさまってきた。普通だったら、あんなに赤みが広がり、痒みがあると、心配になると思うが、リウマチが治る過程だと思うと、すごく嬉しかった。
<2004年7月~10月(初診から1年半)>
煎じ薬は3番煎じまで飲み、漢方風呂は週2日を続けている。一ヶ月1回の針治療
(症状)
手のこわばりが、一週間程続いたときがあった。痛みは、全くないわけではないが、
感じる時がある程度。痛みはないが、肘に熱を持った感じの炎症は、時々ある。
松本先生に治療して頂き、本当に感謝しています。又、織田先生の針治療を受けながら、励ましや、いろいろなお話をして頂き、リラックスして治療を受けられたので、感謝しています。あとは、卒業と言って頂ける日を待つばかりです。
松本先生、織田先生、ありがとうございました。