「リウマチ手記 経過報告」
46歳2005年3月23日
46歳2005年3月23日
2003年2月、右手首が痛み、整形外科に行くと「腱鞘炎」との事。炎症を抑える薬と、理学的な牽引を2,3ヶ月続けましたが、一向に良くならず、「かなり楽になる注射をしますか?」と言う先生の言葉のまま、ステロイドの注射をしました。その後、時々手の指に鈍い痛みを感じながら過ごしました。
12月のある日、突然,左手の3本が腫れて、痛み、慌てて病院に行ました。診断は、『リウマチ』でした。抗リウマチ剤<リマチル>と、抗炎症剤をしばらく飲み続けましたが、あまり変わりませんでした。薬も、<リウマトレックス>に変わり、その分量も少しずつ増えました。が、まったく良くならず、むしろ、痛みの個所が増えているようでした。
その後、ステロイドの注射を2度程しました。2度目の注射は、そのひどい痛みには、あまり効果がありませんでした。一気に、痛みが増していきました。「このままでは悪くなるばかりで、痛みを抱えたまま、薬付けの一生を、病人として過ごす事になる。(自分なりに調べて、抗リウマチ剤には強い副作用があり、死に至ることもあると、知っていました。)どうしたらいいんだろう?」失意のどん底でした。
松本漢方クリニックを知ったのは、多くの方と同じで、インターネットでした。長くて難しい理論を幾度か読み、2004年5月21日、診察を受けました。沢山の手記に書いてある通りの先生でした。
2,3週間後、リバウンドだろうと考えられる症状が出ました。両足の甲は象のように腫れ、足の裏は、指の付け根が痛くて上手く歩けません。右膝はパンパンに腫れ、ほとんど曲がりません。首も痛くて回りません。そーっと動かすと、ミシミシいいます。体中の関節が、ブキブキと音がします。左手の指3本は、第二関節が今までの3倍位に腫れ、タオルが触れるだけで激痛が走ります。全身に鈍い痛みで、寝返りも出来ません。すぐに右手の指も痛みだしました。
薬を3版煎じまで飲み、入浴剤入りのお風呂に30分入り、プロテインを飲み、ハリ治療に週1回行き、お灸を最低4,5時間、多い日は7,8時間しました。(現在もそうしています。)先生に「どんどんお灸をするように」言われたので、出来る限り、来る日も来る日も、毎日毎日、お灸をしました。真夏の暑い中、本当に辛い日々でした。痛みで、家事もほとんど出来ず、薬を飲み、お灸をするだけの日々。心身共に、本当に辛かったです。
3ヶ月もすると、痒みが少しずつ出始め、まさに薄紙を剥がすように、少しずつ体が楽になって来ました。
11月頃には、膝と足の裏の痛みも薄らぎ、だいぶ楽に歩けるようになり、フライパンも包丁も、何とか握れるようになりました。半年ぶりに運転して見た、いつもの風景に、涙が溢れました。<当たり前の事が、当たり前に出来る有りがたさ>を強く感じました。
日に日に、目に見えて良くなると言うのではありません。ひと月ふた月経ち、気が付くと、前より痛みが弱くなっていると言った感じです。新たに痛みが出てくることもありました。<こんなにお灸を頑張っているのに、余り変わらない>と、落ち込む時もあります。今もその繰り返しです。
12月の診察で、血液検査の数値は、すべて正常。『経過報告』をメールする様、松本先生に言われました。が、正直なところ、痛みが薄らいだとは言え、腫れ曲がった両手6本の指を見ていると、まだ、そんな気持ちにはなれませんでした。
現在は、階段の上り下りもだいぶ楽になり、スムーズに歩けます。この腫れ曲がった指先さえ見なければ、誰も、私がリウマチだとは気が付かないでしょう・・・。両腕は痒みがひどく、まだらに色素沈着しています。痒みは、少しずつ強くなって来ています。痛みは、最大時を100%とすると、35%位になった感じです。この腫れ曲がった指が、細くまっすぐになるのには、まだまだ時間がかかると思います。笑顔でその日を迎えるまで、私は諦めません。その日まで、松本先生!宜しくお願いします!