簡易ピース語

ピース語の文法を単純化し、口語として使えるようにしたものです。

 

○撤廃要素

文法を簡単にするため、以下の要素を撤廃。

 

・初音(語根第1音節母音)の交替

・単語の隠し語尾

・単語の性

・単語の色

・動形容詞の語形変化

動形容詞に人称語尾を連結させる必要はありません。

 

○語形変化

・格変化

名詞、形容詞は次のように変化します。

 

・人称変化

動詞は絶対格の人称に応じて次のように変化します。

 

・挿入母音

語末に子音連続が現れた場合、本家では初音と同じ母音を間に挿入していましたが簡易ピース語では「a」の音に統一します。

【例】

çişĭ-ø「私」→çişiĭチーシィ(本家)/çişaĭチーシャイ(簡易)

 

○アクセント

格語尾、人称語尾が付いていない単語は1番後ろの音節を、付いている単語は後ろから2番目の音節を強く発音します。

○単語 

本家ピース語の単語を流用しますが、語形はこちらの文法に合わせて多少変化させます。

 

【例】

maral-e「鼠」(本家)→maral-ø(簡易)

○語順

語形変化が単純化されたため、語順は本家より不自由になります。 別々の文に属する単語を混ぜて配置することはできません。

名詞と形容詞の一致が残っているので、これらの単語を離して配置することは可能です。

○発音、綴りの変化

簡易ピース語では半母音(「à」、「ì」、「ù」、「è」、「ò」)を表記しません。「à」、「ì」、「ù」は前後の文字配置によっては「ă」、「ĭ」、「ŭ」の子音に変わることがあります(「è」、「ò」の半母音は必ず消滅)。

【例】

ţàa-「~しない」→ţa(半母音「à」を排除)

eļparvàago「再稼動」→eļparvag(半母音「à」を排除)

ŭifàop「フクロウ」→ŭifăop(直前が単子音なので半母音「à」が子音「ă」として存続)

duvòohu「コンソール」→duvoh(半母音「ò」を排除)

tìasivo「送る」→tasivo(半母音「ì」が消滅)

ìeŗo「~だ」→ĭeŗo(語頭なので半母音「ì」が子音「ĭ」として存続」

○文例

Do ăécisaè s'énneŗe maram ţaùma tuùvam.ド エーキセー センネレ マーラム ツァウマ トゥーヴァム(本家)

Do ăicise s'inneŗi mer ţa tuŭvam.ド イキーセ スィンネーリ メル ツァ トゥーヴァム(簡易)

訳:私は今日学校に行きませんでした。