動形容詞の中で、文同士を連接させその関係を示す語を接続語と呼びます。
他言語の接続詞のようなものですが、ピース語では独立した品詞として扱いません。
接続語は動詞の直前に置くことが多いです(義務的ではありません)。
先行文に置くものと後行文に置くものの2系統が存在し、同じ意味の接続語であればどちらを使用しても問題ありません。両方配置すれば、その接続語の意味を強調することができます。
・関係(そして~)
先行文用の「çu」と、後行文用の「pi」が存在します。
【例】
Puvņeşuv çu roxujol, penagti pi hagrit.
砲兵が耕し、そして歩兵が進む。
puvņeş-u「砲兵」 roxujl-「耕す」 penagt-i「歩兵」 hagrit-「進む」
・順接(だから~)
先行文用の「ruj」と、後行文用の「haj」が存在します。
【例】
Ļubidloçu şorňeļi ruj ţa lenoģ, fev haj sogvunog.
進歩主義者は先祖を顧みない、だから彼らは失敗する。
ļubidloç-o「進歩主義者」 şorňeļ-i「先祖」 ţa「~しない」 lenoģ-「重んじる」 fev-ø「彼、彼ら」 sogvung-「失敗する」
・逆接(しかし~)
先行文用の「ħep」と、後行文用の「cop」が存在します。
【例】
Misu zuziňami ħep puģad, jusumĭu zaç julebu cop ţa ļusuģuz.
政府は貧者に分配する、しかし彼らはその恩恵を評価しない。
mis-a「政府」 zuziňam-i「貧者」 puģad-「分配する」 jusumĭ-a「彼女、彼ら」 zaç「その」 juleb-u「恩恵」 ļusuģz-「評価する」
・転換(ところで、一方)」
先行文用の「zeņ」と、後行文用の「vuĭ」が存在します。
【例】
Nebugrađa ĭo Ăupice zeņ tena, Veņopoşa ģe ăeji vuĭ berotuă.
ネブグラーザはインドに住んでいた。ところでヴェニョポーシャは彼より若い。
Nebugrađ-a「ネブグラーザ(人名)」 ĭo+奪格「~の中に」 Ăupic-ø「インド」 ten-「住む」 Veņopoş-a「ヴェニョポーシャ(人名)」 ģe+与格「~よりも」 berotûă-「若い」
・条件(~するなら)
先行文用の「dof」と、後行文用の「gef」が存在します。
【例】
Dof rabăeņeŗ gem, gef liĭesoļem.
あなたがいれば、歩いていける。
rabăeņ-「いる、ある」 gem-ø「あなた」 liĭesoļ-「歩いていける」
・条件否定(~しても)
先行文用の「not」と、後行文用の「vuc」が存在します。
【例】
Ļinerepir not piăodofiĭ, ăeji vuc ţa zetemheŗ.
金持ちを殺しても、あなたは金持ちにならない。
Ļinerepr-ø「金持ち」 piăod-「殺す」 zetemh-「置き換える」
・選択(または~)
先行文用の「ăeļmi」と、後行文用の「coŭe」が存在します。
【例】
Na haŗpuse ăeļmi guliļuŭ, na piļzaçe coŭe đoluf.
楽園で暮らすか、火獄で焼かれるか。
haŗpus-ø「楽園」 guliļŭ-「暮らす」 piļzaç-i「火獄」 đoluf-「炙る」
・引用(~と言う、~と思うなど)
先行文用の「ļag」と、後行文用の「nug」が存在します。
【例】
Xiņe oņ Ţadĭuăņav Orlucav ļag đuŗotăof mil, jusumĭu nug vunafa.
第二のアルカの座を掴むのは私たちだ、と彼女は言った。
xiņ-e「地位」 oņ「~としての」 Ţadĭuăņ-a「人工言語アルカ」 orluc-「第二の」 đuŗotă-「手に入れる」 mil-ø「私達」 jusumĭ-a「彼女」 vunaf-「言う」
※1音節の接続語は普通、アクセントを持ちません。