動詞の語根にある母音を入れ替えることで動詞を副動詞(動詞にかかる副詞のようなもの)にすることができます。

動詞を副詞的分詞にするには、語根の最初の母音が「a」「i」「u」「o」のときは母音を「ê」に変えます。

母音が「e」のときは「â」に変えます。

※「ê」や「â」の上に付いている記号は母音交替の目印で、発音は普通の母音と同じです。


副動詞は品詞上、副詞(正確な文法用語としては「動形容詞」)扱いになります。

動詞をそのまま副動詞にしたものは多くの場合、抽象的な意味を持ち別単語扱いになりますが、アスペクトを表す接辞を一緒に付けることで「~しながら〇〇する」のような具体的な表現ができます


【例】

Fiňêŗmaŗiħ lis.

スマホをいじりながら歩く。


Dêfaxăeçoģ ţegoăat.

風呂に入る前に眠る。


Ĭubis ňêpŭiňuţ zaxotal.

人は悩みながら成長する。


Jusumĭa laşeŭsi ţiĭĭâhelesce eşbovjet.

彼女は恋人と別れた後で後悔した。


foŗmaŗiħ-「スマホをいじる」(-iň-は進行相「~しながら」)  lis-「歩く」

dofeçoģ-「風呂に入る」(-axă-は準備相「~する前に」)  ţegoăat-「眠る」

ĭubis-ø「人間」  ňupŭuţ-「悩む」  zaxotl-「成長する」

jusumĭ-a「彼女」  laşeŭs-ø「恋人」  ţiĭĭehesc-「別れる」(-el-は完了相「~してから」)  bovjet-「後悔する」