開幕動詞

ピース語では動詞と動詞の間に、前方向に寄りかかるように修飾関係が発生します。段落の先頭にある動詞はそのままだと修飾する相手がいないので、不可視の動詞をさらに前に置いてそれを修飾させることで段落頭の動詞であることを示します。この動詞をピース語の文法用語で「開幕動詞」と呼びます。

○特徴

不可視の動詞で文中に現れることもないので、どんなつづりや発音を持つのか分かりません。しかし、修飾語の語形変化を決める初音(語根第一音節母音)と色クラスは分かってるのでそれを覚えれば問題ありません。開幕動詞は現在、二種類存在しています。

○種類

・赤い開幕動詞

開幕動詞「?a??o」は「a」の初音と赤の色クラスを持っています。開幕動詞の中では最もよく用いられます。この動詞を使う場合、段落頭の動詞をこの動詞の修飾語として語形変化(=「a」の初音に合わせた母音交替と、赤テーブルの人称語尾を付ける)させます。

段落頭に同じ「a」の初音と赤の色クラスを持つ動詞(たとえば「rabăeņo(存在する)」など)を使うときは、動詞の特性が被ってしまって周りの名詞や動形容詞が分かりにくくなるので、下記の緑の開幕動詞を使います。

・緑の開幕動詞

開幕動詞「?i???o」は「i」の初音と緑の色クラスを持っています。上記の赤い開幕動詞と比べて使用頻度は高くありませんが、段落頭に赤い開幕動詞と同じ性質の動詞を使うときはこちらが必要になります。