名詞に所有分離辞を付けることで「私の〇〇」「あなたの〇〇」のように所有関係を表すことができます。

所有分離辞は1人称、2人称、3人称、4人称の4種類が存在しています。

所有分離辞は名詞の直前に付けるのが基本です。付ける基準は厳格ではなく、文脈で所有関係が分かるときは省略されたり、韻律の都合で付けたり付けなかったりすることもあります。


1人称…çem「私の〇〇」「私達の〇〇」

2人称…çeŗ「あなたの〇〇」「あなた達の〇〇」

3人称…ço「彼の〇〇」「彼らの〇〇」

4人称…çe「私とあなたの〇〇」「私達の〇〇」


【例】

Çem ŗivaru ģe ģetiv vişpa bitan pi zilotaţ.

私達の艦隊は敵よりも速く、そして強い。


Çeŗ napu đaxodăa ħeđja jocađa,  ximeňo cu aŭedev ņex taħtaŗ?

あなたの言葉が何人の人々を傷付けたか、今まで考えたことがありますか?


Ăeje na gippeguşăe ħep raņ, ço ţaăņa gacçedav ŭiňegiħ.

彼は刑務所にいるが、彼の言語はまだ生き延びている。


Içidof. Sefţav ňehofiĭ? Çe laneţi, çe ňohţeta şusal.

私は信じています。あなたもそうでしょう? 私達の共同体、私達の国家は一つです。


ŗivar-u「艦隊」  ģe+与格「~よりも」  ģet-i「それ」  vişp-i「敵」  bitan「速い」  pi「そして」

zilotaţ「強い」  nap-a「言葉」  đaxodă-a「人」  ħeđj-「いくつの、何人の」  jocađ-「傷付ける」  ximeň-ø「そのこと」  cu aŭedev「今まで」  ņex「~か?」  taħt-「考える」

ăej-e「彼」  na+奪格「~の場所に」  gippeguşă-i「刑務所」  ħep「~だが」  raņ-「いる」  ţaăņ-a 「人工言語」  gacçedav「未だに」  ŭiňegiħ-「生き延びている」

içid-「信じる」  sefţav「同様に」  ňeh-「そうする」  laneţ-i「共同体」  ňohţet-ø「国家」  şusal-「一つである」