他言語の指示詞にあたるものをピース語では指示語と呼びます。

このページではよく使われる指示語を紹介します。


・名詞

近称…taģt-u「これ、このもの、この人」

遠称…şeģt-u「あれ、あのもの、あの人」

不定称…hiģt-u「どれ、どのもの、どの人」


既知のものを指し示すときは普通、遠称の指示名詞を使います。

特に強調したいときは、近称の指示名詞を使います。

いくつかあるもののうち、どれかを示したいときは不定称の指示名詞を使います。


【例】

Şeģtu heŗxav foņŗommaĭto.

その人はいつも音ゲーをしています。


Taģtu na Ģovego haşeto ĭeŗ.

これこそが真の啓典です。


Pitŭanacu hiģti tosex?

戦利品はどの人に与えるべきでしょう?


heŗxav-「いつも」 foņŗommaĭt-「音ゲーをプレイする」

na+具格「~である」 Ģoveg-ø「啓典」 haşet-「本物の」

pitŭanac-u「戦利品」 tosex-「与えるべきだ」


・形容詞

近称…talv-「この」

遠称…şelv-「あの」

不定称…hilv-「どの」


指示形容詞にも近称、遠称、不定称の三種類があり、だいたい名詞と同じような使い方をします。形容詞なので名詞に合わせて語形変化をします。


【例】

Modez şelev piţ noĭvenit ňoħiņoļ.

その潜水艦はとても深く潜ることができる。


Jeļzu hilvu cahŭav ŗuņģuăo duņuciħ?

どの部隊が市街地を最初に制圧するでしょうか?


modez-ø「潜水艦」 piţ-「とても」 noĭvenit「深く」 ňoħiņoļ-「潜れる」

jeļz-a「部隊」 cahŭav-「最初に」 ŗuņģuă-o「市街地」 duņuciħ-「制圧する」


指示形容詞は指示分離辞で代用されることが多く、あまり文中に現れません。