半母音

母音同士が隣接した場合、前後どちらかの音が半母音となります。半母音はもう1つの母音と一緒に重母音を作ります。

○半母音化の規則

5つある母音のうち、「a」、「e」、「o」を強母音、「i」、「u」を弱母音と呼びます。強母音と弱母音が隣接するときは、必ず弱母音が半母音になります。強母音同士もしくは弱母音同士が隣接するときは、単語中や単語間の規則によってどちらが半母音になるか決まります。

○半母音を表す文字

半母音は、右下がりのアクセント記号付きの母音字(「à」、「ì」、「ù」、「è」、「ò」)で表記します。どの母音字が半母音になっているか明らかな場合、この記号は省略することがあります。

○半母音の発音

強母音(「a」、「e」、「o」)由来の半母音は発音を持ちませんが、音節自体をやや長めに発音します。

【例】

aà[aː](アー)、oè[oː](オー)、èa[aː](アー)、òeò[eː](エー)

弱母音(「i」、「u」)由来の半母音は、それぞれ「ĭ」、「ŭ」と同じ発音になります。半母音が母音に挟まれた場合、子音と同じように音節の区切り目として扱います。

【例】

ìa[ja](ヤ)、ùe[we](ウェ)、aù[aw](アウ)、ìoì[joj](ヨイ)、aìa[aja](アヤ)、eùo[ewo](エウォ)