自分に求婚するものに謎をかけ、解けなければ首をはねるという中国の姫、トゥ―ランドットに恋をした王子カラフは人々の戒めも聞かずにその謎に挑戦をする。
見事にその謎を解いたカラフは逆に「私の名前は?」とトゥ―ランドットに謎をかける。
姫はその謎を知っているべき女奴隷のリューを拷問し、白状させようとするが
「どんな責苦も、私にとっては愛のあかし」と歌い
「氷のような姫君の心も、やがてあの方を愛するようになるでしょう。その姿をもう見たくはありません」と歌うと
短剣で自らの胸を刺して死ぬ。
氷のような姫君の心も (女奴隷リューのアリア)
氷に閉ざしたあなた様も
熱い炎に負かされて、あの方を愛するようなるでしょう
この夜が明ける前に、疲れ果てた私は、この目を閉じるのです
あの方が再び勝つのを(王子と姫の二人が愛し合うこと)
もう見ないで済むように
ただそのためだけに、目を閉じるのです。