その1
私は小さいころから動物が大好きで、ヨチヨチ歩きのころから知らない犬にも近づいていき、まわりの大人をハラハラさせたそうです。本当につい最近、祖母と旅行に行った時、かわいい犬を見つけて「あっ、かわいい!」と言ったとたん、祖母が「雅子、知らない犬に触っちゃだめよ!」と注意されました。もう、私もいい大人なのに。
コンビニの前で飼い主さんを待っている犬に「かわいいねえ」って撫ぜたら、夫が「雅子、わが身に置き換えて考えてみなさい。雅子がコンビニの前に立っていたら、知らない人から かわいいねえ って言われて頭を撫ぜられたらどう思う?いやでしょ?」 そうね、ごもっともです。
道を歩いている猫に話しかけます。犬は飼い主さんと一緒なのでなかなか話しかけられませんが、飼い主さんに「可愛いですね。」とか「かっこいいですね」って言います。
ごみ収集場で餌をあさっているカラスに「きれいに食べなさいよ」と注意したり、わが家にやってくるスズメとも話します。
もちろん、馬とも話します。
庭に来るトカゲのチョロ吉とも仲良しです。
家に居るクモの事は最初は怖かったのですが、飼ってることにしたら可愛いものです。大きなクモには『タイソン』って名前を付けています。小さな飛びグモは『トビー』です。
私の実家は千葉の中心街で文房具店を営んでおります。今は『きぼーる』という市の施設になってしまい、店売りはなくなりました。今もそこに商社として会社があります。『きぼーる』になる前はそこに住んでおりました。
お店もあるのでなかなか動物を飼ってもらえなかったのですが、お隣さんが飼っていたぺスという犬と仲良しでした。
ぺスは私が幼稚園の時、海水浴場に連れて行ってそこで迷子になり、物凄く探したのですが居なくなってしまいました。とても悲しかった思い出があります。
父がゴルフに行ったとき、靴の中に小さな蛇を入れて帰ってきました。飼おうと思ったのですが祖母に怒られて、父はその日のうちにまたゴルフ場まで返しに行った思い出があります。
初めてきちんと動物を飼ったのは小学校3年生の時です。
白いウサギを飼いました。みみこちゃんです。
夏休みの自由研究として観察日記をつけました。小学校1年生の弟は朝顔の観察日記をつけることにしました。
ウサギの檻と朝顔の鉢を並べて置いたら、みみこちゃんが朝顔の葉っぱをみんな食べてしまい弟の夏休みの自由研究はあっという間に終わりました。
弟の大切な朝顔を食べられて、『泣いている洋一』の写真が観察日記の最後のページです。
みみこちゃんは母がもらって来た『ぴょんぴょん』というウサギとの間にかわいい赤ちゃんを産みました。
私が6年生の時に家をビルにするため飼えなくなり、「絶対に食べないでくださいね。かわいがってくださいね。」とお願いして知り合いのところに里子に行きました。