(その10)
ダーリンの勉強は、着々と進み、時々行われる模試には全国で一桁の順位を毎回取るようになっていました。
これなら一発合格も夢ではありません。
中小企業診断士になるには2通りの方法があります。
1、国家試験を通過して合格したら中小企業診断士になる(1次、2次、3次試験がある。)
2、中小企業大学校に1年間通い、修了すると中小企業診断士になる
2は1年間通えばほとんどの人が中小企業診断士になれます。
しかし、中小企業大学校はなかなか民間人への間口が狭いのです。
ほとんどが国家公務員、地方公務員、またはそれに準ずる、たとえば商工会議所職員などです。
また、民間人も99%が銀行などに勤めている人で、企業から送られてくる人です。
個人が大学校に入るのはほぼ不可能なのです。個人はほぼ排除という事なので、1の試験に通ることしか考えられませんでした。
試験日は夏の暑い最中でした。
この年の暑さは本当に以上でした。
ポンポンは時々おしっこが出ない時はありましたが、何とか無事で生活してくれています。
ダーリンとわが家の猫たちは真の親子関係を結んでくれて、イチャイチャ暮らしていました。
しかし、この暑さがポンポンの体調を崩していきました。
尿路結石から慢性膀胱炎になってしまったポンポンはついに膀胱がんになってしまったのです。
そして、私たちの願いもむなしく、7月21日に亡くなりました。
私とダーリンの腕の中で、がんの痛みと戦って、亡くなりました。
獣医の山根先生に八千代市にある霊園を紹介していただき、ポンポンを火葬してもらう事にしました。
猫との別れは初めてです。
火葬した後、この霊園に埋葬してもらうのだろうなと思っていました。
この霊園にはたくさんの愛犬、愛猫が埋葬されています。
みんな、飼い主さんに愛されて、幸せに暮らしてきた子たちばかりでしょう。
でも、私はポンポンを手放したくない。
ずっと一緒に居たい。
「ペットの遺骨は人間と違って、家にずっと置いておいてもいいんですよ。」と言ってくれました。
もしかしたら私があまりにも嘆き悲しんでいるので霊園の方が言ってくれたのかもしれませんが、本当に救われました。
これからもポンポンと一緒にいられると思うと、気持ちがすっと楽になりました。