戦いのない島の生活は平和そのもの。
美と快楽に満ち溢れている。ゆっくりとしたフルートに続き、チェロが奏でる旋律はアシ笛のように鳴り渡る。
この曲は何人もの妻を持つ男によって歌われていると思われる。
暑さの中、茂った木下に横たわり、夕方の涼風を待つ心地よさである。
「女たちよ、そばにおいで。ここで、歌っておくれ」チェロが鈍い太鼓のように響く。
最後に一言「さあ、食事の用意をしておくれ!」
3、楽しいことだ
楽しいことだ、
灼熱の厚さの中で、茂った木の下で横たわり、
夕暮れの風が涼しさを運んでくるのを待っている。
女たちよ、そばにおいで。
ここで、茂った木の下で休んでいるあいだ、
私の耳を、君たちの長く引く言葉でいっぱいにしておくれ。
あの、乙女の歌を繰り返しておくれ。
彼女の指がござを編んだり、また、稲のそばに腰を下ろして、
おなかをすかした鳥たちを追うときに歌う歌を。
歌は私の魂を喜ばし、踊りは私にとって、接吻と同じくらい快い。
君たちの足どりは、ゆるやかであれ。
快感の物腰と快楽の奔放さを見習ってくれ。
夕暮れの風が立ち上る。
月は山脈の木々を通して輝き始める。
さあ、食事の用意をしておくれ。