ライフスキルとは『日常生活で生じる様々な問題や要求に対して、建設的かつ効果的に対処するために必要な心理社会的能力である』(WHO精神保健部局)なんのこっちゃです。
簡単に言えば、それぞれの人間が自分らしく、よりよく生きるために必要な生きる力です。
皆さんはいまどきの子供たちに対してどのような印象をお持ちですか?
・コミュニケーション能力が劣っている。
・言いたいことがあってもうまく伝えられない。
・外で遊ばずにケータイやゲームばかりしている。
・不規則な生活をしている。
・自分勝手
・そのくせ一人で何も決められない。
などなど心配なことがたくさんあげれれると思います。
このような子供たちが増えてきたことはなぜでしょうか?
いつに時代からか、自然に身についていたはずの「人間関係を円滑に進めるコツ」や「生活の知恵」といったものが乏しくなってしまったからでしょう。
これらのコツ、知恵は以前は「親から子供への躾」、またはお手本になる人の良いと頃を真似たり、年長者、友達などから教わり形成されてきたはずです。
ところが社会が急激に複雑化、多様化するにつれ他者とのつながりが劇的に変化してしまい、これらのコツや知恵が身に付かなくなってしまったのでしょう。
人間関係が希薄化し、個人を大切にするあまり他者とのつながりを、わずらわしいと感じてしまう人が増えてしまったことや、核家族の増加等いろいろ要因があるはずです。
私がよく講師で話していると、「子供を教育する前に親を教育しなければならない。」との意見がものすごく出ます。
私も同感ですが、ではそんなことは本当にできますか?
無理です。不可能です。(直接的には)
子供たちの生活のほとんどは学校で過ごします。その学校でライフスキルを教えることが出来たら、子供たちの問題は確実に解決していくはずです。
また、ライフスキルは生きていく力ですので、子供たちがそのスキルを家庭や地域で実行すれば親や大人たちも変わっていきます。
先ほど(直接的には)と書いたのはそんな理由からです。
ライオンズクエストで教えるライフスキルとは
・友達を作ったり仲良くする
・いろいろな問題を解決する
・たばこやお酒といったよくない誘いをきちんと断ること(何がして良くて何がいけないかを判断したり、自分はどうするべきか意思決定する力もここに入ります。)
・感情をコントロールする
・自分の考えを上手に伝える
・忍耐力をつける
・自分をしっかりと見つめて本当の自信をつける
上記の力をつけるためにとても具体的な方法を子供たちにスキルとして教えます。
ライフスキルとは予防のためのプログラムです。
確かに、荒れている学校に導入した途端、劇的に良い方向に向かったという例はとてもたくさん報告されています。
しかし、本来は普通の子供がよりよく生きるためのスキルです。
問題が起こってから対処していく能力はとても大切です。
しかし、問題を起こさないようにする能力や問題を回避する能力、問題を大きくしない能力を身に付けることが大切です。
ライフスキルとは初めから身に付いているものでなく、学習や体験で身に付くものです。
「スキル」という名前がついているのも、だれもが学習し、経験し、繰り返し練習することで獲得できるものだからです。