速度の話その2に記した用語だけでは表現できない場合は、その意味を強めたり、弱めたりする言葉があります。
付加語
molto うんと
(モルト)
assai 十分に
(アッサイ)
poco 少し(本来は少ししかという意味。でも、本来の使い方をされていない場合が多い)
(ポーコ)
un poco 少し
(ウンポーコ)
non troppo ~過ぎない
(ノントロッポ)
non tanto ~過ぎない
(ノンタント)
sempre いつも
(センプレ)
ma しかし
(マ)
quasi ~のように
(クアーズィ)
注意 poco とun pocoは英語でいうところのlittle とa littleの関係
いずれの付加語も普通のイタリア語の会話にたくさん出てくるので、まだ、イタリア語の勉強をする前に初めてイタリアに行った時は感動しました。
用例
molto allegro うんと速く
(モルト アッレグロ)
Adagio assai きわめてゆっくり
(アダージオ アッサイ)
Allegro non troppo はやすぎないで
(アッレグロ ノンタント)
Lento ma non tanto ゆっくり、でもあまり遅すぎないで
(レント マ ノン タント)
quasi Andante アンダンテのように
(クアーズィ アンダンテ)
接尾語
単語の後ろに付けて意味を強めたり弱めたりします。
(音楽ではあまり使いませんが、いい意味を持たせたり、悪い意味を持たせる接尾語もあるのよ)
意味を強める接尾語
-issimo (イッスィモ)
Prestissimo うんと速く
(プレスティスィモ)
Lentissimo うんと遅く
(レンティッスィモ)
意味を弱める接尾語
-etto (エット)やや~に
-ino (イーノ)
Allegretto やや速く
(アッレグレット)
Larghetto やや遅く
(ラルゲット)
Andantino やや遅く
(アンダンティーノ)
接尾語をつけたものが、もとの単語より速くなるのか遅くなるのかわからなくなっちゃうことがあります。
その時は、もとの単語が速い仲間か遅い仲間か分類ができていればわかりやすいです。
たとえば、Andanteは遅い仲間なのでAndantinoはAndanteより速くなります。