次回はこの曲に挑戦です。しかし、少々厄介なこともあります。楽器が揃えられなくて、ピアノ伴奏のみで歌うことです。でもやってみます。
かなりエロチックな曲です。(特に一曲目)大丈夫かなあ?
マダガスカル島民の歌はマダガスカルの土俗と肉感性によって、メロディーに新境地を開いた名曲。1925年から26年にかけて作曲された。
この曲はアメリカ人のクーリッジ夫人により依頼されたもの。ラヴェルには「出来ればフルートとチェロとピアノ伴奏つき歌曲を」と依頼した。
詩の選択もラヴェルの自由でよくて、彼はエヴァリスト・バルニー(1753-1814)という植民地生まれの白人(クレオルという)の詩人の「マダガスカル島民の歌」をすぐに思い浮かべた。
この詩には異国趣味だけでなく反文明、反植民地の叫びがある。この詩より一世紀後のゴーギャンを思い浮かべられる。
西欧的な洗練や気取りを作品の中で一度も離れたこののなかったラヴェルだが、この曲では生を謳歌する南国熱帯に想像上の身を置くことによって島民たちが生き生きと歌い始めた。