投稿日: Aug 25, 2011 6:58:32 AM
前回で五線の話をしましたが、五線上のたまは単に「第一線のたま」などで音をあらわすものではありません。
五線の一番左端に音部記号(おんぶきごう)というものを書いて、初めてドだのソだの、音になります。
この音部記号はどこがなんの音かを表す記号です。
「ト音記号」という言葉は聞いたことがなくても、絶対見たことはあるはずです。かっこいいのでブローチなどにもよくなっています。
ト音記号はピアノの中央からおもに右の方の高い音を使うので、「高音部記号(こうおんぶきごう)」とも呼ばれています。
ト音記号がアルファベットのGの字をかっこよくしたものです。(どうやったらこうなるかよくわかりませんが)
ト音記号の書き方は「第2線から始まって、第3線にごつん、下に回って第1線にぶつかって上に行き、第5線を突き抜けて戻ってきて、第4線で交差して第1線の下まで行ってぐるり」
上記のようなものすごく訳の分からない文になりました。ト音記号を見ながら文を読んでくれたら、理解してもらえると思います。スイマセン!
大切なのはアンダーバーのところ。第2線から始まるというところです。
この第2線のたまが、トの音、ドイツ語や英語のGの音、ソの音です。つまり、ト音記号はソを表しているのです。(長かった・・・)
「ヘ音記号」はアルファベットのFの字をグラフィック化したものです。
これはピアノの中央より左の低い音を使うので「低音部(ていおんぶきごう)」とも呼ばれています。
ト音記号と比べてあまりかっこよくないのでブローチとかでは見かけません。何となく地味です。
ヘ音記号の書き方は第4線から上に行き、第5線にぶつかったら下に流していくだけです。そうして麻呂の眉毛を縦に付ける。
そしてこの第4線のたまがへの音、ドイツ語や英語でFの音、ファの音です。ヘ音記号はファを表しているのです。
ほぼ、私たちが目にするのはこの2つの音部記号ですが、世の中には「ハ音記号」なるものがあります。
これは、チェロの楽譜や、古い宗教曲などで使われます。
ご察しの通り、Cの文字をグラフフィック化し、ハの音、(C、ド)を表したものです。
すごおおおおおく嫌なことに、第1線から第5線のすべての線の上に付きます。
それぞれ真ん中のドを表します。
それぞれ、第1線上のをソプラノ記号、第2線上をメッツォソプラノ記号、第3線上をアルト記号、第4線上をテノール記号、第5線をバリトン記号と言います。すべてが真ん中のドを示します。
アルト記号はけっこう目にします。
(実は私は一回も見たことがありませんが、ヘ音記号には第3線から始まるバリトン記号というものがあるらしいです。)
とりあえずはト音記号とヘ音記号と仲良しになりましょう。