2002年8月15日は私たち夫婦の初乗馬記念日です。
スリーピーとマックスに乗りました。
その数日前の新聞折り込みに『3日間で5級取得コース』という乗馬クラブクレイン千葉のチラシが入っていました。
私は小さいころから乗馬をしたくてしたくて・・・しかし、公園のポニーにさえ乗ったことがありませんでした。
友達に「乗馬をやってみたい!素晴らしいだろうな!馬のタテガミを櫛でといだり、体をブラッシングしたり、ご飯をあげたり・・」と言うと
「それは乗馬じゃないでしょ。それは馬の世話!」って怒られていました。
「それに雅子さんは高所恐怖症でしょ!馬ってアップライトピアノくらい背が高いんだよ。無理でしょ!」と重ねて怒られていました。
しかし、『好きこそものの00』と言うじゃないですか!
ダーリンをだまして、乗馬クラブに連れて行きました。
レッスンが始まる前に営業の方が
「とりあえず、入会についてお話させていただきます。」というので、すぐに「もう、入会します」と即答してしまいました。
ダーリンも営業の方もびっくり!!!
私は決めるのが早いのです。
グズグズ迷っている時はやらないほうがいい。
いいことは即決!これが私の生きる道!
でも、最初は怖かったです。
馬の高さは思ったより平気でした。
座っているからでしょう。
しかし、揺れが怖いのです。
手綱だけで支えるのは本当に恐怖でした。なので、鞍ホルダーを離すことが出来ませんでした。
10鞍ぐらい乗った時に、今もクラブにいる菊地先生から「雅子さんの将来の目標はなんですか?」と聞かれたので
「鞍ホルダーなしに手綱だけで乗ることです」と答えたら「「えっ、そんな近くの目標じゃなくて・・・ああ、でも、それでもいいです。頑張りましょうね。」と言われました。
もうそれから12年です。
ダーリンが「せっかくこんなにたくさん馬がいるんだから、専用馬なんてとらないで、コンピューターが選定してくれた馬だけで乗るんだぞ!」と言いました。
なので、私たち夫婦はどんな馬でも文句を言わずに(少ししか、言わずに)乗っています。
ビギナーのころ、たった4鞍だけ専用馬を取ったことがありますが、それでうまく行ったって事じゃなかったので、それっきり与えられた馬だけで乗っています。
乗馬は楽しいです。
こんなヘボヘボ雅子もなんとか上級馬場レッスンに混ぜてもらっています。
速歩は問題なくこなしますが駈歩は苦手です。
しかし、この頃は「駈歩は馬しだい!!」と豪語し、うまくいかなかったときは馬のせいにしています。
なので、気楽に乗っています。
お気に入りのボナパルトという馬が出来て、隙あらばイチャイチャしようとしています。
私の出ているレッスンの隣でビギナーの方をのせてよくレッスンに出ています。
ついつい、ボナパルトを見てしまうので、ボナパルトに乗っている男性が誤解してしまわないかと心配ですが、
ボナパルトも私を見ています。
私たちは「ボナ夫」「ジョセフィーヌ」と呼び合っている関係なのよ。とみんなに言いまくっています。
ダーリンも乗馬を初めてよかったと言っています。
そして、洗い場で普通に馬と話しています。
栗毛のラウルと長い時間見つめ合っていたら「勝った」とつぶやきました。
どうやらラウルの方が先に目をそらしたらしいのです。
毎週一回は乗馬に行きます。
そして、北海道や九州に馬で野原を走る『外乗』に行くことが私たちの最も楽しいことです。
この頃、ダイビングはすっかりご無沙汰です。
乗馬の方が楽しいのです。
馬と触れ合うのは素晴らしいことです。
乗馬を初めて次の夏に乗馬クラブで夏祭りがありました。
私たちから数か月遅れて甥の大樹も乗馬を始めました。
わずか5歳でした。
今は、もう高校生です。野球が忙しくて6年生の時に乗馬クラブをやめましたが、きっと大人になったら自分のお金でまた馬に乗ることでしょう。
馬のような大きな動物と向き合った事は大樹にとってとても大きな財産になっている事だと思います。
その夏祭りの時に金魚すくいをして、その金魚が今もわが家のベランダにいます。
小さな鯉くらい大きくなっています。
10匹いましたが、ある日この子だけを残して全部からすに食べられてしまいました。
今は鉢に金網をつけてカラスから守っています。
そして、その隣にメダカの鉢もあります。
トンちゃんが残した小鳥の餌を庭に来るスズメにあげています。
今では朝になるとスズメの「ご飯待ってるよ」の声で目が覚めます。
屋根に一列に並んで、こちらを見ます。
1メートルの距離まで近寄ってきます。
台所で食事をしているとスズメたちが「来たよー」と私たちに姿を見せに来ます。
スズメのように警戒心の強い小鳥も愛情をかけてやるとこんな風に返してくるのです。
実家には弟一家の飼っているクウちゃんと言う柴犬がいます。
私は「犬も猫のように育てる」が信条なので猫のようにクウちゃんに接しています。
なので、弟よりも誰よりも私の事が好きみたいです。
わが家にはもう、猫も鳥もいませんがこんな風に動物との付き合いは一生続きます。
世の中すべての動物と親しくしたいです。
爬虫類から猛獣まで、とことん愛しています。