千石で売られているKDKの7.000MHz水晶の直列共振周波数

2005年5月

千石で売られているKDKの7.000MHzの水晶にシリーズにコンデンサやコイルを入れて、その容量・インダクタンスによって直列共振周波数(アンテナフィルタのピーク周波数)がどう変化するかを見てみました。

測定はタケダのTR-4120で、TG出力Zは75Ω。入力側は50Ωの終端抵抗を入れました。

千石KDK7000水晶の周波数変化

以下は、測定結果の数値です。

Lx=0(コイルなし)

6dBBWについては、あとで思いついて計ったので、すべてのケースについて測定してはいません。

結果は、見てのとおり。直列のCxを可変しているので、fpはほとんど変化がありませんが、fsの方は2~100pFに対して約8kHz変化しています。

7.003の水晶でどうなるかは分かりませんが、単純に+3kHzと考えると、2~100pFではだいたい7.0003~7.0086MHzの変化になります。

次に、コンデンサと直列にマイクロインダクタも入れてみました。

Lx=10uH

Lx=39uH

VXOと同じで、Lx=10uHではLなしと大差ないのですが、Lx=39uHではかなりLが効いて、20kHzの可変幅となりました。ただ、銘板周波数よりも下の方に展開するので、水晶の発注時の周波数指定がやや難しくなります。

なお、Lx=39uHでCx>=22pFでは、測定波形のピークがやや不安定(数100Hz幅で変化)でした。