SolarStorm SC03 XM-L2 CoolWhite (CR123A)「A+」

投稿日: May 25, 2015 3:11:7 PM

SolarStorm SC03 XM-L2 CoolWhite (CR123A)「A+」

通常販売価格:2,980円(税込)

全長73mm、最大径24mm、重さ40gと、とてもコンパクトで軽量でEDC向けライトです、

操作性がとてもシンプルなところに好感が持てます、

サイドスイッチでOFF-LO-HIGH-OFFと全く難しいこともなく、余計な特殊モードが挟まることもなくとても実用的です。

で、更に良く出来ていてるなぁと感心するのはLoモードの明るさをユーザーの好みに設定できること、

この設定が隠しモードとなっているので通常は触ることがないので普段の操作性に影響しません、

Loモードの明るさ設定方法については以下のとおりです。

  • Loモードで点灯している時にスイッチを長押しすると最も低照度に切り替わります、そのまま長押しを続けると徐々に明るくなるので好みの明るさになったところでスイッチを押すのをやめるとLoモードがその明るさに固定されます、

  • スイッチ長押しで明るさを調整中は最大照度になった時点で点滅し、明るさ調整は終了し、Loの最大照度で設定されます。

  • Loモードの設定照度はHighモードの20~60%の間で可変します

で、実はストロボモードも搭載しています、主市場のアメリカではやっぱり必須なのかなぁ?

もっともこれも隠しモードになっていて、

    • 点灯時にスイッチをダブルクリック

でストロボモードになります。

このLoモードの設定もストロボモードも無縁が使う場合は通常操作では一切出てこないってのが先にも言ったとおりでよく出来ています、

これなら非常時などライトに興味のない人に貸す場合でも全く心配不要です。

ただ、Highモードでは明るい代わりに熱くなるし、バッテリーもすぐになくなるので要注意です。

もし一般の方が使う場合にはその点十分注意してあげてください。

ランタイムグラフ

例えばこれはプロテクト回路付きの16340(RCR123A)Li-ion充電池を使った場合のランタイムグラフ、

劣化して容量が300~400mAh程度に減ったバッテリーでの結果ですので特によくないのですが(^_^;)

10分ちょっとで点滅し始めました、

下のプロテクト回路なしのバッテリーではこのような点滅は起こらないので、

  • 一定の電圧より下がってプロテクト回路が作動

  • プロテクト回路が作動するとバッテリーの電圧が少し戻る

  • 電圧が戻るとプロテクト回路が解除されて点灯

  • すぐに電圧が下がってプロテクト回路が作動

と繰り返すようです、

プロテクト回路にはメーカーの考え方にいくつか種類があって、いったん作動した過放電プロテクトは充電するまで解除されないものがあれば、電圧が戻れば自動的に解除されるものもあるので、このへんの動作はバッテリー次第ですね。

こっちはEfest 700mAh IMR16340Li-ion充電池の結果、

昇圧回路付きでライト側に過放電防止機能が無いのですっからかんになるまで使い切ってしまうので暗くなったとおもったらすぐに使うのをやめる必要が有ります。

ところで、Li-ion充電池を20~30分で使い切ってしまうといえば往年のUltraFire C1を思い出します、

あれも昇圧回路を搭載して猛烈な高熱になって20~30分でバッテリーを使い切りますので

このような回路の場合LEDにかなりの高出力の電流を流すので小さいくせに明るさは半端ないですね、

逆にこの手の回路は使い切りのCR123Aリチウム電池を使うと程々の明るさで熱も程々となるので、もしライトに興味のない人に持たせる場合はCR123Aを入れておくという手もあります。

ロックアウトできます

懐中電灯用語で「ロックアウト」というのは、テールキャップを緩めると点灯しなくなる事を言います。

元々はSUREFIRE 6Pなどで使われて来た言葉で、SUREFIRE 6Pはテールキャップを締め切ると点灯、緩めると消灯ですが、緩め方次第でテールキャップのゴムを押している間だけ点灯離すと消灯といったSUREFIRE用語で言う「間欠点灯」が可能になります、

で、更に緩めるとそれができなくなり、その事をさしてロックアウトと言っていました。

で、なぜ今でもこのロックアウトが重要かというと、

SolarStorm SC03の様に電子スイッチのライトでは常にスイッチに微弱電流を流しておく必要があるので長期間使わないでおりとこの待機電流でバッテリーが空になってしまうからなんですね(^_^;)

そうならないようにテールキャップを少しゆるめておくと電気が流れず待機電流も0になり、更にスイッチ操作が出来ないので誤操作による誤点灯もなくなるというわけです。

このロックアウトを可能にするには、テールキャップが取り付くネジの部分にもHA処理を行い電気が流れないようにしています。

ただ、このようにしちゃうと、テールキャップが少し緩んだだけで点灯しなくなるのでライトに興味のない一般ユーザーの場合点灯しないのが不具合だと思われる危険性もあるし、

またライトを使うシチュエーションによってはちょっと緩んだくらいで点灯しない不便さもあるので、電子スイッチでない物理的なスイッチを搭載したライトの場合はあえて緩んでも通電する金属むき出しのネジを採用することもあります。