絶対やってはいけないLi-ion充電池の充電方法

投稿日: Mar 13, 2013 2:9:12 AM

最近Balder TD-0で使うIMR10440をXTAR SP2で充電していますが、スロットの伸縮端子がギリギリで10440にはかろうじて触れている程度でバッテリーの保持力が足りず、歩いた時のちょっとした振動でも充電不良になってる感があります(^_^;)もっと保持力の強い充電器を使った方がいいですね。

さて、これを踏まえてLi-ion充電池の充電についての基礎知識の一つをご紹介いたします。

Li-ion充電池の充電は最大1C

Li-ion充電池を充電する際の最も基本的なお約束としてあるのが「最大でも1C充電」ということ、

これを超えるとそのバッテリーにとって非常に危険な行為と言えます、

※もっともバッテリーにも安全マージンがあるのですぐに発火や爆発とはならないでしょうけど。

1Cとは?

Cというのは充電池の容量にたいしての充放電の電流の量の相対的単位、

例えばその充電池の全容量を1時間で充電、もしくは1時間で放電するとそれは1C、もし2時間で充電もしくは放電なら0.5C、30分で充電もしくは放電なら2Cとなります。

充電器と充電池の組み合わせは正しいですか?

つまり350mAhの充電池を充電する際に1Cが最大となるので、充電器の電流は最大で350mAが限度となります、

あなたはご自身がお使いの充電器の最大充電電流をご存知でしょうか?

普通は充電器を購入する時に真っ先にチェックするところなので問題はないと思いますが、買ってからしばらくすると「あれ?この充電器の最大充電電流どのくらいだっけ?」となるのが人間です、たいていは充電器の裏側に書いてあるので確認しておきましょう。

ちなみにXTARの充電器は以下のとおり

    • SP2 500mA/1000mA/2000mA

    • WP2-II 500mA/1000mA

    • MP1s 500mA

    • MP2 250mA

1Cは「最大」充電電流です、より少ない電流で充電すると充電池にやさしい

「最大」と書いているように1C充電はあくまで最も許容される充電電流のうち最大の電流です、

デジカメや携帯を純正充電器で充電する場合にかかる時間を考えるとわかると思いますが、通常3~5時間かけて充電します、これが一般的な標準充電電流となります、

それより充電時間が短い場合は「急速充電器」となります

皆さんご存知の通り急速充電は標準充電よりバッテリーにあまり良くない充電方法ですので常にこの最大電流で充電を続けると劣化するスピードが早くなると考えられます。

実はIMRだけ例外です

さて、ここまで読んでいただけると冒頭に書いたIMR10440をSP2での充電が気になりますよね?

最大500mAで350mAhのIMR10440Li-ion充電池を充電することは1Cを超える最大充電電流で充電していて危険じゃないか!と思われるかもしれませんが、

実はマンガン系のIMRの場合最大充電電流は1Cじゃないんですよね、これはIMRに限っての例外となります。

ものによりますので正確な最大電流はメーカーのスペック表を参照していただきたいのですが、だいたい2C充電程度は許容されます。

10440Li-ion充電池はIMRがお勧め

ここまで読んでいただいた方にはお分かりだと思いますが、10440Li-ion充電池には大きな弱点があるのです、

そう、容量が小さいけどその容量にあった充電電流の小さな充電器がないということです。

例えばXTAR MP2は容量の小さな16340(RCR123A)や15255(RCR2)などを充電するために充電電流も250mAと小さくなっています、

そして一般的なコバルト系の350mAhのLi-ion充電池なら充電器の最大充電電流は350mAでなけければいけません、ところが10440専用充電器ならいざしらず、一般的なLi-ion充電池の充電器は350mAから500mAが普通です。このような充電器で10440を充電するということは危険な超急速充電を毎回行なっていることになります。

ということで、2C充電程度は許容されるIMR10440Li-ion充電池ならその心配を解消してくれるというわけです(^_^)