投稿日: Apr 20, 2013 4:49:38 AM
XP-G(XP-G2)とXM-L(XM-L2)を比べてみるとときどき差がないように見える時があります、それどころかXP-G(XP-G2)の方がXM-L(XM-L2)より明るく見えるときもあります、
実はこれは錯覚ではなく事実だったりします、
まずはメーカーのデータシートからスペックを拾ってみます、
CREE XM-L T6は1000mAで388ルーメン、 1500mAで551ルーメン、
CREE XP-G R5は1000mAで348ルーメン、 1500mAで463ルーメン、
両者に思ったより差がありませんね、確かにXM-Lの方が明るいのですが劇的に明るいわけではありません、それでもXM-Lの方が明るい事は事実のようですが、じゃあなぜXP-Gの方が明るく見える場合があるのでしょう?
それは実は発光体の大きさの違いにあるんです。
写真をみてください、左がXP-G、右がXM-Lです、発光体というのは実際に発行する部分でこのLEDで言うと黄色い部分です、明らかにXM-Lの方が巨大で、XP-Gがコンパクトです、
これで何がわかるかというと、同じ電流を流した時にほぼ同じ明るさになる両LEDですが、その時XP-Gの方がより狭い面積で同じ明るさを放出しているということなんです。
発光体が大きさが明るさにどう影響するのか?
これが平面に貼り付けているのならば差はまずありませんが、懐中電灯の場合そこにほぼリフレクタが存在します、そして光源となる発光体が小さければ小さいほど集光度が上がります、
するとどうでしょう、一定の距離で中心照度を計るとXP-Gの方がXM-Lより明らかに高い数値になります。
つまり懐中電灯として集光して使う機器の場合はXM-LよりXP-Gの方がずっと有利なんです。
さて、ここまで読んでいただくとお分かりかと思いますが、これは電流が1500mA程度までであることを前提に書いています、でもXM-Lはもっと大電流を流せてそうするともっと明るくなりますよね?
そこがポイントになります、
XM-Lがその特徴を最大限に発揮できるのは2000mA以上の電流を流した1000ルーメン+αの領域です、
これは大きなリフレクタで更に遠くを照らしたい時に威力を発揮します、
逆に言えば普通に手元や足元、数m先を照らしたい場合は1000ルーメンもいらないので同じ出力ならより集光度が高く照度が高くなるXP-Gの方が明るく見えるというわけです。