充電電流はどのようにして決めるのか?Li-ion充電池
投稿日: Dec 26, 2014 4:34:13 PM
久々にAmazonのXTARの充電器のレビューを見ていたら充電電流についての書き込みで微妙にずれているなぁと感じる物がいくつかあったのでここであらためて説明することにしました。
基本はバッテリーの容量の数値の半分以下の電流で充電する
です、
これはどういうことかというと、3400mAhのLi-ion充電池なら充電時の最大電流は1700mA(1.7A)
750mAhのLi-ion充電池なら最大充電電流は375mA(0.375A)で充電しましょうということです。
もちろん、Li-ion充電池はメーカー及びモデルごとに設計上の標準的な充電電流というものが存在するので、
本来であればそれを守るのが一番良いのですが、実際に販売されているものは搭載されているセルのスペックが公開されていない場合が多く
そうなると正確な設計上の充電電流を知るすべがありません、
そこで世界中にいるFlashlightマニアの方々が既存のLi-ion充電池のスペックと経験を積み重ねてきた結果、この数値が慣例として使われています。
これは以下に書く数値全般に当てはまりますのであらかじめご了承ください。
Li-ion充電池は0.5C充電が標準充電です。
0.5CのCというのは率の単位で、例えば空のバッテリーを1時間でフル充電にした場合は1C充電、フル充電のバッテリーを1時間で空にしたら1C放電と呼びます。
この時、充電中や放電中の電流は最初から最後まで同じで最初の方と最後の方とで電流が増減しないというのが基本です。
そのフル充電やフル放電にかかる時間が2時間だと0.5Cとなり、逆に30分の場合は2Cとなります。
ただし、中華バッテリーには往々にして記載の容量と実際の容量が大違いということがよくあるのでご注意ください、ちなみに当店で扱っているバッテリーは大丈夫です(^_^;)
実際のLi-ion充電池を例にすると以下のとおりです、
3400mAhの0.5Cは1700mA
3100mAhの0.5Cは1550mA
2500mAhの0.5Cは1250mA
ということは、XTARの充電出来で充電する場合、たいていの18650Li-ion充電池を充電するときは充電器の電流の設定を1A以下に設定するのが正しい充電方法です。
0.5Cを超えると急速充電
Li-ion充電池の世界では一般的に0.5Cを超える充電は急速充電という扱いになります、(もちろん使用しているセルの正規のスペック次第ですが)
急速充電はバッテリーにも負担がかかるので余りお勧めできません、
特に新品だったり、長期間使っていないバッテリーを急速充電するとかなり高温になることが有り劣化を早めることがあります。
ちなみに急速充電の最大は1Cです、1Cを超えた電流での充電は基本的に禁止です。
が、ここに例外というのがあって、IMR****というマンガン系のLi-ion充電池は1Cを超えた充電が許されています、
どれだけ超えても良いかはそのバッテリーによって違うので個々のバッテリーの決められた最大電流を守りましょう。
1Cは容量の数値と充電の際の電流の値が同じです。
3400mAhの1Cは3400mA
3100mAhの1Cは3100mA
2500mAhの1Cは2500mA