XTAR H1 / XTAR H2 ハンズフリーライト
投稿日: Aug 13, 2014 2:59:36 PM
XTAR H1 Commander (AA/14500)「SA」
両手が使える「ハンズフリーライト」単3電池の他に14500Li-ion充電池も使える
通常販売価格:5,740円(税込)特価:5,040円(税込)
XTAR H2 Commander (CR123A/16340)「SA」
白と赤のダブルLED、
通常販売価格:5,740円(税込)
光軸が横を向いていること。
ハンディライトと違って両手が自由になるハンズフリーライトです。
これの祖先というか大元となる源流的なライトは米軍で使われている「L型ライト」と思われます、
更に遡るとカンテラあたりがそれっぽいのですけど(^_^;)
その特徴は
光軸が懐中電灯の筒と同軸ではなく、筒の先端から90度横向きになっている
です、それにより
机など平な場所において正面を照らせる
胸ポケットに入れて正面を照らせる
等など、手を使わずに簡単に水平に照らす事ができる、それに尽きます。
手を使わなくて良いのであれば頭につけるヘッドランプをまっさきに思い浮かべる人も多いと思いますが、
実際に使ってみるとあれはあれで特殊作業用みたいなところがあって一般人には使いにくかったります、
ヘッドランプは頭を動かすだけで光の向きを簡単にそして確実に思い通りの方向に向けることができるのでは両手を使う作業で作業に集中したいときなどはピッタリですが、
ヘッドランプの光は「視線に追従する」のではなく、「頭の向きに追従する」ため、例えばあまり作業を伴わない、ただ夜間に歩くときに使うと言ったシーンではライトは体の正面を向いているのが一番使いやすく、それなのに頭をちょっと傾けたりするとすぐに正面から光がずれてしまうヘッドランプはとても使いにくいです。
これが分かりやすいのは、時々テレビで芸能人が富士山に登山する番組ですね、
暗い時に登山をする際にヘッドランプを例え最初は頭につけていたとしても、きまってすぐに首からぶら下げて使うようになります。
最初から首にぶら下げていることもしばしばです。
XTAR H1/H2はもちろんヘッドランプとして使うためのゴムバンドが付属します、
ゴイムバンドが3点式ではないのがこのライトの特徴を表しています、ヘッドランプがメインでヘルメットにつけて使う場合などは頭頂部方向にももう一本ゴムバンドが付いている方が使いやすいのですが、
首からぶら下げて使う場合などはこのような一本タイプのゴムバンドが使いやすいので。
また、ゴムバンドだけでなく、クリップも付いているため、胸ポケットにクリップを差し込んで使ったり、
夏場等に前開きシャツを着ている場合はシャツの胸元に横向きにクリップを差し込んで使えて便利です、
XTAR H1/H2のクリップが便利なのはクリップが固定されているのではなくリング状の部分に差し込まれているので
横向きに使っている場合でも照らす上下角が自由になるところです。
例えば胸元に横向きに差し込んで手元や足元を照らすように斜め下向きに好きな角度にすることが出来、
そうすると例えば人と向き合って話すような場合でも相手の目線より下にあるライトからさらに下向きに照らすので(よっぽど背の低い人が相手でもなければ)相手の人が眩しいということがまずありません。
下の写真は某運送会社の人が着けているところです、
ライトの機能
最大の特徴は
間違って消してしまうことがない
という点。
どういうことかというと、
ライトのトップに有るスイッチを押すとまずはLoで点灯します、
OFFにする場合はなんと「スイッチを長押し」
これは面倒ですね(^_^;)
つまり、普段は点けっぱなしで使うことを前提としたライトであることが分かります。
例えば、夜の真っ暗闇で不意に間違って消してしまって足元がまったく見えなくなる危険がこれで少なくなります。
でもLoでも明るくて困ることはそれなりにあります、
例えば車の運転中とかLoでも窓に反射して暗順応を妨げる事があり危険です、
そんな時は赤色LEDに切り替えるます、
上の写真でも赤色LEDが点灯していますが、メインの白色LEDのLoより更に電気を食わないので常に点けっぱなしでも大きな問題はありません。
もちろん赤色は暗順応を妨げないという自動車の運転にはとても最適な特徴を持っていますし、
夜の屋外では白色LEDより虫が寄ってこないというこれまた大助かりな特徴もあります、
虫が寄ってこないのは波長のせいなのか、単純に明るさが抑えられているせいなのかはわかりませんが、公園に照射チェックパターンを撮りに行った時など、白色では虫がすぐに寄ってくるにに、赤色にしてたらほぼ寄って来ませんでした。
スイッチの動作
ここであらためてスイッチの操作方法を説明しておきます
OFFの状態からスイッチを押すとLoで点灯
点灯後はスイッチを押すたびにLO→Mid→High(→Turbo)→Lo・・・と繰り返します。
ちなみにH1/H2ともLi-ion充電池を使うとTurboモードが機能しますが、それぞれ単3電池やCR123A電池を使うとTurboモードに入りません、Turboモードはより電力供給能力の高いLi-on充電池のみで使える機能です。
またLi-ion充電池でもバッテリーが減ってくるとTurboモードに入らなくなるので電池の減り具合の確認にも使えます。
さて、モード切り替えの続きです、
白色LEDが点灯中はそのモードでもスイッチを二度押し(ダブルクリック)すると赤色LEDの常時点灯に切り替わります
赤色LEDの常時点灯中に更に二度押し(ダブルクリック)すると赤色LEDの点滅モードに切り替わります
赤色LEDモードの時に普通にスイッチを押すと(シングルクリック)白色LEDのLoモードに切り替わります。
なので、私の場合
シングルクリックで点灯
使わない場合は消すのではなくダブルクリックで赤色LEDに切り替え
そしてココがポイント、上記のスイッチ操作の組み合を活かした方法です、
どんなモードからでもトリプルクリックで白色LEDのLoモードに切り替わります。
これが意外に便利です。
ロックアウト機能付き
XTAR H1/H2のスイッチは電子スイッチです、
電子スイッチは軽いタッチで操作できるので何度も何度も操作しても指が痛くなることはありません(^_^;)
これは仕事の際にはとてもありがたいです、
電子スイッチの最大の弱点はスイッチがOFFの時でも待機電流が流れていることです、
もちろんXTARともなると待機電流は極々僅かですが「それでもバッテリーは少しでも消費したくない」という場合は
テールキャップを少し緩める事により待機電流も流れなくなるロックアウト状態にできます、
本来懐中電灯用語でロックアウトというのは
「SUREFIRE P6で間違ってスイッチを操作しても点灯しない位置までテールキャップを緩める」
といった機能のことなんですが、
このライトの場合テールキャップをゆるめておくと物理的に電気が流れなくなるので、同様に間違ってスイッチの操作をしても点灯しなくなりますし、
同時に待機電流も流れなくなって一石二鳥となるわけです。
そのための作りはとても単純で、
ボディ側のネジ山とテールキャップのネジ山、どちらもHAやアルマイト処理などにより絶縁処理をしておいてそれぞれの端面のみ通電するようにしておきます、
するとテールキャップがきちんと締りきった時に初めて通電するというわけです。
ランタイムグラフ
XTAR H2
EfestのIMR16340Li-ion充電池 550mAhを使用しました、
Turboモードです、
ちなみにCR123Aを使った場合はTurboモードにはなりません、RCR123A(16340)Li-ion充電池を使った場合のみの特別なモードです。
Turboモードは公称330ルーメンとこの小さなボディではかなりの高出力ですぐに高温になるので本体やバッテリーの保護のため5分で自動的に解除されます。Highモードが公称150ルーメンで測定値でもその差は明らかですが、人間の目では倍以上明るさが違うようには見えません(^_^;)
ちなみにいつも使っているバッテリーで計測したらこんなかんじでした、
2010年5月から使ってるAWの16340ですが、新品に比べると5割位容量が減ってるみたいですね。
今回バッテリーの劣化と内部抵抗の増大がXTAR VP2充電器でチェックできたのであとでまとめます。
ランタイム計測後も点灯してます。
ランタイムグラフでが最後にストンと落ちて消灯したかのようですが、
実際はこんなかんじで点灯してます。
↓
昇圧回路が動作を停止していて完全DDのようです、このまま数時間放ったらかしにしてもバッテリーの電圧は2.9Vまでしか下がりませんでしたので
プロテクト回路のないIMR16340でも過放電の心配なく使えます。
Midモードです、
Loモードのランタイムは公称90時間で計測するには長すぎるのと、それだけ長けりゃランタイムを気にせず使えるのって訳で、今回は私が最も使っているMidモードでのランタイムを計測しました。
連続点灯で3時間45分、
今の季節なら夕方暗くなってから夜9時~10時までなら連続点灯でも問題なさそうですね、私は赤色LEDとLoモードを使い分けていますが、そのほうが更に安心です。
夜間ずっと点けっぱなしって場合には用途によってはもっと電池の持つライトを用意したほうが良いかな?、
ただ、屋外で街頭もないような場所で使う場合、目が暗順応するためLoモードはもとより赤色LEDでも十分足元が見えるので、目がなれるまではハンディライトを使って目がなれたらこれひとつって手もあります。